チョーク病とは? わかりやすく解説

チョーク‐びょう〔‐ビヤウ〕【チョーク病】

読み方:ちょーくびょう

ミツバチ幼虫感染する真菌性の病気届出伝染病の一。経口感染によりハチノスカビの胞子感染し死亡した幼虫表面白色菌糸発育しチョーク状になる。


チョーク病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 05:50 UTC 版)

チョーク病(チョークびょう、: chalk disease)とはハチノスカビ Ascosphaera apis感染を原因とするミツバチ感染症。日本では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されており、対象動物はミツバチ。幼虫の灰白色ミイラ化を特徴とする。

概要

病原体は環境中に常在し換気状態が悪いと発生し易く、日本では特に梅雨期から初夏にかけて発生するが、多湿で風通しが悪い場合は春から秋まで発生することがある。

日本での初の報告は1979年。国内の発生事例は8月の北海道に多い[1]

感染した幼虫は菌糸で覆われ、チョーク状の灰白色ミイラ状態を呈する。

予防にはエチレンオキシドガスの燻蒸を行うが、巣箱内の風通しを改善することが最大の予防となる。また、熱湯ないし火炎消毒も有効である。ただし、原因となる真菌は乾燥に対し耐性をもつため、乾燥消毒は効果をもたない。[2]

脚注

  1. ^ 花房, 泰子; 小林, 創太 (2020). “蜜蜂に発生する真菌性感染症と対策:チョーク病を中心に”. 獣医疫学雑誌 24 (2): 101–112. doi:10.2743/jve.24.101. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jve/24/2/24_101/_article/-char/ja. 
  2. ^ 動物衛生研究部門:家畜の監視伝染病:チョーク病”. 農研機構. 2024年9月27日閲覧。

参考文献

関連項目

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