臨床検査の精度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:07 UTC 版)
1970年代、米国の疾病対策センター(CDC)が米国の検査室で発生したミスの調査結果を発表したことがあり、それによると検査ミスは全体の1/4以上もあった。 細菌検査 10~40 %のミス 臨床生理検査 30~50%のミス 血液型検査 12~18%のミス 血液検査(ヘモグロビン・血清電解質の検査) 20~30%のミス 臨床検査データの精度があまりに低いので、メンデルソンは臨床検査というのは「占いの儀式」だと形容してみせた。しかもこの数字はあくまで米国で最高レベルの検査室のものであったので、中程度以下の、質の低い検査室はもっと頻繁にミスをしていたと考えられ、米国全体での数字はもっとひどいものだったと考えられる。医者は「念のために詳しく診ておきますから検査を受けてください」と患者にしつこくすすめる。(金儲けのためである。)患者は検査をすることによる健康リスクを犯したうえに(侵襲を受け、健康を損なうリスクがつきまとう)、お金を余分に出費させられることになる。何か奇跡のようなことが起きて、たまたま検査で正確なデータが得られたとしても、それを医者が誤診してしまう可能性がかなりあるとメンデルソンは指摘した。
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