芽胞とは? わかりやすく解説

が‐ほう〔‐ハウ〕【芽胞】

読み方:がほう

一部細菌が、増殖適さない環境になったときに形成する耐久性の高い特殊な細胞構造。熱・薬剤乾燥などに強い抵抗力示し長期間休眠状態を維持できる増殖適した環境になると発芽して菌体に戻る。→芽胞菌

「芽胞」に似た言葉

胞子

同義/類義語:芽胞
英訳・(英)同義/類義語:spore, endospore

菌類植物作る無性生殖細胞配偶子異なり単独で新個体成長できる。例:菌類シダ植物

芽胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 07:17 UTC 版)

芽胞(がほう、spore)とは、一部の細菌が形づくる、極めて耐久性の高い細胞構造。胞子膜、皮層、芯部からなり、胞子膜の外側に外皮を持つものもある。芯部には、DNAリボソーム酵素、低分子化合物などが含まれており、半結晶状態になっている。以前は、(細菌の)胞子(ほうし、spore)、内生胞子(ないせいほうし、endospore)とも呼ばれていたが、真菌シダ植物の胞子とは役割が異なるため、それらと区別するために、芽胞という名称で呼ばれるようになった。




「芽胞」の続きの解説一覧

芽胞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/27 00:52 UTC 版)

細菌の細胞構造」の記事における「芽胞」の解説

詳細は「芽胞」を参照 細菌ストレス適応として最も知られているものは、おそらく芽胞の形成である。これは細菌生き残るための構造で、様々な異な種類化学的環境的ストレスに高い耐性持ち通常の栄養型では致死的な環境でも生き残ることができる。芽胞の形成により、細菌数億年も生きることができるという説もあるが、これらの論文には疑問呈されている。芽胞の形成は、バシラス属クロストリジウム属等のグラム陽性菌一部の属に限られている。生殖胞子とは、1つ細胞からは1つ胞子だけが作られ、芽胞の発芽によって正味細胞の数が増えないという点で異なる。細胞内での芽胞の配置は種に特異的で、細菌種類同定するのに用いることができる。ジピコリン酸細菌胞子に乾質量5-15%含まれ、芽胞の耐熱性寄与していると考えられている。

※この「芽胞」の解説は、「細菌の細胞構造」の解説の一部です。
「芽胞」を含む「細菌の細胞構造」の記事については、「細菌の細胞構造」の概要を参照ください。

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「芽胞」の例文・使い方・用例・文例

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