ギロダクチルス症とは? わかりやすく解説

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ギロダクチルス症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 00:27 UTC 版)

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ギロダクチルス症(ギロダクチルスしょう。英語: gyrodactylosis)とは、ギロダクチルス属(Gyrodactylus)に属する単生類が、魚類に寄生して引き起こす感染症の総称である。ギロダクチルス属に属する寄生虫は、1種類ではない。ギロダクチルス症を発症すると、魚類には粘液過多が認められ、稚魚や幼魚の場合には死亡する場合も見られる。

寄生例

  • アユ - Gyrodactylus japonicusGyrodactylus tominagiGyrodactylus plecoglossiに寄生する。
  • コイ - Gyrodactylus sprostonaeが鰓弁に、Gyrodactylus kobayashiiが鰓弁、体表、鰭に寄生する。
  • ニホンウナギ - Gyrodactylus nipponensisが鰓弁に、Gyrodactylus egusaiGyrodactylus joiが体表に寄生する。
  • ヨーロッパウナギ - Gyrodactylus nipponensisGyrodactylus anguillaeが鰓弁に寄生する。
  • サケニジマス - Gyrodactylus salarisが体表に寄生する。

防除

養殖業などでは、ギロダクチルス症の対策として0.5 ppm以下の濃度で、メトリホナートの散布、および、ホルマリンの散布が行われる。なお、高濃度では魚類への有害性が目立ってくるので、散布濃度には注意が必要である。

関連項目

  • ダクチロギルス症
  • ベネデニア症(はだむし症)
  • ヘテラキシネ症(えらむし症)
  • ビバギナ症
  • ヘテロボツリウム症

参考文献

  • 畑井喜司雄ほか 『魚病学』 学窓社 1998年 ISBN 4873620775




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