ゲーリック‐フットボール【Gaelic football】
ゲーリックフットボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/16 09:02 UTC 版)
ゲーリックフットボール(英語: Gaelic football、アイルランド語: peil ghaelach)は、アイルランド発祥の団体球技である。
アイルランドでは、ハーリングと並んで国民的人気スポーツのひとつで、ゲーリック・ゲームズとして国技にも数えられる。
1884年に設立されたゲーリック体育協会(英語: Gaelic Athletic Association、アイルランド語: Cumann Lúthchleas Gael)によって運営されている。
概要
起源は16世紀から17世紀頃でフットボール発祥時の形に一番近い競技であると言われている。
1チーム15人のプレイヤーで編成され、相手チームと対戦する。手足を使い、ボールをH型の相手ゴールに入れる団体球技である。
H型ゴールの下の部分はネットが張ってあり、上の部分はラグビーのゴールポストの様になっている。ゴール前のポジションにはゴールキーパーが守っている。
ゲーリック・フットボール[1]のボールは皮製の円形で、サッカーボールより若干小さい。男子用と女子用ではサイズが異なり、女子用は少し小さいサイズのボールを使用している。
4つのプロヴィンスのチャンピオンを決め決勝に残った州代表チームがクローク・パークでオールアイルランド・ファイナルを争う。
アイルランドのトップリーグでは、全員がアマチュア(本業を持っている)であると共に、リーグの所属チームの選手はそのホームタウン地域の自治体に在住・在学・在勤しているものに限られる。
ルール
- ボールは手に持って移動できる。その際の移動範囲は4歩までと決まっており、ボールをバウンドさせることにより更に4歩進むことが出来る。ただしこれが許されるのは1回までである。
- 上記規定の移動範囲内で、ボールを蹴るかフィスト・パス(ボールを掌か拳で打つパス)によって味方プレイヤーにパスが出来る。
- このパスは自分自身に対しても有効である。これを行うことでプレイヤーはボールを持ったまま9歩まで進むことができる。
- サッカーのオフサイドのような制度はない。
- 相手が持っているボールを手ではじいたり、ショルダータックルは認められるが、ラグビーのように体全体でタックルすることは認められない。ラグビーのようなスクラムも存在しない。
- 得点はH型ゴール(ラグビーのゴールポストにほぼ同じ)の上の空間にボールを蹴り通すか、ゴールポストの下のゴールネット(サッカーのゴールネットにほぼ同じ)の部分にボールを入れることで得点となる。ゴールポストを超えて得点すれば1ポイント、ゴールネットにボールを入れるとゴールとなり3ポイントが得られるが、サッカーのようにゴールキーパーがゴールマウスを守っている。
脚注
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ゲーリックフットボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 09:46 UTC 版)
「フットボール」の記事における「ゲーリックフットボール」の解説
詳細は「ゲーリックフットボール」を参照 19世紀半ば、様々な伝統的フットボール(総称してケイド caidと呼ばれる)がアイルランド、特にケリー県で人気を保っていた。司祭のW. Ferrisはこの時期の「ケイド」の主要な2つの形式につして描写している: 「フィールド・ゲーム」における目的は2本の木の大枝によって作られたアーチのようなゴールにボールを入れることであった; 大規模な「クロスカントリーゲーム」は日曜日の日中の時間の大半を使って行われ、ボールを教区の境界を越えることで勝敗がついた。敵の選手への「レスリング」や「ホールディング」、ボールを持って走ることは全て許されていた。 1870年代までには、ラグビーおよびサッカーがアイルランドでも人気を得始めていた。ダブリン大学トリニティ・カレッジはラグビーの初期の拠点であった。イングランドのFAのルールは広く普及していた。伝統的なケイドの形式はトリッピングが許される「しっちゃかめっちゃかな」ゲームに取って代わられ始めていた。 1884年にゲーリック体育協会 (GAA) が設立されるまでは、アイルランドの様々なフットボールを統一し体系化しようという真剣な試みはなされなかった。GAAはハーリングといった伝統的なアイルランドのスポーツを振興し、ラグビーやサッカーのような輸入されたスポーツを拒絶しようとした。最初のゲーリックフットボールのルールはモーリス・デイヴィンによって起草され、『United Ireland』誌上で1887年2月7日に発表された。デイヴィンのルールは、ハーリングといったスポーツの影響やアイルランド固有のフットボールの体系を形式化しようという切望が見られた。この差別化の主な例は、オフサイドルールの欠如であった(長年ハーリングといったアイリッシュゲームやオーストラリアン・ルールズ・フットボールにのみ見られた要素である)。
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