チメロサールとは? わかりやすく解説

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チメロサール

分子式C9H9HgNaO2S
その他の名称チメロサール、チオメルサールメルチオラート、チオメルサラート、Thimerosal、Thiomersal、Merthiolate、Thiomersalate、2-[Ethylmercurio(II)thio]benzoic acid sodium、エチルメルクリオチオサリチル酸ナトリウム、Merseptyl、Mercurothiolate、Thiomersalat、メルトルガン、Nosemack、メルゾニン、Mertorgan、Merzonin、Merfamin、メルクロチオラート、ノセマック、チメルサラート、メルファミン、Thimersalate、メルセプチル、マーゾニン、Ethylmercuriothiosalicylic acid sodium
体系名:2-(エチルメルクリオ(II)チオ)安息香酸ナトリウム


チメロサール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/18 17:49 UTC 版)

チメロサール (thimerosal) は有機水銀化合物であり、防腐剤として使われる。化学名はエチル水銀チオサリチル酸ナトリウム(エチルすいぎんチオサリチルさんナトリウム、Ethylmercurithiosalicylate sodium salt)である。


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チメロサール

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ワクチン忌避」の記事における「チメロサール」の解説

詳細は「チメロサールとワクチン英語版)」を参照 チメロサールは、複数回用ワクチン (同一バイアル複数人用いられるワクチン) の汚染を防ぐために少量含まれている、抗真菌作用のある防腐剤である。チメロサールは、その有効性一方で水銀を含むためにその使用について議論がある。結果的に1999年に、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) とアメリカ小児学会 (AAP) は予防原則基づいて、できる限り早期ワクチンからチメロサールを除去するようワクチンメーカーに要請した。現在アメリカヨーロッパで一般的に用いられているワクチンには、インフルエンザワクチン一部除いてチメロサールは用いられていない一部ワクチンでは製造過程由来する痕跡量残存していることがあるが、最大でも 1 μgであり、これはアメリカ成人1日水銀摂取量の約15%、世界保健機関による1日許容量2.5%に相当するCDCAAP行動は、チメロサールが自閉症原因かもしれないという懸念引き起こした。この考えは現在では反証されており、チメロサールが小児ワクチンから除去された後も自閉症発生率増加し続けていることからも明らかである。現在のところ、チメロサールへの曝露自閉症発症因子である、という科学的に認められエビデンス存在しない2000年以降アメリカ合衆国では、チメロサールが子供自閉症引き起こしたとして、国庫からの法的賠償求め訴訟が行われている。2004年アメリカ医学研究所 (IOM) の委員会は、チメロサール含有ワクチン自閉症との間にいかなる因果関係認めないことを支持した

※この「チメロサール」の解説は、「ワクチン忌避」の解説の一部です。
「チメロサール」を含む「ワクチン忌避」の記事については、「ワクチン忌避」の概要を参照ください。

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