ろ過
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 01:02 UTC 版)
ろ過(ろか、濾過、沪過、英: filtration)とは、液体または気体に固体が混ざっている混合物を、細かい穴がたくさんあいた多孔質(ろ材)に通して、穴よりも大きな固体の粒子を液体または気体から分離する操作である。濾(さんずいに遠慮の「慮」。字義は「こし取る」)が常用漢字でないため、一般には「ろ過」と表記されることもあるが、交ぜ書きを避けるために、「沪過」という略字を用いて表記する専門家もいる[1]。
- 1 ろ過とは
- 2 ろ過の概要
- 3 方法
- 4 実用面での利用例
メンブランフィルター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:40 UTC 版)
メンブレンフィルター (membrane filter) ともいう。フッ素樹脂やセルロースアセテートで作られた孔径の揃った多孔性の膜である。様々な孔径のものが市販されており、また強度も強い。メンブランフィルターはその表面のみで残渣を保持するため、他のろ材に比べて単位表面積あたりの許容残渣量が極めて少ない。このため、多量の残渣が存在する場合は前処理で除く必要がある。あらかじめプラスチックの間にはさまれた形状のもの(シリンジフィルター)と、専用のガラス器具にはさんで使用するタイプのものがある。主に各種溶媒の精製や、分析前処理など、精密なろ過に用いられるほか、微生物分析にも用いられる。0.22μm程度の孔径を有するものが完全除菌の目的のために繁用されている。
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