甘味果実酒
酒税法上の分類において、果実酒類は果実酒と甘味果実酒に分けられます。 甘味果実酒とは、果実酒に糖類・ブランデー等を混和したもので、
とされています。 なお、ブランデー等のアルコール分を添加した場合は、その添加分が酒のアルコール分の9/10以下であることとされています。9/10を超える場合は、果実酒類ではなく、リキュールあるいはスピリッツとしての扱いになります。 |
甘味果実酒(かんみかじつしゅ)
(イ)果実または果実と水を原料として発酵させたもの
(ロ)果実または果実と水に、糖類を加えて発酵させたもの
(ハ)上記(イ)または(ロ)の酒類に、糖類を加えて発酵させたもの
(ニ)上記(イ)から(ハ)までの酒類に、ブランデー等(ブランデー、アルコール、果実を原料としたスピリッツをいう)または糖類、香味料、色素もしくは水を加えたもの。
(ホ)(イ)から(ニ)までの酒類に植物を浸してその成分を浸出させるか薬剤を加えたもの、またはこれらの酒類にブランデー等、糖類、香味料、色素もしくは水を加えたもの。
上記各項の果実酒類のうち、(イ)は果実酒に、(ホ)は甘味果実酒に区分される。
また、(ロ)、(ハ)、(ニ)で糖類等を添加した果実酒類のうち、次のいずれかに該当するものは甘味果実酒に区分される。
(1)アルコール分が15度以上のもの
(2)砂糖、ブドウ糖、果糖以外の糖類を加えたもの
(3)ブランデー等の混和割合が10%を超えるもの
(4)色素を加えたもの
この品目区分によると、シャンパンやワインに果汁等を混和して造るワインクーラーなどは果実酒に区分される。
甘味果実酒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/12 21:34 UTC 版)
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甘味果実酒(かんみかじつしゅ)は、日本における酒税法上の分類。甘味を持つように製造された混成酒を指す。
特色
果実酒(ワインなど)の発酵過程の途中でブランデーなどの蒸留酒を添加し、エタノールの濃度を上げることにより酵母を殺して発酵を止め、それ以上酵母によって糖分が分解されないようにすることで、糖分を比較的多く残すという方法によって製造される。ポートワイン、シェリー、マデイラ・ワイン、マルサラなどが甘味果実酒に分類されるが、これらは一般的に酒精強化ワインと呼ばれる。欧米では果実酒と同カテゴリーに分類され、広義のフルーツワインに含まれる。ハーブなどを加えたベルモットのように、必ずしも甘いとは限らない。
代表的な甘味果実酒
日本国内
- 赤玉スイートワイン - サントリーの商標銘柄。1907年(明治40年)4月に赤玉ポートワインとして販売開始され、1973年(昭和48年)に赤玉スイートワインに改称した。
- ニッカアップルワイン - ニッカウヰスキーの商品。同社初のウイスキーより2年早く、1938年(昭和13年)に販売開始された。リンゴを原料に作られたワインとブランデーを混合している。その後1960年にアサヒビールと提携した際、同社のシードル事業を引き受け1972年にニッカシードルを発売している。
- 蜂印香竄葡萄酒(はちじるしこうざんぶどうしゅ) - 1881年(明治14年)に販売開始された商品。神谷傳兵衛のみかはや銘酒店によって製造され、近藤利兵衛の近藤商店によって販売された。輸入葡萄酒にハチミツや漢方薬を混和し、独特の甘味を持たせた。現在はハチブドー酒として合同酒精で製造・販売されている。
日本国外
関連項目
甘味果実酒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 16:54 UTC 版)
ニッカアップルワイン (1938年 – ) - モンドセレクション金賞受賞 (1978年) ニッカアップルワインソフト ※終売品 (? – 2000年) ニッカアップルワインりんごの森 ※終売品 ニッカ健美酒林檎 ※終売品 (2001年4月1日 – ?) ニッカラベンダーワイン ※終売品 (2001年4月1日 – ?) - ラベンダー使用 ニッカはまなすワイン ※終売品 (2001年4月1日 – ?) - ローズヒップ使用 ニッカプルーンワインJA新いわて ※終売品 (2001年4月1日 – ?) - JA新いわて (旧松尾村 (岩手県)、現八幡平市) 産プルーン使用 ニッカブルーベリーワインJA島守 ※終売品 (2001年4月1日 – ?) - JA島守 (旧南郷村 (青森県)島守地区、現八戸市) 産ブルーベリー使用 いわて松尾村からのたより プルーンワイン (OEM) 南郷の森・ブルーベリー・ワイン (OEM) ニッカウヰスキー弘前工場では、東北地方を中心に市町村・JAなどの協力を得て60種以上の「地ワイン」を生産していた。
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甘味果実酒と同じ種類の言葉
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