ターゲット・バードゴルフ
歴史と沿革
日本人が編みだした日本発祥のスポーツです。ゴルフ愛好者だった発案者が1969年のアポロ11号の月面着陸の際、ふわりと月面に降りた宇宙船の様子を見て着想したと言われています。その後、1985年2月8日、正式名「ターゲット・バードゴルフ」として発表されました。誕生当初はニアピン競技でしたが、徐々に工夫と改良が重ねられ、現在のような道具を使い、ゴルフをミニ化したようなスポーツとなりました。
1988年6月、日本ターゲット・バードゴルフ協会(以下、TBG)が創立され、同年、第1回全国スポーツ・レクリエーション祭の正式種目になりました。2003年には、TBG主催大会として第1回全日本ターゲット・バードゴルフ大会が開催され、2004年には全国67ブロックで地域大会も開催。2005年の岡山国体にはデモンストレーション競技として初参加しています。
2008年4月現在、全国44都府県に地域協会が設立され、愛好者は約10万人にのぼります。また、1999年以降、ハワイ、オーストラリア、中国、タイ、韓国などと国際交流も積極的に行っています。
競技方法
ゴルフと同様、通常は4人1組で、18ホール(パー72)で競います。ストロークプレイ、マッチプレイなどの方法があります。
○用具:
羽根付きボール、クラブ(1本だけ)、ショットマット、ホールの4点が必要です。 ボールはショットマットを敷いて打ちます。
○プレイ場所:
常設コースでプレイするのが一般的ですが、室内、緑地、空き地等で、仮設コースを造ってプレイスすることもできます。
○競技の進め方
1)スタートホールではじゃんけんで打順を決め、第2ホール以降の打順は前ホールで打数の少なかったプレイヤーから打ちます。
2)アウトオブバウンズ(OB)の境界線からボールがコース外に出たら、ホールに近寄らない(コンパス方式)ようにフェアウェイに戻して打ちます。この場合、打数は1打を付加してカウントします。
3)ホールインワンはボールの羽根部分を除いた球部が、アドバンテージホールかセカンドホールに入れば認められます。ただし、セカンドホールへのホールインワンは1打を付加してカウントします。
4)全員がホールインすると、次のホールへ進みます。(注意:全員がホールインするまで、自分のボールを拾い上げてはなりません)
○特徴や魅力:
1)使用クラブは1本だけに限られ、飛距離も18m~22m程度と短いので、老若男女だれでもが安心してフルショットでクラブを振ることができる。
2)マットを敷いてボールを打つので、地面や芝を傷めないし、コース設定によっては川越えや林間を通すなどもできるので、どこでも楽しく、ゴルフの醍醐味を味わえる。
3)状況に応じて2~3ホールだけでも自由にコース設定できるので、小さな空き地があれば、いつでも気軽に楽しめる。
4)ロングホールは70m~90mあり、ボールを空中に飛ばすので爽快感が味わえる。
5)羽根付きボールのため風などの影響も受けやすく、自然との戦いも楽しめる、奥の深いニュースポーツ。
ルール
道具、コートなどの説明
○ボール:
専用の公認ボールを使用する。重量は30g以下で、合成樹脂製。
○クラブ:
TBG公認クラブの他、市販のゴルフ用ウェッジクラブも使用可能。
ただし、使えるのは1本だけ。
○ショットマット:
市販のゴルフ練習用(20cmx40cm)のもので、センターに白線の入っているもの。
○ホール:
開いた傘を逆さまにしたようなホールは、アドバンテージホールと呼ばれる上部ホールが直径約110cm、下部のセカンドホールは樹脂製で直径約86cm。
<コース>
常設の公認コースと仮設コースがある。
・公認コースの標準(出典:『TARGET BIRD GOLF』 日本ターゲット・バードゴルフ協会編)
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・コースレイアウト例(出典:『みんなのスポーツ 2005年10、11号』誌(株)日本体育社刊)
ターゲット・バードゴルフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 05:29 UTC 版)
ターゲット・バードゴルフ (target bird golf) は、ゴルフボールにバドミントンの羽をつけたボールをゴルフクラブで打ち、打数の少なさを競うスポーツである。ホールには上部がかさを逆さにした形の直径110cmの「アドバンテージホール」と、地面に約86cmの輪を置いた「セカンドホール」があり、セカンドホールにホールインした場合にはスコアはそれまでの打数に1加えた打数になる。1969年、埼玉県川口市[1]のゴルフ愛好家であった野嶋孝重が考案。1988年には日本ターゲット・バードゴルフ協会が設立された。主に老人のスポーツである。
脚注
参考文献
- 『ニュースポーツ百科』清水良・紺野晃編、大修館書店、1995年 pp.180-185. ISBN 978-4469263183
- 『改訂ニュースポーツ事典』北川勇人・(財)日本レクリエーション協会共編著、遊戯社、2000年 pp.532-544. ISBN 978-4896596243
- 『ニュースポーツ用語事典』野々宮徹著、遊戯社、2000年 p.104. ISBN 978-4896596250
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
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