パヴァーヌとは? わかりやすく解説

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パバーヌ【(フランス)pavane】

読み方:ぱばーぬ

1617世紀ヨーロッパで流行したおごそかゆるやかな二拍子舞踊また、そのための舞曲

[補説] 作品名別項。→パバーヌ


パバーヌ【Pavane】


パヴァーヌ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/24 08:15 UTC 版)

パヴァーヌ: pavane)は、16世紀ヨーロッパに普及した行列舞踏である。

パヴァーヌのかしこまった行進は、厳粛なスペインに影響された16世紀イタリアの宮廷作法に似つかわしく、パヴァーヌはスペイン起源の舞曲なのかもしれないと想像させるが、パヴァーヌの名称の由来はいまだに諸説に分かれている。そのうち一つは、「パドヴァの踊り」(padovana)の転訛とするもの、もう一つは、一列に並んだ女性を、孔雀ラテン語でpavo、スペイン語でpavon)の尻尾に見立てたとするものである。

パヴァーヌは、イングランドフランスイタリアの舞踏指南書に登場し、より活き活きとした舞曲ガイヤルドとしばしば対にされている。またパヴァーヌという語は、ダンスを伴奏する特定の音楽を描写するのに使われた。1630年代半ばにダンスそのものは時代遅れになり、ルイ14世の宮廷でパヴァーヌはアルマンドに追い落とされたが、曲としてのパヴァーヌは数百年にわたって生き続けてきた。

ダンスとしてのパヴァーヌは、しばしば一組のカップルの行進の意味で使われている。アルボーフランス語のダンス指南書『オルケゾグラフィ』(Orchésographie)によると、パヴァーヌは王侯貴族のための踊りで、たいてい即席の舞踊であり、踊り手は自由自在にステップを飾り立てることができた。イングランドの資料によると、パヴァーヌは、いくつかの小節ごとに組み分けされた単純な舞曲で、振付けられている。イタリアの文献によると、パヴァーヌはしばしばかなり手の込んだダンスで、ガリアルダなどの部分が続いた。

パヴァーヌに使われたステップは、現代においては、時おり結婚式場での「ためらいの足取りhesitation step」に見ることができる。エリザベス1世は、ガイヤルドと並んでパヴァーヌに偏愛を示した。このため同女王が主役の、キース・ロバーツ1968年SF小説は『パヴァーヌ』と題されている。

近現代で曲名にパヴァーヌを用いた主要な作品としては、以下の例がある。


「パヴァーヌ」の例文・使い方・用例・文例

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