ミヨー【Darius Milhaud】
ミヨー
裕福なユダヤ人家庭に生まれ、仏プロヴァンス地方で育つ。7歳よりヴァイオリンをはじめ、まもなく作曲も始める。パリ音楽院へはヴァイオリン専攻で入学するが、次第に作曲こそが自らの天職であると感じるようになったという。第一次対戦時、彼は健康上の理由から兵役を免除され(リューマチ関節炎によって重度の身体障害者となり、のちには車椅子生活を余儀なくされた)、外交官であった友人がブラジル赴任を言い渡されると、その秘書としてミヨーも一緒にブラジルに渡る。2人は約2年間を南米で生活し、そこで触れた独特の空気や音楽のリズムがこの若い作曲家に多大な影響を与えたことは、作品に顕著に表われている。たとえばピアノ作品では、2台のための作品《スカラムーシュ》のフィナーレがそのよい例であろう。1918年11月にパリへ戻り、ミヨーは「六人組」の一人となる。その2年後の1920年、作品上演のためロンドンに滞在していたミヨーは、ビリー・アーノルド楽団による演奏でジャズを初めて耳にし、衝撃を受ける。
ミヨー
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