結核とは? わかりやすく解説

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けっ‐かく【結核】

読み方:けっかく

結核菌感染によって起こる慢性の感染症感染症予防法2類感染症の一。侵され部位により肺結核腸結核脊椎カリエスなどがある。特に肺結核をいうことが多い。結核症。

堆積物(たいせきぶつ)や堆積岩中に生じた塊で周囲より硬いもの。


結核(けっかく)

結核菌によって空気感染する代表的な感染症

主に空気媒介として、結核菌が肺に定着し感染する発病すると、肺が炎症起こし、その部分組織崩れて空洞ができる。胸部X線検査を行うと、X線写真には病巣部分が影のように写る。

結核に感染しても、多く場合免疫システム作用して発病抑えるので、実際に発病するのは1015程度であると言われている。発病すると、咳(せき)や痰(たん)、そして微熱続いたり、体重減少したりする。さらに、肺機能著しく低下して死に至ることもある。

結核の検査には、ツベルクリン反応検査がある。体が結核菌認識している場合ツベルクリン注射するとその部分赤く腫れ陽性であることが判るまた、非常に弱い結核菌体内入れ結核菌対す免疫向上させるというBCG接種行われている。

1935年50年までの間、結核は日本における死因トップであり、「国民病と言われていた。その後新規患者数急激に減少していきたが、1997年には一転して微増し病院老人ホームでの集団感染問題となっている。現在、新規患者数年間で4万人超え3000人が死亡するという感染病である。

(2000.04.23掲載


結核

【仮名】けっかく
原文tuberculosis

tb。人から人へ空気を介して拡がるある特定の細菌によって引き起こされる疾患。結核では身体の多く部分侵されうるが、肺が最も高頻度障害される何年も結核症状現れないこともあるが、糖尿病aids、がんのような深刻な疾患になることで症状発現する可能性がある。結核は通常抗生物質による治療治癒する。「tb」とも呼ばれる

結核

【英】:TB, Tuberculosis

世界人口3分の1、約2億人が結核菌Mycobacterium tuberculosis)に感染空気感染)し、感染した人(潜在性結核感染症)の10%一生の間に発病する。特に結核高蔓延地域に住むHIV感染者はさらに結核発病率が高くなる2005年には880万人新規結核患者発生し158人が死亡した推計され、その大半アフリカおよびアジアである。これらの患者95%以上は途上国住み、しかも15-45歳の生産年齢層が患者75%を占め、結核がもたらす社会への負担大きい。世界的に貧富の差拡がりHIV感染の拡大過去非効率な結核対策治療中断者および耐性化による慢性患者増加する原因であった途上国における診断方法としては、胸部X線検査よりも喀痰塗抹検査の方が技術的費用的にも適した方法であり、排菌している患者レベルでも確実に発見することができる。一次抗結核薬ヒドラジドリファンピシンエタンブトールストレプトマイシン)、ピラジナミドであり、6-8ヶ月標準治療で15-20米ドル費用で可能である。2005年目標は「患者70%以上を治療し治療成功率を85%以上にすること」であったが、WHO西太平洋地域だけで達成された。ここには中国フィリピンベトナムの高蔓延国が含まれている。WHOは2006年今後10年(2006-2015)の新しストップ結核戦略作成した。それは、特に高蔓延国におけるの拡大HIV合併結核および多剤耐性結核対策公的機関だけでなく民間団体も含む対策など焦点当てている。(下内 昭)

参考URL:WHO ホームページ http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs104/

結核

【英】:Tuberculosis

エジプトミイラから典型的な結核の痕跡が見つかるなど、結核は人類の歴史とともにある古い病気である。日本では明治以降産業革命による人口集中に伴い、結核は国内蔓延し、「結核は国民病」と呼ばれた昭和26 年に「結核予防法」が制定され以来50 年経過したこの数年は、結核の死亡率順位はつねに20 位以下であり、なかば忘れ去られようとしている。しかし、大都市一部の結核罹患率依然群を抜いており、集団感染事例もあとをたたないまた、開発途上国では依然として公衆衛生上の大問題であり、交通手段高速化大量化、効率化によって感染者移動容易なことから、問題途上国に留まらないことが指摘されている。一方エイズ世界的蔓延によってHIV 感染者増加するなかで、結核との重感染者の重症化心配されている。こうしたことから、結核は「再興感染症」として再び注目すべき疾患となっている。

疫 学
WHO の推計によると、世界人口の約1/3にあたる20億人が結核に感染しそのうち毎年800 万人新たな結核患者発生し300 万人そのうち30万人15歳未満の子供たち)が結核で死亡している。その99%が開発途上国集中している。これは単独病原体による死亡としては依然として最悪第一位である。
わが国においては平成12年2000年)の新規結核患者39,384人(罹患率31.0)、塗抹陽性患者13,220人(陽性率10.4 )、結核死亡者は2,650人(結核死亡率2.1)である。かって1020代青年層300人に1人が結核で死亡した時代があったが、最近では、その多く高齢者占められている。1970年代まで順調に減少してきたわが国の結核罹患率は、80年代入って減少率鈍化示し、さらに逆転増加傾向示したことから、厚生省当時)は1999年、「結核緊急事態宣言」を発した

病原体

結核の原因菌結核菌Mycobacterium tuberculosis )であり、取り扱いバイオセーフティレベル3 (BSL‐3)である。
結核菌長さ2~10ミクロン、幅0.3 ~0.6ミクロン細長桿菌で、芽胞鞭毛莢膜つくらない(図1)。細胞壁脂質富み通常の染色法では染まりにくいため、チール・ネルゼン法などの抗酸性染色法で染める。結核菌偏性好気性菌至適温度37 至適pH6.47.0 である。

結核

臨床材料からの分離培養には小川培地LJ (Lowenstein‐Jensen培地などの卵培地汎用される。
結核菌わが国の全抗酸菌の約85%を占めといわれる結核菌、牛型結核菌(M. bovis )、アフリカ結核菌(M. africanum)、ネズミ結核菌(M. microti)を結核菌群(M. tuberculosis complex)と呼ぶ。牛型ウシシカなど動物感染例大部分であるが、欧米ではヒトへの感染例もまれに報告されており、汚染した牛乳摂取によるとされている。結核菌属にはM. kansasii 、M. marimum 、M. avium 、M. intracellulare 、M. xenopi あるいは、ヒトには病気起こさないM. smegmatis など種々様々な菌種がある。わが国では、M. avium 、M. intracellulare 、M. kansasii などによる病気は今では珍しくなく、陽性患者10パーセント占めるほどになっており、「非結核性抗酸菌症」と総称されている。これらのによる病気臨床経過治療法などがそれぞれ違うので、菌種決めることが非常に重要である。
結核菌M. tuberculosis H37Rv はもっとも良く知られ研究室で、その全塩基配列
(4,411kbp)は1999年解読された。また、強毒牛型長期間培養して弱毒化したBCGBacillus Calmette‐Guerin)は、結核ワクチンとして80以上にわたり世界中で使われている。

臨床症状
結核の感染経路はほとんど経気道性である。一般にごく少量結核菌気道深く侵入し肺胞内に達し肺胞マクロファージ中で増殖始める。マクロファージ細胞内寄生菌に対しては自然抵抗性持っているが、結核菌のような強毒場合細胞抗菌作用破壊され増殖してその細胞死滅し、他のマクロファージによって貪食される経過をとる。さらに増殖続け、肺に定着し初感染病巣形成する。さらに一部所属リンパ節運ばれリンパ節病巣をつくる。
この間に、マクロファージによって結核菌抗原提示受けたT リンパ球特異的に感作され、免疫成立する感作T 細胞抗原刺激によって多種類のインターロイキン産生し、これによって活性化したマクロファージ結核菌局在する病巣部分集積し類上皮細胞肉芽腫組織となって病巣は被包され、やがて乾酪化に陥る多く場合このまま治癒し結核菌抵抗性獲得する
臨床的には、感染成立は必ずしも感染症としての発病意味するものではない。疾患としては、胸部X 線の異常、排菌などを認めた時に結核症と診断され治療の対象となる。
初感染時にの毒力が強いか、または個体抵抗性が弱いと初期変化治癒向かわず肺門リンパ節結核頸部リンパ節結核および結核性胸膜炎発症するまた、リンパ血行性に結核菌移行する粟粒結核となり、さらに結核性髄膜炎進展する結核菌感染引き続き初期発病する結核は一次結核と呼ばれる
BCGワクチン接種による免疫賦与は、これら結核菌感染後初期変化リンパ血行性に進展することを阻止することにより、主として一次結核の発病抑制するとされる初感染経て特異的細胞性免疫成立したのちにみられる成人肺結核は、静菌化していた結核菌冬眠状態(dormacy)から再び増殖内因性再燃)し、発症することで起こるとされる一方成人肺結核発症において外来性感染がどれだけ関連しているかは明らかでないが、高齢者HIV 感染者どのように免疫機能低下みられる場合大量暴露があった場合は、外来性の再感染発病結びつく考えられる


病原診断
診断法としてツベルクリン反応検査エックス線検査細菌検査などがある。
ツベルクリン反応検査は結核感染診断法として有用であり、BCGワクチン接種が行われる際はその対象選択評価用いられるツベルクリン反応検査用いられる精製ツベルクリンPPD)は、結核菌培養液加熱滅菌後、分泌し300 種類上のタンパク質部分精製して得られる個体結核菌感染したり、BCG 接種により免疫獲得していると、ツベルクリンタンパク質抗原皮内注射によって、局所発赤硬結を伴う遅延型アレルギー反応惹起するPPD 0.5マイクログラム皮内注射して48 時間後の発赤長径計測するとき、10mm以上を陽性判定するエックス線検査は結核の発病診断する方法として、定期健康診断のほか、結核患者発生した際の接触者検診ツベルクリン反応とともに)などで実施される集団感染疑われるときは、6カ月後、1年後場合により2年後エックス線検査が必要となる。
細菌検査のうち、結核の診断をかなり正確に極めて短時間でできる方法として、結核菌の抗酸性利用した喀痰塗抹検査」がある。喀痰塗抹検査感染性診断ができるほか、簡単な検査でどこでもできること結果1 時間程度得られること、経済的に安価であることなどが長所である。一方、この検査では「抗酸菌陽性」というだけで、結核菌非結核性抗酸菌鑑別できないエックス線写真臨床所見などから抗酸菌症疑われるときには結核菌非結核性抗酸菌症かをはっきりさせることが必要となる。また、と生区別できない欠点もある。
培養検査生死を知るほか、薬剤感受性を知るためにも必要である。従来、卵培地小川培地)や寒天培地などの固形培地使われていたが、少数短時間のうちに培養できる液体培地用いた培養方法開発が行われてきた。比較早く開発されたのがバクテック法で、アイソトープを使うためわが国では一般化されなかったが、米国などでは広く使われており、結核菌培養10日から2週間というのが常識とされている。MGIT 法(Mycobacterium Growth Indicator Tube)は少数でも早く検出できる点は優れているが、小川培地法に比べる前処理がやや煩雑とされる
1970 年代後半から分子生物学遺伝子工学進歩受けて遺伝子レベル検出する技術次々と開発されてきた。核酸RNA またはDNA )を用いた検査法(アキュプローブ、DDHマイコバクテリアなど)は、少量があれば迅速に検出できる感度良い検査法で、数時間結果得られるので、培養結果をみるよりずっと早く結果分かる。さらにPCR 法用いれば理論的には1個のでも検出が可能である。また、これらの方法では結核菌非結核性抗酸菌鑑別ができる。しかし、塗抹検査同様、生・死区別なしに検出され、また数の多少かかわらず陽性となるため、「感染性診断」は不確実となる。
感染者から分離した結核菌DNA制限酵素切断後、アガロースゲル電気泳動分離するRFLP 解析により、結核菌群に属す型別が可能となったこの手法は感染源追跡疫学調査のうえで重要である。

治療・予防
治療化学療法基本である。標準的な化学療法では、最初の2カ月はイソジアニド(INH)+リファンプシン(RFP)、ピラジナミドPZA)、ストレプトマイシンSM)またはエタンブトールEB)の4剤で治療しその後の4カ月間はINHRFP の2剤、またはINHRFPEBの3剤で治療する
WHOは、治療脱落多剤耐性結核を防ぐため、DOTSdirectly observed treatment, short‐course )によるPZAを含む6カ月間の短期化学療法推奨している。外科治療慢性膿胸、骨関節結核、多剤耐性結核などの難治性結核が対象となる。
予防BCG ワクチンよる。BCGはフランス・パスツール研究所カルメットゲランが強毒の牛型結核菌を牛胆汁グリセリン馬鈴薯培地13年間、231継代して得られ弱毒で、1921年初めヒト用いられた。現在では、WHO の予防接種拡大計画EPI)のワクチンひとつとして多くの国の子供たちに接種されている。わが国には、1924年志賀潔カルメットから直接分与受け持ち帰ったとされる各国分与されたBCG は、それぞれの国で継代培養する間にカルメットの原とは異な遺伝的形質の亜となった考えられるが、1960 年代以降各国とも種凍結乾燥によって変異防止図っている。なお、パスツールBCG1961 年凍結乾燥されたもので、BCGの原ではない。
BCG接種小児結核性髄膜炎粟粒結核発病防止きわめて有効であるが、成人肺結核対す発病予防効果50%程度とされるわが国ではBCG 接種は、乳幼児期の初回接種のあと、小学校中学校入学時のツベルクリン反応陰性者に再接種が行われてきたが、平成15年度からは乳幼児期の単回接種となる。

結核予防法における取り扱い
結核と診断した医師2 日以内にもよりの保健所届け出る
同居者に感染させるおそれがある患者に、就業禁止し、あるいは結核療養所入所命令することができるとしている。また、結核医療費公費負担制度がある。

学校保健法における取り扱い
結核は学校保健法第二種学校伝染病で、病状により伝染のおそれがないと認められるまで出席停止となる。

国立感染症研究所細菌第二部 山本三郎

  


結核

腸結核結核菌は肺以外に小腸大腸、さらに腹腔内病変をつくる。 参考

結核 [Tuberculosis]

 細菌感染症の一つで、結核菌感染によっておこる病気である。結核はヒトをはじめ哺乳類鳥類がかかり、病原菌抗酸性菌であるマイコバクテリウム属細菌である。ヒト結核菌ウシ型結核菌トリ類型結核菌知られている。また、結核菌似た魚類のマイコバクテリウム症菌もある。
ヒトの結核はほとんどが飛沫や塵(ちり)による気道感染であるが、まれに消化管皮膚経た感染もある。感染初期結核菌リンパ節病変をおこし、ツベルクリン反応陽性になる。そのままリンパ節石灰化して治ることもるが、通常病巣結核菌によって病変気管腸管などへ広がる種々の器管や臓器冒されるが肺に空洞ができる肺結核が最も多い。早期診断胸部X線撮影喀痰(かくたん)検査よる。治療ストレプトマイシンをはじめカナマイシンリファンピシンイソニコチン酸ヒドラジドエタンブトールなどの化学療法剤効果的である。また、予防にはビーシージー(BCG)が用いられる。これはフランスパスツール研究所開発されたもので、ウシ型結核菌から得られ病原性がない菌株で、皮内注射法で免疫効果がある。かつて蔓延した結核は有用な化学療法剤適用1950年以降激減したが、最近、再び感染者増加する危険性高まっているので注意が必要である。

結核

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結核(けっかく、Tuberculosis)とは、マイコバクテリウム属細菌、主に結核菌Mycobacterium tuberculosis)により引き起こされる感染症[2][3]


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結核

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感染症の歴史」の記事における「結核」の解説

詳細は「結核の歴史」を参照 結核は、結核菌によって引き起こされ全身倦怠感食欲不振体重減少37℃前後微熱長期間わたって続く、就寝中に大量汗をかくなどの症状ともない咳嗽(痰をともなうこともともなわないこともある)が疾患進行にしたがって発症してくる。かつては不治の病」「死の病」「難病」とされ、「白いペスト」と呼ばれることもあった。 結核菌1882年細菌学者ロベルト・コッホにより発見され1943年にはセルマン・ワクスマンワクスマン研究室学生であったアルバート・シャッツ(英語版)によるストレプトマイシンなどの抗生物質あらわれて、結核は完治する病気となって患者はいったん激減した。 しかし、近年学校老人関係施設医療機関等での集団感染増加しており、結核治療中患者日本だけで約27万人にのぼり、新たな結核患者年間3万人増加している。世界保健機関(WHO)の推計では世界人口60億人の3分の1にあたる20億人が結核菌感染していると発表している。これは、抗生物質効かない耐性結核菌発生によっており、「逆襲」 とよばれることがあるまた、後天性免疫不全症候群AIDS)との結びつき指摘され、「今や結核対策AIDS対策でもある」 と考えられるいたっている。

※この「結核」の解説は、「感染症の歴史」の解説の一部です。
「結核」を含む「感染症の歴史」の記事については、「感染症の歴史」の概要を参照ください。


結核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:52 UTC 版)

肉芽腫」の記事における「結核」の解説

肉芽腫は結核のもっとも特徴的な病変のひとつである。初期感染の後、完全治癒した場合は肺および肺門リンパ節感染巣瘢痕見られ、これは治癒肉芽腫呼ばれる。また完全治癒せずに潜行感染している場合は、炎症反応が続くため、肉芽腫成長続ける。この肉芽腫中心壊死起こして炎症反応及ばず結核菌多数存在している。壊死部分カッテージチーズ状に見えるため乾酪壊死呼ばれ乾酪壊死中心に持つ肉芽腫乾酪肉芽腫という。進行性感染では乾酪肉芽腫が肺全体拡がる感染初期には非特異的細胞傷害性T細胞 (CTL) のみが活性化しているが、感染が長引くと主要組織適合抗原 (MHC) クラスIの抗原提示による特異的CTL活性化MHCクラスII抗原提示による遅延型過敏反応T細胞Th1細胞)がともに活性化される活性化CTL感染したマクロファージ殺し、これによって肉芽腫中心壊死が起こる。Th1細胞リンホカイン分泌行ってさらにマクロファージ活性化し結核菌貪食分解して感染拡がるのを防ぐ。しかしマクロファージの活性化が弱いと、浸潤してきたマクロファージがさらに感染してしまい、結果的に肉芽腫できることになる。

※この「結核」の解説は、「肉芽腫」の解説の一部です。
「結核」を含む「肉芽腫」の記事については、「肉芽腫」の概要を参照ください。


結核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 02:19 UTC 版)

気道感染」の記事における「結核」の解説

微熱咳嗽全身倦怠感寝汗、痰、胸痛体重減少など漠然とした症状が長引くのが特徴である。特に日本先進国の中で結核が極めて罹患率が高いという特徴がある。必ず曝露歴とリスクファクター聴取するのが重要である。疲労低栄養状態、免疫不全HIVなどがリスクとなるので重要である。気をつけるべきことは結核を除外できるまでニューキノロン薬使わないということである。ニューキノロン薬結核菌にも効果はあるので、症状が少し改善する。しかし結局完治させないので診断遅らせ感染源となる危険があるからである。また血痰出現など疑わしければ喀痰チールネルセン染色結果をみて、排菌否定されるまで隔離するように努める。平成19年4月結核予防法廃止され新感染症法にとりこまれ、保健所への届け出義務2日以内から直ち変更された点注意が必要である。

※この「結核」の解説は、「気道感染」の解説の一部です。
「結核」を含む「気道感染」の記事については、「気道感染」の概要を参照ください。

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