探索者ギルド
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「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「探索者ギルド」の解説
ゾナ(リリアン) 探索者ギルド長。迷宮資源大臣を兼任し、名誉伯爵相当の権力を持つ。二つ名は「紅蓮鬼」。矍鑠とした87歳の老婆。なかなかぶっ飛んだ人のようで、部屋に入ったサトゥーにいきなり杖で襲い掛かるなど稚気に富んだ人物。ドハル老を爺呼ばわり、エルタール将軍を小僧呼ばわりする。AR表示ではゾナとなっているが、セーアにはリリアンと呼ばれている。戦闘狂だが、サトゥー曰くドハル老と同じく「憎めない老人」カテゴリーに属する。冷酷な面もあるが正義感が強く信用できる人物。魔人薬が嫌い。 レベル52の魔法使い。炎と光の魔法スキル持ちで、リザの槍を凌ぐほどの杖術の達人でもある。佇まいや帯剣したドハル老の剣から、サトゥーの力をある程度まで見抜いていた。 飲兵衛で有名で、迷宮都市でのサトゥーの飲み友達2人目。ツマミは迷宮蛙(メイズ・フロッグ)の軟骨が好物。シーメン子爵がサトゥーの功績を語って根回ししていたこともあって初回の迷宮攻略で大量の魔核を得たチーム「ペンドラゴン」を買っており、下級魔族を無傷で討伐したサトゥー一行の強さを認めミスリル証を押し付けようと画策していたが、議会からの反対で赤鉄証しか与えられなかったことを残念がっている。サトゥーの不正を証拠もなく疑い貴族である彼を侮辱したソーケルの愛人を、ギルド職員から即刻懲戒免職にした。「クロ」としてのサトゥーとも関係があり、彼から魔人薬の栽培場所や魔族の企みに関する情報を教えられている。また、サトゥーが迷宮都市に来てからわずかな期間で行った様々な功績を高く評価し、彼が構想した初級探索者講習も気を利かせて国から予算を貰って講師まで手配し仕事の全てを引き受けている。 ウシャナ ギルド長の有能秘書官のアラサー女性。「鑑定」スキル持ち。奔放なギルド長のお目付役で、度々厳しく諌めている。 セベルケーア・ブライナン 細い髪質の青緑色のショートヘアをした小中学生くらいの可憐な容姿の女の子。研究好きなブライナン氏族の長文エルフ。容姿に反して口調は乱暴。レベル43で土魔法・森魔法を得意とする。モベリトーヤとケシルセーアの娘。ギルド長と仲が良い。前勇者の従者だった。ボルエナン以外では秘密のはずの「サトゥー=ナナシ」という事実に薄々感づいている節がある。また、十数年おきにカリスウォークを訪れ、「叡智の塔」の昇降機の整備状況を確認している。 ベナ 探索者ギルドの迷宮門主任。理知的な女性。ウリオン神のギフト「断罪の瞳」を持つ。初迷宮攻略で大量の魔核と素材を持ち込んだチーム「ペンドラゴン」を期待の新人と見込んでいる。 イルナ 20代前半の筋肉質でスレンダーな女性探索者。レベル8。探索者パーティー「麗しの翼」のリーダーで美人ではないが愛嬌がある顔立ち。男口調。雇った運搬人を身を呈してかばうなど悪い人ではない。 ベッソたちと一緒に依頼を受けていた際に、迷宮内で蟻の連鎖暴走(トレイン)事件を起こしたベッソに巻き込まれてしまう。丁度サトゥー一行の迷宮デビューの日であったため助けられたが、連帯責任でその事件の罰金を負うことになり、利子の返済にも苦しんでいる。サトゥー一行の新人研修を担当した。その後奴隷落ち寸前まで追い詰められていたが、養護院で探索者を目指す元浮浪児のために講習会の講師になることを条件にサトゥーに借金を肩代わりしてもらった。その後、探索者学校の教師を任されることになり、カジロたちからの特訓でレベル20を突破した。その後、自分たちと同じ境遇の「逃げ矢」を講師として推薦する。迷宮都市でのブートキャンプによってレベル30を突破した。 ジェナ イルナより少し若い感じの柔らかな身体の女性探索者。レベル6。探索者パーティー「麗しの翼」に所属している黒い髪を後ろに一まとめにしきた美人さん。悪い人ではない。武器は短槍。「応急手当」スキル持ち。やや酒乱。 迷宮内で蟻の連鎖暴走事件を起こしたベッソに巻き込まれたが丁度サトゥー一行の迷宮デビューの日であったため助けられた。その後、サトゥー一行の新人研修を担当した。連帯責任の借金で苦しんでいたがサトゥーに一括返済してもらい、代わりに元浮浪児の教師を引き受け、迷宮での特訓でレベル20を突破した。迷宮都市でのブートキャンプによってレベル30を突破した。 ドゾン 熊のようなヒゲ面の戦槌(ウォー・ハンマー)使い。レベル30で、魔刃を使えるほどの技量はないが、中堅レベルでは頭一つ抜けた実力者。長い間探索者をやっているため、同業者たちに顔が広く、スミナとも知り合い。マヒルナの元夫。運搬人の子供たちに魔物の肉を無償で提供するなど、面倒見が良い性格で、彼を慕う者たちからは「ドゾン様」と呼ばれている(というか、自分で呼ばせている)。 下町で火災事故が発生した際もすぐに駆けつけて、火元のオイル・スライム討伐に協力したが、炎上するオイル・スライムを爆散させて火災を悪化させた上に自分自身も火だるまになって仲間に呆れられた。サトゥー一行の新人研修を担当した。 ジェリル・モサッド 「紅の貴公子」の二つ名を持つ赤鉄証の探索者。準男爵の爵位を持つ、ビスタール公爵の寄子。レベル45の魔法剣士で、片手剣と盾、火魔法を得意とし、魔刃も使えるほか、斬撃系必殺技「斬魔旋剣(エビル・スラッシャー)」、片手剣系必殺技「貫魔穿剣(エビル・ピアッサー)」なども習得している。優男風だが胸板は分厚く腕は太い。レベル30〜40ばかりの多数の赤鉄証の探索者を含むパーティー「赤竜の咆哮」の団長で、シガ八剣入りが噂されるほどの剣豪。朗読の才能があり、語りがうまい。勇者ハヤトとも知り合いで、彼からサトゥーの話を聞いていた。 剣マニアで、ザウジルが鍛えた赤鞘のミスリル合金製魔剣を所有する。「区画の主」の「翁硬甲虫(エルダー・ハード・ビートル)」との戦いで自慢の剣が折れてしまったため、サトゥーに第三世代型の試作品の魔剣を借りる。中層の「階層の主」である「氷雪蔦帝(アイス・アイビー・エンペラー)」討伐に挑み、途中暴走した相手に後衛が襲われたのをクロに助けられたことを除けばほぼ自分達の独力で討伐を達成、戦利品として氷の魔剣「氷樹の牙」や「毒耐性」「光魔法」「魔刃」の祝福の宝珠などを獲得する。 王都へ向かう飛空艇で発生した第1公子派の反乱では、帯剣していない状態で触手の怪物と交戦し、負傷しながらも公爵一家を守り抜いた。ビスタール公爵の夜会前に起きた暗殺未遂事件では、現役のシガ八剣の2人と共に暗殺者と戦った。 ビスタール公爵領の内戦鎮圧後、新たなシガ八剣に就任した。 ザリゴン 「業火の牙」のリーダー。野生的なイケメンでレベル39。アリサからは名前を捩って影で「ザコリン」呼びされるが、魔刃を使えるトップクラスの探索者。口が悪く脳筋で、初対面のサトゥーに対してもコイツ呼ばわりで粗暴だったが、悪人ではなく重症の運搬人も見捨てるようなことはしなかった。ミーティアに頰を赤らめていたことから、おそらくロリコン。 ジェリルと張り合って、格上の「区画の主」である「招雷牡鹿(ライトニング・エルダー・スタッグ)」に挑んだが、戦闘中にタヘレが連れてきたバジリスクの石化を右腕・右足に受け、右足は膝から下が砕けて失うという重症を負い撤退を余儀なくされる。近くにいたサトゥーから「1つ貸し」ということで万能薬と上級回復薬を譲られ、そのおかげで傷は完治したものの、体力と魔力が減った状態で治療された代償で、かなり消耗したまま迷宮を脱出することになった。 ベッソ レベル13。利己的な性格のゲス野郎。パーティのリーダー。2人の運搬用の奴隷がいるが扱いが悪く、他の探索者からは好かれていない。危険だが儲かる仕事を受けては失敗して連鎖暴走を起こす問題児で、なおかつ反省しないため常習的に同様の事故を繰り返す。 サトゥー一行の迷宮デビュー初日に「麗しの翼」と一緒に依頼を受けて蟻の住処を攻めていたが、彼女たちに無断で蟻蜜を採取したせいで迷宮蟻(メイズ・アント)の連鎖暴走事件を引き起こした。「麗しの翼」を囮に逃げ延びたが、軍の駐屯所に魔物を連れてきた罪で罰金を負ったため、依頼を受けたメンバー全員に連帯責任をかぶせて自分の負担を軽くした。後日借金返済に追われて、魔誘香の原料になる「魅油涎」を欲して他のパーティーを唆し、魔物の誘導に失敗して起こした迷宮油虫(メイズ・コックローチ)の連鎖暴走を同行者たちに押し付けて逃走する。その際、仲間を見捨ててタヘレと逃げ、新人だった2人の仲間が死んだ。「区画の主」の部屋の宝箱で一儲けして一気に借金を返そうと企み、2度の悪行で地に落ちた評判を知らない運搬人の孤児を利用し、魔誘香を使って起こした3度目の魔物暴走を「業火の牙」に押し付け、留守になった区画の主の部屋から最後の仲間まで見捨てて魔剣を回収する。しかし、剣に刻んであった「不幸」と「悪縁」のルーンのためにバシリスクに襲われてしまい、石化したまま捕食されるという悲惨な最期を遂げることになった。 タヘレ ベッソのパーティメンバー。レベルは10弱だが「宝物庫」スキル持ち。サトゥー一行の迷宮デビュー初日に蟻の連載暴走事件を引き起こした原因の1人。「麗しの翼」と一緒に依頼を受けていた。事件の罰金を負い、苦しんでいる。後日、懲りずにゴキブリの連鎖暴走を引き起こした。その際、仲間を見捨ててベッソと逃げ、新人だった2人の仲間が死んだ。3度目の連鎖暴走事件でベッソから魔誘香で囮にされ、「業火の牙」がいるところまでたどり着いたが「区画の主」に踏み潰されて死亡した。 トロイ ベッソのパーティメンバー。レベル10弱。ゴキブリ連鎖暴走時は逃走中に気絶し置いていかれた。 ルン 人形使い。ルンの人形はレンガで作ったマリオネットのようなモノで動きはぎこちないがそれなりの戦闘力を有する。 ジッゴ ゴーレム兵団。 ジェジェ 「赤い氷」という万年金欠パーティーのメンバー。ドゾンの知り合いの探索者。迷宮デビューしたばかりのサトゥーから水増し魔法薬を提供されたおかげで仲間が助かったため、のちに恩返しとして食事を奢った。 ルラーギウ 迷宮に向かうゲリッツ一行にソーケルが紹介した探索者。言葉巧みに一行を迷賊の元へと誘導したが、口封じに殺害されサトゥーが紹介した偽物だという虚言に利用された。 ジーナ・ダリル 近隣領主に仕えるダリル士爵家の令嬢。貴族女性パーティー「銀光」所属の新人冒険者。チェイン・メイルと鋼鉄製メイス、丸盾を装備する。 チーム「ペンドラゴン」が参加した新人講習に一緒に参加した。 コシン 「白馬の鬣」のメンバー。赤鉄証のベテラン。レベルは20を超えており、学はないが采配が巧み。ベッソに狩場として紹介された区画へ臨時パーティーをまとめて赴くが、彼が引き起こしたゴキブリ連鎖暴走に巻き込まれてしまう。サトゥー一行に助けられたおかげで被害を最小限にでき、その感謝を示して宴会に招待した。 マヒルナ 全員女性のパーティ「梟のヒゲ」のリーダー。露出が多い美人。ドゾンの元妻で、今でも彼としばしば魔物の取り合いをしては楽しそうに口喧嘩している。 ウササ、ラビビ、トカカ、ギケケ、ガウガル、クベア 獣人の元運搬人。ガウガルが犬人族、クベアが熊人族で、残る4人は兎人族の子供。ウササとラビビは長距離走が得意。 ベッソが囮として利用するため、青銅証まで与えられ正規の探索者になる。ベッソの本性を知らないため、彼を兄貴と呼んで慕っている。最終的に「区画の主」の宝箱を得る作戦で捨て駒にされ、魔誘香のために無数の魔物にたかられ死にかけるが、幸い寄ってきた魔物が弱かったおかげで一命を取り留め、チーム「ペンドラゴン」に救助された。その後、サトゥーが後援する探索者学校特待生選抜試験に合格し1期生として卒業後、晴れて初の「ぺんどら」になった。迷宮都市でのブートキャンプによってレベル30弱まで成長している。 ケルン 「白矛の騎士」を名乗る壮年男性。白軸の矛を持ち、聖騎士の鎧を着ている。 ポース 「影牙」の異名を持つ探索者で、迷宮都市の斥候職で5本の指に入る実力者。招雷牡鹿から仲間を守ってくれたサトゥーへの恩返しとして、彼の紹介で斥候の技術を学びに来たリリオに手ほどきする。
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