ムーノ男爵領
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 22:18 UTC 版)
「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」の記事における「ムーノ男爵領」の解説
カリナ・ムーノ 声 - 川澄綾子 ムーノ男爵の次女。19歳。初心で不器用。お嬢様口調と金髪縦ロールの髪型が特徴の美女。サトゥーから“魔乳”と評されるほどの大きな胸の持ち主。初期レベルは2でスキルもなかったが「知性ある魔法道具」である“ラカ”を持ち、低レベルながら驚異的な身体能力を発揮する。父譲りの勇者ファンで、勇者の従者になるのが夢。貧乏暮らしが長かったため、生活態度と金銭感覚が庶民的。 魔族の姦計から父親や領地を救うため、巨人族の力を借りようと隠れ里へ向かう途中、空腹で森の中で倒れているところをサトゥーに救われた。人見知りが強いコミュ障で、特に異性を過剰に意識してしまう。サトゥーのことも警戒していたが、巨人族からムーノ侯爵のせいで差別を受けた時に親身になって励まし、魔族打倒にも尽力してくれた彼に好意を抱くようになる。ポチやタマとは波長が合うのか非常に仲が良く、「カリナ」と呼び捨てすることを許しており度々愚痴をもらしている。サトゥーに救われた共通点を持つゼナとは恋のライバルでもあるが、ポチやタマの恩人で嗜好も似ているため出会って間もなく意気投合している。 剣の才能がなく「刃筋を立てる」ことができないため、ラカの強化で怪力を発揮すると剣を壊してしまう。加えて深窓の令嬢なので、レベル8時点でも強化なしでは武器を振ることもままならないほど非力。メイスなどの鈍器の方に適性があるが、本人が嫌って迷宮都市では大剣などを使い続けている。サトゥーから伝授された大剣系必殺技「旋回斬(ウインドミル・ブレード)」を身につけたものの、武器を使うより格闘の方が明らかに強く、基本的にはラカに身体強化と防御を任せ、巨人の里への道中で得た「立体機動」スキルを併用した素手の格闘が最も得意。 ムーノ市での戦いを経てレベルも8まで上がる。魔族事件の顛末を記した父の書状を王都へ届ける役目を帯びて実家を発ち、グルリアン市と公都ではサトゥー一行と行動を共にした。グルリアン市での短角魔族戦では果敢に先陣を切り、その活躍で「オーユゴック公爵領蒼炎勲章」を与えられた。任務を終えた後はニナの援護で父を説得し、強くなるため迷宮都市へやってくる。身体強化により、木剣で校舎の一部を破壊してしまったため、貴族子弟向けの探索者講義は1日で退学になりポチやタマと一緒に貴族子弟達とは別で修行に励む。迷宮都市から王都へ向かう当日、ゼナとサトゥーの仲睦まじさへの焦りからか、彼に結婚をかけた決闘を申し込むも敗北する。 以降もまだ恋を諦めておらず、年始の行事が落ち着いた後でサトゥー一行やアディーン達と共に迷宮都市に戻り、観光副大臣として国外へ旅立つサトゥーを頬へのキスで見送った。ブートキャンプでレベル40を突破している。 ラカ 声 - 髙階俊嗣 カリナの身に着けているペンダント型の【知性ある魔法道具(インテリジェンス・アイテム)】」。一人称は「我」で、渋い男性の声で話す。王祖ヤマトの伝承では「無敵甲冑」の名で登場している伝説の秘宝。何代か前の所有者には「マスティール」と呼ばれており、真祖バンとも面識がある。ヒカルによると、フルー帝国時代の動甲冑を制御していた魔導AIパーツのカスタムメイド品らしい。 「魔族看破」「悪意看破」「強者看破」「超強化付与」「苦痛耐性付与」などのスキルを持ち、持ち主の緊急時には青い光の結界を張って防御する。「超強化」状態は「身体強化」「意気高揚」「加速」「魔力障壁」などの支援効果を発揮することで総合的にプラス15レベル程度の補正がかかり、障壁はサトゥー以外には破壊されたことがないほど強固。 ムーノ城の隠し部屋に安置されているのを偶然カリナが見つけた。ムーノ領の執政官が魔族であることを見抜き、カリナとサトゥーの出会いのきっかけを作った。 レオン・ムーノ 現ムーノ男爵。オーユゴック公爵家の傍系の出身で、現シーメン子爵の兄弟とはハトコ。黒髪で小太りの中年男で、貴族とは思えないほどにお人好し。亜人や人族の区別なく接する良い人でタマとポチを孫のように可愛がっている。公都では無類の勇者好きとして名が知られており、公都に居た頃は勇者研究の第一人者として有名だった。 かつては公都在住で、家名も元はドナーノ準男爵だった。後継者の潰えたムーノ領の領主に指名され、それまでの候補者とは違って死ぬことはなかったものの、ゼンが残した呪詛核のせいで都市核との契約が行えずにいたため称号に「領主」がない。そのため領主としては爵位が低いが、名目上は伯爵相当の権力を持っている。 偽執政官の精神魔法にかけられて自領の危機に気づけずにいたが、サトゥーの協力もあって都市核との契約を行ったことで真に「領主」の資格を取得し、魔族がムーノ市街に向けて放った魔砲の発動を防いでみせた。その後サトゥーの活躍を讃えてサトゥーを自領の名誉士爵に取り立てる。正式に領主になっても善人さは変わらず、自分が困るのも顧みず、サトゥーの栄達を第一に考えて引き抜きを認めることも考慮するほどのお人好しぶりを見せる。 その年の王国会議で伯爵への陞爵が内定し、晴れて「真の領主」に就けることになり、年始の「大謁見の儀」で正式に伯爵に陞爵した。 ソルナ・ムーノ カリナの姉の爆乳美女。24歳で独身。黒髪碧眼、垂れ目でカリナに似た顔立ち。ハウトとは相思相愛でいずれ結婚を考えている。 オリオン・ムーノ 次期ムーノ領主の14歳の少年。ムーノ領の悪評から王都の学校への入学を取りやめ、公都に留学中。反抗期のまっただ中だが家族愛は強く、サトゥーが太守になるためにカリナを利用している、あるいはそれ以上の地位を狙っているのではないかと勘ぐっていた。その後、領主は受けられないテニオン神殿の洗礼を受けカリナと婚約するつもりの無いことを明言したことで和解し、トルマたちと夜の歓楽街に繰り出したことである程度打ち解けた。架空の勇者「オリオン・ペンドラゴン」に由来する名前に少々コンプレックスを持つ。 ニナ・ロットル 「鉄血」の二つ名で知られた名誉子爵。30代前半の無骨な女性。3年前に亡くなった執政官の後任としてムーノ領に派遣されたが、魔族に捕らえられ地下牢に幽閉されていた。長く投獄されていたせいで身体を壊していたが、魔族退治後すぐに新執政官として辣腕を振るい始めており、昔の伝手を使って人材を獲得するために各所へ働きかけ、新たにムーノ男爵家の家臣団として名誉子爵となったサトゥーには、悪評の払拭を出来る範囲で行うよう依頼して書状を持たせてオーユゴック公爵領へ派遣した。有能な補佐官になり得るアリサのことを高く買っている。 ハウト 自称勇者の青年。元農民。「片手剣」「盾」スキル持ちだが、レベルは7と低め。偽執政官に唆されて自分を勇者だと思い込んでいただけの一般人だが、勇敢で誠実な人格者であり、ソルナへの思いは本物。現在は正騎士を目指して特訓中。なお魔族に渡されていた魔剣ジュラルホーンは呪われた武器だと判明したため、厳重に封印されることになった。 エラル ムーノ男爵家の騎士。レベル20。犯罪歴を持っていたため魔族に憑依されており、城に帰還したカリナと対峙した際に異形へ変貌したが、サトゥ-一行によって倒された。 ピナ ムーノ男爵家に使えるメイド。当初は護衛メイドだったが、後に侍女に転職。料理も得意。カリナの侍女として王都行きや迷宮都市に同行する。迷宮都市ではあまり仕事がなく、カリナたちの迷宮探索で捨てて行かれる素材を回収、売却するため主人達に同行するようになる。 エリーナ ムーノ男爵家に使えるメイド。純情。短槍使いの護衛メイド。カリナの王都行きや迷宮都市に同行し、主人と共に迷宮に潜って訓練を重ねる。口調や性格が似通ったネルとは、「被っている」と何かと反目する。 タルナ ムーノ男爵家に使えるメイド。護衛メイド。公都やボルエハルト市への留学生達の護衛任務に抜擢される。 ゲルト ムーノ男爵家の料理長。女性。おばさん口調。サトゥーにスープの基本を教えた。 ゾトル 平民出身の騎士。レベル25の猛者。魔族の暗躍を悲観して部下と共に出奔し、密かに傭兵団のようなことをして領内を守っていた。一時は指名手配犯にまで落とされたが、魔族が倒されたことで兵士として再就職、現在は領軍の再編を行っている。メイド曰くストイックなイケメン。4巻時点でタマとポチ2人を同時に相手にして互角に戦い、リザとも1人で戦えるほどの強さ。 ユユリナ ムーノ男爵家に使える文官。茶髪三つ編みの大人しい無口なツルペタ体型。「命名(ネーム・オーダー)」スキル持ち。貴族初心者のサトゥーに貴族の作法を教授した。 リエーナ カリナたちと迷宮都市に来た新人の護衛メイド。エリーナと名前が似ていて紛らわしいので、新人ちゃんの愛称で呼ばれる。誰からも名前で呼んでもらえないが、本人は気にしていない。短槍使いで、迷宮探索の過程でサトゥーから短槍系必殺技「双刺突(ツイン・ピアシング)」を教えてもらう。
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