さくさんフェニル‐すいぎん【酢酸フェニル水銀】
フィックス
分子式: | C8H8HgO2 |
その他の名称: | ニメラート、フィックス、メルソリト、リキフェン、ガロトックス、酢酸フェニル水銀、Phix、Gallotox、Mersolite、Nylmerate、Liquiphene、Phenylmercuric acetate、Acetic acid phenylmercury(II)、Acetic acid phenylmercury(II) salt、PMA【殺菌剤】、PMA【fungicide】、Acetic acid phenylmercurio(II) ester、Acetoxyphenylmercury(II)、Phenylmercury(II) acetate |
体系名: | フェニル水銀(II)アセタート、フェニル水銀(II)=アセタート、酢酸フェニル水銀(II)、酢酸フェニルメルクリオ(II)、アセトキシフェニル水銀(II) |
酢酸フェニル水銀
化合物名や化合物に関係する事項: | 酒石酸ナトリウムカリウム 酢酸オルセイン 酢酸カーミン 酢酸フェニル水銀 酵素標識アビジン 酸-塩基緩衝系 酸化剤 |
酢酸フェニル水銀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/09 23:55 UTC 版)
酢酸フェニル水銀 | |
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acetyloxy(phenyl)mercury
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 62-38-4 ![]() |
PubChem | 16682730 |
ChemSpider | 10294750 ![]() |
UNII | OSX88361UX ![]() |
EC番号 | 200-532-5 |
国連/北米番号 | 1674 |
KEGG | D05464 ![]() |
MeSH | Phenylmercuric+acetate |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL1333953 ![]() |
RTECS番号 | OV6475000 |
バイルシュタイン | 3662930 |
Gmelin参照 | 83357 |
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特性 | |
化学式 | C8H8HgO2 |
モル質量 | 336.74 g mol−1 |
融点 | 148 ~ 151℃ |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | Oxford MSDS |
GHSピクトグラム | ![]() ![]() ![]() ![]() |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H301, H314, H372, H410 |
Pフレーズ | P260, P264, P270, P273, P280, P301+310, P301+330+331, P303+361+353, P304+340, P305+351+338, P310, P314, P321, P330 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酢酸フェニル水銀(さくさんフェニルすいぎん、英: Phenylmercuric acetate)は、化学式CH3COOHgC6H5で示される有機水銀化合物の一種で、かつては日本でも農業用殺菌剤として使用されていた。
用途
稲のいもち病に対する殺菌剤として1948年9月27日に農薬登録。セレサンなどの商品名で販売され、塗沫や浸漬処理による種子消毒にも使われたが1973年10月29日に登録が失効し、現在は農薬としての使用は禁止されている。また、かつては殺精子剤として避妊具に使用されていた[1]。
毒性
日本の毒物及び劇物取締法により毒物に指定されている。眼や気管などに対し腐食性があり、皮膚からも吸収されやすい。体内に入ると、数時間経過した後に腎臓障害が生じる。マウスに経口投与した場合の半数致死量は43mg/kgである。可燃性であり、燃焼すると水銀蒸気を生じる。
脚注
- ^ 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。
関連項目
酢酸フェニル水銀と同じ種類の言葉
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