決死隊とは? わかりやすく解説

決死隊

読み方:けっしたい

死を覚悟して任務に臨む部隊チームのこと。

けっし‐たい【決死隊】

読み方:けっしたい

決死覚悟特殊な任務に当たる部隊


決死隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 06:42 UTC 版)

決死隊(けっしたい)とは、死傷を被るリスクが高いと考えられるが、それでも戦果が必要と考えられた際に実行される「甚大な被害を覚悟した部隊を使った戦術」である。バンザイ突撃白襷隊などが代表例である。

世界での決死隊

英語では「forlorn hope」(絶望的希望)と言い、元はオランダ語の「verloren hoop」(失われたフープ:失われた軍隊)を翻訳した際の誤訳である。オランダ語でhoopは「希望」も意味するが、軍文書の上では部隊を意味する用語として使われていた[1][2][3]

マスケット銃を使用していた時代、隊列に切り込むボランティア志願兵)の部隊で死傷率が高かったが、生き残った場合は高額の報酬や名誉が得られた為に参加する者たちは多く、この用語はもっとも多く使われた。

フランス語の表現では「 Les Enfants Perdus(The Lost Children:失われた子供たち)」とされる。

現代戦の代表例では、フォークランド紛争におけるイギリス軍銃剣突撃などが上げられる。

東日本大震災における福島第一原子力発電所事故におけるウェットベント作業、また東海村JCO臨界事故における水抜き作業で、計画被ばくを覚悟した職員らは決死隊と呼称されていた。

関連項目

参考文献

  1. ^ Oxford English Dictionary: "forlorn hope"
  2. ^ Kilian, Cornelius (1593). Etymologicum Teutonicæ Linguæ. Antwerp: Jan Moretus (cited in Oxford English Dictionary) 
  3. ^ Merriam Webster: forlorn hope

決死隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 15:21 UTC 版)

ドナー隊」の記事における「決死隊」の解説

「決死隊」の参加者前年アントニオ* 23ルイス* 19サルバドール* 28‡ チャールズ・バーガー† 30‡ パトリック・ドラン* 35‡ ウィリアム・エディ 28‡ ジェイ・フォスディック* 23‡ サラ・フォスディック 21 サラ・フォスター 19 ウィリアム・フォスター 30 フランクリン・グレイブス* 57 メアリ・アン・グレイブス 19 レミュエル・マーフィー* 12 ウィリアム・マーフィー† 10 アマンダ・マクカッチェン 23 ハリエット・パイク 18 チャールズ・スタントン* 30 *途中で死亡峠を越す前に引き返す推定年齢 トラッキー湖畔では死者出始めた。スピッツァー死に次いでベイリス・ウィリアムズが飢餓よりむしろ栄養失調死んだ。フランクリン・グレイブスは牛のくびきと革から14足の西洋かんじき作り男女と子ども合わせて17からなる班が徒歩峠越え挑むことにした。状況過酷さを示すことに、その際17人中父親4人と母親3人は子どもをほかの女性に託して参加した。彼らは荷物最小限とし、6日分の食料ライフル銃1挺、各人毛布1枚ずつ、手斧1挺、そして拳銃数丁のみ携行しベア渓谷目指した。歴史家のチャールズ・マクグラシャンは、後年このかんじき隊を決死隊と呼んだかんじきのないチャールズ・バーガーと10歳のウィリアム・マーフィーは早期引き返したそのほかの者は、最初の晩に、持っていた荷鞍のひとつからかんじき1足を作ってレミュエルに履かせた。 かんじき扱いづらかったが困難な上り役立った一行全員栄養不良のうえ、深さ12フィート(3.7メートル)の雪中での野営にも不慣れで、3日目には大半雪眼炎になっていた。6日目エディ自分荷物中に妻が0.5ポンド230グラム)の熊肉忍ばせていたのを発見した12月21日朝に一行再出発したその際、ここ数日間遅れがちだったスタントンが、あとからすぐに追いかけると言って残ったスタントン遺体は、翌年その場所で発見された。 一行道に迷ってしまう。食料尽きて2日後、パトリック・ドランが、誰か1人が身を捧げて食料になるべきだと言った。ある者は決闘提案し、また犠牲者決めるくじを作ろうとしたという証言もある。エディは単に誰かが倒れるまで進むことを提案したが、猛吹雪進めなくなった最初に御者アントニオ死に続いてフランクリン・グレイブスが死んだ猛吹雪が続くなか、パトリック・ドランが錯乱してうわごとをわめきながら服を脱ぎ捨てて走り込み、じきに戻ってきたが数時間後に死んだ。それからほどなくして12歳のレミュエル・マーフィーが瀕死だったためか、一部の者がドランの肉を食べ始めたレミュエルの姉は弟に少しでも食べさせようとしたが、レミュエルはまもなく死んだエディサルバドールルイスは口にするのを拒んだ翌朝一行アントニオドラングレイブスマーフィー遺体から肉と内臓をはいで保存食とするため干したが、その際親族親族食べることがないよう配慮した3日後、一行は道を探して再度出発したエディもやがて飢え屈して人肉食べたが、それもすぐになくなった一行かんじきの紐に使われていた牛革食べルイスサルバドール食用に殺すことを議論したが、エディ2人警告して2人密かに立ち去った夜にジェイ・フォスディックが死亡し、残るは7人となったエディとメアリ・グレイブスが狩り出て鹿肉持ち帰ったところ、フォスディックの遺体はすでに食用解体されたあとだった。さらに数日後トラッキー湖畔出発して25日目に、9日間近く絶食し死に瀕したルイスサルバドール見つけた。ウィリアム・フォスターは、これを餓死免れる最後の希望だとして2人射殺した。しかし、ジョセフ・A・キングは、フォスター撃たれたときに2人死にかけていたという説に異を唱えており、「サッター大佐がほかの生存者から聞いた話では、大佐の『良き部下たち』(サルバドールルイスのこと)はドングリ集めている最中殺された」としている。 1月12日一行はミウォーク族(英語版)の宿営地転がり込んだが、凄惨な姿に驚き住人当初逃げ出すほどだった。ミウォーク族は彼らが食用するドングリ山菜松の実などを分け与えた数日後エディはミウォーク族の助け借りてサクラメント渓谷の端に位置する小さな農場にたどり着いた急遽救助隊送られ、ほかの生存者6人を1月17日発見したトラッキー湖畔からここまで33日間かかったことになる。

※この「決死隊」の解説は、「ドナー隊」の解説の一部です。
「決死隊」を含む「ドナー隊」の記事については、「ドナー隊」の概要を参照ください。

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