【支那】(しな)
現在中華人民共和国のある地域を指す言葉。
英語やドイツ語などで中国を意味する「China」と同じく、秦王朝を示すサンスクリット語を起源とする。
同地域の蔑称か伝統ある呼び名かという議論もあるが、少なくとも中国人は「シナ」と呼ばれることを嫌っているのは間違いない。
支那
支那
出典:『Wiktionary』 (2021/08/29 01:10 UTC 版)
固有名詞
支那 (しな)
語源
王朝名の秦(しん)に由来する古代インドのサンスクリット(梵語)仏教経典中で「チーナ」(ラテン文字表記:Cīna)と表記されたものが、中国に伝わった際に当時の漢民族の翻訳僧が漢字で音写したことによる。他の音写に「至那」「脂那」。また、「秦の土地」の意の梵語表記である「(チーナ)スターナ」(Cīnasthāna)由来の音写に「震旦」「真丹」「振丹」がある。
ヒンディー語の चीन (cīn) も梵語を語源としている。
類義語
翻訳
古典ギリシア語の Σινάι (Sinái)、俗ラテン語の Sinae、アラビア語の الصين (aʂ-ʂīn) も同じく秦由来で、英語で China などと表記されるヨーロッパ系諸言語もこれらを語源とする。
なお、スラブ語系のロシア語の Кита́й (Kitáj) や英語の Cathay、スペイン語の Catay などは契丹由来の表記とされる。
- アラビア語: الصين (as-sīn)
- アゼルバイジャン語: Чин(Çin)
- ベンガル語: চীন(Čīn)
- ブルトン語: Sina
- ソラニー: چین(Çîn)
- チェコ語: Čína
- デンマーク語: Kina
- ドイツ語: China
- ディベヒ語: ޗައިނާ(Ča'inā)
- ギリシア語: Κίνα(Kina)
- 英語: Sina, Sino-, China
- エスペラント: Ĉinio, Ĉinujo
- スペイン語: China
- エストニア語: Hiina
- ペルシア語: چين (čīn)
- フィンランド語: Kiina
- フランス語: Chine 女性
- グジャラート語: ચીન(Čīn)
- ヘブライ語: סין(Sîn)
- ヒンディー語: चीन (cīn)
- ハンガリー語: Sina
- アルメニア語: Չինաստան(Č̣inastan)
- インターリングア: China
- インドネシア語: China, Cina
- イド語: Chinia
- ジャワ語: Cina
- イタリア語: Cina
- クメール語: ចិន(Čin)
- カンナダ語: ಚೀನ(Čīna)
- クルド語: چین(Çîn)
- ラテン語: Sinae
- ラーオ語: ຈີນ(Čīn)
- リトアニア語: Sina
- ラトヴィア語: Ķīna
- マラヤーラム語: ചൈന(Čaina)
- マレー語: Cina
- ネパール語: चीन(Tsīn)
- オランダ語: China
- パンジャブ語: ਚੀਨ(Čīn)
- パフラヴィー語: چینی (čīnī)
- ポーランド語: Sina, Chiny
- パシュトー語: چين(Čīn)
- ポルトガル語: China 女性
- ルーマニア語: China 女性
- サンスクリット: चीन
- シンド語: چين(Čīn)
- 北サーミ語: Kiinná
- シンハラ語: නය(Čīnaya)
- ソマリ語: Shiinaha
- スウェーデン語: Kina
- タミル語: சீனா (Čīṉā)
- テルグ語: చైనా(Čainā)
- タイ語: จีน(Čīn)
- タガログ語: Tsina
- トルコ語: Çini, Çin
- ウルドゥー語: چين (čīn)
- ウズベク語: Чин(Chin)
- 中国語: 支那
「支那」の例文・使い方・用例・文例
- 支那は富源が豊富である
- 支那は将来開発せらるべき一大宝庫である
- 支那本部
- 支那本土
- 支那料理は口が焼けるほど熱い
- 支那は東洋一の富源を有す
- 支那保全
- 支那は旅行の便が悪い
- 海参{いりこ}は主として支那へ輸出される
- 仏教は支那朝鮮を経て日本へ来た
- 支那はロシアの応援を求めた
- 支那行きの貨物
- 支那の労働者は過激思想に冒されている
- 支那は東洋文明濫觴の地である
- 日本は支那の治乱に重大なる利害関係を有す
- (支那語の如き)単音語
- 支那借款は関税を担保としてある
- 日本の金は支那に流通するか
- 支那が過激派運動の策源地となる恐れがある
- 支那ではまた排日運動が持ち上がっている
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