アイリッシュウイスキー
アイルランド島でつくられるウイスキー。同島は、政治的にアイルランド共和国と、英領北アイルランド自治州から成っていますが、どちらでつくられたものも、アイリッシュウイスキーと称されます。そのウイスキーづくりの現存する記録はスコットランドより古く、1172年アイルランド遠征のイングランド軍が、ウイスキーの前身とみられる蒸溜酒のことを文献に残しています。 現在のアイリッシュウイスキーは、大麦を主体にライ麦、小麦などを補助材料とし、ピート香をつけていない大麦麦芽を加えて糖化、発酵ののち、単式蒸溜器で3度蒸溜します。これをアイリッシュストレートウイスキー、またはアイリッシュポットスチルウイスキーと呼んでいます。1970年以降、これにグレーンスピリッツをブレンドしたものが生まれ、輸入用の主流になりました。こちらは、アイリッシュブレンデットウイスキーと称されていますが、スモ-キーフレーバーがなく、まろやかで軽い風味です。 アイリッシュウイスキーを使ったカクテルでは「アイリッシュ・コーヒー」が有名。ホット・コーヒーに赤ザラメ、アイリッシュウイスキーを入れ、生クリームをフロートします。アイルランドのシャノン空港で第2次大戦直後に生まれたホット・カクテルです。 |
アイリッシュ・ウイスキー
アイリッシュ・ウイスキー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 00:51 UTC 版)
「ウイスキー」の記事における「アイリッシュ・ウイスキー」の解説
詳細は「アイリッシュ・ウイスキー」を参照 アイルランド島(アイルランド共和国と英領北アイルランド)で造られるウイスキーをアイリッシュ・ウイスキーと呼ぶ。大麦麦芽のほか、未発芽の大麦やライ麦、小麦なども原料として使用する。 最大の特徴は、ピートによる燻蒸を行わないことと、単式蒸留器による蒸留回数が3回であること。これにより、一般的なスコッチウイスキーよりもまろやかな味わいに仕上がる。
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