クレーム
「クレーム」の基本的な意味
「クレーム」は、商品やサービスに対して不満や不具合を指摘し、改善や対応を求める意見や要求のことである。消費者から企業へのクレームは、品質向上やサービス改善のきっかけとなることがある。例えば、製品の不具合が判明した際には、リコールや補修対応が行われることがある。「クレーム」の英語表記・英語例文
「クレーム」の英語表記は「complaint」である。以下に英語での例文を示す。 1. The customer filed a complaint about the defective product.(顧客は不良品についてクレームを申し立てた。) 2. The company received numerous complaints about their poor customer service.(その企業は、不十分な顧客対応に関して多数のクレームを受け取った。) 3. The manager handled the complaint professionally and resolved the issue.(マネージャーはクレームをプロフェッショナルに対処し、問題を解決した。)「クレーム」の類語・類語の意味
苦情
「苦情」は、「クレーム」と同様に、不満や不具合を指摘する意見や要求を指す。ただし、「苦情」は「クレーム」よりもやや強い不満を表すことが多い。要望
「要望」は、改善や対応を求める意見や要求であるが、「クレーム」や「苦情」とは異なり、不満や不具合を指摘するものではなく、より良い状態を望むことを表す。「クレーム」に関連する用語・知識
リコール
「リコール」とは、製品の安全性や品質に問題がある場合、製造元が販売済みの製品を回収・修理・交換することである。クレームがきっかけでリコールが行われることがある。アフターサービス
「アフターサービス」とは、商品やサービスの提供後に行われるサポートやフォローのことである。クレーム対応もアフターサービスの一部であり、顧客満足度を向上させるために重要な要素である。顧客満足度
「顧客満足度」とは、顧客が商品やサービスに対してどれだけ満足しているかを示す指標である。クレーム対応やアフターサービスの質が顧客満足度に大きく影響する。「クレーム」を用いた例文
1. その店では、クレーム対応が迅速で丁寧であるため、リピーターが多い。 2. 彼は、クレームがあった商品の改善案を提案し、結果的に売り上げが向上した。 3. 企業は、クレームを真摯に受け止め、品質向上やサービス改善に努めるべきである。claim
「claim」とは、要求する・主張する・要求・主張のことを意味する表現である。
「claim」とは・「claim」の意味
「claim」とは、要求する・主張する・要求・主張のほかに、獲得する・請求する・請求・(要求する)権利という意味を持つ。動詞と名詞の意味がある英単語である。日本では英語の意味とは異なった「苦情」という意味で使われているが、英語で苦情という意味は「complaint」である。また「claim」の派生語の「claimer(クレーマー)」は、「商品やサービスに対して的外れな苦情や要求をする人」「大げさに苦情を騒ぎ立てる人」などの意味で使われている。しかし、実際の英語の意味は「自分の権利や事実を主張する人」という意味である。契約書の問題や社会保障を請求する場面で使われている。ただし、「claimer」はあまり使われることはなく、一般的には「claimant」が使われている。日本でいうクレーマーにあたる英語は「complainer」である。
「claim」の発音・読み方
「claim」の発音記号は、「kleɪm」。カタカナ読みで「クレーム」と読まれているが、実際の英語の発音は「クレイム」のほうに近い。「claim」の活用変化一覧
動詞の意味での「claim」は、現在形「claim」、三人称の現在形「claims」、過去形・過去分詞「claimed」、現在分詞形「claiming」である。名詞の意味での複数形は「claims」。動詞の意味での三人称の現在形と同じ表現となる。名詞か動詞かの判断は文脈から判断する。名詞のなかには、複数形になると別の意味に変化をするものがあるが、「claim」の場合は意味の変化はない。「claim」の語源・由来
ラテン語の「clamare」が語源。「clamare」には「叫ぶ」という意味がある。叫ぶイメージから主張するという意味へと変化した。ちなみに、ラテン語の「clamare」は英語の「claim」以外にも、イタリア語の「chiamare」「clamare」、スペイン語の「clamar」、ポルトガル語の「clamar」「gramar」、ルーマニア語の「chema」「chemare」「clama」などにも影響を与えている。「claim」を含む英熟語・英語表現
「baggage claim」とは
(空港の)手荷物受取所のことである。空港内にある、乗客が航空機に積み込まれていた自分の手荷物を受け取る場所のことをいう。
「baggage claim tag」とは
(空港での)手荷物預り証のことである。 チェックインの際に、預けた荷物と引き替えに「baggage claim tag」を受け取る。「baggage claim tag」はロストバゲージや補償請求に必要となる。
「claim to」とは
「~と主張する」という表現である。「~に苦情を言う」という意味はない。日本では「claim」は苦情という意味で使用されているが、英語にはその意味はないので、「claim to」を使う場合は注意が必要である。
「lay claim to」とは
「~への権利を主張する」という表現である。
「put in a claim for」とは
「~の所有権を主張する」「~の要求を主張する」という表現である。
「claim a life」とは
ニュースで「kill」などの表現では直接的すぎるため、「命を奪う」という意味で使用されている表現である。
「claim」の使い方・例文
(動詞の例文)He claimed that the president had lied to him.:彼は社長が彼にうそをついたと主張した。
We can claim the damage on the insurance.:私たちは損害保険を請求できる。
The lawyer claimed that the defendant was not guilty. :弁護士は被告人が無罪であると主張した。
Can I claim payment for her for the damage?:私は彼女に損害賠償を請求できますか?
We will put a claim in for damages.:私たちは損害賠償を請求させていただきます。
She claimed to be an expert in art.:彼女は美術の専門家であると主張した。
We lay claim to sole distributorship.:私たちは独占販売権を主張する。
I will give up a claim.:私は要求を断念します。
(名詞の例文)
She made a claim on his car insurance. : 彼女は自動車保険の請求をした。
May I see your claim tag?:手荷物の預り証を見せていただけますか?
She has a claim on her deceased mother's estate.:彼女は死んだ母の財産の相続権をもっている。
We filed a claim for the damage to checked baggage.:私たちは機内に預け入れた荷物の損傷に対する賠償請求を行いました。
Where is the baggage claim?:手荷物受取所はどこにありますか?
They have no claim to this property.:彼らはこの財産に対する権利を持っていません。
クレーム
クレーム
メーカーやディーラーの提供する商品やサービスに対する苦情を申し立てることをいう。ディーラーにはクレーム処理のフォームも用意されている。サービス受付けで、同種複数の異常発生がみられれば、メーカーに連絡のうえクレーム対策を立てる。正式にクレーム対応と決まれば、修理費、部品代はメーカー負担で無料であり、ディーラー段階で、準クレーム扱いの作業も行われる。
クレーム
クレーム
クレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/02 17:10 UTC 版)
クレーム (クレイム、英語: customer complaint, consumer complaint)は、サービスに対する苦情や改善要求、契約あるいは法律上の権利請求を指す和製英語。
注釈
- ^ 顧客相談窓口の担当者が一切聞く耳を持たず、まともな内容精査や対応をせず「悪質なクレーマーに対して毅然とした態度で突っぱねました。」と自己陶酔して完結し、企業側の不手際と顧客側の被った被害や不利益を闇に葬る。
出典
- ^ プロ法律家のクレーマー対応術p12,横山雅文 · 2008
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クレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:53 UTC 版)
クレームは、なだぎが孫の誕生日のために「ぼく ドラえもん」という名前の目覚まし時計を通販で買ったのだが、きた品物はどう見てもドラえもんには見えない偽物だったために、なだぎがクレームをするコントである。R-1ぐらんぷり2010の最終決戦で、披露したネタはこれである。 届いたという設定のドラえもんの目覚まし時計はかなりツッコミどころの多い代物であるため、披露する度にクレームをつけるポイントは異なる。また、なだぎが「届いてすぐにクレームの電話をしている」パターンと、「クレームのためにメーカーまで押しかけてきている」パターンがある。前者ではなだぎが未確認なことがある上、電話であるために相手に姿が見えないのをいいことになだぎは好き勝手やったりするが、後者ではなだぎがクレームをつけるポイントを決めている上、相手の前で不審な行動はしないために、ウケがいいのは前者となっている。
※この「クレーム」の解説は、「なだぎ武」の解説の一部です。
「クレーム」を含む「なだぎ武」の記事については、「なだぎ武」の概要を参照ください。
クレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 02:26 UTC 版)
ところが、完成試写を観た白土は「こんな映画を上映させるわけにはいかない」と再び激怒、席を蹴って帰ってしまった。しかし、企画に参加した平山亨東映プロデューサー(当時)が、「誰がどう説得したかわからない」という中、作品は無事に封切られることが出来、興行的には大ヒットとなった。
※この「クレーム」の解説は、「ワタリ (漫画)」の解説の一部です。
「クレーム」を含む「ワタリ (漫画)」の記事については、「ワタリ (漫画)」の概要を参照ください。
クレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:28 UTC 版)
完成試写後、原作者の山崎豊子が『サンデー毎日』誌上のグラビア特集で、原作と映画の違いを発表。映画版はシベリアにおけるラーゲリ部分が少なくエピソードが友好的過ぎる、天皇の戦争責任に関して原作ではああいう型では扱ってない、山本が付け足した防衛庁空幕長が参院選に立候補する場面で、官房長官室の中で選挙資金が渡されるシーンに、白昼堂々と長官室で金のやりとりするなんて非常識なことするはずないなどのコメントを出し、小説のイメージと同じくされては迷惑なので、原作者を原案にして欲しいと訴えた。また1976年7月15日、源田実参議院議員が、登場人物である原田空幕長(演者:加藤嘉)が誤解を招くと抗議、ナレーションのカットを要求してきた。現金受け渡しシーンで"ラッキードとグラマンの間にはさまって~"とナレーションが入るため、「防衛庁から参議院に出るってのは俺しかいない。原田はすなわち源田というのが明白だ」と怒り、源田の秘書が東宝と芸苑社の佐藤一郎プロデューサー、原作者の山崎豊子に抗議、「事実無根の中傷でありカットしないなら名誉棄損で訴える」「公開差止めの仮処分を申請する」 と伝えた。山崎は「私の小説では、そんな所で金渡しをしてないし、原田は大変ヒューマニストに書いてあります。映画は私は知りません」と解答。山本が決定稿にかなり手を入れたため行き違いが起きた。日本共産党の松本善明衆議院議員が「源田議員のカットを東宝が認めるなら国会で問題にする」と発言。東宝は右からも左からも揺さぶりをかけられ、ニッチもサッチもゆかない状況に追い込まれた。東宝と芸苑社とも「映画の始めに登場人物も全部フィクションであると謳ってあるから架空の人物」と、「削除する意思なし、真向対決する」と構え、両者の対立は泥沼化する恐れがあったが、結局上映問題などもあり源田が削除を求めた現金受け渡しシーンはカットされた。これを受け源田側は「要求を受け入れ東宝側がカットしてくれた」と勝利宣言を出し、告訴を取り下げた。山本が山崎の原作を映画化するのは『白い巨塔』(1966年)、『華麗なる一族』(1974年)に次いで3本目で、前二作は何のクレームもなかったが、山本は「原作の非常につまらないところを、こっちが一生懸命考えてよくしたら怒られる。今後は山崎さんとはやれない」などと不満を述べた。本作の映画化権は東宝や芸苑社ではなく山本が持っていた。しかしこれら一連の騒動は大きな宣伝になり、映画興行にとってはプラスとなった。日ごろ映画を観ない年輩者や中年のアベック、政財界関係者などが鑑賞に訪れ、東宝は「『日本沈没』(1973年)に匹敵する入りになりそう」と当初は鼻息が荒かったが伸びなかった。 表 話 編 歴 山本薩夫監督作品 1930年代お嬢さん 母の曲 前・後篇 田園交響楽 家庭日記 前・後篇 新篇 丹下左膳 隻手篇 美はしき出発 街 リボンを結ぶ夫人 1940年代そよ風父と共に 姉妹の約束 歌へば天国 翼の凱歌 熱風 戦争と平和 こんな女に誰がした 1950年代ペン偽らず 暴力の街 箱根風雲録 真空地帯 日の果て 太陽のない街 愛すればこそ 市川馬五郎一座顛末記 浮草日記 雪崩 台風騒動記 赤い陣羽織 荷車の歌 人間の壁 1960年代武器なき斗い 松川事件 乳房を抱く娘たち 忍びの者 赤い水 続・忍びの者 傷だらけの山河 にっぽん泥棒物語 証人の椅子 スパイ 氷点 白い巨塔 にせ刑事 座頭市牢破り 牡丹燈籠 ドレイ工場 ベトナム 天狗党 1970年代戦争と人間 三部作 華麗なる一族 金環蝕 不毛地帯 天保水滸伝 大原幽学 トンニャット・ベトナム 皇帝のいない八月 あゝ野麦峠 1980年代アッシイたちの街 あゝ野麦峠 新緑篇 表 話 編 歴 毎日映画コンクール 日本映画大賞 1940年代或る夜の殿様 (1946) 今ひとたびの (1947) 醉いどれ天使 (1948) 晩春 (1949) 1950年代また逢う日まで (1950) めし、麦秋 (1951) 生きる (1952) にごりえ (1953) 二十四の瞳 (1954) 浮雲 (1955) 真昼の暗黒 (1956) 米 (1957) 楢山節考 (1958) キクとイサム (1959) 1960年代おとうと (1960) 人間の條件(完結編) (1961) 切腹 (1962) 天国と地獄 (1963) 砂の女 (1964) 赤ひげ (1965) 白い巨塔 (1966) 上意討ち 拝領妻始末 (1967) 神々の深き欲望 (1968) 心中天網島 (1969) 1970年代家族 (1970) 沈黙 SILENCE (1971) 忍ぶ川 (1972) 津軽じょんがら節 (1973) 砂の器 (1974) 化石 (1975) 不毛地帯 (1976) 幸福の黄色いハンカチ (1977) 事件 (1978) あゝ野麦峠 (1979) 1980年代影武者 (1980) 泥の河 (1981) 蒲田行進曲 (1982) 戦場のメリークリスマス (1983) Wの悲劇 (1984) 乱 (1985) 海と毒薬 (1986) マルサの女 (1987) となりのトトロ (1988) 黒い雨 (1989) 1990年代少年時代 (1990) 息子 (1991) シコふんじゃった。 (1992) 月はどっちに出ている (1993) 全身小説家 (1994) 午後の遺言状 (1995) Shall we ダンス? (1996) もののけ姫 (1997) 愛を乞うひと (1998) 鉄道員(ぽっぽや) (1999) 2000年代顔 (2000) 千と千尋の神隠し (2001) たそがれ清兵衛 (2002) 赤目四十八瀧心中未遂 (2003) 血と骨 (2004) パッチギ! (2005) ゆれる (2006) それでもボクはやってない (2007) おくりびと (2008) 沈まぬ太陽 (2009) 2010年代悪人 (2010) 一枚のハガキ (2011) 終の信託 (2012) 舟を編む (2013) 私の男 (2014) 恋人たち (2015) シン・ゴジラ (2016) 花筐/HANAGATAMI (2017) 万引き家族 (2018) 蜜蜂と遠雷 (2019) 2020年代MOTHER マザー (2020) ドライブ・マイ・カー (2021) 括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年(2月)
※この「クレーム」の解説は、「不毛地帯」の解説の一部です。
「クレーム」を含む「不毛地帯」の記事については、「不毛地帯」の概要を参照ください。
クレーム(crème)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 18:01 UTC 版)
「ポタージュ」の記事における「クレーム(crème)」の解説
小麦粉をバターでいためたルウを使ってとろみをつけたもの。仕上げに生クリームを使う。デンプン質の少ない野菜に用いる。
※この「クレーム(crème)」の解説は、「ポタージュ」の解説の一部です。
「クレーム(crème)」を含む「ポタージュ」の記事については、「ポタージュ」の概要を参照ください。
クレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 05:13 UTC 版)
「人生劇場 (1983年の映画)」の記事における「クレーム」の解説
松坂の先の発言は『人生劇場 飛車角』と『人生劇場 飛車角と吉良常』を指すため、東映は「残侠篇」を中心とした映画を予定していたものと見られるが、深作が野上龍雄に脚本を頼んだ1982年6月、尾崎士郎の遺族から「今迄『人生劇場』は、主として『愛慾篇』『残侠篇』が多く映画化されてきた。その結果『人生劇場』のイメージが大きく歪められてしまった。故人は『青春篇』を一番愛していた。今回映画化は、是非『青春篇』に限って欲しい。もし『愛慾篇』『残侠篇』を使用するなら、映画化には応じられない」という強い要望があった。尾崎が亡くなって、東映がヤクザ映画に変貌させたことで尾崎の遺族は腹を立てており、1968年の『人生劇場 飛車角と吉良常』で俊藤浩滋が版権を取りに行ったときも、かなりうるさくなっていたといわれる。
※この「クレーム」の解説は、「人生劇場 (1983年の映画)」の解説の一部です。
「クレーム」を含む「人生劇場 (1983年の映画)」の記事については、「人生劇場 (1983年の映画)」の概要を参照ください。
クレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 03:32 UTC 版)
番組放送時から男女問わず視聴者からの苦情も非常に多く寄せられていた。 また1997年8月26日の放送では乱一世が「トイレはCM中に」と発言し、スポンサーから抗議を受けて一時降板したことがある(後に復帰)。 青少年委員会には、「青少年も遅くまで起きている。与える影響を考えなければならない」・「アダルトの話題ばかりで描写も過激すぎる」といった意見が殺到した。以降、番組では過度な性表現を避ける・話題を広範囲に探す・社会常識に則った内容にするなど徐々に改善されていく結果となった。
※この「クレーム」の解説は、「トゥナイト2」の解説の一部です。
「クレーム」を含む「トゥナイト2」の記事については、「トゥナイト2」の概要を参照ください。
クレーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 19:26 UTC 版)
世間一般では「低俗番組」や「女性蔑視」などの評価を受けることも多い。 お色気番組へのクレームは1960年代頃から郵政省(現:総務省)をはじめ、PTAや国会(衆議院予算委員会)などからも槍玉に上げられるなど問題視されており、青少年不良防止の為の低俗番組追放といった表現の自主規制介入が行われていた。 1980年代には当時、内閣総理大臣を務めていた中曽根康弘首相が性風俗店の摘発やお色気番組の規制にも力を入れた。 中曽根首相は、国会答弁で「まず当面は、郵政省が監督権を持っておるわけでございますから、郵政省の側においてよく民放の諸君とも話をしてもらって、そしていやが上にも自粛してもらうし、その実を上げてもらう。郵政省としてはそれをよくチェックして見て、そして繰り返さないようにこれに警告を発するなり、しかるべき措置をやらしたいと思います。」と述べ、その後のお色気番組の自粛の遠因になった。 BPO(放送倫理・番組向上機構)の場合は「番組を監視して罰するところではなく、あくまでも放送事業者自身が自主的にさまざまな問題を解決していくために視聴者やスポンサーからの苦情・意見を審議する」団体であり、直接番組へクレームを入れている訳ではない。 2009年、サンテレビで放送されていた「今夜もハッスル」が青少年委員会から「あまりにも低俗すぎる」という厳しい意見が相次いだため、放送倫理・番組向上機構(BPO)が質問状を送った。指摘を受けたサンテレビ側は「外部制作番組とはいえ、社内のチェック体制が甘かったこと、また、番組に関わるスタッフの放送基準に対する意識不足が、結果的に番組の表現・演出をエスカレートさせ、視聴者の苦情・批判を受けることとなってしまいました。」と行き過ぎが多いと判断したため、番組の打ち切りが決定した。
※この「クレーム」の解説は、「お色気番組」の解説の一部です。
「クレーム」を含む「お色気番組」の記事については、「お色気番組」の概要を参照ください。
クレーム
出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 11:02 UTC 版)
名詞:crème
クレーム(異綴:クレエム)
- クリームと同じ。
- とほくよりクレーム色に塗つた小馬車をひきよせる魔術師のヒヤシンスよ (大手拓次『ヒヤシンスの唄』)〔1917年〕
- 豊満な期待と共にセルヴェットを膝の上に拡げたコン吉が、白いセエヴル焼のスウプ容れの中をそっと覗いてみると、その中には、クレエムのかかった血のような赤い薔薇が三輪盛られてあった。 (久生十蘭『ノンシャラン道中記 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――』)〔1934年〕
- (...) お島はクレーム色のパラソルに面を隠して、長襦袢の裾をひらひらさせながら、足早に追ついて来た。 (徳田秋声『あらくれ』)〔1949〕
- 昔は白粉の広告といえば唯『色を白くする』でよかった クレームの広告といえば唯『肌を滑らかにする』でよかった それで人は充分に其の商品を信用したものである (兼山生「商売繁昌の秘訣 (一~十・十二~五〇)」、時事新報 1916.2.29-1916.5.21(大正5))〔1916年〕
発音(?)
語源
名詞:claim
クレーム(異綴:クレイム)
- 契約不履行や違約によって生じた損害を賠償するよう、取引の相手方に請求すること。またその賠償金。
- 不完全包装に起因する輸出クレームの絶無を期するために包装技術連絡会議が設置され、専門部会として重機械、軽機械、農水産、化学製品、雑貨の六つと加工紙及び包装紙の二つの材料関係の専門部会が設けられた。(通商産業大臣官房『通商産業省年報』)〔1950年〕
- それから聞くところによりますと、バイヤーの方では、クレームの問題が起きた場合に、支拂わないように済ませたいという横の動きが、私の知つている範囲ではあるように聞いております。 (玉井祐吉、衆議院会議録情報 第005回国会 外務委員会 第11号)〔1949年〕
- 現在船体保険の保険料収入は一ヶ年約千五百万円であるから今日までの損害によるクレームを二百五十万とすれば支払保険金の保険料収入に対する比はすでに一割六分七厘に当る (「海難の頻発に縮み上る保険界 倫敦の御機嫌を損う心配」大阪朝日新聞 1931.2.14(昭和6))〔1931年〕
- 特許の請求文書で主張する権利の対象や範囲などを述べる項目やその内容。
- 苦情を訴えること。不快感の表明をともなった異議の表明。
- しかし、中国側の、これが二つの中国にくみするという印象を禁じ得ないあるいは危惧を持っていらっしゃるというその先方のクレームに対しては、我々もこれは注意を払わなければならぬ、そう思っております。 (中曽根康弘、衆議院会議録情報 第108回国会 外務委員会 第4号)〔1987年〕
- 一つ私がちょっとクレームをつけるとすれば、今のところですかね。やはり、同じ大学出身者の中でのお手盛り人事みたいなものが、これこそ変えないと、私は、日本の大学は変われないと思いますので、ここはもうちょっと審議して検討していただければと思います。 (宮沢隆仁、衆議院会議録情報 第186回国会 予算委員会第四分科会 第1号)〔2014年〕
発音(?)
語源
関連語
翻訳
動詞
クレームする
活用
「クレーム」の例文・使い方・用例・文例
- 昨夜のクレーム案件は申し訳ありません。
- 今日、ヘルスフードやサプリメントのネガティブオプション商法が多くのクレームを呼んでいる。
- 格付取引では、受け渡し共用品の範囲内であれば、受けとった品物にクレームをつけることはできない。
- 彼は顧客からのクレーム対応の名人だ。
- もちろん、クレームの数をどのように減らすかという課題は依然として残ります。
- お客様からクレームがありました。
- 彼女は一日中、客からのクレームの対応をしていた。
- 彼女は一日中、客からのクレームを聞いていた。
- 私はお客さんからクレームを付けられ困っています。
- 私たちはクレームを受けました。
- 貴方はこの顧客のクレームに応対していますか?
- そのクレームは受け付けられない。
- その応対はクレームへとつながる。
- 私の客がクレームを付けてきた。
- 彼らは私たちの品質に関しクレームを言っている。
- このことは全てのクレームにあてはまる。
- それが多くのクレームに繋がることが予想される。
- 私たちは他のお客様からもクレームを受けました。
クレームと同じ種類の言葉
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