か‐か〔クワ‐〕【華夏】
華夏
華夏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 12:39 UTC 版)
「華夏族」を参照 中華という名称は「華夏」という古代名称から転じて来たものともいわれる。古代中国の呼称は夏、華、あるいは華夏(かか)と云われていた。「華」ははなやか、「夏」はさかんの意で、中国人が自国を誇っていった語であった。そこから、文化の開けた地、都(みやこ)を意味した。 満洲族が支配層であった清朝を打倒するために中華民族ナショナリズムを構築した章炳麟は以下の通り、「華夏」を国土の名称・地名でもあり種族の名称でもあると解説している。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}我が国の民族は古く、雍、梁二州(陝西、甘粛、四川)の地に居住して居た。東南が華陰で、東北が華陽、すなわち華山を以って限界を定め,その国土の名を「華」と曰く。その後、人跡の到る所九州に遍(あまね)き、華の名、始めて広がる。華は本来国の名であって、種族の号ではなかった。 「夏」という名は、実は夏水(河の名前)に因って得たるものなり、雍と梁の際(まじは)りにあり、水に因って族を名付けたもので、邦国の号に非らず。漢家の建国は、漢中(地名)に受封されたときに始まる。(漢中は)夏水に於いては同地であり、華陽に於いては同州となる故、通称として用いるようになった。本名(華夏)ともうまく符合している。従い、華と云うのも、夏と云うのも、漢と云うのも、そのうちどの一つの名を挙げても、互いに三つの意味を兼ねている。漢という名を以って族を表している、と同時に、国家の意味にもなる。又、華という名を国に付けたと同時に、種族の意味にも使はれているのはそのためである。 また中国の辞典 『辞海』[要ページ番号]も、「中華」が民族の名称だけでなく地理的国土的な名称を指すことについて、漢民族の発祥地が黄河流域で、国都も黄河の南北に建てたので、そこが国の中央となり「中原」や「中国」と呼んだとし、「中国」も蛮夷戎狄の異民族とは内と外の関係、地域の遠近を表わすために用いられたとする。
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