結核の診断
【診断】 HIVによる免疫不全を示唆する症状または所見がみられる場合で、肺または肺外に活動性結核を診断したら、エイズ指標疾患となる。 (1) 確定診断:細菌学的培養により診断するが時間がかかる。最近はPCR法で鋭敏かつ早期に診断できる。(2) 臨床的診断:培養により確認できない場合には、X線写真やツベルクリン反応の陽性を参考に診断する。(3) 全血インターフェロンγ応答測定法(クォンティフェロンTB-2G)の応用が有力になった。
【詳しく】 1)ツベルクリン反応は免疫力が落ちていると、陰性の結果となりやすいので参考にならない(HIV感染者の場合は5mm以上を陽性と考える)。 2)検体(痰、胃液、便、血液)から結核菌を証明する場合、菌量が多い場合は塗抹標本を抗酸菌染色をして顕微鏡で判定する。菌の種類を決めることは薬の選択の上でも大切である。菌量が少ない場合は増やす。耐性検査も実施する。従来は培養と生化学的な正常で菌の種類を決定していたが、決定に熟練と4週間以上を要した。クォンティフェロンTB-2Gは感度はツベルクリン反応と同等、特異度はより優れている。

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