ハードル競走とは? わかりやすく解説

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ハードル競走


ハードル競走

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/24 08:01 UTC 版)

ハードル競走(ハードルきょうそう)は、レーンごとに設置されたハードルを飛越する陸上競技。競技規則(Technical Rules:TR)22で定められている[1]

距離

ハードル競走の標準距離は、男子(一般、U20、U18)では110メートルと400メートル、女子(一般、U20、U18)では100メートルと400メートルである(TR22.1)[1]。各レーンには10台のハードルを配置する(TR22.1)[1]

これら以外の距離も実施されることがあり、まとめると以下のようになる。

ハードル

ハードルの規格に関しては、上部のバーは木または他の非金属性の適当な材料とするなどの規定がある(TR22.2)[1]

規則

ハードル競走はレーンを走る競技で、各競技者はスタートからフィニッシュまで決められたレーンのハードルを越えて走る必要がある(TR22.6)[1]。ハードルは上端中央部に少なくとも3.6kgの力を水平に加えると倒れるように設計されている(TR22.2)[1]

トラックの周回上に設置された障害物や水濠を越えていく障害物競走の「障害物」は幅が広く、ハードル競走(TR22)のレーンごとに配置される「ハードル」とは異なり競技規則上も区別されている[1]。障害物競走の障害物は足をかけても倒れない点も異なる[2]

ハードル競技ではハードルを越えるための要件も細かく決められており、競技者はつぎのことをすると失格となる[1]

  1. ハードルを越えるときに、足または脚がハードルをはみ出てバーの高さより低い位置を通ったとき(TR22.6.1)[1]
  2. 手や体、振り上げ脚の上側でハードルを倒すか移動させたとき(TR22.6.2)[1]
  3. 直接間接を問わず、レース中に他の競技者に影響を与えたり妨害するような行為、他の規則に違反する行為で自分のレーンや他の競技者のレーンのハードルを倒したり移動させたりしたとき(TR22.6.3)[1]

ただし、ハードルを蹴り倒しても、そのことだけでは失格とはならず、以前の「故意にハードルを倒す」という規則は削除されている(TR22.6のグリーン部分に明記)[3]

一方、競技規則は上記のハードルを越えるための要件は、競技者が自身のレーン内で越えることを求めていると読むべきではないとしている(競技者の腕が隣のレーンの競技者に当たったり、邪魔になったりすることは一般的にあるとしている)[1]。また、別のレーンのハードルを蹴り倒したり、ハードルを移動させた場合でも、すでにそれを競技者が飛び越えた後のものであるような場合には、他の規則違反がない限りは必ずしも失格にすべきではないとされている[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 競技規則・第2部 トラック競技”. 公益財団法人日本陸上競技連盟. 2023年8月23日閲覧。
  2. ^ 遠山 健太. “陸上競技/3000m障害”. マイナビニュース. 2023年8月23日閲覧。
  3. ^ 2021(令和3)年度 審判講習会資料”. 一般財団法人茨城陸上競技協会 審判委員会. 2023年8月23日閲覧。

関連項目


ハードル競走

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 00:34 UTC 版)

ハードル」の記事における「ハードル競走」の解説

ハードルはハードル競走の際、競技レーン一定の間隔をおいて設置される選手競技の際にこれらのハードル跳躍しながらゴール目指すこととなる。競技規則168(7),(8)により、故意ハードル倒した審判長判断した場合失格になるが、跳躍流れの中でハードル倒れた場合失格にならず、記録認められる。ただしハードルに当たりながら進んだ場合反動走行スピード低下するため、選手極力ハードル倒さないようにして走行するのが一般的である。また選手ハードルの横を通り抜けたくぐったり、あるいは隣のレーンハードルを倒すことも失格である。 ハードル飛び越えながらの走行となるため、ハードル跳躍のない他のトラック競技とはストライド走行フォームなどのノウハウ大きく異なる。

※この「ハードル競走」の解説は、「ハードル」の解説の一部です。
「ハードル競走」を含む「ハードル」の記事については、「ハードル」の概要を参照ください。

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