有機水銀とは? わかりやすく解説

ゆうき‐すいぎん〔イウキ‐〕【有機水銀】

読み方:ゆうきすいぎん

有機水銀化合物


有機水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 08:58 UTC 版)

有機水銀

有機水銀(ゆうきすいぎん)とは、炭素水銀 (C−Hg) 結合を持つ有機金属化合物である。代表的なものに、水俣病の原因物質であるメチル水銀ジメチル水銀消毒液であるマーキュロクロム液(赤チン)がある。

農薬

農薬の材料として注目されていた時期があり、日本では戦前に種子の消毒剤[1]として、1954年からは水稲いもち病対策の農薬であるセレサン石灰(酢酸フェニル水銀消石灰の合剤)などの主成分として利用されてきた。農薬としての効果は認められていたが、当時から水銀を利用することへの不安視もあり、1960年代には代替農薬の開発が進み姿を消していった[2]

注意すべき魚

アメリカのFDAは、有機水銀が蓄積されている可能性が高いとして2003年に妊婦や授乳中の女性および子供は以下の魚を摂取しないよう勧告を行っている[3]

脚注

  1. ^ スリーエム研究会 『林業薬剤の知識』26頁 昭和54年12月20日刊
  2. ^ いもちの素性を知る Meiji Seika ファルマ株式会社ホームページ 2016/09/06閲覧
  3. ^ What You Need to Know About Mercury in Fish and Shellfish,2004 EPA and FDA Advice For: Women Who Might Become Pregnant, Women Who are Pregnant, Nursing Mothers, Young Children.

関連項目

外部リンク

国内機関発信

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有機水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 01:41 UTC 版)

マグロ」の記事における「有機水銀」の解説

メチル水銀場合アメリカアメリカ食品医薬品局FDA)は、2003年妊婦授乳中の女性および子供マグロ摂取量制限勧告行っている(6オンス=約170 g/週)。ニューヨーク市では、2007年幾つかの寿司料理店において基準値を超す水銀検出されたが、世界で水銀汚染進んでいるという事ではなく健康被害はないものの調査研究を行う事となっている。 それらの騒ぎ発生する前に厚生労働省による見解2003年2005年示されている。2003年発表において海外の調査報告が行われ、2005年発表では妊婦摂取に関して言及している。そこでは便宜的にメチル水銀を単に水銀表記している。 欧州食品安全機関EFSA)は、2014年12月19日魚介類/水産物中のメチル水銀(methylmercury)のリスク比較した魚介類/水産物摂取便益に関する声明書』を採択し、その声明のなかで「出生前の神経発達毒性に基づきメチル水銀TWIである1.3μg/kg体重/週を設定したまた、幼児小児及び妊娠能年齢の女性については、メチル水銀含有量少な魚種摂取増やすことによって魚食便益を得ることが望ましい」などとした。

※この「有機水銀」の解説は、「マグロ」の解説の一部です。
「有機水銀」を含む「マグロ」の記事については、「マグロ」の概要を参照ください。

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