臨床検査の質と検体検査精度管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:07 UTC 版)
「臨床検査」の記事における「臨床検査の質と検体検査精度管理」の解説
臨床検査に求められるのは、正しく迅速に検査が行われ、検査の結果が医師による診断と治療に役立つことである。臨床検査の質は測定前、測定、測定後の全体で決まることが多い。 測定前:患者の問診や診察を通して医師が目的に応じた検査を選択する。検査費用負担も考慮し最適な検査が選択される。検査の選択は医師の判断に委ねられる。患者にとっては、まずは面接が充分で身体異常が見落されていないか、つぎに検査選択が適切か、さらには検査の良し悪し等が気になるところである。 測定:検体検査では、たとえば血液中の物質の測定が行われ、物質の量(数字で表現)やプラス・マイナスが検査結果となる。数字の再現性(ばらつきのなさ)や正確性(変化や病変を正しくあらわしていること)が検体検査の精度である。一般的には検査には間違いがないものと期待されているが、実際には検査結果がばらついたり、まれには別の検査結果や臨床所見と合わず再検査に至ることもある。超音波検査では検査手技の良さが重要である。 測定後:また測定結果を読み解く技能も重要である。異常なしか様子見かさらなる精密検査かなどは医師の判断に委ねられる。 検査工程のうち、測定は臨床検査技師等が行うことが多いのであるが測定前と測定後は医師が重要な役割を担っている。臨床検査専門医は臨床検査全体に通じた医師の専門職である。2008年4月からは臨床検査科は標榜診療科となっている。
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