チーム「ペンドラゴン」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「チーム「ペンドラゴン」」の解説
サトゥー・ペンドラゴン 声 - 堀江瞬 主人公。アラサー(29歳)の青年で、本名は鈴木 一郎(すずき いちろう)。ゲーム開発の下請け会社に勤めていたプログラマーで、同僚からよく名前を佐藤と間違えられることから、ゲームなどのキャラクター名をすべてサトゥーにしていた(由来は「鈴木」という苗字だが、よく佐藤と名前を間違えられるため)。異世界で目覚めたら名前がサトゥーになっていたうえ、15歳に若返っていた。基本的に主人公の視点で物語は進行する。 レベル1で荒野に放置され、50レベル前後の蜥蜴人族の軍勢に追い回されるが、3回だけノーコストで使える最強魔法「流星雨」のおかげで蜥蜴人族の兵団や竜の群れ、そして最強とされる竜神アコンカグラをうっかり殺してしまい、Lv310という最強の強さ(13巻の「狗頭の魔王」戦後にLv311に上昇)、莫大な財宝、竜神が所持していた「竜の谷」の源泉支配権を手に入れる。その後は仲間と快適に物見遊山をするという目的で旅を続けている。 現在の外見は身長160cmとやや小柄で華奢。さらに童顔で髭などの体毛も薄いため年齢より年下に見られることが多い。一方で精神年齢はアラサーのままなので、知人からは「妙に老成している」と評される。 性格は小市民的で野心に乏しい。グロいものが苦手など一般的な感性を持つものの、異世界の常識がないため高い能力値にまかせてたびたび非常識な現象を引き起こす。なぜか行く先々で大事件に巻き込まれるが、チートな能力を頼りにあらゆる事態を解決に導いていく。 ユニークスキル(厳密には「特殊能力(アビリティ)」と表示される)に「メニュー」「ユニット配置」「ユニット作成」「不滅」を持つ。ただ、転移直後は「メニュー」以外のスキルがグレーアウトしていて使えなかった。 「メニュー」はゲームのAR表示に似た情報を視界内に表示し、マップ・レーダー・ストレージ・スキル・魔法・ステータス・交流・メモ帳・行動ログなどいくつもの機能を包括し呼び出せる万能性の高いスキル。マップは訪れた場所の周囲を記録し、地形の閲覧・3D表示や出会った人物・地点に対する検索やマーカー設置が可能で、さらに魔法「全マップ探査」を組み合わせることにより、同一領域内のまだ訪れていない場所のマップ確認や会っていない人物を含めた様々な情報について検索等が可能となり、移動や迷宮攻略で安全性を確保するのに役立っている。ストレージは容量無制限でアイテムを収納・取り出し・装備切り替えができ、また所持金を発行国別に表示できる。さらにストレージ内部に任意の名前をつけてフォルダ分けをしたり内部の書物について閲覧・文字列検索が可能。ストレージ内には時間経過がなく、内部の物に分離・融合などの操作を行うこともできる。スキル欄・魔法欄ではスキルや魔法の有効・無効化やスキルレベル上昇ができ、また魔法欄に追加(後述)した魔法であれば無詠唱で発動ができる。交流欄では鑑定系のスキルやヤマト石などに表示される自身の情報(名前・種族・年齢・レベル・職業・所属・階級・称号・スキル・賞罰)を既に獲得している内容から自由に選択できるため、1巻終盤からレベル10、4巻以降はレベル30、15巻以降はレベル45に偽造して公表している。メニューの欠点は大量の情報で視界が遮られることで、普段は犯罪者や高レベルの存在を色分けするだけで閲覧する情報を意図的に制限している。そのため直感で危険物を感知するタマの方が早く状況を把握していることもある。また、「宝物庫」や「魔法の鞄」に入っているアイテムは検索から外れてしまう。 17巻で「魔神の落とし子」を倒したことで有効化された「ユニット配置」は、自陣のユニットを自領域(源泉を支配しているマップ全域と所有する建造物)へ経過時間も魔力消費もなしで再配置、つまり空間転移が可能になるアクティブスキル。発動に若干のラグがあるので近距離では「閃駆」「縮地」スキルの方が有用だが、長距離移動については圧倒的に便利。 また、特殊能力としての名称があるわけではないが、「0歳からスタートする転生者にも元の年齢で召喚される転移者にも当てはまらない」「レベルアップ時に手に入るスキルポイントは一律10でスキルレベルを1上げるのにポイントはわずか1で済む」「何か行動を起こす度に新たなスキルが獲得可能な一覧に追加される」「同一領域内の敵を全て倒すと領域内で『戦利品(ドロップ・アイテム)の自動回収(オートマチック・ルート)』が起きる」「7柱の神々の侵入さえ防ぐ結界の透過」「人族の限界レベルを突破している」「神の言霊が通用しない」といったこの世界の住人としては異質な特性をいくつも持っている。さらに大陸最大の源泉である「竜の谷」の支配者であるため魔力の回復速度が極めて早く(毎秒3ポイント)、全身から放たれる極彩色の精霊光により周囲の瘴気を浄化することができる。 レベル310の恩恵で、体力・魔力・スタミナは全て3100ポイント、残る全ての能力値は表示が99でカンストしているため厳密な数値は不明。レベルアップ時に手に入れた莫大なスキルポイント(合計3100)をつぎ込むことで、多種多様で幅広い分野にわたるスキルを所持する。ただし、レベルMAXの芸術系スキルでも打ち消しきれないほどの極度の音痴で、リズムが重要とされる「詠唱」スキルは一向にコツを掴めず覚えられないため、魔法を覚える際には巻物(スクロール)を一度使用してメニューの魔法欄に登録してから発動している。法律の関係で殺傷力の高くない中級魔法までしか利用できないが、Lv310のステータス(知力値)によりメニューから使用する魔法は初級のものでも上級魔法クラスの威力まで跳ね上がるためむしろ手加減に苦労している。また促成栽培故の弊害で戦闘技術に関しては拙く、ステータスによるごり押しといった全力を出していない状態の訓練では歴戦の戦士などに何度か敗れている。スキルのオンオフを自由に変更することはできるが、「自己鑑定」を持たないためスキルリストからスキルを選ぶことはできず、同様にリセットでポイントの振り直しを行うこともできない。 称号についても圧倒的なステータスとスキルで難業や偉業すらもこなしてしまうので簡単に手に入れることができる。 「竜の谷」の戦利品で数多くの伝説級武具を所有しているものの人前ではそれらの武器は使わず、普段は両刃バスターソード型の純ミスリル製魔剣「妖精剣トラザユーヤ」を使う。 ステータスによる知力の底上げのためか、この世界の魔法の詠唱がプログラムのコードと類似していることを理解し、魔法の開発や改良を片手間に行うことができる。また、生産系スキルとカンストした器用値を活かしてものづくりも趣味としている。 マップなどを利用した探索や状況把握には優れるが、高い知力値に反して推理や予測については見当はずれなことが多く、自分でも推理物が苦手な自覚を持っている。考え方が理系なので、ついつい難しい説明をしがちであり、子供に分かりやすい簡単な解説をするのが不得手。ネーミングセンスも微妙で、アリサからよく突っ込まれているため、自作の無銘の武器のいくつかにはアリサが名前をつけた。ネーミングセンスのなさは一家全員の共通点らしい。 巨乳で年上の女性が好みのタイプで、たびたび娼館に通っている。一方で年下の少女たちからは好意を寄せられることが多いものの、10代は恋愛対象外としてあくまで保護者としての立場を取る。ハイエルフのアイアリーゼとは心情的には相思相愛だが種族の違いからアイアリーゼ側に一定の距離感があり深い関係には至っておらず、何度か振られているが、その後もめげずにこまめに連絡を取ったり、エルフの里を訪れたりと諦めずアプローチをしている。 同行者たちが自衛できるだけの十分な力をつけるまでは余計なことをして目立つわけにはいかないと考えており、全力を出さざるを得ない状況では密偵系スキルを駆使して変装し、さらに「メニュー」の交流欄でステータスも偽装して活動している。ただ過保護になりすぎている面があり、仲間の超絶装備には一切妥協せず、近接武器は青液を使った聖剣仕様、魔法の杖には世界樹の枝で、防具はオリハルコン合金と大怪魚の銀皮繊維を組み合わせた非常に強力なものに仕上げている。 3巻までは行商人を名乗って平民として旅をしていたが、4巻でムーノ領の危機を救ったことでムーノ男爵から名誉士爵に任ぜられ、架空の勇者の名である「ペンドラゴン」の姓を名乗ることになった(家紋はペンを槍のように抱えたドラゴン)。授爵後は貴族の前で料理の腕を振るうことが増え、「奇跡の料理人」として名が知られるようになっている。ララギ王国では「竜泉酒」を贈呈して国王から「酒侯」の地位を、国宝を守ったことでブライブロガ王国の「巫山戯卿」の地位を授けられている。陰で犯罪組織等の摘発や魔族討伐に協力もしているためかオーユゴック公爵領ではサトゥーの御蔭で貴族間の関係が改善して治安が良くなったととも言われているが、本人としては、目的の物や知識を手に入れたり、敵をできるだけ作らないようにという思惑からやっている事なので影響力に対しては無自覚。また、商人としては「筆槍竜商会」の出資者兼オーナーとして、王族とのコネクションを活かした交易で大きな収益を上げており、砂糖航路の旅行中に海賊を退治して回ったため、商人の間では「海賊狩り」の異名でも知られる。さらに迷宮都市では善意の炊き出しや清掃活動を行い、路上生活する浮浪児のための養護院や探索者を育成するための学校を私設している。また、探索者としては仲間共々いつも無傷で生還していることから「傷なし」の二つ名で呼ばれる。数々の功績を王国から認められ、年始の「大謁見の儀」にて永代の子爵に陞爵、さらに新設された観光省の副大臣に任命される。大陸西方諸国を巡る中で、パリオン、カリオン、ウリオンにより神の使徒として認定された。「ナナシ」 サトゥーが勇者として自重を捨てて活動する際の偽名。変装時にステータスの氏名欄を空白に設定していたことに由来する。仮面とカツラで素性を隠し、当初は金髪銀仮面で公都以降は紫髪白仮面(バージョンⅡ)の聖職者風に変え、最終的にアリサの提案による光魔法「幻影(イリュージョン)」で作った背中の光の輪と足元の炎輪で装飾した陰陽師イメージの「バージョンⅢ」に決定している。当初は口数少ないキャラだったが、アリサの監修で馴れ馴れしく誰にも敬意を持たないキャラで口調も子供っぽく改変した。設定上のレベルは王祖ヤマトと同じ89。変装用の顔は会社の後輩氏をモデルとしており、それが王祖ヤマトに似ているためシガ王や宰相からはヤマトの転生者だと思われていたが、後に王祖本人と同時に姿を見せて誤解を解いている。 セーリュー市に出来た悪魔の迷宮やムーノ男爵領で魔族の奸計を阻止し、赤肌、青肌の上級魔族と魔王「黄金の猪王」をオーユゴック公爵領の迷宮遺跡で倒したことで「真の勇者」となり、「聖者」として巫女長の「蘇生の秘宝」へ魔力を提供し魔王復活の生贄とされたセーラを蘇生させた。また、黄肌の魔族が召喚した伝説の大怪魚トヴゲゼェーラ7体を瞬殺し、黄肌の魔族の魔力を吸い取り空にすることで勇者ハヤトを助けた。その際、シガ王国の王子が所有していた「聖剣クラウソラス」を使いこなしたことで王の影武者に所有を認められ、その対価として「不死の王」ゼンによって奪われていた「聖剣ジュルラホーン」を返却したことで大変感謝された。なお、後日、聖剣クラウソラスを勝手に渡したことがバレては面倒だろうということでその贋作を王に渡している。ボルナエン氏族の里で発生した世界樹存亡の危機を解決したことでボルナエン氏族のみならず他の7つの氏族から感謝され、9柱目の「聖樹」として認められた。砂糖航路での骸骨王が起こした事件もナナシが解決したことになっており、迷宮都市では緑の上級魔族の「擬体(アバター)」を倒し人知れず騒動を終わらせ、セリビーラの迷宮に出現した「狗頭の古王」を撃破している。王都へ向かう飛空艇ではビスタール公爵の暗殺を防ぎ、大晦日の王城では「自由の光」に召喚された「魔神の落とし子」を撃破する。ゴウエンの頼みでソミエーナからトーリエルに宛てられた手紙を預かり、反乱軍の鎮圧に介入して手紙を渡す。 「クロ」 サトゥーとナナシを同一視させないために生み出したサトゥーの仮の姿。名前は黒竜ヘイロンに与えられたもの。ある程度の実力を発揮して活躍するために変装している。勇者ナナシの従者という設定。モデルはサトゥーが知る外国人タレントで、映画で演じた暗殺者キャラの傲慢な口調を元にしている。白髪で顔の上半分を白い仮面で隠し、右の頰の傷と左右で色が違う目が特徴。一人称は「我」。設定上のレベルは50。 迷宮都市で迷賊が監禁していた女性たちを救助し、魔人薬の材料の人工栽培の条件の解明や迷賊の捕縛に尽力。ティファリーザやネルなどの火災事故の被害にあった奴隷や、迷賊から救った200名弱の女性たちを庇護しており、迷賊討伐の報酬を使って区画ごと借りた下町長屋でその生活を補助し自立を促している。その一環として彼女たちに効果的な装備を配ったり迷宮都市でコロッケやたこ焼きなどの屋台出店を援助し、後に国王から商業権を得て下町長屋メンバーでエチゴヤ商会を設立させる。また、レリリルと共同開発した人族の錬成板で作れる「ベリアの魔法薬」という従来の薬に比べて非常に材料が安価な下級魔法薬の製法を確立し、その製作を庇護下の錬金術師たちに指示している。魔族化したルダマンとの戦いではサトゥーとクロが別人であることを印象付けるために人形を使って登場し、ストレージに保管していた世界樹の稲妻を使って敵を完全に滅ぼした。レッセウ伯爵領から移動して来た難民達を援助し、エチゴヤ商会で作った開拓村で受け入れを行う。また、アリサからの頼みで元クボォーク王国勢力へも助力し、旧王都奪還を助けた。 迷宮下層を訪れる際にもこの名前を使っており、その場合は外注デバッグスタッフのタナカ氏の顔を元にした日本人顔のマスクを着用している。 「アキンドー」 サトゥーの仮の姿。由来は商人の日本語読みでティファリーザに命名させた。ペンドラゴン家のお抱え商人という設定。自身で開発した魔法道具をたくさん持っていることなどが知れ渡ると、色々と都合が悪くなりサトゥーの正体が暴かれかねないので偽装のために変装している。迷宮都市の屋敷と養護院の警護用として、青水晶製のペン型槍を持った人間サイズの竜ゴーレム、太っちょ石狼ゴーレム、四頭身の丸っこい基本形ゴーレムを納品した。また、同時に大型冷蔵庫、ジューサー型魔法道具も納品した。 「トリスメギストス」 錬金術士として製作を行う際の偽名。伝説の錬金術師に由来。ティファリーザにスキルで命名させたが、命名以前から名前を空欄にして作った製品の制作者として口に出していた。サトゥーがザリゴンに提供した中級の魔力回復薬はトリスメギストスとして作った。 「ヘパイストス」 武具を作成販売する際に使う偽名。名前はギリシア神話の鍛冶の神様に由来し、ティファリーザに命名させた。 他にもダヴィンチ等の現実世界での過去の偉人等の名前をいくつかティファリーザに命名させている。 ポチ・キシュレシガルザ 声 - 河野ひより 犬耳族(Web版では犬人族)の少女。10歳。茶髪のボブカットで身長はタマと同じく約120センチ。 セーリュー市でウースの奴隷としてリザ、タマと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人が死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。「取り替え子」として親から捨てられたせいで、当初は名前を持たず以前の主人からは「犬」と呼ばれていたが、サトゥーに新たにポチと名付けられて以後彼の奴隷として旅に同行する。語尾に「~なのです」と付けるのが特徴。天真爛漫な性格。タマと仲が良くいつも一緒にいる。少々粗忽で、一行の中ではオチを飾ることが多い。よくサトゥーやアリサにからかわれており、四字熟語や諺を間違えて覚えるのも半分はアリサのせい。肉と甘いものが好き。 「悪魔の迷宮」で「片手剣」「投擲」「解体」「索敵」スキルを覚え、前衛として活躍する。戦闘スタイルは威力重視の機動戦で、片手剣+盾の正統派。自重なしの装備では刀身の伸長機能を付けた魔剣でリーチの短さを補う。攻撃一辺倒になる悪癖があったが、カジロの指導によって防御にも意識を回すようになった。五感が鋭く、その中では嗅覚が特に秀でている。タマより長距離走が得意。ムーノ領で「突貫」を、ボルエナンでの修行で「瞬動」「身体強化」を習得。迷宮都市での修行で「魔刃」スキルを習得し、エルフ師匠から教わった瞬動と組み合わせた必殺技スキル「魔刃突貫(ヴァンキッシュ・ストライク)」を使えるようになる。後に習得した「魔刃砲」の適性が高く、習得したばかりでも短時間で収束が可能であり、さらに任意に軌道を操って狙撃まで行える。「空歩」(「天駆」の下位スキル)によって空中を短時間だけ歩けるようになり、アリサから教えられた創作サムライの影響でレベル50で「居合い」スキルを覚えている。また、黒煙島で侍大将から修行をつけてもらい、元から覚えていた必殺技「魔刃旋風(ヴァンキッシュ・スライサー)」の速度を何倍にも上げる事に成功する。 「階層の主」討伐を称えて名誉士爵の位を叙爵されたことで、奴隷から解放され、リザに倣って同じ姓を名乗ることにする。叙勲の際にはアリサから提案された「犬侍」を二つ名に決めた。リュリュ ポチがピピンから預かった卵から孵化した白竜の子。名前は鳴き声から。ポチとは強い絆で結ばれ、卵の頃から彼女を助けるように動き回ることがあった。白竜はサガ帝国の北部や竜の谷に生息しているとされるが、バザン達による竜の卵の盗難事件が解決した後も親が迎えに来なかったため、引き続きポチが育てることになり、要塞都市アーカティアでの上級魔族騒動の直後に孵化した。 タマ・キシュレシガルザ 声 - 奥野香耶 猫耳族(Web版では猫人族)の少女。10歳。白髪ショートヘアーで身長は約120センチ。 セーリュー市でウースの奴隷としてリザ、ポチと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人が死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。「取り替え子」として親から捨てられたせいで、当初は名前を持たず以前の主人からは「猫」と呼ばれていたが、サトゥーにより新たにタマと名付けられて以後彼の奴隷として旅に同行する。間延びした語尾が特徴ののんびり屋だが、直感が非常に鋭く罠や瘴気を(時にはチートな索敵能力を持つサトゥーより早く)察知できる。ポチと仲が良くいつも一緒にいる。肉と甘いもの、可愛い服が好き。 年齢からは想像できないような芸術センスの持ち主でもあり、写実的で躍動感にあふれた食べ物の絵や彫刻を得意としている。迷宮都市の露店では看板の作成依頼が殺到、売り上げ向上に貢献している。一度興味を持ったことへの集中力は素晴らしく、何度失敗しても試行錯誤を繰り返して成功させようと努力する面もある。 「悪魔の迷宮」にて「片手剣」「投擲」「採取」「解体」スキルを覚え、前衛として活躍する。薬草の種類を覚えて見つけるのが得意。戦闘スタイルはスピード重視で、二刀流を駆使した雑魚の殲滅速度では前衛陣一を誇る。ある種の天才肌で、自重なしの装備では蛇腹剣や回転刃のようなネタ武器も器用に使いこなす。斥候職としての才能もあり、迷宮では罠の解除や魔物のピックアップも任されている。ムーノ領では「索敵」、ボルエナンでの修行で「瞬動」「身体強化」を習得。迷宮都市での修行で「魔刃」を覚え、さらにエルフ師匠から教わった必殺技スキルの「魔刃双牙(ボーバル・ファング)」を使えるようになり、「魔刃砲」も会得している。投擲スキルを活かした手裏剣術等をアヤゥメから習い、アリサから教えられた創作ニンジャの影響で「忍術」スキルを50レベルで習得したほか、レアスキルの「虚身」も覚えた。属性石を用いた遁術を編み出しており、賢者ソリジェーロからのアドバイスで魔刃の上に属性の刃を纏わせ蛇腹剣のようにしならせることもできるようになる。黒煙島で忍者頭から受けた修行により、「魔刃双牙」に忍術を加えて魔剣と影の刃で傷を広げる必殺技「魔刃影牙(ボーバル・シャドウバイター)」を習得する。 「階層の主」討伐を称えて名誉士爵の位を叙爵されたことで、奴隷から解放され、リザに倣って同じ姓を名乗ることにする。叙勲の際にはアリサから提案された「猫忍者」を二つ名に決めた。 リザ・キシュレシガルザ 声 - 津田美波 橙鱗族(Web版では蜥蜴人族)の少女。18歳。身長163cm。赤い長髪で身長はサトゥーより長身でスレンダーな体型。 橙鱗族の里のキシュレシガルザ氏族出身。鼬帝国との戦争で故国を失い奴隷に落ち、タマ、ポチと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動の渦中に主人のウースが死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。以後サトゥーの奴隷として旅に同行する。成人後に奴隷落ちしたので本来の名前があったが、それは長い上に擦過音が混じる人族には呼びにくいものであったため、本人の希望によりサトゥーに新たな名前を希望し元の名前から2文字をとってリザと名付けられた。命の恩人であり主であるサトゥーに忠誠を誓っており、他人から好待遇を提示されても応じることはない。真面目な性格で、一行の中では年長組であることから子供たちの保護者的な役割も務めている。 肉好きで、ほかにも皮の堅い果物や甲殻類の殻を好む。お腹に力を入れて胃の内容物を圧縮するという特技があり、体型を変えずに大量に食べることができる。褒められても顔には出さないが、尻尾は正直でぴたぴたと地面を叩くように動く。風呂も好き。悪酔いはしないが酒を飲むとすぐ寝てしまう。高所恐怖症。 初めから「槍」スキルを持っており、槍と尻尾攻撃を組み合わせた巧みな戦法で前衛の要となっている。「悪魔の迷宮」では「刺突」「解体」に加えて「料理」スキルも習得しており、サトゥーやルルがスキルを手に入れるまでは厨房を一手に引き受けていた。ムーノ領の道中で「強打」を、グルリアン市への道中でわずか10レベル台中盤にしてレベル30以上でも所有者が珍しい「魔刃」スキルを獲得し、ボルエナンでの修行では「瞬動」「身体強化」を身につけている。必殺技スキル「螺旋槍撃」や「魔刃砲」の習得も早く、レベル50までに「魔槍竜退撃(ドラグ・バスター)」「魔刃爆裂(マナブレード・ブラスター)」「反射神経高速化」「虚撃」「挑発」などを覚えている。 セリビーラでの修行を経て武芸者として名声を高めており、「『黒槍』のリザ」として名を馳せるようになる。挑戦者を練習相手として賭け試合をすることもあるほか、親衛隊ができるほどに人気がある。さらに、王都でジュレバーグとの決闘に勝利したことで、「魔滅光槍」の二つ名を得る。 愛用の槍は迷宮騒動で倒したカマドウマの魔物素材を使ってサトゥーが作ったものであり、リザはその槍を大切に肌身離さず、戦闘で魔槍が傷つくたびに、魔法薬を浸した布で巻いて治すなど丁寧にケアを行なっている。この槍は当初「カマドウマの黒槍」という名前だったがサトゥーが槍系のスキルと魔刃を得る過程で魔力を込めすぎたために偶然、「魔槍ドウマ」という名前の槍に進化した。セーリュー市を出た辺りでは槍にかすかな赤い光を纏うくらいだったが、魔槍ドウマになってからはその光が強くなりその性能も3倍ほどになった。最初に与えられた武器ということでドウマに強い愛着があったものの、魔王の側近クラス相手では力不足が際立つようになったため、仲間たちの武器が新調される中で強化を重ね、セリビーラ迷宮下層の邪竜親子から得た「竜の牙」の欠片で穂先を薄くコーティングして、攻撃力を十分に改善しメインの槍として使い続けている。後に予備として、邪竜親子の爪を魔法で加工した貫通力の高い「竜爪槍」、ミスリル合金ほどではないが魔力を通しやすい「紅鋼」製の槍、氷雪を纏い倒した相手を凍らせる雑魚狩り向きの魔法の槍「氷奪骨槍」を授かっている。 「階層の主」討伐を称えて名誉女准男爵を叙爵される時に奴隷身分から解放され、姓は氏族の名であるキシュレシガルザに決めた。同時にポチとタマが同じ姓を名乗ることも許している。 アリサ・タチバナ 声 - 悠木碧 滅亡したクボォーク王国の王女。11歳。身長は約140cm。実はサトゥーと同じ元日本人の転生者で、前世の名前は橘 亜里沙(たちばな ありさ)。北欧系の美少女だが忌み色とされる紫色の髪と瞳を持ち、「亡国の魔女」「乱心王女」の称号を持つ。 前世はOLで、職場の後輩をストーカーから救った時にストーカー男に逆恨みで刺されて死亡した。隣国の陰謀によって失敗した農業改革の責任を負わされ、宮廷魔術師の「強制(ギアス)」スキルにより奴隷に身を落とした。 奴隷商人ニドーレンに拾われてセーリュー市へ連れてこられた際に、迷宮騒動でニドーレンと懇意となったサトゥーにルルと共に売却され、以降その旅に同行することとなる。前世からの筋金入りのショタコンであり、初対面でサトゥーに一目惚れし、度々セクハラまがいの行動に出ることがある。しかし前世では喪女であったためか、逆に迫られるのを苦手とする。仲間内だけの時や迷信を気にしない人の前以外では、金髪のカツラで紫髪を隠している。 交渉力が高く、推理が苦手なサトゥーを機転を利かせて助けることもある。OL経験に由来する優れた事務処理能力を持ち、ニナ執政官に複式簿記を教えたことで文官としての才能も評価されている。物を教えるのが得意で、迷宮都市では暇な時に養護院の子供へ魔法を教えている。また、エチゴヤ商会で顧問をしており、幹部候補生の教育プログラムなどを手掛ける。 一行のムードメイカーで面倒見も良いしっかり者だが、かなりの自爆体質も持ち合わせる残念なところがあり、言動の端々に昭和臭が漂う。喪女のまま生涯を終えたこともあってリア充に敵意を抱くこともあり、サトゥーに悪い虫がつきそうな気配にはかなり敏感でミーアと共に鉄壁ペアを形成する。 ユニークスキルは2つで、全魔力・スタミナを消費して一撃の威力を何倍にも引き上げる「全力全開(オーバーブースト)」と、最大3回という制約があるが一定確率で防御やレベル差を突破できる「不撓不屈(ネバーギブアップ)」を持つ。またギフトとして「自己確認(セルフ・ステータス)」、「技能隠蔽(ハイド・ステータス)」、「能力鑑定(ステータス・チェック)」、「宝物庫(アイテムボックス)」がある。さらに家族に隠れて習得した「精神魔法」スキル(当初レベル5)を持っていたが、公都地下の迷宮遺跡にてリセットを行い、代わりにサトゥーが得た魔法書の知識からレアな「空間魔法」スキルを習得。迷宮都市での修行で「火魔法」スキルも習得し、空間魔法は最高のレベル10、火魔法はレベル8にまで上げた。自重なしの装備は世界樹の晶枝を使ったエメラルドグリーンの杖。後に切り札となる、空間に開いた穴に目標を吸い込み消滅させる空間魔法の禁呪「空破侵奪(ディメンジョン・イーター)」を習得する。 知識欲旺盛で努力家であり、女性の勉学が否定される環境で育ちながらもこっそりと経験を積んで、11歳でレベルを10にまで上げていた。その特殊な出自からサトゥーの事情をある程度教えられており、見た目とは違って精神年齢は一行で一番高いためチームでは参謀役。魔法使い型のステータスに特化していたため序盤はスタミナの低さが目立ったが、レベルを上げたことで十分な体力も身についた。戦闘時の役目は精神魔法での敵の妨害や弱体化が主だったが、リセット後は空間魔法による索敵や攻撃も可能になり、火魔法の付与で仲間の援護も行う。なお空間魔法は希少なので、目立つのを避けるため人前では火魔法をメインに使う。レベル50を超えた時点での魔力(MP)値は500超。 前世ではコスプレの衣装を自作していたらしく、裁縫を得意としており、ほかにもフィギュア製作の技能も持つ。一方でちまちました刺繍は苦手で、料理に関しても戦力外である。 「階層の主」討伐後は名誉士爵の位を授かり、「強制」による制約を考慮されて、奴隷身分のまま貴族相当の権利を得られるように配慮された。叙勲の際には「爆炎姫」の二つ名を自分で付け、前世の姓であるタチバナを家名に決める。その後、サトゥーの手で「強制」スキルを上書きされ、好きなタイミングで奴隷を止めることを許可された。 ルル・ワタリ 声 - 早瀬莉花 故クボォーク国王の庶子で、アリサの腹違いの姉。14歳。身長150cm。その立場と、アリサのお気に入りとなったことから王城でメイドとして働いていたが、アリサと同じく「強制(ギアス)」によって奴隷に身を落としていた。サトゥー曰く「傾城」クラスの黒髪美少女で、容姿はサガ帝国の勇者であった曾祖父(名字はワタリ)からの遺伝。だが、その外見はこの世界の人間の価値観では嫌悪対象となるほどの不美人で、本人も自身の外見にコンプレックスを持っている。 アリサと共にサトゥーに買われ、以後行動を共にする。当初はコンプレックスから男性恐怖症に陥っていたが、自分の容姿を嫌わないでくれたサトゥーに好意を寄せるようになり、コンプレックスに折り合いを付けて次第に女の子らしい感情を表すようになる。一行の年長組として年少組の行儀が悪い時は注意することも多い。笑い上戸。 迷宮都市では「メイド王」(女王ではない)の通称で呼ばれる。迷宮都市の屋敷ではメイド幼女たちに料理や護身術を教えているのでとても慕われており、アシネン侯爵家のメイド達とも親しい。 初期スキルは「礼儀作法」のみで当初は完全な非戦闘員だったが、ムーノ領の途中から自らの意思で戦闘に参加するようになり、レベルアップの結果「射撃」スキルに目覚め、魔法銃を武器とする後衛として活躍できるようになる。エルフのネーアから特訓を受け「護身術」スキルを習得しており、後衛ながら油断している下級魔族程度なら投げ飛ばせるほどの身体能力も持つ。アリサと幼少期から練習していた「詠唱」スキルは、迷宮都市での修行で「術理魔法」「生活魔法」のスキルを得たことで活かせるようになった。戦闘での役割は術理魔法を併用した狙撃と魔法使いメンバーの護衛を兼ねた後衛で、精密な狙撃から「魔弾の射手」「狙撃王」の称号を得ている。風の流れだけでなく、空気の密度や温度まで読むことができ、サトゥーでも「風読み」スキルを使わなければ成功しないレベルの狙撃を、素の状態でより高精度にやってのける。戦闘以外では「操車」「調理」の労働系スキルで御者や料理係としてパーティに貢献する。特に最近では料理の腕が目に見えて上達してきており、魔法スキルも料理に使える物を覚えたいと考えている。自重なしの装備では黒竜ヘイロンに辛子マヨネーズのお礼で貰った成竜の棘を砲身に使った小型加速砲で、加速門を100枚利用した仮想砲身でレールガン並みのマッハ20で弾丸を発射できる。砂塵王討伐に協力した時、威力は高いが消費魔力が多く命中させるのが難しい、球状の雷弾を発射するフリントロック式の魔法長銃「金雷狐銃」を勇者パーティーから譲渡されている。食材の安全を確保するため、「階層の主」の討伐で得た「祝福の宝珠」をもらい「物品鑑定」スキルを習得する。 「階層の主」討伐後は名誉士爵の位を授かり、「強制」による制約を考慮されて、奴隷身分のまま貴族相当の権利を得られるように配慮された。叙爵の際には祖父と同じワタリ姓を名乗ることにした。その後、サトゥーの手で「強制」を上書きされ、好きなタイミングで奴隷を止めることが許可される。 ミサナリーア・ボルエナン 声 - 永野愛理 ボルエナンの森の最も年若いエルフ。愛称はミーア。エメラルドグリーンの瞳に薄い青緑色の長髪で外見は12、3歳だが、実年齢は130歳。身長110cm。賢者トラザユーヤの孫娘。 故郷の結界から迷い出た時にゼンによって攫われ、「トラザユーヤの揺り篭」の鍵として利用されていた。No.7の言葉で揺り篭からの脱出を決め、ドライアドの協力で逃げた際にミゼたちに救助されてセーリュー市に運び込まれる。ゼンがサトゥーの介錯で死亡したことで揺り篭から解放され、サトゥー一行に故郷へ送ってもらうことになる。二度も命を救ってくれたサトゥーに異種族でありながら好意を寄せており、アリサと共に「鉄壁ペア」として彼に近づく女性たちを警戒している。たびたび「婚約者」「相思相愛」を主張しているものの、サトゥーから見れば外見年齢が恋愛対象外であるせいで流されている。普段は無口で、会話の際も一言、二言しか話さないが、感情が高ぶったり酒に酔ったりすると饒舌になる。エルフとの会話では何もなくても普通に会話できるが、関係の浅い相手との会話にはサトゥーやアリサの通訳が必要。 野菜や果物、甘いものが好き。一方で肉が嫌いで、帰郷まではエルフは肉を食べる習慣がないという嘘をついてまで拒否していた。帰還後に肉入り豆腐ハンバーグを食べたことでわずかに苦手意識が薄れたが、まだ脂身の多い肉は食べられない。 特技は楽器の演奏で、音痴のサトゥーの代わりに演奏したり、アリサが教えたアニソンの伴奏をしたりする。迷宮都市では妖精族の少年少女へ楽器を教えており、よく演奏会を開いている。 ミーアを両親の元に届けるのが旅の目的の一つであり、当初はボルエナンの里に着いた時点で別れる予定だったが、作戦勝ちに近い形でサトゥーと誓約の口づけを交わし、親からも成人と認められてそれ以降の旅にも同行することになる。種族的に1人だけレベルアップに必要な経験値が多いため、修行ではレベルアップのタイミングを合わせるためサトゥーが調整を手伝っている。 ギフトで「精霊視」スキルを持ち、このスキルによって強烈な精霊光で大量の精霊を寄せ集めるサトゥーの居場所を探ることができる。また「弓」と「水魔法」スキルを持ち、故郷に帰った際に「精霊魔法」を習得。後衛として攻撃と回復、探査、擬似精霊の使役など幅広く活躍する。魔力値はアリサの5割増しで、レベル50の時点で1000を超えている。自重なしの装備は世界樹の枝と属性晶珠を組み合わせた属性杖で、使うたびに消耗するが魔力消費を大幅に減少させる効果がある。さらに各里のハイエルフから教えを受け、ボルエナン氏族の魔獣王ベヒモス、ベリウナン氏族の魔鳥王ガルーダ、ブライナン氏族の魔蛇王リヴァイアサンを喚ぶ精霊魔法の奥義を伝授されている。 ナナ・ナガサキ 声 - 安野希世乃 転生者の魔法使いゼンにより、トラザユーヤ・ボルエナンの研究を基に作られたホムンクルスのNo.7。他に7体のホムンクルスがおり、全員がミーアをベースとしていると推察され外見は酷似しているものの、髪型や性格にはそれぞれ違いがある。また、全員感情の起伏はあるものの、それが表情に表われることはない。 金髪で外見年齢は17歳程度でEカップ(後にFカップに成長する)の巨乳美女だが、実年齢は0歳(登場時で生後半年ほど)。身長162cm。「~~すると○○します」などといった変わった口調で話すが、ゼンに作られたホムンクルスの仕様で流暢に話せるまで2年ほどかかるため、基本番号が若いほど話し方が自然になる。ゼン亡き後はホムンクルスの姉妹たちとの勝負でサトゥーに同行する権利をじゃんけんで勝ち取り、彼を「マスター」と呼び行動を共にする。その際、サトゥーに「No.7」から「ナナ」と命名された。現在は「人成りの護符(アミュレット・オブ・ヒューマン)」という隠蔽アイテムで人族に偽装している。 幼く可愛いものが好きで、幼児を「幼生体」と呼び保護したがる。好きな動物はひよこ。外見年齢と偽装した種族の影響で、しばしばサトゥーの妻に間違われる。製造時点で基本知識などはインストールされているが、見た目よりは精神年齢が幼く、無自覚なまま際どい要求をすることがある。 種族の固有スキルである「理術」を使った戦闘を得意とする。初期スキルは「片手剣」「魔力操作」。戦闘時のポジションは魔法戦士型の前衛で、身体強化や「盾(シールド)」の理術、「盾」スキルを使った壁役として後衛陣を守るとともに、「理槍(ジャベリン)」「魔法の矢(マジックアロー)」などの理術で遠距離攻撃も行う。武器は大盾と魔剣。グルリアン市への道中で「挑発」スキルを覚え、敵の意識を自分へ集中させられるようになり仲間のサポートが上達した。ボルエナンの里で「瞬動」「身体強化」を習得、ホムンクルスの調整槽で受けた追加インストールにより使用できる理術の幅が中級術理魔法相当まで大きく広がった。迷宮での訓練により「気配感知」「空間把握」を獲得し、レベル40台後半で防御障壁粉砕特化の必殺技「魔刃砕壁(ブラスト・アーマー)」スキルを覚え、オークションで落札した宝珠で「麻痺耐性」を習得する。そして、黒煙島の修行でブルーメから「魔刃砕壁」の改良版「魔刃崩砦(ブラスト・フォート)」を伝授され、後に剣だけでなく盾でも発動できるようになった。自重なしの装備では高さ10m幅15mの防御障壁を張る「城塞防御(フォートレス)」機能が備わり、使用後の移動ができなくなるものの超大型魔物の突撃や大規模な雷撃すら受け止め切るが、対強敵の装備なので雑魚の殲滅戦とは相性が悪い。さらに、西方諸国を巡る旅の中で、聖樹石炉と神石を用いてララキエの「天護光蓋」を小型化した強靭な積層障壁を作り出す「不落城(キャッスル)」も実装される。 迷宮都市では、その圧倒的な防御力から「盾姫」の二つ名で呼ばれている。「階層の主」討伐を称え名誉士爵の位を叙爵される際には、ゼンの前世の姓であるナガサキを名乗ることにした。
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チーム「ペンドラゴン」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)
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サトゥーと旅の仲間達。名称は迷宮都市での探索者登録時に付けたもの。
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