臨床所見
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自覚症状 軽度の欠損孔の場合は、自覚症状はほぼ皆無であるが感染性心内膜炎のリスクがある。中等度以上の欠損孔の場合は、肺の鬱血により早ければ乳児期から呼吸困難や呼吸器感染症を起こし、時に心不全に陥る。 軽度の易疲労性や動悸が見られるほか、ときに呼吸器感染の反復が見られる場合がある。高度の欠損孔の場合は、易疲労性などの自覚症状のほか、乳児期から心不全や体重増加不良を認める。 聴診 聴診においては、胸骨左縁の逆流性収縮期雑音(欠損孔を通過する血液の音)が特徴的である。欠損孔が小さいと勢いを増して流れ込み乱流が激しくなるので雑音が逆に大きくなる。最強点の高さは欠損部位によって変わり、Kirklin-I型においては第2〜3肋間と高いため、肺動脈弁狭窄などとの鑑別が重要である。一方、Kirklin-II〜IV型においては第4肋間と低く、比較的鑑別は容易である。強度は、Levineの6段階分類法で2〜5度である。また、シャント量の増大でII音の分裂およびIII音の出現、肺高血圧の進展でII音の亢進と拡張期Graham Steell雑音(肺動脈弁閉鎖不全による)の出現がありうるが、アイゼンメンゲル症候群になると右から左への短絡量がさほど多くないので雑音はかえって減弱ないし消失する。 その他 外見上、胸郭において吸気性陥没、頻呼吸が見られる場合がある。
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臨床所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:37 UTC 版)
神経毒であるテトロドトキシンは神経細胞や筋線維の細胞膜に存在する電位依存性ナトリウムチャネルを抑制することで、活動電位の発生と伝導を抑制する。そのため、フグ毒の摂取による主な症状は麻痺である。
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臨床所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/14 04:41 UTC 版)
100万人につき年間2人- 9人の患者発生率で、致命率は約12%。アメリカ合衆国では、患者の85%が、HIV感染者から発生している。
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臨床所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 09:03 UTC 版)
中村らが重視したのは皮膚症状で、斑状、びまん性の両方があり、露出部のみならず、被服部位にもみられ、白斑は特に被服部位で、雨だれ状が特徴的であり、角化症も手足などに見られた。また皮膚癌もみられた。皮膚、毛髪、爪においては、ヒ素は検出しなかった。呼吸器症状(52.1%)、耳鼻科症状(70.8%)、眼科症状(83.3%)、末梢神経症状(62.5%)も見られた。なお、同じ中村らは1976年に48人に増えた記録も行っている。 その後の報告で、ボーエン病、内臓癌(肺癌泌尿器の癌)、末梢循環障害(壊疽など)などの発生が追加されている。 堀田らは1975年の検診で91名の詳細な症状を記載しているが、呼吸器症状は遷延か増悪、消化器症状は軽減が多く、眼耳鼻科症状は遷延、心臓循環器症状は増悪、神経症状は増悪、急性皮膚炎症状はみられないが、色素沈着、色素脱出、角化症は全例増悪していると記録している。 宮崎医科大学皮膚科(現:宮崎大学医学部皮膚科)により、土呂久の検診が継続されている。 ボーエン病は、日光露出部にもみられるが、特に、躯幹にしかも多数みられる場合は慢性ヒ素中毒を疑うべきであるとされる。
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臨床所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 14:59 UTC 版)
耳の検査における最も特徴的な所見はwet blotting paperと呼ばれる灰白色の厚い堆積物である。多くの耳の感染症は真菌によっては発生しないが、Aspergillus nigerやCandida albicansのような例外は存在する。
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臨床所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 05:38 UTC 版)
特徴的な臨床所見に乏しい 。難治性の骨露出として見つかることもあり、これに先駆けて非特異的な所見を示すこともある。症状は程度に応じて異なる。口・顎のしびれや知覚異常が初期の指標となりうる。その他の所見・症状は以下の通り。 痛み 腫れ 口腔内の難治性の痛み・潰瘍 開口障害 顎から皮膚にかけての口腔外への瘻孔 歯肉・歯の感染症 口腔外と副鼻腔の接続 リンパ節腫脹 不正咬合 顎骨折 腐骨 (多くは下顎の下部) 症状が明らかな場合、可能な限り直ちに担当の医師・医療チームに報告する必要がある 。
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臨床所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 08:56 UTC 版)
水俣病はメチル水銀による中毒性中枢神経疾患であり、その主要な症状としては、四肢末梢神経の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄、聴力障害、平衡機能障害、言語障害、振戦(手足の震え)などがある。患者には重症例から軽症例まで多様な形態が見られ、症状が重篤なときは、狂騒状態から意識不明をきたしたり、さらには死亡したりする場合もある。一方、比較的軽症の場合には、頭痛、疲労感、味覚・嗅覚の異常、耳鳴りなども見られる。 メチル水銀で汚染されていた時期にその海域・流域で捕獲された魚介類をある程度の頻度で摂食していた場合は、上記症状があればメチル水銀の影響の可能性が考えられる[要出典]。典型的な水俣病の重症例では、まず口のまわりや手足がしびれ、やがて言語障害、歩行障害、求心性視野狭窄、難聴などの症状が現れ、それが徐々に悪化して歩行困難などに至ることが多い。これらは、メチル水銀により脳・神経細胞が破壊された結果であるが、血管、臓器、その他組織等にも作用してその機能に影響を及ぼす可能性も指摘されている。また、胎盤を通じて胎児の段階でメチル水銀に侵された胎児性水俣病も存在する。 上記のうち、いくつかの症状が同時に現れるものもあるが、軽度の場合には、臨床症状だけでほかの病気と識別診断するのは一般に困難である。このような症状の程度は、一般にメチル水銀の曝露量に依存すると考えられるが、メチル水銀は既に体内に残留していないため、過去に遡って曝露量を推定することは困難である。発症後急激に症状が悪化し、激しい痙攣や神経症状を呈した末に死亡する劇症型は、高濃度汚染時期に大量のメチル水銀を摂取し続けたものにみられる。この臨床症状は典型的なメチル水銀中毒であるハンター・ラッセル症候群(有機水銀を使用する労働者に見られた有機水銀中毒症)とよく一致し、これが水俣病原因物質究明の決め手となった。劇症型には至らないレベルのメチル水銀に一定期間曝露した場合には、軽度の水俣病や、慢性型の水俣病を発症する可能性がある。 一方、長らくの間、ハンター・ラッセル症候群という水俣病患者中もっとも重篤な患者、いわば「頂点」に水俣病像を限定してしまい、その「中腹」「すそ野」である慢性型や軽症例を見逃す結果を招いてしまったとの批判がある。人体では、メチル水銀自体は比較的排泄されやすい化学物質の一つであるが、中枢神経系などに入り込みやすく、胎盤を通過しやすいという化学的な性質を有しており、その毒性作用は神経細胞に生じた障害によるものである。いったん生じた脳・神経細胞の障害の多くは不可逆的であり、完全な回復は今のところ望めないが、リハビリによりある程度症状が回復した例は多数存在する。一方で、若いころに健康であった者が、加齢に伴う体力低下などにより水俣病が顕在化する場合も考えられる。 重症例はもちろん、軽症であっても、感覚障害のため日常生活に様々な支障が出てしまう。たとえば、細かい作業ができず、あるいは作業のスピードが落ちる。けがをしても気づかず、傷口が広がったり菌が侵入したりする原因となる。こうしたことから、「危なくて雇えない」などと言われ、職を失ったとする証言は判決文や出版物中に複数存在する。水俣病公式発見前後、劇症型の激しい症状は、「奇病」「伝染病」などといった差別の対象となった。こうした差別のため、劇症型以外の患者が名乗り出にくい雰囲気が生まれ、熊本大学研究班に送られてくる症例は劇症患者ないしそれに近いものだけとなり、ますます水俣病像=ハンター・ラッセル症候群という固定観念が強くなってしまった。
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臨床所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:23 UTC 版)
若年健常者に見られることが多い。欧米では「killer sore throat」(死を呼ぶ喉の痛み)とよばれる。扁桃炎、咽頭炎や口腔感染症に引き続いて発症するとされるが、発症初期は風邪症候群・急性上気道炎・咽喉頭炎などと鑑別困難であることが多い。但し、上気道感染症状が無くても、下顎膿腫や衛生状態の悪い口腔内での原因菌の増殖や慢性活動性EBウイルス感染症の合併症として発症する場合がある。 胸部レントゲン像からは結節影の多発や内頸静脈の血栓性閉塞も認める。咽頭感染症の病巣の血管壁から、一部剥がれ落ちた血栓が血流に乗り、血栓が肺に至ると肺塞栓症を起こす。咽頭部の感染が進むと菌血症となり肺膿瘍、脳膿瘍やその他の臓器の膿瘍を合併することもある。頸部の症状がなく、血液培養で原因菌が発見され診断されることも多い。早期の鑑別診断が重要になるが、類似症状の感染症は多くあり確定診断が遅れがちになることから、死亡率は現在でも10%を越える。抗生物質が普及する以前は致死率の高い感染症であった。
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