せんぷく‐きかん【潜伏期間】
読み方:せんぷくきかん
⇒潜伏期
潜伏期間
【概要】 病原体が感染して、体内で増え、外に症状が現れるまでの期間を言う。症状は体が反応して排除しようとする時のもの。つまりウイルス感染症では発熱、発疹、リンパ節の腫れなどが症状は似通っている。
【詳しく】 HIV感染症では初感染からエイズ発病までの期間を言うことが多い。サンフランシスコの男性と性行為を持つ男性の集団でも、アメリカ、イギリスの血友病集団でも、感染した人の50%がエイズ発病するまでの期間は、およそ8年から10年と差がない。感染時期が推定できる患者のデータでは、感染時の年令が若いほど潜伏期間は長く、高齢であるほど短い。
《参照》 感染

潜伏期間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 21:03 UTC 版)

潜伏期間(せんぷくきかん、英: incubation period, latent period)、あるいは潜伏期とは、病原体に感染してから、体に症状が出るまでの期間、あるいは感染性を持つようになるまでの期間のこと。病原体の種類によって異なる。
英語のincubation period、latent periodはいずれも潜伏期と訳されるが、この二つは明確に区別され、本人が病原体に感染してから症状を示すまでの期間をincubation period、感染してから他の(感受性を持つ)ヒトに病原体を感染させるようになるまでの期間をlatent periodと呼ぶ。この2つは病原体の種類によって異なるが、latent peirodがincubation periodより短い場合(麻疹など)は、発症時にはすでに他のヒトを感染させている可能性がある[1]。
潜伏期間の例
記載はおよそであり、個人差(特に生体の免疫力)により大きく左右される。
- インフルエンザ - 1〜3日
- 水痘(みずぼうそう)- 2〜3週間
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)- 2〜3週間
- 風疹 - 2週間
- 麻疹(はしか)- 2週間
- 結核 - 4〜8週間
- 日本脳炎 - 1〜3週間
- エイズ - 数年〜数十年
関連項目
- 感染症
- 伝染病
- 潜伏感染
- 不顕性感染 - 感染していても臨床的に症状が確認されない感染
- 無症候性キャリア - 病気に無自覚なウイルスキャリア、宿主。感染を拡大させるスーパー・スプレッダーともなる。例:メアリー・マローン
- 前駆症状 - 症状が出る前触れ
- ウインドウ期(ウインドウ・ピリオド) - 感染してから検査機器で検出できるようになるまでの空白期間。この期間はウイルスが少量で見逃しが発生する。
脚注
- ^ 平松啓一・中込治 編『標準微生物学』(第10版)医学書院、2009年、546頁。ISBN 978-4-260-00638-5。
潜伏期間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/17 02:48 UTC 版)
平均すると数十時間とされているが、患者の健康状態、摂取菌量、菌株の種類の違いにより発症するまでの期間は大きく左右されると考えられるため、その幅は数時間から概ね3ヶ月長い。
※この「潜伏期間」の解説は、「リステリア症」の解説の一部です。
「潜伏期間」を含む「リステリア症」の記事については、「リステリア症」の概要を参照ください。
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