国際獣疫事務局とは? わかりやすく解説

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こくさい‐じゅうえきじむきょく〔‐ジウエキジムキヨク〕【国際獣疫事務局】

読み方:こくさいじゅうえきじむきょく

家畜伝染性疾病伝播を防ぐための情報交換研究協力目的とする国際機関1924年設立本部パリ。181か国が加盟2017年11月現在)。日本1930年加盟毎年総会決定する家畜安全基準世界貿易機関国際基準になる。世界動物保健機関OIEOffice International des Épizooties)。


国際獣疫事務局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 10:43 UTC 版)

国際獣疫事務局
正式名称 : L'Office international des épizooties
: International Epizootic Office
日本語名称 国際獣疫事務局
通称 : Organisation mondiale de la santé animale
西: Organización Mundial de Sanidad Animal
: World Organization for Animal Health
日: 世界動物保健機関
略称 : WOAH, : WOAH
組織形態 国際機関
本部所在地 フランス
パリ17区プロニー通り12
北緯48度52分52秒 東経2度18分27秒 / 北緯48.88118度 東経2.307581度 / 48.88118; 2.307581座標: 北緯48度52分52秒 東経2度18分27秒 / 北緯48.88118度 東経2.307581度 / 48.88118; 2.307581
事務局長 モニク・エロワ
(2015年5月-)
設立年月日 1924年
加盟国 世界182の国と地域(2019年8月時点)
加盟国一覧
ウェブサイト http://www.oie.int/
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国際獣疫事務局(こくさいじゅうえきじむきょく、: OIE,L'Office international des épizooties, : International Epizootic Office)は、1924年に設立された獣疫に関する国際組織である。日本は、1930年1月28日に加盟している[1]

別名世界動物保健機関: Organisation mondiale de la santé animale, 西: Organización Mundial de Sanidad Animal, : World Organization for Animal Health)としても知られている。

これまでOIEが略称であったが、2022年に略称がOIEからWOAHに変更された[2]。なおWOAHは、この別名と類似した名称の組織である世界保健機関: WHO,: OMS)と密接な協力関係にはあるが、その下部組織であるなどといった直接の組織的関係はなく、従って国際連合機関ではないため、若干の注意を要する。

2019年2月現在の加盟国は182カ国・地域。本部事務局はフランスパリにある。最低年1回(毎年5月)、パリで全加盟国の政府代表が参集する総会が開催される。

WOAHは、以下を目的とする。

  • 世界で発生している動物疾病に関する情報の提供。
  • 獣医学的科学情報の収集、および分析と普及。
  • 動物疾病の制圧及び根絶に向けての技術的支援と助言。
  • 動物及び動物由来製品の国際貿易に関する衛生基準の策定。
  • 各国獣医組織の法制度と人的資源の向上。
  • 動物由来の食品の安全性確保と科学に基づいたアニマルウェルフェアの向上。

取扱う動物は、哺乳類、鳥類、蜂、魚類、甲殻類、軟体動物などであったが、2008年に両生類、2016年に爬虫類が対象に加わった。

本組織は1920年ベルギーで発生した動物間流行性の疾病である牛疫の世界的流行を発端として設立された。この疾病はインドで最初に発生し、その拡散等の問題に関する国際的な会議が1921年5月にパリで開かれることになった。同会議を経て獣疫に関する国際機関の設立が決定され、設立合意書は1924年1月25日に署名がなされている。

国際的な家畜の安全基準を定めており、それらに基づき、例えば、BSE発生のリスクを減らすアメリカの措置を評価し、2007年5月22日にBSEに関する「準安全国」に認定する、等といった活動を行っている。

拠点

節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML

脚注

  1. ^ “OIEの概要”. 農林水産省. https://www.maff.go.jp/j/syouan/kijun/wto-sps/oie4.html 
  2. ^ 国際獣疫事務局(WOAH)概要 (World Organisation for Animal Health )”. 20240217閲覧。
  3. ^ a b c d e f List of Regional Representations of the OIE (World Organisation for Animal Health)”. 国際獣疫事務局ホームページ. 2014年6月14日閲覧。
  4. ^ Regional Representation for Africa”. 2014年6月14日閲覧。

外部リンク


国際獣疫事務局(OIE)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 05:10 UTC 版)

屠殺」の記事における「国際獣疫事務局(OIE)」の解説

日本加盟するOIEにおいて、2005年動物福祉規約動物と殺」が採択された。 動物福祉規約動物と殺概要意識がある又は生きたが、熱湯処理タンクに入ることがないよう、あらゆる努力なされること。 鞭打ち、蹴る、尻尾捻りや、苦痛与え追い立て道具は、動物移動使わないこと。 意識のある動物を、投げたり、引きずったり、落としたりしないこと。 屠殺場などで、屠殺するまで動物繋ぎ置く場合は、動物不当なストレス与えない方法で行うこと。 屠殺されるまで動物繋ぎ置く施設動物詰め込みすぎないよう設計すること。 係留施設は、動物がいつでも飲水できる設備にすること。 家きん搬入は、12時間を超えて施設内で飲めないということの無いよう計画されること。 到着12時未満の間にと殺されない動物は、給餌され、その後も、適切な間隔で、適度な量の餌を与えること。 スタニング即死含め痛み無く意識感性喪失引き起こすこと)後はすぐに屠殺すること。 そのほか動物種類年齢応じた屠殺方法定められている。

※この「国際獣疫事務局(OIE)」の解説は、「屠殺」の解説の一部です。
「国際獣疫事務局(OIE)」を含む「屠殺」の記事については、「屠殺」の概要を参照ください。

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