亀有署・葛飾署・新葛飾署
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 09:37 UTC 版)
「こちら葛飾区亀有公園前派出所の登場人物」の記事における「亀有署・葛飾署・新葛飾署」の解説
途中で庁舎の改築に伴い「新葛飾署」と改められている。なお、庁舎は成り行きからウサギ型だった時期があったが、後に売却され元の一般的な形に戻っている。 屯田 五目須(とんだ ごめす) 声:江角英明(第25話 - 第310話) → 西村仁(第313話以降) / 演:龍虎勢朋(1977年実写映画版) 新葛飾署の署長。作中で単に「署長」と言えば大抵彼のことを指す。パーマと口髭が特徴。階級は警視正。一人称は「ワシ」。姓名判断で以前の「亀森 鶴吉(かめもり つるきち)」から改名した経緯がある。葛飾区柴又在住。夫人は元婦警で、「結婚してくれなきゃヤダ!」とダダをこねて駆け落ちの末に結婚した。 誕生日は7月7日。ただし、アニメ版では誕生日は6月11日、千葉県出身、身長165cm、体重70kg、趣味特技は釣りとなっている。原作とアニメ版では体型がやや異なっており、原作では丸顔で太めの体型だが、アニメ版では輪郭が四角でガッシリとした体型となっている。 アニメ版では、第11話「中川君のお宅訪問」で両津を称える表彰状に名前のみ登場し、第25話「謹慎なんかこわくない」から本人も登場している。 子供が3人、孫が6人(原作第84巻と第145巻では6人以上描写されている)おり、子供・孫には非常に甘い。彼の曽祖父は123歳まで生きていたとされている。 かつては大原の直属の上司として共に仕事をしていた。警視正である彼の地位は巡査部長である大原の4階級上と大きく開いているが、現在も階級の差を超えて仲が良い。回想などに出てくる若年期の屯田はアフロヘアーだった。基本的には気弱ながらもしっかりした性格だが、大原と一緒に暴走したり、過激な漫才を大原と行って懲戒処分になったことがある。雨男であり、彼がゴルフなどの屋外行事を行うときには必ず雨が降る。また、大原に対し説教をしたり、問い詰めることもある。 両津の問題行為にはたびたび頭を抱えており、彼に丸め込まれ謹慎処分に追い込まれた事もある。それゆえ大原と共に両津には説教やお仕置きといった制裁を下すものの、両津の警察官としての能力や地域住民たちとの交流の深さは高く評価している。本人曰く「根に持つタイプ」であるらしい。 署長にもかかわらず自分に贅沢で他人にはケチな一面があり、バザーの寄付は婦警や両津ですら高級品やマニアックな品を多数出品するのに対してタオルや石鹸といった安物しか出さなかったため、両津にロレックスの高級腕時計やクラウンを強制的に寄付させられた。また、贈答品である高級酒などを多数隠し持っており、全て両津に取り上げられている。 前述のバザーの件も含め、署長としての威厳はあまりなく、両津や婦警の無茶な要求を呑まされることが多々ある。両津と対立している婦警の圧力で剣道部の部室を変えたり署長室を廊下に移したりなどと、婦警達の横暴を咎めるどころかほぼ完全な言いなりになっており、そのあまりの情けなさに両津は呆れ果てている。アニメ版では原作よりもスケベな描写が多く見られ、大原に呆れられたり咳払いされることもある。また、自身の署長としての権力を振りかざして不祥事を起こした両津を怒鳴りつけて殴ったり、大原と協力して両津への「武装お仕置き」に加勢したこともあるが、大原と同様に婦警の悪行を両津に責任転嫁する事もしばしばある。 また、屯田単独でお仕置きを執行したこともある。186-2「ようこそかっぱ橋の巻」では、食品サンプルの寿司を販売していた両津にそのサンプルを食べさせた。200-5「ドローンバトルの巻」では、賞金5億円を目当てに「ワールドドローンバトルシップ」に参加した両津が特殊刑事課のラジコン刑事のドローンを落下させたため、両津に1か月の謹慎を言い渡すと共に、賞金5億円全額を特殊刑事課へ寄付している。 アニメ版第344話(最終回)「さよなら両さん大作戦」では、本庁に異動する両津の送別会のMCを務めた。しかし、警視総監直々に掛かってきた電話を受け、異動の件が嘘だった事実を知り激高した。 大原の家族の行事にも参加する事もあり、アニメ版第35話「部長の目にも涙」では大原の娘のひろみの結婚式に参列した。 孫がプレイするゲームには疎く、孫から攻略法を聞かれるので両津に頭を下げてまで攻略法を聞き出す。 息子(高学年 - 中学生くらい)への教育では非常に甘く、生意気で好き嫌いが多かったが、両津と花やしきに遊びに行ったことがきっかけで好き嫌いや我儘が無くなった。 本田速人(ほんだ はやと) 声:家中宏 / 演:内村光良(テレビドラマ版) 交機隊に所属。 両津を「先輩」と慕い行動を共にすることが多いが、その度にさまざまな事件に巻き込まれている。 普段は気弱かつ極度な臆病者で頼りないが、バイクのハンドルを握ると性格が一変する。言動も荒くなり両津を「両津のダンナ」と呼び、凄まじい運転技術を披露する。 実家はカワサキ専門のバイク屋「本田輪業」で、本田自身もバイクのメンテナンスや自作が出来る。原作では寺井(丸井)よりも出番が多くアニメ版でも登場回数が多いが、ドラマ版では1回のみの登場である。 詳細および家族については本田速人を参照。 日暮熟睡男(ひぐらし ねるお) 声:牛山茂(第7話 - 第125話) → 今井敦(第126話 - ) / 演:宮藤官九郎(テレビドラマ版) 4年に一度、夏季オリンピックの年にしか登場しない警官。所属は葛飾警察署超能力課。階級は巡査。 夏季オリンピックの開催期間以外はすべて寝ており、4年に一度しか起きてこない。しかし、免職もされず警察官を続けていられるのは、様々な超能力を使って難事件を解決しているためである。ただし目覚めたばかりの状態では調子が悪く、うまく超能力を扱えない。 ボルボ西郷(ボルボ さいごう) 声:岸祐二 / 原川浩明(ゲーム「中川ランド大レース! の巻」版) 新葛飾署に勤務する警官。鹿児島県出身。誕生日は12月31日。身長182cm、体重95kg。血液型はA型。一人称は「俺」。 かつてアメリカ合衆国でFBIの射撃術をマスターし、傭兵及びグリーンベレーとして5年間世界の戦場を渡り歩いた経験を持ち、ニューヨーク市警察に勤務していたこともある。そのため常に全身にあらゆる武器を身につけているが、実際はかなり臆病で、武器を全部取られると途端に気が弱くなる(その様子は本田曰く「バイクに乗ってない時の僕より情けない」)。サバイバルゲームが大好きで、誘われるとどんなに遠くにいても駆けつける。登場初期は身の危険を感じたり、物音に過剰に反応したりすると無差別に発砲してしまう癖があったが、中期以降はそのような描写は少なくなった。ただし、アニメ版では不定期スペシャルになっても発砲する癖は治っておらず、病院でマシンガンを発砲して両津に注意されたことがある。 長年、男ばかりの環境にいたせいで女性に対する免疫が非常に弱く、女性が半径1m付近にいるとすぐに鼻血を出す(両津曰く「免疫は中学生並み」)。作品後期にはそのような描写は見られなくなった。 登場初期は両津に敬語を使うなど部下的な存在だったが、第100巻以降は両津にツッコミを入れるなど、同僚のような存在になってきた。一人称は「私」か「俺」。鹿児島の実家の家系は忍者である。 幼少期に蜂の大群に襲われたことがトラウマで、蜂が大の苦手。虎と単身戦って取り押さえるだけの実力を持っているが、蜂の場合は無害な蜜蜂であっても一匹見ただけで取り乱して逃げ惑う。 アニメ版では、本田や左近寺と共に両津の悪事に協力することが多かった。後期には左近寺とのコンビでの登場が増加する。また、その左近寺とは出身地以外のプロフィールが全て同じだった。 元上官の爆竜大佐の娘、ジョディーと交際しているが、ジョディー登場以前の81-3では当時男だったマリアに惚れ、デートを申し込んだこともあった。またその双子の妹のマリリンからは逆に惚れられ、一時的にはジョディーとマリリン両方と付き合っていた(原作のみ)。ジョディーやマリリンからはボビーという愛称で呼ばれ、軍人時代の仲間からもそう呼ばれている。 最初はマリアに双子の妹がいると知らず、マリリンと初めて会った際にはマリアだと勘違いしていた。マリリンが自分が女だと分からせるためにボルボの手を自分の胸に当てたがボルボはそれでも気付かず、両津の指摘と両津の隣にいるマリアの存在に気付いて事実を把握した途端に鼻血を出してしまった。 英語が堪能で、ジョディーと共に英会話スクールの講師を務めていたことがある。 アニメ版最終回では台詞はないものの両津の送別会に参加しており、両津の転勤の件が嘘だったと知った直後、左近寺と共に激怒した。 第100巻にて行われた署内の「結婚したくない男性ランキング」アンケートでは、第9位に入っている。 ボルボ・左近寺・両津の3名は「葛飾署3バカトリオ」と言われているが、この3名で署員500名分の体力を維持しており、この3名が欠勤時に体力測定をした所、警視庁最下位だった。 左近寺 竜之介(さこんじ たつのすけ) 声:岩崎征実(少年時代:竹内順子) 新葛飾署に勤務する警官。埼玉県出身(アニメ版では東京都)。誕生日は12月31日、身長182cm(アニメでは192cm)、体重95kg。血液型はA型。胸囲は180cm、ウェストは78cm。一人称は「俺」。趣味はテレビゲームとフィギュア収集。ゲームをプレイしない弟が存在(アニメ版では両津が疑問視する発言をしているため、いない可能性がある)し両津とも面識がある模様だが作中では未登場。 体育会系に属する人物で、あらゆる格闘技(特に柔道)に対して優れた技能を持ち、柔道のほか、合気道、空手、テコンドーの師範証を持っている。そのため暴走族や暴力団などをあっと言う間に倒している。格闘技ゲーマーでもあり、両津や後輩らと対戦するが熱くなりすぎて実際の対戦相手を殴り飛ばしてしまうこともしばしば。ゲームのやりすぎでゲーム機のコントローラが左近寺の指の形に擦り減っている。その体型に合う制服がないため有事の際を除き私服(タンクトップ)で勤務をしている(そのことを両津に「ロッカーで着替える男子高校生」と馬鹿にされている)。 格闘技一筋で生きてきたので、一般常識にはかなり疎く、ゲームも格闘技関連ゲーム以外はほとんど知らなかったのだが、ある時偶然「どきどきメモリアル」のキャラクターに自分の名前を呼ばれたのをきっかけに、その種のギャルゲーにもはまりだす。また、ゲームのキャラクターにそっくりということで磯鷲に惚れていたが、124-3でチャットで知り合った美香という女子大生と付き合うようになる。しかし彼女が登場したのは124-3の第1話のみでその後の関係は不明。後期では出番があっても「どきメモ」に関するネタはなくなり、体力自慢キャラとして登場している。一度、美少女ゲームと間違えて買ったボーイズラブゲームにはまってしまい、オカマと化したことがある。 アニメ版での登場以降、ボルボとセットでの登場が多い。両津も含めて3人とも体力は並外れており、100mの崖の縄梯子を昇り降りするのにわずか15秒しかかからない。ボルボとは出身地以外のプロフィールが全て同じであった(ただし、アニメ版ではボルボより身長が高い設定になっている)。 アニメ版では本田、ボルボとともに、たびたび両津の企む悪事に付き合わされた。女嫌いになった理由は小学生時のトラウマからになったことになっている。当時、沙織にそっくりな少女に一目惚れをしたのだが、柔道の大会でその少女と対決することになり、試合前に緊張してトイレに行くのを忘れて試合の最中に漏らしてしまい、皆に笑われてしまった。それ以来、左近寺は極度の女嫌いになった。「どきメモ」をプレイし始めてから女嫌いは少しずつ直っていったが「どきメモ」で告白に失敗し、そのショックで女嫌いはさらに酷くなった。しかし、女性に対して興味を持つ描写もある。また「沙織〜!!」と叫ぶ口癖、沙織の人形の乳首を触り興奮する癖(フィギュアのサイズによって反応が大きく異なる)や悲しい時に失禁する癖が追加された。沙織に興奮したときは「効くぜ…」と言う。初期は「どきメモ」をしたり沙織フィギュアの購入の際は縁眼鏡をかけていた。沙織の等身大フィギュアは本人にとっての宝物であるが、大体のフィギュアは両津に関わったことが原因で沙織フィギュア全種類火災で燃え尽きてしまったり、ボーナス争奪戦に巻き込まれてダンボールと融合してしまったり と沙織フィギュアは不遇な扱いを受けている。TVSP11弾「ヨーロッパ横断! 麗子救出大作戦」では飛行機が苦手で、民間機(エコノミークラス)に乗っている間は終始沙織フィギュアを握っていた。 第172話「人生をやり直せ!」では中川のテレビゲーム会社が開発した人生シミュレーションゲームによると、もし両津と出会っていなければ、かなりの高確率で、オリンピックの選手となって金メダルを取り、K1選手として大活躍し、ゲームにはまることもなく女性からもモテモテの人生になっていたとされていた。 アニメ版第95話「憧れのツーショット」では1度だけ「結婚したくない男性ランキング」で、第1位に繰り上げ当選してショックを受けて泣き崩れた事がある。 アニメ版最終回では台詞はないものの両津の送別会に参加しており、転勤の件が嘘だったと知った直後、ボルボと共に激怒した。 擬宝珠 纏(ぎぼし まとい) 声:土居裕子 交通課に勤務。 第118巻で新人婦警として登場し、両津と同等に張り合っていたが、次第に惹かれ合っていき結婚騒動まで起こった。しかし、実は又従兄弟だった。勝気な性格で、両津にとって頭の上がらない人物の1人。実家は超神田寿司。 詳細および家族については擬宝珠家を参照。 磯鷲 早矢(いそわし はや) 交通課に勤務。年齢は21歳。誕生日は1月3日。身長163cm(133-8で169cmに設定変更)、体重49kg。血液型はA型。スリーサイズは81・57・82。 京都の名門武道家の長女として生まれ、特に弓道は全国大会で優勝するほどの腕前を持つ。ただし、左京には負けたことになっている。弓道では勝負にこだわらず、自分を磨くためのものと考える。なお、「早矢」の名前は弓道用語に由来する。 大和撫子とも言われるほどの日本的美人で、署の男性からの人気は高い。両津に一目惚れをして交際を申し込み、マリアと剣道で対決して圧勝するが、両津を好きな理由が彼女の父・剣之介に声が似ているからであり、恋愛感情は無かった。後に本当に好きになり交際を申し込んだ。しかし末期はあまり両津のことが好きという描写は無い。逆に相手から思われる描写が増えており、特に大原には妄想の相手にされるほどである。その他にはゲームのヒロインにそっくりという理由で左近寺から、158-4の様子から見て中川からも好かれている様子。 登場当初は両津を巡りマリアと二度にわたって勝負し、マリアを女性にさせるきっかけを作った。145-9では一緒に行動する描写もあり現在ではある程度、仲が良くなった様子。また同じく両津と結婚騒動になった纏とは今ではすっかり仲が良く、コンビを組んでミニパトで活動することも多い。また、両津が「呉服屋の息子」ということが嘘であることも纏に教えてもらっている。 前述どおり弓道の達人だがそれ以外の武芸にも長け、長刀の応用で物干し竿を武器に暴漢を撃退したり蹴り技でサメを倒したこともあるが、片目での照準に不慣れのため射撃は不得手。武道以外にも和風のことには造詣があり134-7では箏の家元であったことも判明。しかし、158-4では将棋は未経験で指したことがなかったが、大原や纏からルールを教えられるとすぐに両津を倒せるほどの腕前になった。一方で最新の流行や洋物、携帯電話などの機械関係については疎い。また、大原のオヤジギャグに大ウケする一面もある。 かなりの下戸でビール1杯で酔ってしまい、体が火照って突然服を脱ぎだす癖がある。また母方の祖父が陰陽師ということもあってか霊感が強く、140-5では占いで婦警のことを占ってはズバリ当て、幼稚園児を襲った悪霊を除霊した。 133-5では目を見ただけで言葉が通じない外国人とも意思疎通できるという荒業を見せた。 京都の実家では標準語を使っており、これまで関西弁を話している描写が見られなかったが、179-8では御堂春と関西弁で話していた。 原作では纏より早く登場したが、アニメ版では一度も登場しなかった(第140巻の巻頭のセル画に一度だけ登場したことがある)。 乙姫 菜々(おとひめ なな) 声:鈴木真仁 交通課の白バイ隊に所属し、本田の後輩で交際相手。年齢は21歳。誕生日は2月14日(ただし、3月3日という時もある)。血液型はA型。スリーサイズは79・48・80。「愛野 神女(あいの みこ)」のペンネームを持つ少女漫画家でもある(公務員の副業は禁止されているため、秘密にしている)。 身長は161cm。体重は35kgと非常にスレンダーで、「オリーブ」と呼ばれている。容姿端麗だが、童顔で年齢よりも幼く見える為に、女子高生と見間違われやすい。またアニメ声の持ち主でもある(アニメ版でも再現されている)。漫画は非常に人気が高く、コミックスの初版が10万部発行されるほどであり中にはアニメ化までされた物まである。初登場したときには少女漫画家の間で話題になったらしい。見た目に合わずかなりの大食い(普段忙しくてまともに食事できない反動らしい)。運動は苦手な様子だが、130-5の葛飾署マルチスポーツ大会には麗子や中川、纏など頭脳、体力どちらも水準以上なメンバーを抑えて優勝している。 学生時代、腹痛で苦しんでいるところを女性ライダーに助けてもらったことがきっかけで白バイ隊員となった。そのエピソードはアニメ版では助けたのは若き日の本田ということになった。バイクの腕は「クイーンスターズ」(葛飾署の女性だけで構成されている白バイ隊)の中でトップクラスの実力だが、力が無いためバイクを1人で起こせず泣いてしまうことも多々ある(94-5など)。そのため1度中川コンツェルンのパワーアシストスーツを装着したことがあるがその際には腕相撲で、本気の両津を軽く倒すなど絶大なるパワーアップをした(139-2)。ケーキ作りが得意である(103-2)。 漫画家としてのデビューは中学3年。「メヌエット」が大ヒットしたことにより、掲載雑誌「別冊サファイア」の看板作家となる。しかし次の作品「夏の日は帰らない」は純愛物の少女漫画でありながら「ボーイズラブ的なシーン」や「窓から落ちるシーン」や「電気ショックを受けるシーン」など少女漫画にしては妙なシーンが含まれているようである。「メヌエット」がアニメ化された後、乙姫が海外ロケで出かけているときに両津の提案で勝手に「メヌエット」を変身ヒロインのアニメにされたことがある(このことが原因で読者・編集部からクレームが殺到し、アニメが打ち切られ、両津勘吉の「ロボ刑事番長」を編成、両津の強引な乗っ取りに遭った。その後、ロボ刑事番長は打ち切られ、全ての最低記録を更新。サファイアの顔に泥を塗る結果になった。)。 漫画のことになると周りは見えなくなるらしく、両津や本田に無茶をさせることも多い。しかし、本人は無茶をさせていることに気付いていない。 本田は彼女と出会う前から愛野神女のファンであり、彼女が愛野と知らず告白し、それを知った際は本田が驚きを隠せずにいた。133-5では纏も実は学生時代「メヌエット」を友人に借りて読んでいたらしく乙姫が愛野と知って驚いていた。第94巻にて本田と交際を始めたはずだが、2013年第52号で風波と付き合っていると発言している(詳細は不明)。アニメ版第162話「恋は海を越えて!?」では両津とサンディーが仲良く良い雰囲気になって、本田に「2人のは愛のキューピットをしてあげたら良いんじゃないですか?」と言って両津をフォローした事もある。本田のことを誰よりも信頼しており、アニメ274話ではエンジェル7連続襲撃事件の際に正規の隊員が怖気づく中、自らおとり役に志願している。 早乙女 リカ(さおとめ リカ) 声:杉本ゆう 交通課に勤務。東北地方にある蛍里という田舎出身。誕生日は8月1日。身長166cm、体重49kg。血液型はB型。スリーサイズは88・59・82。あだ名は「オカルトハンマーのリカ」(104-3でのみ両津が使用)。スレンダーな体型でかなりの美形。 高圧的なまでに頑固で気が強く(中川や大原などの真面目な人物を除く)男性に対して厳しい。中でも両津を毛嫌いしており、常に攻撃的な態度で臨む。無愛想で不機嫌な反面、同性には面倒見が良いため、後輩婦警から慕われている。そのせいか、彼女を慕う後輩婦警達も両津を毛嫌いしている。毎回両津と対立しているものの、両津自身は第116巻巻末のコミックスプレビューで「早乙女もきらいではないぞ」と語っており、実際には早乙女の方が一方的に両津を敵視している部分があり、毎回の対立も早乙女が両津を怒らせる原因を作っている。 早乙女を始めとした交通課の婦警達は一方的に両津を泥棒と決め付け、犯人でないとわかると大原ですら両津に謝罪したのに対し、「両津の普段の行いが悪いから」と悪びれもせず開き直るなど、警察官にあるまじき行動も見られる。また、暴走族の車を没収した時にはその報復として暴走族に拉致され、両津に助けられた際には両津に対して謝罪はしたものの、ホタルの鑑賞会に持ってきたのが蛍光塗料を塗ったゴキブリだったので再び毛嫌いした。一時期、早矢の影響で葛飾署が婦警主導になっていた際には署の壁を花柄にしたり、婦警の服装、髪形を自由にするなど両津以上の傍若無人な振る舞いを行い、完全にやりたい放題であったが、早矢に諭されたことで考えを改めた。それ以降は両津と衝突する回数は徐々に減っている。 多くの婦警同様中川に憧れているが、彼氏はいるらしい。しかし、高飛車な性格や料理が苦手なことなどがきっかけで振られており、カラオケで婚活負け組と歌を歌えば周りの婦警からリアルガチだと言われていた。料理に関しては悪食で「人間ポリバケツ」の両津ですら批判するほどだった。 第100巻以降、早乙女と両津の陰湿な対立はよく見られたものの纏の登場以後に出番が激減し、末期は両津との対立はほとんど見られなくなり、両津と親しく接する描写が見られるようになった。また豪雪地帯でもある螢の里に住む祖母を気にかけており、毎冬帰郷しては地元の雪かきを手伝うという優しい面も描かれるようになった。同時に携帯を落として見ず知らずの人間に持ち歩かれる(携帯はその後捨てられていたところを両津が回収し、手元に戻って来た)、クリスマスイブに夜勤になり、数年前から予約していた高級レストランの予約をキャンセルする、サクラサイトに騙されて100万円騙し取られるなど悲惨な目に遭う回数も増えてきている。 アニメ版では、役割そのものをアニメオリジナルキャラクターの小野小町(後述)が担当しているため、脇役ないしはモブキャラクターとしての登場(カメオ出演)が大半(明確なキャラクターとしての登場は第68話「対決!美女一本釣り」のみ)。性格も原作の気難しい性格から穏やかで愛想の良い性格になっており、両津に対しては穏やかに敬語で接していた。また、配属は少年課となっている。 雛野 姫香(ひなの ひめか) 新葛飾署女子寮の1001号室に住む婦警。コスプレやゲームなどオタク的な趣味を数多く持ち、両津や本田とは一緒に写メールを撮影するなど、仲が良く気が合う。 署には秘密のまま、本田から紹介された秋葉原でもえもえじゃんけんの「メイドカフェQ」でアルバイト(源氏名「リナ」)をしており、同業の「メイド仲間」も多数いる。衣装を多数所持しコスプレイベントにも多く参加するなど、コスプレイヤーとしてもベテラン。非常にスタイルが良く、漫画も描ける。メイドアシスタントもやっているが、ミリタリー関係は疎いので描くのに困っていたが、両津がリアルに描いたために戦車好きな女性に見られてしまう(170-6)。オタク関係(ミリタリー関係以外)では両津からも「才能がある」と評されており、保可炉衣土と共にコンピュータを使わずにボーカロイドを製作したこともある。 法条 正義(ほうじょう まさよし) → 凄苦 残念(すごく ざんねん) 声:深貝大輔 両津の後輩に当たる警察官の一人。新人の頃に一時派出所に配属されたが、現在は新葛飾署に勤務する。 初登場時の年齢は23歳で、東京大学を卒業した超エリートだが、あえて国家公務員試験を受けず警視庁の採用試験を受けたため、階級は巡査である。三重県松阪市出身で、大学時代からずっと松阪から東京まで電車(新幹線)で通っていた。警察官になってからはニコニコ寮に住んでいる。恵比須とは同期。 非常にいかつい顔つきで、たとえ笑っていても他人からは笑っているようには見えない。また、腕力も強いが気が弱く、実戦には不向きである。その顔つきゆえに他人からは東大卒と信じてもらえないため、いつも東大の卒業証書を持ち歩いている。趣味は読書、インターネット。前述のとおり顔つきは不細工であるが記憶力はイミダス以上で決断力もあるため、葛飾署の婦警からはそこそこモテる。また実家が農家であることから農業知識も豊富で、寮の屋上で家庭菜園を造っている。 巡査部長昇進試験の勉強をしていたが、周囲の雑音などですぐ集中力が途切れてしまうため、両津とその友人たちの妨害や本人の神経質さが原因で昇進試験に落ちてしまった。142-5では家庭教師のアルバイトをしていたが、ある手違いで両津の工事現場作業員のアルバイトと入れ替わってしまい、誤って葛飾署を破壊してしまった挙げ句、不本意にも両津に無実の罪を着せる羽目になってしまった。 長年にわたって「法条正義」という名で生活していたが、170-2で両津の「改名くん」と強引な行動により「凄苦残念」に改名した。11月17日生まれ。両津曰く「面白みの無い日」。 家族は両親と弟、犬のペス。母親から「まさちゃん」と呼ばれており、家族は彼が改名したことを知らない模様。祖父は農業をしている。母や弟や犬の顔が残念に似ているため、本田と両津が笑っている様子があった。 プライベートでの愛車はスズキ・ツインを所有している。 ニコニコ寮では法条時代は1人部屋だったが、凄苦に改名後は両津と同室になる。 初登場から派出所の準メンバーとしてたびたび登場し、最終話まで消えずに残っていた数少ない1人である。 アニメ版では、第204話の「視聴率を盗んだ男」で初登場。以前からニコニコ寮に住んでいたものの、両津とは薄い間柄だったという設定。後に第296話「猛暑をぶっとばせ!」で再登場する。 京香(きょうか) 交通課勤務の婦警で、両津を毛嫌いしている。早乙女リカの後輩で、リカとのコンビで登場することが多い。 小栗 愛美(おぐり まなみ) 交通課勤務の婦警で、両津を毛嫌いしている。早乙女リカの同僚で、リカとのコンビで登場することが多い。 女子寮でなく普通のマンションに住んでいるが、空き巣の被害に遭っている。下の名前は116-5で判明し、苗字は133-4で判明した。 両津から貧乏と言われている。両津が空き巣の犯人扱いをされた際、両津は「何で金の無い小栗を狙うんだよ。迷わず中川や麗子のマンションを狙う」と言っている。 春野 百日(はるの ももか) 葛飾署の婦警。両津にとっては数少ない仲の良い婦警。 部屋はかなり乙女チックだが、かなりのゲーマーでどきメモや濃い格闘ゲームもプレイしており、その趣味は左近寺と似通っている。 剣 零(つるぎ れい) 纏の後輩で、ソフトボール部員。右投げ左打ち。 スクーターを使用した女子白バイチーム「エンジェル7」のメンバーとなる。 美麗(みれい) 葛飾署女子寮に住む婦警で女子寮のセキュリティシステムを担当したメガネにセミロング系のボブヘアをしている。元米国セキュリティシステムのコンピューター会社にキムしていた。初登場は「女子寮に潜入せよの巻」。 山田 のび太(やまだ のびた) 交通課の新人。 酒が苦手であるが、月に一度の親睦会で両津たちに無理やり酒を飲まされて酔いつぶれてしまう。 根画手部 不吉(ねがてぶ ふきち) IQ180で、身長199cm・体重80kgというガッチリした体型であり、スポーツ万能なエリート新人警官。階級は巡査。 だが、実際は物凄い心配性で、特に地震に対しては異常なほどの恐怖心を示す。そもそも彼が葛飾署への配属を希望したのも、活断層の位置から地震の影響が少ないうえに建物が耐震性に優れていて、また周辺の水害対策がきちんとなされており、周辺に山がないため土砂崩れの心配はないという、安全上の理由によるものであり、葛飾署自体には全く思い入れはないという。また、学生時代にスポーツで体を鍛え、ラグビーをやっていたのも、地震などの非常時に人より先に逃げるテクニックを身に付けるためであったという。その極度の地震恐怖症ゆえか、太平洋沖10kmなどといった遠隔地で起きた震度1の地震でも瞬時に感じ取り、その震度を小数点第3位まで割り出せるという超人的な感覚をも持ち合わせている。 普段から防災用品をバッグに詰めて持ち歩いているが、その中にはバット・信号弾・ハーネス・ストロボ・スタングレネードなど、暴徒化した市民や猛獣を攻撃したり、自分が最優先に救助されるための道具が多数入っている。ただし、猜疑心が強く情報攪乱を恐れているため災害情報を聞くラジオは入っていないが、その代わりに軍事用のデータを受信できるGPSを所持している。 住居は高層マンションの1階(すぐ逃げ出せるように)。大地震の予兆を知るためにウサギ・カメ・ニワトリ・フクロウ・ネズミ・リスなど多数のペットを、水道への異物混入を探知するために金魚を、毒ガスを探知するためにカナリアを飼っている。火災感知器は部屋の10箇所に設置している。日頃の食べ物も産地偽装を恐れて近所の店では買わず、わざわざ産地へ行って直接購入している。 普段の仕事は真面目にこなしていたが、署の旅行プランを練る際には、災害など様々な心配をし、最終的には「地球が無くなる」ことを恐れて警官を辞めて地球を脱出することを言い出すなどのあまりの心配性に心配になった屯田たちの頼みで、両津に治してもらうように頼んだところ、心配することを知らない両津そっくりの破天荒な人間になってしまった。しかし、その後の再登場時にはまた心配性な性格へと戻っており、夜はパジャマ代わりに防護服を着て、消火器を両脇に抱えて寝ているが、それでも想像上の不安のため眠れないことがあり、寝不足がたたって勤務中に眠ってしまった。両津の助言で地震保険に入ることで一時は明るい性格になったが、間もなくして世界の国々の核弾頭保有数を知り、それに誤射される不安に陥ってしまった。その次の再登場までの間には仕事で飛行機に乗った際に、あまりの恐怖で機内を走り回り、ハイジャック犯と間違えられて飛行機を緊急着陸させたこともあるなど登場する度に心配性な性格が増しており、両津からは「臆病者」と言われている。さらに災難を引き寄せる体質でもあり、両津と飛行機に乗った時にハイジャック犯が乗り込んでいるかもしれないと騒いでいたら、実際にハイジャック犯が乗っており、隕石が自分に落ちる予感がすると語った直後に新葛飾署に隕石が直撃したこともある。 中川とは学生時代に面識がある。 鳳麟寺 沙羅(ほうりんじ さら) 交通課に配属された女性巡査。実家は奈良にある名門のお寺の娘。 磯鷲早矢のように一見おしとやかに見えるが、実は洋楽好きで学生時代はバンドをやっていた。両親がヘヴィメタルバンドをやっていて、乳児期には両親が練習で演奏していたKISSやメタリカの楽曲を子守唄代わりに聴いていた。マイケル・ジャクソンの歌や踊りを完璧に再現し、他にもマドンナやレディー・ガガも歌いこなすが、その間の記憶は全くない。 雑 学(ざつ まなぶ) 見かけはバカっぽいが、幅広い分野の雑学が豊富な新人巡査。 大学生の時、クイズ番組で3度もチャンピオンになったことがある。しかし、個々の得意とする分野での知識の深さは残念や中川、両津に劣っている。自分の雑学を周囲にひけらかして威張ることを何よりの楽しみにしているが、相手が自分を上回る知識を持っていることが分かると、途端に弱気になる。両津から恐怖話を聞かされた後日に冷や汗をかくなど、臆病なところもある。 本人は全く自覚がないが、手先が非常に器用で、両津が数日かかっていた制作していた鉛筆の芯アートをわずか数十分で完成させたうえ、米粒に絵を高度な技術で模写できるほどの腕で、両津にも「わしより上手く、早くて正確だ」と言わしめた。他にも韓国語をペラペラ話せるなど、実は多才であったが、当の本人は色々な雑学を学ぶことだけに人生を注いできてしまっていたため、自分の真の才能にずっと気付かずにいたのであった。運動神経は悪いが、ゴルフも一度もやったことがないにも関わらず、初めてのプレイでプロ顔負けの結果を出し、アルバトロスまで成功させたが本人は全く自覚がなかった。両津は雑をプロゴルファーにして金儲けを企んだが、ゴルフ場のスタッフから自分の実力を知らされた途端に調子に乗り出したために大幅にスコアが下がってしまった。 すぐに消えるキャラクターの予定だったが、2011年に初登場以降、丸井に代わる形で徐々に出番が増えていき派出所の準署員として定着後は徐々に雑学が得意なキャラクターという設定が薄れ、様々なことに対して驚くリアクション要員のような立ち位置となった。雑の登場により、本田の出番が少なくなったことが最終話で明かされた。201巻1話でも登場。 裸地雄 枷人(らじお かせっと) 葛飾署の新人。本名でラジオカセットという人物だが、あだ名は「片山くん」とごく普通。 名前のとおりラジオに詳しい人物で、ラジカセ型のバックなどを所有している。ラジカセのコレクションをしており、部屋中天井までラジカセで埋めつくされている。コレクションしてはいるが、基本的にラジオ放送はパソコンのHDに録画し、ICレコーダーで聞いている。兄はラジオの深夜放送好きで、大量に貯まったカセットテープをVHSテープに、パソコンの時代になるとHDに全部ダビングさせられた。その兄にお古のラジカセをもらって嬉しかったことがきっかけで、捨てられている物や友達からもらったりして現在に至る。コレクションの中にはトリプルラジカセやテレビ付きのラテカセなど、珍品を複数所有している。本人曰く、巨大で重い物でも持ち手が付いていて、電池式なら全てラジカセと称している。 ラジオと同時にさまざまな機種の携帯電話のモックアップ(模型)もコレクションしており、機種が手に入らない物は3Dプリンタで型を作成している。 山田中 武太郎(やまたなか たけたろう) 常に悲しそうな表情をしている新人警官。両津からは「余分な字が多い名だ」と言われた。 元タレントで「東京ポン太郎」という芸名でお笑い芸人をやっていたことがあり、当時は現在と違い笑顔で有名なタレントであった。お笑いだけでは食べていけないため、レポーターもやっており、それでも食べていけないため安定した公務員になったという経歴の持ち主(両津からは「よく公務員になれたな」と驚かれた)。 タレント時代にテレビカメラの前では常に笑顔を作っていたため、現在でもカメラを向けられると条件反射で別人のように明るく元気のいい性格になるが、カメラが離れると普段の暗い顔に戻ってしまう。 保可炉 衣土(ほかろ いと) 交通課の女性新人巡査。23歳。 かなりのアニメ声で初音ミクや女性ボカロの曲をそっくりに歌うことができる。表情の変化が全く無いため、両津から感情があるかと疑われたこともある。 中学3年の時に初音ミクの曲を聴いて以来ボカロ曲を5年間聞き続けている。当初は一人で真似して歌っていたが、カラオケにボカロ曲が入ってからはますます歌いこむようになり、現在では高速歌唱も普通に歌えるようになっている。そのため耳も非常によく曲の歌詞もすべて覚えている。またカラオケのボカロ曲で100点を何度も出したこともある。 名前の由来はその名の通りVOCALOIDから[要出典]。 風波 峻(かざなみ しゅん) 交通課の新人警察官。身長198cm、21歳、北海道出身。 少女漫画の主人公を絵にかいたような容姿と性格のイケメンで、婦警からの人気も高く、交通課の少女漫画ブームの火付け役でもある。壁ドンが特徴。5人姉弟の3番目で、姉2人は乙姫菜々と同じ出版社の少女漫画家(ペンネームはそれぞれ北乃雪と北乃美雪)で、妹2人は中学生で2人で1人のペンネームの同人誌作家、父親が少女漫画の編集長、母親は元少女漫画家という家庭である。そのため子供の頃から自宅にある3000冊の少女漫画を全て読んでおり、姉の手伝いで漫画の原稿を手伝っていたり髪型や服装のアドバイスをもらっていたこともあり少女漫画の主人公がヒロインにする動作も完璧にこなせる。また北乃雪とは身長が1cmしか違わないうえに、双子のように瓜二つである。そのため自宅にファンが来た時には彼が代わりに出てサインをしていたらしい。姉の依頼で少女漫画家のサイン会に替え玉として出たこともある。高校時代はバイク屋になろうと思っていたため、バイクの修理もできる。同時に警察官にも憧れていたため、その中間をとって白バイ隊になったらしい。幼少の頃は姉から女の子を守るために体を鍛えるように言われ、複数の格闘技を習っていた。そのため自分の倍近い体格の男性2人を瞬殺するなど両津に匹敵するくらいに腕っ節が強く、本田からは「顔は少女漫画のヒーローだが強さは青年誌並」と評された。 本田の恋人である乙姫菜々と付き合っているらしいが詳細は語られず、どのような関係かは不明。 有栖川 京華(ありすがわ きょうか) 新人の婦警。身長171cm。 見た目はスタイル抜群の金髪美女だが、その正体は暴力団「印手理(インテリ)組」の組長・一文字翔の内縁の妻。 高校時代から任侠映画にハマり、大学生の時に一文字と知り合った過去がある。組の人間からは「姐御さん」と呼ばれているが、ヤクザに対しては任侠映画の影響でかなり古いイメージを持っている。組長の内縁の妻ということもあり、単独でヤクザ数人を倒すほど腕っ節も強く、拳銃の扱いもうまい。テニス、水泳、スカッシュなどのスポーツも得意で、水泳は高校時代に東京都代表、大学時代に全国大会ベスト5入賞を果たし、オリンピック候補にもなっていた。 組長から潜入スパイとして警察の情報を得るように依頼され、有名大学卒ということもあり、警察官採用試験を受け、2年間の研修期間の末に新葛飾署に配属された。周囲にはヤクザの縁者だとバレないようにしている。背中に不動明王の入れ墨を入れているが、周囲からはタトゥーシールだと思われている(大学時代に入れたもので、その時にはうっかり水泳部のことを忘れており、退部せざるを得なくなってしまった)。配属早々脱法ハーブ所持者を逮捕したことで闇金業者への潜入スパイを依頼されてしまう。さらに潜入先が夫の組が経営する会社であったため、二重スパイ生活を余儀なくされてしまう。双方へ潜入後は警察には夫の組と敵対する組織の情報を、夫には警視庁の情報を交互に流している。父親は有名な大学教授であるが、実は遊び人としての顔を持つなど彼女と同様二重人格である。 外見は派手だが、高校時代までは黒髪に眼鏡をかけて髪を縛っているなど、至って地味な風貌だった。200-15「京華の後悔の巻」では警察署対抗の水泳大会に出るよう署長命令があり、水着で背中の入れ墨を見られるわけにはいかないため、「この人を味方に付けといた方がいいかも 今後の事を考えると」と思い、両津に暴力団の組長の妻だということ明かし、相談をもちかけている。署長や他の署員に対しては、最後まで正体を明かすことはなかった。 EZAKI・Z1(エザキ・ズイワン) 声:高橋広樹 イギリスと日本(アニメ版ではアメリカと日本)が30億円をかけて共同開発した、人工知能搭載の覆面パトカー。 開発部長は絵崎コロ助、開発係長は丸出ダメ太郎(開発004号)。警視庁から警部補の階級が与えられている。武装は誘導ミサイル10発、地対空ミサイル20発、スパイラルミサイル25発、暴徒鎮圧ミサイル15発、スーパーミサイル20発、ガトリング砲4門という戦車や装甲車級の装備である。わがままでプライドが高いうえに絵崎に似た性格で、両津はじめ周囲を混乱に陥れる。ベース車はマクラーレン・F1。 アニメ版では、第82話の「翔ベ! パトカー警部」で初登場。麗子とマリアが駆る葛飾署に試験的に採用されたスーパーパトカーコスモ(マツダ・コスモスポーツをベースに左ハンドルに改造されたもの)に対抗する形で登場し、絵崎曰く、「戦車にひかれても立ち上がれるから」という理由で両津をZ1のパートナーに選んだ。終盤では、ICPOに国際指名手配されたテロリストを逮捕するためコスモと一緒に港に駆け付けたが、テロリストのボスが飛行機で逃亡を図ろうとする時両津に「飛べ」と言われ、Z1は飛んでテロリストのボスが乗る飛行機に激突。テロリスト一味は逮捕できたが、Z1は大破してしまった。しかし、Z1は絵崎によって警視庁の本部長になり、さらにはもっとわがままになって蘇った。
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