セレウス‐きん【セレウス菌】
セレウス菌
<特徴>土壌などの自然界に広く生息する。毒素を生成する。芽胞は 100 ℃、30 分の加熱でも死滅せず、家庭用消毒薬も無効。
<食中毒症状>嘔吐型と下痢型がある。嘔吐型:食品中で産生された毒素が原因で発症する毒素型であり、潜伏期は 30 分~3 時間。主症状は吐き気、嘔吐。下痢型:食品内で増えた菌が喫食され、腸管内での増殖とともに産生された毒素によって起こる感染型であり、潜伏期は 8~16 時間。主症状は下痢、腹痛。
<過去の食中毒原因食品>嘔吐型:ピラフ、スパゲティなど。下痢型:食肉、野菜、スー プ、弁当など。
<対策>清潔な調理を心がけ、調理後速やかに食べる。米飯やめん類を作り置きしない。 穀類の食品は室内に放置せずに、加熱調理食品の冷却は速やかに行い、10 ℃以下で保存する。
セレウス菌[Bacillus cereus]
セレウス菌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/05 13:33 UTC 版)
セレウス菌(セレウスきん、Bacillus cereus)はBacillus属に属するグラム陽性大桿菌で芽胞を有する好気性菌である。土壌や汚水など自然界に多く存在し、酸性域では発育は悪い。食中毒の原因となる。
- ^ a b セレウス菌による食中毒について 横浜市衛生研究所横浜市感染症情報センター(感染症・疫学情報課)
- ^ Journal of Clinical Microbiology, July 1999, p. 2280-2284, Vol. 37, No. 7
- ^ 小川みどり,高田真一朗,高橋正雄 ほか、「速乾性擦式消毒剤による手指消毒後のセレウス菌などのグラム陽性有芽胞桿菌の残存」 Journal of UOEH. 2006年 28巻 4号 p.401-410, doi:10.7888/juoeh.28.401
- ^ a b c 『スタンダード栄養・食物シリーズ8 食品衛生学(第3版)』 一色賢司編、2010年、東京化学同人、p.70-71、ISBN 978-4-8079-1603-0
- ^ 食品衛生基礎講座 セレウス菌とその食中毒アサマ化成
- ^ [1] (PDF) , 2006/9/15 記者発表資料 (PDF) 自治医科大学
- ^ 余明順,松山純子,志馬景子 ほか、「【原著】クリーニングによるセレウス菌除菌効果の検討」 感染症学雑誌 2010年 84巻 5号 p.583-587, doi:10.11150/kansenshogakuzasshi.84.583
- 1 セレウス菌とは
- 2 セレウス菌の概要
- 3 関連項目
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