魚類のマイコバクテリウム症菌とは? わかりやすく解説

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魚類のマイコバクテリウム症菌 [Mycobacterium marinum,Mycob.fortuitum]

 魚類マイコバクテリウム症はかなり古くから知られている。ほとんど水族館の飼育とくに熱帯魚発生する魚病で、鑑賞魚業界問題になるが、産業的養殖での発生きわめてまれである。アメリカ西部孵化(ふか)場でマスノスケ初めてみられ、西部諸州アラスカギンザケベニザケニジマスなどのサケ科魚類発生したが、その後、この魚病衰退した日本では淡水海水魚いずれにもこの魚病発生報告されていない
症状はどの魚種でも肝臓腎臓脾臓などに小さ結節多数できることで、ときに小さ壊死(えし)がおきた病巣みられる
初め魚類マイコバクテリアとして報告され細菌コイから分離されマイコバクテリウム・ピスシウム(Mycobacterium piscium)である。その後原因菌として多数マイコバクテリア報告されたが、魚病原因になるマイコバクテリウム属の中で、現在、国際的な細菌鑑別・分類書に記載されているのは標記菌種だけである。前者大西洋ニベオヤビッチャスズキなどの海産魚から初め分離され細菌であるが、ヒトにも感染して皮膚肉芽腫をおこす人魚共通病原菌とされている。この細菌プールからや熱帯魚取扱者に感染例がある。また、後者細菌熱帯魚タラから分離された。
マイコバクテリウム属細菌グラム陽性、抗酸性好気性の運動しない桿菌(0.2-0.6×1-10μm)で、27-35発育するがかなり遅く分離培養手数がかかる。なお、ヒト結核菌同属マイコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycob.tuberuculosis)である。




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