アイソタイプの教育効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 06:36 UTC 版)
「ピクトグラム」の記事における「アイソタイプの教育効果」の解説
H.フォン・ブラッケン(H.von Bracken)はドイツの高校で心理学の教師をしていた時期に若い大学生と協力して、アイソタイプによる図説集『社会と経済』を使ったテストを作成した。ブラッケンはアイソタイプを補助的に使うことで、それ以外の図版よりも2.5倍長く記憶に残ることを発見した。 ウィリー・ハース(Willy Haas)は『社会と経済』という名の「ウィーン社会経済博物館による統計情報」を見た感想として、「このカラーの図記号が持つ奇妙な魅力に気づいている。もしあなたが現代の問題に関心のある20歳から30歳のいくつもの長い冬の夜を過ごす人間を幸せにしたいのなら、その人にこの本をあげるといい」と述べている。 ある教師の感想として「学習速度がゆっくりしているグループでさえも、いくつかのことばを使ってわかりやすくした図表を目の前にすると、目が覚めたように驚くほど多くを語り出す。男子学生たちは、数字やことばだけを見せられたときには決して思い浮かぶことのない文章を自分たちで作成した」と効果を述べている。 博物館の来場者の感想「ここに図表がなければ私はここに来なかっただろう。鑑賞者の思考が勝手に動き出したのだ。目の前の図記号や図表を見ていると、要点を理解したいという欲望が出てくる。そして生気の無い数字や文字では決して見えないものが見えてくる」。
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