E小隊
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「戦場のヴァルキュリアシリーズの登場人物」の記事における「E小隊」の解説
クロード・ウォレス 声 - 金本涼輔 『4』の主人公。第32機甲レンジャー大隊のE小隊隊長・階級は中尉→大尉。戦車長兼偵察兵、22歳。 ガリア公国ハーフェン出身。エディンバラの士官学校を首席で卒業した。ミネルバとは同期。真面目で責任感が強い頼れる隊長だが天然な一面もあり、ふとした一言でレイリィを赤面させてしまう事も。昔は臆病な性格で当時のあだ名は「弱虫クロード」。当時を知るレイリィやラズとは当初はトラブルが絶えなかったが、戦いを通じて信頼を勝ち取っていく。 頭脳明晰で戦闘の判断も的確な隊長に成長するが涙もろいところは変わっておらず、ラズに未だによくツッコまれる。臆病だった時代、空ばかり眺めて毎日を過ごしていた結果、気象に関して動物的な勘を持つに至る。周りには「風のお告げ」と呼ばれる自己流の天気予報を会得しており、天候を味方につける戦術を武器にE小隊を連戦連勝に導き、特にノーザンクロス作戦緒戦における連邦軍快進撃の立役者となった。 しかし想定より早い冬の訪れに連邦軍は雪中行軍を余儀なくされ、冬季装備の充実度に勝る帝国相手に多くの戦死・餓死・凍死者を出しノーザンクロス作戦は瓦解するが、天候を予知するクロードは雪山でもその能力を存分に発揮する。他の小隊が壊滅か大打撃を受ける中、E小隊は唯一戦力を維持する。壊滅したF小隊を編入し、雪上巡洋艦センチュリオンの護衛部隊隊長として大尉に昇格。並行して実施されていたキグナス作戦に参加、引き続きE小隊を率いる。 作戦半ばでセンチュリオン艦長のモーガンがクライマリアの攻撃で重傷を負うと、モーガン直々にセンチュリオンの指揮権を委ねられ、実質艦長としてキグナス作戦を引き継ぐ。帝都シュヴァルツグラードにセンチュリオン突入を成功させ、作戦を成功直前にまで導く。しかし突如として休戦協定が締結された事で、作戦の中断か休戦協定を無視して帝都破壊を続行するかの選択を迫られるが、戦争に苦しむ帝都の子供を目の当たりにすると、作戦の中断を決断。そのまま停戦となる。停戦後、帝都破壊を「決断できなかった男」の烙印を押されて上層部から冷遇され、戦時昇進も取り消されるがその表情に後悔はなく、そのまま軍を辞める。 除隊後はハーフェンに帰り、傷の癒えたレイリィにプロポーズし結ばれる。レイリィと共にミラー商会の工場再建に尽力、工場長となる。工場にはかつてのE小隊の仲間も多くが参加、今度は工場長として気苦労が続く日々を送っている。 レイリィ・ミラー 声 - 東山奈央 『4』のヒロイン。エディンバラ軍技術少尉・技術士官兼擲弾兵、21歳。 ガリア公国ハーフェン出身。明るく自信家でプライドの高い理系女子。子供に優しく、研究と発明が好き。たまに失敗しては部屋を爆発させている。適当な軍服がなかった為、私服を戦場向けにカスタマイズしたものを着用している。ボトムスにはスカートを選ぶなどおしゃれにも敏感。 父のアルベルトが営むミラー商会の工場の裏庭が子供の頃のレイリィとクロードの遊び場であり、ある日ベルガー率いる帝国軍に工場が放火され、レイリィは助けに行こうとするも、「安全な場所にいる助けられる者だけ」を選んだクロードに止められ、両親と妹を一遍に失う悲劇に逢う。以降クロードは弱虫と断じて疎遠になり、単身ビンランド合衆国に留学、父の研究を手土産に帝国への復讐の為ラグナイト研究に携わる。 帰国後ラグナイト工学の技術士官としてエディンバラ軍に入隊。技術少尉 として砲兵顧問の擲弾兵となり、E小隊との共同作戦で偶然にクロードと再会する。過去の遺恨は残ったままだったが、レイリィの初陣となるレーヌ解放戦で見事な指揮を見せたクロードを少しずつ認めていくようになる。部隊ではかつての仲間の他、センチュリオン搭乗後は機関長のアンドレと、途中で救出した少女アンジェリカと仲が良い。ラグナイト圧縮の専門家でもあるレイリィはセンチュリオンの機関士も兼務する。ヴァルキュリアが動力源として使用されている真相を知り、父から引き継いだ自身のラグナイト研究が、そしてビンランド合衆国に研究の成果を曝け出してしまった事が正しかったのか疑問を持つようになっていく。 最終決戦では艦内に取り残されたアンジェリカを救出する為、暴走するセンチュリオン機関部に単身で突入し重傷を負うがクロードに救出されアンジェリカ共々一命を取り留める。戦後は仲間たちと共にハーフェンに戻りミラー商会の工場を再建。今度は本来父が手がけていた、ラグナイトの平和利用の研究に没頭する。クロードを工場長として迎え入れると彼のプロポーズに静かに頷いた。 ラズ 声 - 中井和哉 E小隊分隊長・軍曹。突撃兵、23歳。ダルクス人。 ガリア公国ハーフェン出身。自称不死身のラズ。怒りっぽく乱暴だが非常に仲間思い。好きなものは酒と女。タバコも好きだったがリナに嫌がられやむなく禁煙中。トラブルメーカーになることも多々あるが、突撃兵としての身体能力は突出しており、頼りにされている。ダルクス人の例に漏れず蔑まれる事もあったようだが本人は腕力でそれを跳ね除け、嫌われ者は慣れっこと全く取り合わない豪快な性格。以前クロードとは殴り合いの喧嘩 をし過去のわだかまりを解消した。今の二人には昔よりも強い絆がある。 リナとは普段は憎まれ口を叩き合う間柄だが、幼い頃から思いを寄せる存在。いざという時は必ず守ると心に決めており、スパイとしてE小隊に入隊したリナの良心の呵責に耐えられない姿にいち早く気付き、影から支え続けている。補給作戦を率いたカイ(フォルセ)と再会し、リナが兄のスパイである事が露呈した際も一切の迷いなくリナをかばい続け、無償の愛を貫くその姿にリナも少しずつ心を開き、やがてその想いは成就される。 しかしそれも束の間フォルセの策略に嵌り、センチュリオンは高圧ラグナイト電流の流れるワイヤーネットに行き手を阻まれ、身動きが取れなくなってしまう。危機を脱するため、クロードは少人数による生還不可能な強襲作戦 を企図するが、その作戦に最も向いている人物は誰あろうラズだった。親友を死地に送り出す事をどうしても決断できないクロードに自ら強襲作戦に志願した。 決死の突撃により作戦を成し遂げるも致命傷を受ける。無線でガリアの未来をクロード達に託し、リナの叫びを聞きながら、好きなタバコを懐から取り出し、しかし火を灯される事は無く壮絶な最期を遂げた。 カイ・シュレン 声 - 坂本真綾 E小隊分隊長・曹長。狙撃兵、23歳。 ガリア公国ハーフェン出身。元はハーフェンの自警団に所属しており、当時から狙撃兵として活躍していた。訓練時にその腕前を披露するや兄の「カイ」以上の腕前と皆に評価され「一弾一殺(ワンショット・キラー)」の二つ名を持つ凄腕の狙撃手。狙撃のみならず身体能力や腕っ節も「全くかなわない」とはクロード、ラズの談。燕尾形状のギリースーツを愛用、冬季装備もサイズが合わなかったため色違いのものを着用している。 普段は寡黙でそっけなくぶっきらぼう、だが瞳の奥には常に強い意思を秘める。意外に食い意地が張っており、中でも焼きたてのパンには目がない。ラズとは喧嘩仲間のような間柄、ラズのセクハラには容赦のない鉄拳を飛ばす。しかし内心ではラズを信じており時に背中を守り、時に守られる戦友。 本名は「リナ・シュレン」。帝国軍作戦参謀フォルセこと「本物のカイ・シュレン」の実妹であり、E小隊を除隊した兄の命令でスパイとして入れ替わりで「カイ」を名乗りE小隊に加わる。兄に情報をリークしており、E小隊が雪上巡洋艦センチュリオンの護衛部隊となってからは難民に紛れた帝国兵に無線機を渡され、その動向を逐次報告していた。しかし次第に窮地に陥る仲間の姿と、目的の為には一切手段を選ばないやり方を目の当たりにして盲目的に兄に従う自分に疑問を抱き、悩み抜く。 この時親身になって庇ってくれたラズに深く感謝し彼の好意を受け入れ、クロード達に正体を明かす。E小隊の本当の一員として戦争の狂気に飲み込まれた兄と戦う決意をする。その兄による策略でセンチュリオンが窮地に陥り、ラズが決死隊として非業の死を遂げてしまう。その混乱に乗じてアンジェリカを奪いにセンチュリオン機関部に潜入した兄に自らの狙撃銃で引導を渡した。 停戦後ヴォルツと対面した際に、兄カイが平和になったらリナとアンジェリカと三人で第三国で暮らそうと考えていた事を知り涙する。兄の意志を継ぎ恩人であるアンジェリカを匿い身分を隠し、胸の中にはリナに深い愛を寄せていたラズの面影を残したまま静かに暮らす。 マイルズ・アーベック 声 - 岡本寛志 戦車操縦士・軍曹、20歳。 クロードの士官学校時代からの後輩でクロードを先輩と慕う。真面目で柔らかい人当たりから誰とでも仲良くなれる好青年。戦車操縦に関しては天才的なセンスを持ち、教練の模擬戦では何度も優勝した。反面、逆境には弱くやや悲観的。弱音を吐いてしまうこともある。 実家は写真館を営んでおり自身も撮影が趣味。停戦後はクロードと共にミラー商会工場を再建を手伝う傍ら、趣味の写真を活かした事業を起こしたいと考えている。 ダン・ベントレー 声 - 江川央生 装甲車車長・軍曹、30歳。 戦車や装甲車をこよなく愛する、寝食も愛車のキャクタス号の中でという筋金入りの男。口数は少なくぶっきらぼうだが根は親切で、悩める兵士にアドバイスしたりしている為、周囲からの信頼は厚い。 敵を倒すよりも味方を生かす戦いをしたいという事から装甲車の操縦士を志願、人であれ物資であれ運ぶからには必ず目的地まで無事に送り届けるという信念を固く守っている。 戦車や装甲車が好き過ぎて愛想を尽かされてしまったが、キャクタス号の操縦席にはかつての恋人の写真を置いている。 カレン・スチュアート 声 - 斉藤祐圭 衛生兵・伍長、17歳。 大家族の長女、男だらけの中に女一人で育ったため男の扱いは上手い。医大に進みたかったが家計を助けるために志願して衛生兵になった。 おっとりとした性格で隊のマドンナ的存在だが軍医セルジオの指導のもと職人気質でもあり、メキメキと仕事を覚えるなど衛生兵として優秀。傷口の縫合が得意で負傷者が担ぎこまれると笑顔のまま麻酔なしで傷を縫っていく。なお趣味も縫い物。だがあくまで外科専門のため、薬学は苦手。内科の処方をうっかり任せると下痢の患者に下剤を渡したりすることも。 国際法違反である衛生兵殺しが発生した戦場で狙撃され負傷するも、他の負傷者のために応急手当のみで再び果敢に戦場に飛び出した。 ラグナロック 声 - 深川和征 衛生犬・特別戦闘支援兵。10歳オス。 愛称はラグナ。負傷者の救助を行う、ペットではなく肩書きつきの隊員。元野良犬だが従軍中に拾われ、今では隊のマスコット的存在でとても賢い。プライドが高く、知らない者に頭を撫でられると怒る。 どんなに激しい戦場でも助けを求める声があれば駆けつける勇敢さを持ち、その姿は多くの兵士の心の支えとなっている。クロード達に懐いてE小隊の一員となったが、ラグナの内心では半人前のクロード達を仕方なく面倒見ている。アンジェリカとは仲が良く、彼女が目覚めてからは護衛として常にアンジェリカのそばに付いている。 追加断章『隊長不在のE小隊』は、ザイガにエサをもらえなかったラグナがエサを求めて外出してしまう事から始まる。 兵卒 所謂一般兵だが戦闘を重ねる毎に、二等兵→上等兵→伍長と昇格してゆき、伍長になれば8章以降はリーダーに任命できる。各隊員をより掘り下げて描かれた隊員断章 があり、それに準じて掲載する。 カルト・ブラックウェル 声 - 阿座上洋平 偵察兵、18歳。 腕利きの偵察兵。エリーンは実妹。周りからは無口でクールな人物と思われているが、実は極度の上がり症。思ってもない事を口にする癖があり、その度にしっかり者の妹エリーンに叱咤されている。誰とでも仲良くなれるローランに憧れており、軍に入ったローランを心配して後を追うように入隊した。しかし実際の戦闘となると三人の中で最も勇猛果敢、ローランからも頼りにされている。草花を愛し、停戦後はエリーンと共に花屋を営む。 ローラン・マクラウド 声 - 坂田易直 対戦車兵、18歳。 強い意志を持った男らしい性格。外見がコンプレックスで可愛いと言われることを嫌うが、その姿がまた可愛いと女性隊員の間では人気がある。正義感が人一倍強いがあまり、帝国は悪と決めつけ偏った価値観を持っていたが、幼馴染の親友カルトの影響や実戦を経験した事で心境に変化が表れ始めた。停戦後は故郷の村に自警団を設立、真の正義とは何か常に己に問い正しながら団長として責務を果たしている。 エリーン・ブラックウェル 声 - 下地紫野 支援兵、16歳。 社交的でしっかり者の優等生、E小隊メンバーからも何かと頼られている。昔は泣き虫で気弱だったが兄のカルトを守る為、心身ともに成長した。実は大のブラコン、大きくなったら兄と結婚すると宣言した事もある。普段は気弱な兄に厳しく当たっているが、現在でも兄に対しては強い愛情を抱いている。停戦後は兄と共に花屋を営むも、戦争を生き抜き凛々しく成長してモテモテとなった兄にやきもきしている。 ゲーム内ではポテンシャルが充実している優秀な支援兵。 ゴドウィン 声 - 高塚正也 偵察兵、35歳。 ダルクス人。戦場の火事場泥棒。戦場で死体から盗んだ金品を換金して生活していた。その素行の悪さから軍に捕まり、半ば強制的に入隊させられる。戦災孤児で身寄りもなく、他人を一切信用していないが、同じ境遇のニコとの出会いで少しずつ考えを改め始めた。被差別民族であるダルクス人の彼が生きるには死体漁り以外に方法がなく、自然と鑑定眼を身につけさせた。停戦後は老舗宝石商の鑑定士として働く事になり、本人以上にニコが喜んだ。 ロゼッタ・ヴァレリアーノ 声 - 岡本寛志 偵察兵、28歳。 美女に見えるが実は男、本名はロゼット。ダルクス人差別の撤廃を願って戦っている。ダルクス人のゴドウィンにニコを引き合わせたのは彼。女装癖あり、女装をするのは物事の偏見に囚われないという意思表示。ダルクス人の友人の死をきっかけに理想だけでは世の中を変える事はできないと悟り、戦いに身を投じるようになる。停戦後は戦いではなく対話を広めるために小さな酒場を経営、聞き上手な彼に様々な境遇のお客が賑わっているという。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。機転が利き、リーダーシップを持つ彼を見ることができる。 ニコ・エーメリー 声 - 津田美波 偵察兵、16歳。 貧しい家に産まれてすぐに教会に預けられた孤児。だがそんな事は微塵も感じさせない真面目で健気な少女。人を疑う事を知らずどんな人にも必ず良心があると信じ、天使の様な微笑にやられてファンになった男性隊員は数知れず、性格まで善良になった者もいるほど。それは人を信じず、火事場泥棒で生きてきたゴドウィンも例外ではなかった。一生懸命生きれば必ず報われるが信条、過酷な戦場で何かできる事はないかと入隊した。停戦後は戦争被災者の救済活動に従事、たまにドジをやらかすもその姿すら被災者達の癒しになっている。 アラディン・バラード 声 - 新井良平 狙撃兵、24歳。 スキンヘッドが特徴のフェミニスト精神の持ち主、女性を守る為に戦う。帝国兵に元恋人を殺されており、二度と目の前で女性を死なせない誓いとして愛銃には元恋人の「イザベラ」の名をつけている。口が悪く愛想のないレオンハルトと周囲のパイプ役でもある。昔は長髪だったがカイ(リナ)との狙撃勝負に負け、自分を鍛え直す為に頭を丸めた。毎朝頭の手入れをする度に強さへの決意を固め直す。カイは除隊し再挑戦する機会は失ったが、最早勝負には拘っておらず女性を守る為、彼は毎朝頭の手入れを欠かさない。 レオンハルト・ストラウク 声 - 岡本寛志 狙撃兵、25歳。 プライドが高く、常に上から目線で自らをキングと呼ぶが、王族ではない。家柄は高いが厳しい親で、ほぼ虐待に近い英才教育を受けたが、人としての優しさは母親代わりの乳母に受けて育った。ガリアの狙撃訓練学校を首席で卒業するなど、態度に見合った実力を持っているが天才肌ではなく実は隠れた努力家。E小隊入隊後も狙撃訓練は欠かさないがそれを周囲に漏らす事はなく、その生き様はネージュに多大な影響を与えた。入隊したのは行方不明となっていた乳母と兄弟同然の息子を探す為。辺境の村で再会すると周囲の反対を押し切り、ストラウク家に迎え入れた。 ネージュ・ルプルトン 声 - 和多田美咲 狙撃兵、16歳。 気弱で何に対しても自信が持てない少女で、赤面症。前髪の三つ編みは勇気のおまじない、挫けそうになると触れて勇気を出す。帝国侵攻の戦火を避けるためエディンバラに移住し、故郷を取り戻そうとする同郷の仲間に誘われ共に軍に入隊した。狙撃訓練での成績は良く潜在能力は高いがプレッシャーに弱く、実戦では緊張から実力を発揮できない。自信家に見えるレオンハルトが陰では努力を積んでいる事を知り、何の為に戦うか、誰の為に戦うかを持つ事が自分を変えるきっかけになると悟る。強くなって皆を守りたいという目的ができた事で、仲間に危機が迫ると勇敢な戦いぶりを見せる。戦後はE小隊との交流や激しい戦闘を生き延びた事で自信が芽生え、片思いの同郷の男性に勇気を出して告白、幸せな結婚生活を送っている。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。「吹雪の魔女」と行動を供にする白狼・フェンリル相手にも怯まず立ち向かう勇気を見せた。 サイモン・ベイル 声 - 千葉俊哉 突撃兵、23歳。 銃を持たせると「ヒャッハー!」と叫びながら乱射するモヒカン男。悲鳴や怯えた声が大好きで趣味は弱い者苛め、しかし自分より強い者には一切逆らわず別人のように大人しくなる、北斗の拳のザコキャラを地で行く男。実は女性が苦手、周りが女性だけになると途端に丁寧語になり萎縮してしまう。単独行動が目立つが、クロードの企画した更生プログラムで少しは改心した模様。停戦後は昔の仲間と共にロックバンドを始め、非常識なパフォーマンスで人気を集める。一時期は「ヒャッハー!」が流行語になった。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。「吹雪の魔女」に遭遇した際もやはり女性が苦手な事に変わりなく、頭を抱え込んでいた。 ヴィオラ・ブライス 声 - 斉藤佑圭 突撃兵、20歳。 戦いを何よりも好み、強くなる為に戦う女狂戦士。帝国に母親を殺され、軍人の父親に最強の戦士として育てられた過去を持つ。その為強さこそが全てが信条であり、上官であっても自身より弱い者には決して従わない為、命令違反の常習犯。クロードの事も最初は認めていなかったが、更生プログラムで仲間と協力する大切さだけは知った。最強を追い求める姿勢はその後も変わらず、停戦後は期待の新人女性レスラーとしてデビューし脚光を浴びる。 ゲーム内では基本ポテンシャル・バトルポテンシャル共に性能が高く、使いやすい。 エメ・ミストラル 声 - れいみ 突撃兵、21歳。 傭兵や賞金稼ぎを生業とする。己の利益の為には手段を選ばず金に汚い。時には仲間を裏切る事もある。仲間内で嫌われているが、本人は気にしていない。金にならないことはやらない主義の為、単独行動が目立つ。元々家が貧しく闘病中の母に仕送りをしている。金に汚いのはその反動で決して悪人ではない。停戦後は母の療養の為、田舎に移り住む。穏やかな田舎暮らしで性格は以前より丸くなった。 スチルショッツ 声 - ボルケーノ太田 擲弾兵、46歳。 本名は「ベン・スミス」で、スチルショッツは「鉄屑」の意のあだ名。無口で無表情、何を考えているか分からない。長い戦歴で負傷した数だけ義肢が入り、鉄の身体となっていった。機械のように不眠不休で戦い続けられる。長い間死に場所を求めて戦場を渡り歩いてきたが、ルフやマリーとの交流がきっかけで生きる目的を見つけられた。今も戦場を渡り歩いている。だが死に場所を求めてではなく頑丈な鉄の身体で一人でも多くの仲間を守る為。 フルーレ・ヴァロワ 声 - 祖山桃子 突撃兵、21歳。 真面目で一本気な性格、良くも悪くもまっすぐで融通が利かない。幼少から剣術を学んできた騎士道精神の持ち主。二人称は○○殿、剣術や騎士道を語ると話が長くなる。一時期フェンシングの道を目指した、その世界では伝説の選手。銃は卑怯者が使う武器として射撃訓練に参加しない問題児として蔑まれてきたが、勇敢に正々堂々戦う仲間達の姿を見て考えを改めた。そのきっかけをくれたメーベルとレベッカとは今では大の親友。銃を扱うようにはなったが剣もいまだに忘れてはいない。今は東洋剣術に興味を持ち、いつかは東の国へ渡ってみたいと考えている。 メーベル・ドレイク 声 - 小松由佳 狙撃兵、19歳。 代々軍人を輩出する名門一族の娘、子供の頃から軍人としての在り方を叩き込まれて育つ。どんな状況でも任務の遂行を最優先する為、周りからはクールでドライと思われているが一度怒らせると手がつけられなくなるほどの激情家。フルーレへの陰口を耳にした際にはフルーレをかばって激怒した。表には出さないが実は可愛いものに目がなく、少女らしい趣味も持ち合わせているが、それをうっかり指摘すると相応の反撃が来る為、誰も口には出さない。停戦後も軍に残り、士官を目指している。 レベッカ・ロングハースト 声 - 小松由佳 支援兵、24歳。 ドライな性格で素っ気無い態度の為、周囲の反感を買うことも多い。少々の傷ではラグナエイドを使おうとせず、冷たい性格と思われる事もしばしばである。支援兵の中には昔の彼女を知る者もおり、昔は今と違って明るく献身的な性格で味方が少しでもケガをすると大騒ぎしていた。ある戦闘でうっかりラグナエイドを切らしてしまい、大勢の仲間を死なせてしまった過去を持ち、それ以降はできるだけラグナエイドを温存しながら戦闘に加わるようになった。未だに当時の悪夢を見ることもあったが、フルーレ達に過去の過ちを告白してからは肩の荷が下りて明るさも少し戻った。停戦後は厳しくも明るい病院の看護士として働き始めた。 ザイガ 声 - 坂井易直 突撃兵、18歳 お調子者のダルクス人の青年で、ラズと同じハーフェン出身でラズの1番の弟分を名乗っているがあくまで自称。不良グループにいた頃からラズに強い憧れの気持ちを抱きつつも、いつの間にかラズという虎の威を借る形になっていた。ガートルードにラズに依存しすぎている事を指摘され、独り立ちする為にヴァンティに弟子入りし強くなる事を決意、心身共に成長しガートルードにも頑張りを認められる。停戦後も軍に残り、戦死したラズのように命を懸けて成すべき使命を見つけられるその日まで戦うと誓った。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。無許可で8名が隊を離れる原因を作ったのは、ラグナにエサをやり忘れた彼。帰還後兄貴分のラズに無断外出の原因を問い詰められても、他の仲間の為に決して口を割らない男気も見せた。 ヴァンティ・フィオーレ 声 - 川庄美雪 突撃兵、27歳。 酒好きで常に酔っており呂律の回らない話し方をする。絡み上戸で仲間には少し疎まれている。ウイスキー、ウォッカ、ワイン、テキーラが好き。だが酒の次に銃が得意と豪語する通り、戦闘では意外な程に優秀でフラついた足取りで銃弾の雨を掻い潜り、震える手元でも確実に敵に命中させる。身の危険を感じたり覚悟が決まると、自然と手の震えが止まり表情が少しだけ引き締まる。その正体は元特殊部隊のエリート兵士。ある任務で部隊が全滅し1人生き残ったヴァンティはそのまま部隊を引退した過去を持ち、以来飲んでる間だけは過去を思い出さずに済む為、酒浸りの日々を送るようになった。ザイガ達、若者の成長する姿を見て昔の事が吹っ切れると一切酔わなくなりまともになった。 ゲーム内では設定通り、高いパラメーターを誇る突撃兵。だが常に酔っている為、マイナスポテンシャルも複数持つ。 ガートルード・オルブライト 声 - 庄司宇芽香 対戦車兵、19歳。 大貴族のお嬢様。貴族としてのプライドを傷つけられる事を何より嫌う。相手を生まれや身分で判断する一面があり、特にダルクス人に対する当たりは強く、仲間内でいざこざを起こす事もある。二人称は○○殿だがダルクス人に対しては呼び捨てる。過去に囚われ酒に溺れるヴァンティを諌めるが、逆にダルクス人の過去に拘り続けている自身を指摘され、ダルクス人に対する考えを改めるようになる。負傷した友軍を自身をオトリにして逃がすなど仲間思いな面も持ち、ザイガに助けられた事で貴族とは全ての民に対し平等に接する事という結論に行き着いた。待機時には貴族らしく優雅にティータイムを嗜み、ザイガも相伴に預かっている。戦後は人種差別反対運動に興味を示している模様。 ゲーム内では高いパラメーターとポテンシャルを持つ優秀な対戦車兵。但し出現条件がやや高い。 ミレニア・ハドスン 声 - 祖山桃子 偵察兵、26歳。 戦場には凡そ似つかわしくないおっとりした女性。気配り上手でリタからは女神扱いされるほど。軍に入る前は看護士をしていた、簡単な応急処置ならば施す事もできる。そんな彼女が入隊した真相は軍人だった夫が行方不明になり探す為、だが連邦本部から非情の連絡が入る。夫は亡くなっており、我を失い部隊から抜け出した。その後リタとブリトニーによって救出され、救われた命を無駄にしない事を心に誓う。愛する者の為ならば決してめげない芯の強さも持っている。停戦後は亡き夫と出会った思い出の地へ移り住み、最期まで夫への愛情を胸に抱き生涯独身を貫いた。 ブリトニー・スカーレット 声 - れいみ 対戦車兵、42歳。 娘を一人持つシングルマザーで娘のベッキーを何よりも大切にしており、手紙を欠かさず書いている。娘が安全に暮らせる世の中を実現する為に志願した。人生経験豊富でE小隊の母親的存在でもあり、隊の女性兵士の相談によく乗っている。前夫とは家庭内暴力が原因で離婚した。その影響で男嫌いになり娘さえいてくれれば十分だと考えるようになった。特に身勝手な男に対しては喧嘩腰にさえなる事も。ミレニアが単独行動を取った際には軍法会議覚悟で命令を無視して救出に向かう程の仲間思い。停戦後は除隊し娘と暮らす。ミレニア達の話を聞き男に対する印象は若干和らいだようで、最近では再婚相手を探してみようかと考えている。 リタ・レイウォーター 声 - 大空直美 支援兵、24歳。 明るく誰に対してもフレンドリーな性格。結婚願望が強烈だが基本は仕事中心、男運がない。無防備なタンクトップ姿で整備する姿は実は男性兵士の間で話題だが、当人は仕事一辺倒の為自覚がなく、結果ロクな男が寄って来ない。経験豊富なブリトニーに恋愛相談しては愚痴をこぼす事もしばしば。亡き夫に向けるミレニアの強い愛情に憧れており、彼女を見て理想の男性を見つけるまで諦めないと決意した。その後数人の男性付き合ったが、全員見事にダメ男だった。毎度ブリトニーに慰められてはめげずに理想の相手を探し続ける。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。何があっても全員口を割らないという誓いを立てた。 スコット・オールディス 声 - 深川和征 突撃兵、24歳。 とても口下手で驚くほどに命令に愚直。どんな命令でも素直に従ってしまう。喋る言葉は殆どが「イエッサー!」か「アイアイサー!」。生まれは片田舎で間違えて連邦軍入隊希望者送迎バスに乗ってしまい、本人もよく分からないまま入隊してしまった。分かりにくいが人一倍優しく、純粋。損得は全く考えず時には自己犠牲を払ってでも仲間の為に尽くしたいと思っている。その純粋さは諜報や暗殺に生きてきたアズサの凍った心を溶かしてしまう程。停戦後も上官の命令に従い軍に残ったが、最も仲の良かったノリドが軍を去ったからか時折寂しそうに遠くを見つめている。 ノリド・サーリネン 声 - 蟹江俊介 狙撃兵、24歳。 自然を守る為に軍に志願した無類の動物好き、穏やかでマイペースを全く崩さない。幼い頃から北方の自然の中で育ち、道に迷った時に狼に助けられた事から狼に憧れている。恵まれた容姿で女性からよくモテるが動物偏愛主義者の為、人間の女性にほとんど興味を持てない。軍に対する忠誠心は高いとは言えず自由を愛する為、自身の使命から逃れようとするアズサの脱走を手助けした事もある。そのあまりの自由な生き方にアズサも自由を欲するようになったと言える。停戦後は故郷の森に戻り、狼達と幸せに暮らしている。 アズサ・ツキカゲ 声 - 庄司宇芽香 偵察兵、24歳。 遥か東の国の出身の憂いのある黒髪の女性。その正体は連邦の内情を探る為、東の国から派遣されたスパイ。諜報や暗殺を生業とする一族の生まれで宗家に言われるままにスパイ任務をこなしているが、内心では自由な生き方に憧れを抱いている。温厚で社交的、受けた恩は必ず返すが信条。ノリドとスコットの協力で一度は脱走を試みるものの、二人の自由さと優しさに触れ、仲間を見捨てられずE小隊の一員として生きて行く事を選んだ。匂いに非常に敏感で匂いフェチな一面がある。酒は飲まないが匂いだけで酔ってしまう事があり、酔うと普段とは別人のようにはしゃぐ。停戦後、本国と合衆国の関係が極端に悪化し、帰国を余儀なくされる。彼女の帰国と時を同じくするように欧州のみならず世界を巻き込んだ新たな大戦の気配が漂い始める。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。ラグナの行方が分からなくなった時、捜索の方向を決めたのは彼女の人並み外れた嗅覚である。ロゼッタと共にメンバーを引っ張る活躍が描かれる。 オラール・アビントン 声 - 千葉俊哉 支援兵、28歳。 戦車をこよなく愛する男、知識も豊富で戦車の車種や装備を一目で見分けられる戦車オタク。実家は機械の部品工場で戦車のパーツの一部を製造していた。それがきっかけで戦車好きに目覚める。しかし思い入れが強すぎるあまり、修理に余計な時間を費やしたり、支援兵の仕事そっちのけで戦車整備を手伝おうとするなど度が過ぎた行動が目立つ。しかし戦車修理に関しては間違いなく小隊随一で師匠と崇めるダンにも太鼓判を押された。停戦後は各国の戦車を見て回る旅をしていたが、実家の工場の経営難に際し帰郷。その豊富な知識は傾いていた部品工場を見事に立て直した。 ライアン・フォード 声 - 江川央生 突撃兵、63歳。 戦争あるところに必ず現れ、勝利をもたらしていくという伝説を持つ凄腕の傭兵、隻眼。物心付いた頃にはすでに戦場にいた。傭兵だった父の命令で弾運びや、子供と油断した敵を暗殺するなど利用されていた。無口で無愛想だが決して悪人ではない。酒もタバコもやらず周囲からはストイックだと思われているが、実は甘いものに目がないという一面を持つ。戦う事以外の事は大体苦手、文字が読めない。停戦後すぐ別の軍に雇われ数々の伝説を打ち立てるも、ある時期からパタリと噂が途絶える。引退したのか死亡したのかは不明。 カイゲル・ホーマン 声 - ボルケーノ太田 対戦車兵、60歳。 元ガリア軍の叩き上げ軍人、怒りっぽく説教臭いが心根は優しく、よく新兵の面倒を見ている。1人でも多くの兵士を生き残らせる事を信条とする。老いてからは新人育成にあたっていた。全盛期からの衰えを経験と技術でカバーしており、兵士としてはすでに衰えたと自覚しているが、周りからすれば今でも十分強い。同じベテラン軍人のライアンからは口うるささから煙たがられている。前線へ出るのは今回を最後とし、新兵育成の教官に戻った。とはいえ老いてなおまだまだ健在、今日も訓練場には彼の怒鳴り声が響いている。 スタンレー・バークレー 声 - 蟹江俊介 突撃兵、19歳。 ビンランド合衆国出身の陽気な男。ジョークで周りを笑わせるのを信条とするが、空気を読まずジョークを連発する為、周囲の反応は芳しくない。物事をあまり深く考えないタイプで軍に入ったのも自分のような人間が軍にいたら面白いだろうと考えた為。戦場の皆を笑顔にしたいという信念を持つ。常にクールなフェリエを笑わせたいという願望があり、交流を通じてその心を開かせるきっかけを作った。停戦後は軽いノリで芸能界デビュー、身体を張った体当たり芸で人気を博している。 フェリエ・ブランシェール 声 - 國府田マリ子 突撃兵、17歳。 素顔を鉄仮面で隠したどこか悲しげで影のある少女。仮面をつける理由については本人は話そうとしない。人見知りというわけではないようだが積極的に他者と交流しようとしない。正体は大貴族の父と愛人の間に生まれた子。容姿が母と瓜二つであった為、正妻に関係の発覚を恐れた父から鉄仮面をつけて生活するように命令された。父に捨てられたフェリエの母は娘の幸せの為に親権を父に譲り、自身は貧民街へと墜ちていった。何事にも縛られないスタンレー達の生き様に触れ、自身も仮面を外して生きていく事を決意するが、素顔を晒して生きていくことにはまだ抵抗がある模様。素顔を拝んだスタンレー曰く、フェリエは「羽が生えてない本物の天使」。停戦後は仲間に勇気付けられ、家を飛び出した後、実母と再会。2人で田舎に移り住んだ。 ジェニー・メルトリクス 声 - 浅野真澄 対戦車兵、29歳。 美しく鍛え上げられた筋肉を持つ女兵士。何でも力で解決する豪腕を持ち、部隊内の腕相撲大会では負け知らず。最もストイックに自分を鍛えられる場として軍を選んだ。あまり女性らしさは感じさせないが、年齢の事に触れられると激怒するなど女性的な面もある。笑いのセンスが独特で、他の隊員からは不評なスタンレーのジョークを理解する数少ない人物。自身で外す事もできない鍵付きのフェリエの鉄仮面を外したのは彼女の腕力である。実は既婚者、夫とは訓練で負傷した際に野戦病院で知り合った。夫は彼女とは対照的に線が細く落ち着いた優しい男性、夫婦仲は良好。停戦後主婦となるが腕相撲の欧州大会で優勝するなど鍛錬は欠かさない。ちなみに夫と腕相撲をすると照れて力が出ず、負けてしまう。 その台詞と名前からして、キャラ構成の元ネタは映画「コマンドー」であることは間違いないであろう。 ハンナ・キャロル 声 - 川庄美雪 対戦車兵、25歳。 一兵士として戦いながらセンチュリオンの食堂のコックでもある。気が強くサバサバした性格で声が大きい。笑顔が似合う理屈よりも根性、大体の事は気合で解決しようとする体育会系タイプだが、ヤーシュが隠していた負傷にいち早く気づくなど視野の広さも持っている。イーファに恋心を抱くヤーシュの応援をする。理屈や計算は重要視していなかったが計算を元に擲弾を的確に命中させるヤーシュの戦闘を見て考えを改めた。その後はヤーシュに教えを乞い数学を習う姿が食堂で目撃されるようになりヤーシュに対して本当に恋心を抱くようになる。ヤーシュが恋に破れると今度はハンナが猛アタックの末、ついにヤーシュが折れる形で二人はゴールインした。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。持ち前の前向きな明るさで皆を叱咤する。 ヤーシュ・アラト 声 - 宮坂俊蔵 擲弾兵、32歳 元数学教師でどんな事でも計算式に当てはめようとする数学オタク。彼に教わった生徒は例外なくテストで高得点だった。頭が固く理屈っぽいが、周りに心配させまいと負傷した事を誰にも言わず戦闘を続ける男気も持ち合わせる。感情論には理解がなかったがイーファに一目惚れした事で考えを改める。恋は叶わなかったが、その騒動をきっかけに正反対の性格であるハンナに数学を教える事になり、計算とは違うハンナの反応に新鮮さを感じている。親交を深めた二人はやがてハンナに猛アタックされ、彼女と結婚。周囲を大いに驚かせたが、告白された彼自身が実は一番驚いていた。 ゲーム内ではレイリィに匹敵する射撃能力を持ち、優秀なポテンシャルを持つ擲弾兵。 イーファ 声 - 元吉有希子 擲弾兵、24歳。 どことなく色気を感じさせる大人の女性。ダルクス人。年下に対しては優しく、年上に対しては甘えた雰囲気で接する無自覚の魔性の女。誘惑される男性兵士は後を絶たず、それまで恋愛というものに興味のなかったヤーシュを一目惚れさせるほど。実は婚約者持ちで彼の護衛任務を受けた時に知り合った。その男性は大きな自動車会社で次期社長を約束されている御曹司。婚約者と式を挙げ、現在は新婚生活を満喫中。しかし無意識に男を誘惑する彼女の性格は全く変わっておらず、夫をやきもきさせている。 リリィ・アシュリー 声 - 津田美波 突撃兵、18歳。 とんでもない不幸体質の少女、彼女の周りでは次々と良くない事が立て続けに起こる為、周りからは疫病神として扱われているが、彼女自身は不幸を楽しんでいる節すらある不幸ジャンキー。入隊したのも自分のような不幸体質の人間が戦争に身を投じれば、どれほどの不幸が降りかかるか知りたかった為。交友関係は広くないが、気に入った人間に対しては積極的に仲良くなろうとするタイプで最近はオーディンを本名の「トーマス」呼びしてからかっている。同じ不幸体質を持つジミーとも仲がいい。発言は不幸を予感させるものばかりだが性格は暗くはなく、悪い方向に前向き。戦場で不幸体質を極めた後、停戦。その後は他人に降りかかる不幸の予兆さえ感じられるようになり、悪い事だけ的中率100%の占い師として人気を博す ゲーム内ではパラメーターとポテンシャルのバランスの良い優秀な突撃兵。 オーディン 声 - 新井良平 偵察兵、25歳。 妄想好きの元引きこもり青年、かなり中二病。本名は『トーマス・ケビン』だが部隊では「戦の神オーディン」と名乗っている。自分で考えた設定を書き込んだノートを大量に隠し持っている。普段はオーディンとして強気な性格を装っているが、実際はかなりの臆病者かつ怠け者。軍に入ったのも引きこもり生活を両親に咎められ、無理やり入隊させられたから。しかし窮地に陥ったリリィとジミーを助けるために突撃して救うなど、仲間との交流を経て彼の中で何かが変わり始めている。停戦後は故郷に帰還、引きこもることはやめて実家の畑仕事を手伝うようになった。今は「豊穣の神ハデス」を名乗っている。 ゲーム内では射撃能力と回避率が高く、偵察兵としてバランスが良い。 ジミー・フランク 声 - 深川和征 対戦車兵、32歳。 面倒見の良いベテラン兵士。何かと死を予感させるようなセリフばかり言うため周囲を不安がらせており、激戦前になると急に過去の話を始める。だが毎回しぶとく生き残るため「本当は運がいいのでは」とも言われている。リリィとオーディンと共にあたった作戦で被弾、今度こそだめかと思われたが、受けた弾は数センチのところで急所を外しており結局停戦まで生き抜いた。妻の出産時、赤ん坊は逆子で生死が危ぶまれたが無事に誕生、驚異の生命力は父親似だと皆が口をそろえて言っている。 ジェスター・ムーニー 声 - 宮坂俊蔵 偵察兵、43歳。 楽天家で精神的にはとてもタフな男。給料のすべてを注ぎ込むほどのギャンブル狂、ハマり過ぎて多額の借金を背負っている。自分に甘く根性なしのダメ人間、女性にも甘く過去に何度か酷い目に遭わされているが全く懲りていない。その性根を叩き直そうとテレサに内臓を売り飛ばされそうになった。持ち前の前向きさや気風の良さが幸いし、ダメな所を変に取り繕わない所が周囲に壁を作らず親しみやすいと不思議に人望はある。天性の人たらしを活かし、後に映画プロデューサーとして大成、巨額の制作費をベットするのがギャンブル以上に刺激的とのこと。 テレサ・リーチ 声 - 藤井ゆきよ 偵察兵、19歳。 医者志望の女学生、真面目で知的な性格だが趣味は解剖。見た目より中身で文字通り内臓の美しさに人間の価値を感じる危険な価値観を持つ。医療知識に長けており手術も上手いが医療以外の手先を使った作業は苦手、基本的には不器用。一方で仲間を思いやる程度の良識も持ち合わせており、ギャンブル狂のジェスターを改心させる為、ひと芝居打ったこともあった。停戦後は軍の医療機関で医師として働く。人間を解剖する時を待ち望んでいるが、いまだにその機会は得られていない。 コナー・ドハティ 声 - 阿座上洋平 擲弾兵、30歳。 小説家志望の男、執筆の為ならば文字通り命をかける。戦争のノンフィクション小説を執筆中で小説の良いネタになるなら危険な任務も嬉々として参加する。その情熱と行動力はすさまじく、ジェスターの腎臓を売り飛ばそうとするなど手段は選ばない。妻子持ちで妻からは小説バカの夫と呆れられている。停戦後は戦場小説を書き上げ念願のデビューを果たすが、E小隊の面々をそのまま描いた事で、実体験を元にしたにも関わらず「架空だとしても荒唐無稽すぎる内容」と賛否両論の評価を受けた。 追加断章『隊長不在のE小隊』のメンバー。ネタ集めが日々の習慣となっているおかげで、遭遇した戦車部隊が難敵・ヴォルツ率いるアオスブルフだといち早く見抜いた。
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