結節性紅斑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 16:46 UTC 版)
結節性紅斑(けっせつせいこうはん、英: erythema nodosum:EN)とは皮下の脂肪細胞の炎症(脂肪織炎)。結節性紅斑は圧痛結節[1]を引き起こし、一般に脛部に認められる。種々な病因に基づく急性炎症性の皮膚症状症候群(免疫反応)である。
原因
原因は不明で細菌、ウイルス、真菌などの感染アレルギーが主な原因と考えられている。このほか、薬剤によるもの、内臓の悪性腫瘍や、ベーチェット病、結核、サルコイドーシス、クローン病などの合併症によるものがある。
症状
若年から更年期に下腿前面に好発する。圧痛、時に何もしなくても痛みを伴う直径1〜5mmの硬いしこりのある紅斑が多発し、重症の場合は太腿や腕にまで広がることがある。しばしば発熱、全身の倦怠感(けんたいかん)、関節痛などの全身症状を伴う。通常、2〜4週で消失するが、反復することがある。
検査
治療法
安静にしていることが最も重要。薬物療法としては非ステロイド性消炎鎮痛薬やヨードカリの内服が一般的だが、重症例では副腎皮質ステロイド薬の内服も行われる。基礎疾患がある場合はその治療が重要である。
出典
- ^ “MerckMedicus : Dorland's Medical Dictionary”. 2009年2月26日閲覧。
結節性紅斑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 16:17 UTC 版)
結節性紅斑は下腿伸側に好発する有痛性の脂肪織炎である。膠原病および類縁疾患ではベーチェット病、サルコイドーシス、反応性関節炎、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、血管炎に認めることがある。その他の原因としては溶連菌感染症、特発性、結核、マイコプラズマ、膵炎などがある。
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