エチゴヤ商会
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「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「エチゴヤ商会」の解説
エルテリーナ・ロンドンベール 貴族出身の元探索者。20歳くらいの金髪の女性で、派手な顔立ちのビジネスの世界で映えるタイプの理知的な美人。父は男爵で祖父は軍閥に影響のあるケルテン侯爵。自分が逃げることよりも他の者を助けることを優先する心優しい性格。魔法スキルは持っていない。クロに好意を寄せており様付けで呼ぶ。胆力があり、博識で、指示が上手く、人を見る確かな目を持つ。 迷賊に囚われていたが、クロが迷賊を一掃した時に救助され、人に指示するのが上手いことから元虜囚の世話役の1人に選ばれる。その後は事件のトラウマから探索者を廃業し、「蔦の館」で一時保護される。貴族籍の娘が迷賊に捉えられていたのは外聞が悪いと言うことで解放するタイミングを計っていたが、祖父に魔人薬に関する嫌疑がかけられたことを機に王都での商業拠点確保の名目で迷宮都市を発つ。王都の貴族関係に深い見識を持つことから、祖父の冤罪が晴らされたあと新設されたエチゴヤ商会で支配人に指名された。 大晦日の王都が「赤縄の魔物」の脅威に晒された時は、レベルは高いが実戦経験の少ない幹部娘を指揮し、安全な場所から攻撃することで力を十全に発揮する作戦を立てる。 ティファリーザ 肩で切りそろえられている銀髪の怜悧な美人。ルルには及ばないまでも目を引くほどの美貌を持つ。「紋章学」と「命名」スキル持ちで、パワーレベリングで20レベルになった時に「宝物庫」スキルを習得する。 継母から虐待されて育ち、レッセウ伯爵の書記官として働いていたとき、伯爵のセクハラを拒絶したために反逆印という烙印を押されて犯罪奴隷に落とされたという過酷な経歴の持ち主。当時の主人が起こした迷宮都市下町の火災事故で全身の大半が炭化寸前という重症を負い烙印の副作用で魔法薬での治療が困難だったが、賢者の装置と下級エリクサーを用いたサトゥーの巧みな再生医療により一命を取りとめ、失明まで治った。サトゥーではなくクロが救ったことになっており、その後はクロの庇護下に置かれて長屋暮らしして、レリリルの補佐と元虜囚たちの連絡係として他の4人同様「蔦の館」を行き来している。クロに好意を寄せているが、奥手で他の同僚より想いを前面に出せない。エチゴヤ商会新設に際して王都へ異動、書類関係や経理を担当することになった。 年末には国王からの恩赦で奴隷身分からの解放を許されたものの、クロとの絆が無くなることを拒んで解放を拒否する。 ネル アホ毛が似合う赤色のショートカットで「〜っす」という下っ端風の特徴的な話し方をする。レッセウ伯爵のセクハラを拒否して、反逆罪で烙印を押されて犯罪奴隷に落とされた。「生活魔法」を使える。 迷宮都市下町火災事故で重症を負い治療が難しい状態だったが、中級魔法薬と賢者の装置によるサトゥーの巧みな治療により一命を取りとめた。サトゥーではなくクロが救ったことになっており、その後はクロの庇護下に置かれている。長屋に住みながらタコヤキ屋台で働いており、自然な形で接触したサトゥーやルル達とも親しくなった。屋台の看板の絵を描いて売り上げに貢献してくれたタマのことを年下であるにも拘らず「タマ先生」と呼んでいる。迷宮都市で知り合ったルルとは仲が良く、彼女を「ルルちゃん先生」と呼んで一番弟子を自称している。ポリナの栄転後は、西ギルド近くに出店した喫茶店でウェイトレスとしても働いており、年末には喫茶店フランチャイズの件で、エルテリーナの指示でセリビーラから王都へ呼ばれる。 王都滞在中に国王からの恩赦で奴隷身分から解放されたが、転職することなくエチゴヤ商会勤務を続ける。 ポリナ クロが迷賊から救った、エルテリーナたちの運搬人の平民。地味な女性。落ち着きと教養を感じさせる丁寧な言葉を使う。人望があり折衝や交渉が得意。元虜囚の世話役の一人に選ばれた。エチゴヤ商会の幹部候補となり、セリビーラ支店の支店長を任されるが、機密を守れるということで、程なく王都の工場長へと栄転する。 スミナ 筋肉質な女性探索者。姐御と呼ばれており、揉め事解決が上手。ドゾンの知り合い。 迷賊に仲間を殺され捕まっていたがクロに救助され、元虜囚の世話役の一人に選ばれた。クロを尊敬しており、本人非公認で「クロ様親衛隊」を自称し、長屋メンバーが必要とする素材を迷宮で採取する仕事を担当している。クロから貰った本物の「蟻翅の銀剣」を大切にしている。 エチゴヤ商会の設立後は幹部候補となり、セリビーラ支店で迷宮探索部門長に抜擢される。さらに警備部門拡充の為、セリビーラ支店を弟子に任せて王都の本社に合流する。 アン、ベス、クリス、デビー、エミリー クロが迷賊から助けた女性5人組。1人は錬金術ギルドの徒弟で、残る4人は見習いの薬師。違法薬物である魔人薬の製造に関わっており、そのまま迷宮都市で暮らすことはできないため偽名をティファリーザのスキルでつけられている。名前の由来はアルファベットのABCDEから。迷賊に強要されて魔人薬や魔誘香を作っていたことに罪悪感を抱いており、贖罪の一環としてクロの命令でベリアの魔法薬の作成に挑んだ。 ロゥーナ 小柄な貴族娘。土魔法使い。エチゴヤ商会本店の従業員。石狼がお気に入りで、屋内でまで背に乗って移動する。ルーン光珠(光石にルーン文字を刻んだ商品)の名付け親。シャルルルールと共に北方のカゲゥス伯爵領方面へ派遣され、ヨウォーク王国への難民の情報を伝えた。ビスタール公爵領を巡る事を希望していたが、内戦後の治安の悪化の為に断念し、サガ帝国出身の浮遊石の研究者をスカウトして王都に戻ってくる。 メリナ 幹部娘の1人。雷魔法使い。母親がビスタール公爵領南部都市の出身で、綿花関係の利権を持つ叔母がいる。レッセウ伯爵領の魔族騒動に伴う治安悪化とビスタール公爵領の内乱で綿花の高騰が始まったため、他の貴族や問屋、栽培者にも顔が利くということで、2人の随行員と共にビスタール公爵領に派遣される。その功績で紡績や洋裁関係の責任者となり、のちにパリオン神国支店の支店長に選出される。現地雇用の枠を拡大し、砂人の民元品を貿易品目に加えようとしている。 ジャハド 王都のスラム街に近い下町の廃屋に住む回転狂の老魔術士。以前は王立学院と王立研究所に籍を置いていたが、門閥貴族出身の研究者に嵌められて職を失い、パトロンもなく下町で細々と魔法道具の修理で糊口を凌いでいた。弟子兼助手であるアオイの紹介でクロにスカウトされ、新型の二重反転式空力機関を対価にエチゴヤ商会の研究員となった。 コストーナ 幹部娘の一人。地味だが粘り強く堅実な仕事をするので、メリナの補佐やフランチャイズ関係の物件交渉などで活躍している。サトゥーからの依頼という形で受けていた羊や山羊の調達とクボォーク王国への輸送任務の担当者で、任務後は本人の希望で中央小国群を巡り、各国の首都に商会の出張所を設立して回る予定。
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