アイソトープとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > アイソトープの意味・解説 

isotope

別表記:アイソトープ

「isotope」の意味・「isotope」とは

「isotope」とは、化学領域において重要な概念である。同一元素でも、中性子の数が異なると異なる「isotope」、すなわち同位体となる。例えば、水素にはプロトニウム、デュタリウム、トリチウムという3つの同位体存在する。これらはすべてプロトンの数が1つであるが、中性子の数がそれぞれ0、1、2異なる。

「isotope」の発音・読み方

「isotope」の発音は、IPA表記では/aɪsətoʊp/となる。IPAカタカナ読みでは「アイソトウプ」となる。日本人発音するカタカナ英語では「アイソトープ」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「isotope」の定義を英語で解説

「isotope」は、"Each of two or more forms of the same element that contain equal numbers of protons but different numbers of neutrons in their nuclei, and hence differ in relative atomic mass but not in chemical properties; in particular, a radioactive form of an element."と定義される。これは、「同じ元素2つ上の形態で、それらは原子核等しい数のプロトンを含むが中性子の数は異なり、したがって相対原子質量異なるが化学的性質異ならない。特に、元素放射性形態」という意味である。

「isotope」の類語

「isotope」の類語としては、「nuclide」がある。しかし、「nuclide」は特定の原子核指しプロトン中性子の数が特定されている。一方、「isotope」は特定の元素異な形態を指す。

「isotope」に関連する用語・表現

「isotope」に関連する用語としては、「radioisotope」がある。これは放射性同位体指し自然に発生する放射線放出する医療科学研究など、さまざまな分野利用されている。

「isotope」の例文

以下に「isotope」を用いた例文10個示す。 1. The isotope of hydrogen, deuterium, is used in nuclear reactors.(水素の同位体であるデュタリウムは、原子炉使用される。)
2. Carbon-14 is a radioactive isotope used in carbon dating.(カーボン14は、カーボンデートに使用される放射性同位体である。)
3. The isotope of uranium, U-235, is used as a fuel in nuclear power plants.(ウランの同位体であるU-235は、原子力発電所燃料として使用される。)
4. The isotope of oxygen, O-18, is used in the study of climate change.(酸素の同位体であるO-18は、気候変動研究使用される。)
5. The isotope of carbon, C-13, is used in medical diagnostics.(炭素の同位体であるC-13は、医療診断使用される。)
6. The isotope of helium, He-3, is used in cryogenics.(ヘリウムの同位体であるHe-3は、低温物理学使用される。)
7. The isotope of nitrogen, N-15, is used in agricultural research.(窒素の同位体であるN-15は、農業研究使用される。)
8. The isotope of phosphorus, P-32, is used in biological research.(リンの同位体であるP-32は、生物学研究使用される。)
9. The isotope of iodine, I-131, is used in the treatment of thyroid cancer.(ヨウ素の同位体であるI-131は、甲状腺がん治療使用される。)
10. The isotope of potassium, K-40, is used in geological dating.(カリウムの同位体であるK-40は、地質年代測定使用される。)

アイソトープ【isotope】

読み方:あいそとーぷ

同位体」に同じ。


同位体(アイソトープ)

原子番号陽子数)が同じで質量数原子核中の陽子中性子の数の和)が異なるものを互いに同位体という。例えば、原子番号12炭素は、質量数12(存在比 98.9%)、13(1.1%)、14(微量放射性同位元素)の3つの天然同位元素知られている。

アイソトープ

同義/類義語:同位体, 同位元素
英訳・(英)同義/類義語:isotope

原子番号が同じ(つまり、同一元素原子、または陽子の数が同じ)原子でも、中性子数の違いにより質量異なるもの。13Cのような安定同位体と、14Cのように不安定放射線出して崩壊する放射性同位体がある。

同位体

(アイソトープ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 02:32 UTC 版)

同位体(どういたい、: isotope;アイソトープ)とは、同一原子番号を持つ[1]ものの中性子数(質量数 A - 原子番号 Z)が異なる核種の関係をいう。この場合、同位元素とも呼ばれる。歴史的な事情により核種の概念そのものとして用いられる場合も多い。

同位体は、放射能を持つ放射性同位体 (radioisotope) とそうではない安定同位体 (stable isotope) の2種類に分類される[2]。  

概要

同位体の表記は、核種の表記と同様に、元素名に続けて質量数を示すか、元素記号の左肩に質量を付記し、例えば炭素14あるいは 14C のように表される。ただし現在は水素の同位体に限り、固有の記号で表される核種もある。重水素 (2H Deuterium) は D または d、三重水素 (3H Tritium) は Tである。例として重水の化学式は D2O と表す。かつてはラドンの同位体に関して、ラドン220 (220Rn) はトロン Tn 、ラドン219 (219Rn) はアクチノン An という固有の名称および記号が与えられており、現在でも温泉科学など特定の分野で慣用的に用いることがある。

同一元素の同位体においては、電子状態が同じであるため化学的性質は同等である。しかし質量数は異なるため、結合、あるいは解離反応の速度などに微小な差が現れる(速度論的同位体効果参照)。特に質量が2倍差、3倍差となる水素の同位体では、軽水と重水のように顕著な物性の違いとなる。また、核スピンの値や、中性子吸収断面積など、原子核の性質は同位体核種ごとに異なる。

同位体を製造する方法としては、核合成により直接合成する方法と、同位体分離英語版と言われる同位体を天然中の物質から分離する方法とがある。kg単位以上の同位体を製造する場合は同位体分離で行われる。

同位体分離は、同位体の蒸気圧などの微小な物性差や質量差を利用して行われる。同位体分離には、蒸留分離、拡散分離、遠心分離レーザー分離といった方法がある。水素は最も大きく速度論的同位体効果が現れる為に重水素を濃縮する場合は、水の電気分解の速度差が利用されている。安定同位体においては、ホウ素10[3]、酸素18[4][5]が日本国内で製造されている。また、ウランを核燃料として使うにあたり、核分裂しやすいウラン235の濃度を高めるウラン濃縮が行われるが、これも同位体分離である。

同位体比

自然界における同位体の存在比を同位体比(天然存在比)という。太陽系内の物質の同位体比は、放射性物質の影響および同位体効果を除くと、極めて一様である。これは太陽系誕生時に、物質が高温で熱せられ拡散したことにより、それ以前に各物質が保有していた固有の同位体比が平均化されたためと考えられている。

原子量が整数からかけ離れている元素は複数の同位体(核種)からなり、その比率もまばらであることが多い。例えば塩素の原子量は約35.5であるが、これは塩素の同位体である塩素35と塩素37の存在比がおよそ3:1なためである[6]。これを一般化するとn個の同位体Iiからなる元素の原子量Aw


ウィキペディアウィキペディア

アイソトープ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/23 23:33 UTC 版)

ゲイリー・ボイル」の記事における「アイソトープ」の解説

『アイソトープ』 - Isotope (1974年) 『イリュージョン』 - Illusion (1974年) 『ディープ・エンド』 - Deep End (1975年) The Best of Isotope (1977年) ※コンピレーション 『ライヴ・アット・ザ・BBC』 - Live at the BBC (2004年) ※1973年1974年録音ゲイリー・ボイルソロを含む。 『ゴールデン・セクション』 - Golden Section (2008年) ※1974年1975年録音

※この「アイソトープ」の解説は、「ゲイリー・ボイル」の解説の一部です。
「アイソトープ」を含む「ゲイリー・ボイル」の記事については、「ゲイリー・ボイル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アイソトープ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典:Wiktionary

アイソトープ

出典:『Wiktionary』 (2021/06/15 14:49 UTC 版)

名詞

アイソトープ

  1. 同位体のこと。ラジオアイソトープ放射性同位体のこと。

語源

翻訳


辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書

「アイソトープ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

すべての辞書の索引



Weblioのサービス

「アイソトープ」の関連用語








8
RI内用療法 デジタル大辞泉
100% |||||

9
内照射療法 デジタル大辞泉
100% |||||

10
核医学治療 デジタル大辞泉
100% |||||

アイソトープのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アイソトープのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
内閣府原子力委員会内閣府原子力委員会
Copyright (C) 2025 Atomic Energy Commission of Japan. All Rights Reserved.
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの同位体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゲイリー・ボイル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのアイソトープ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS