モルック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 08:33 UTC 版)
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モルック (芬: Mölkky、フィンランド語発音: [ˈmølkky])は、フィンランド発祥の投擲競技。木製の棒を投げて、12本あるピンの倒れ方で採点する軽スポーツである[1]。
概要
1996年にLahden Paikka社(以前の社名はTuoterengas)によって考案された。カレリア地方発祥の数百年の歴史を持つ投擲競技キイッカ(kyykkä)を連想させる。しかしながら、モルックはキイッカほど肉体的な強さを必要とせず、年齢や健康状態にかかわらず全ての人々により適している。モルックは特別な道具を必要とせず、運と技術の組み合わせが成功の基礎である。
Lahden Paikka社はフィンランドで20万セットをこれまで販売した。現在は版権はTactic社に移譲され、Tactic社が製造販売を行っている。
派生商品として、木製ではなくスポンジ素材で作られたスポンジモルックも存在する。床を傷つけることがなく室内で遊びやすいというメリットがある。素材が軽いため感覚が異なり、また、摩擦の少ない床で行うとモルックが簡単に転がっていき、早い段階から難易度が上がっていくのが特徴である[2]。
ルール

プレイヤーは「モルック」または「モルック棒」と呼ばれるピンを下投げで投げて、スキットルと呼ばれる数字の書かれたピンを倒す。

標的のピンと投げるピンの寸法はほとんど同じであり、標的のピンには1から12までの数字が印されている。標的ピンは最初は投擲場所から3–4メートル離れた位置に寄せ集めて立てられる。配置は横1列目が1/2、2列目が3/10/4、3列目が5/11/12/6、4列目が7/9/8である。
ピンを1本倒すと「ピンに書かれた数字と同じ点数」が得られる。2本以上のピンを倒すと、「倒したピンの本数と同じ点数」が得られる(例えば3本倒すと3点。書かれた数字は関係ない)。投げたピン(モルック)あるいは数字が書かれたピンに寄り掛っているピンは点数とならない(倒れ、地面に完全に着地していなければ点数として数えない)。毎投擲後、ピンは倒れて移動した位置で再び立てられる。
最初に点数が50点ちょうどになったプレイヤーが勝者となる。50点を超えてしまうと、点数は25点に戻る。3回連続で標的のピンに1つも当たらなければ失格となる。
組織と大会

モルックのフィンランド選手権は1997年から南部タヴァスティア(英語版)のユースクラブを中心にラハティで開かれていた。
また、タンペレ工科大学の学生が2001年にモルックの大学世界選手権を組織した。競技とそのサブカルチャーを振興するため、フィンランド国際モルック協会(FIMA)が2001年に結成され、モルック世界大会の開催が始まった。
現在は国際モルック連盟(IMO)が毎年モルック世界大会を主催し、2016年以降はフィンランド国外でも開催されるようになった。
2010年と2011年にオーストラリア選手権が開催された。
アメリカ合衆国では、モルックUSAとUSモルック協会が2014年以降米国大会を認可し、毎年米国チャンピオンを発表している。
2024年には、函館でアジア初の世界大会が開催され、史上最多の約3300人が参加した[3]。
2025年の世界大会は8/14-17からポーランドで行われるが、日本からは30チーム余りが参加予定である。[4]
日本での普及
日本モルック協会によると、2011年に協会が設立された時点での日本における競技人口は100人未満だった[6]。
2019年にお笑い芸人の森田哲矢(さらば青春の光)らが、モルックの日本代表としてフランスで行われた世界大会に出場し[7]、メディアでPRしたことをきっかけに競技人口が増え[独自研究?]、2018年時点では約1,000人であったのが、2020年時点では5,000~8,000人まで増加している[6]。
北海道テレビ放送ディレクター藤村忠寿率いるチームHTBが、北海道函館市で2024/8/23~25に開かれたモルック世界大会に出場し、16強に入る[8]。北海道テレビ放送では独自に240チームが参加するモルックHTB杯[9]を2025年4月に開催するなど、アジア初の日本での大会をきっかけに北海道でも盛り上がりを見せている。
モルックを題材とした作品
テレビ番組
ウェブ番組
- あつまれっ!炎のモルックリーグ!
映画
- TODOKU YO-NA
脚注
- ^ みんなで「モルック」楽しもう/北欧発祥 函館で来月世界大会/「日本で広めたい」夫妻の情熱『朝日新聞』夕刊2024年7月18日(社会面)2024年7月27日閲覧
- ^ “モルックのスポンジ版?!スポンジモルックをやりました!”. ニュースポ (2024年4月16日). 2024年6月23日閲覧。
- ^ “2024モルック世界大会in 函館 3日間にわたり繰り広げられた熱戦!”. HTB北海道ニュース. 2024年8月26日閲覧。
- ^ molkkycalendar (2024年12月24日). “【大会情報】2025年のモルック世界大会はポーランドで8/14から開催。次回エントリーは12/8~12/13”. 全国モルックカレンダーニュース. 2025年4月24日閲覧。
- ^ 2019年は台風接近のため、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催中止。
- ^ a b “北欧生まれの新競技 さらば青春の光・森田さんで注目”. 朝日新聞デジタル (2020年6月26日). 2021年2月17日閲覧。
- ^ “モルック日本代表のさらば青春の光・森田、いざ世界へ!仏へ出発”. サンスポ.com (2019年8月15日). 2021年2月17日閲覧。
- ^ “「水どう」藤村D率いるチームHTB モルック世界大会でベスト16:朝日新聞”. 朝日新聞 (2024年8月26日). 2025年4月24日閲覧。
- ^ “モルックHTB杯2025”. モルックHTB杯2025. 2025年4月24日閲覧。
外部リンク
- Finnish International Mölkky Association web site(フィンランド語; 英語版)
- 一般社団法人日本モルック協会
- 日本ユニバーサルモルック協会
- モルスコ
- Tuoterengas(フィンランド語)
- Slovak Mölkky Association(スロバキア語)
- French Mölkky Association(フランス語)
- Czech Mölkky Association
- SMS Södertälje Mölkky Sällskap, Sweden Association(スウェーデン語)
- List of Mölkky tournaments by Mölkky World
- International Mölkky Organization
モルック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 05:35 UTC 版)
森田はかねてより自分が無趣味であることを気にしていたが、『お願い!ランキング』の「ネタサンド」(2019年2月21日放送)出演時に、サンドウィッチマンに相談したところ、以前『ぼんやり~ぬTV』で体験して面白かったからという理由で、富澤たけしから、フィンランドのスポーツ「モルック」を勧められた。 その後、日本モルック協会に連絡を取り、芸人仲間のみなみかわ(当時ピーマンズスタンダード)と金井貴史(当時タイーク)と共にチーム「キングオブモルック」を結成して東京での練習会に参加した。そのわずか1時間後に東京大会に出場し、短い練習時間での初挑戦にも関わらず、日本代表の座を獲得するほどの才能を見せた。この年フランスで行われる世界大会への参加費用はクラウドファンディングで募り、目標を超える金額が集まった。 2019年8月17・18日に行われた世界大会では、世界14か国から175チーム(約1,000人)が集まる中、チーム戦では1次予選を通過。2次予選は地元フランスの2チームと最強国のフィンランドが同じグループとなる過酷な状況にもかかわらず2位タイまでもつれ込む健闘を見せたが、「モルックアウト対決」(プレーオフ)で敗れ敗退した。国別対抗戦には金井が代表3名に選ばれ、ベスト8入り、個人戦にはみなみかわと森田が出場、それぞれ準々決勝で敗退し、日本最高位となるベスト27入り(280人中)を果たした。
※この「モルック」の解説は、「森田哲矢」の解説の一部です。
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