お仕置き
仕置
日本の中世法・近世法における仕置(しおき・仕置き)は、領主権力における所務(徴税)を除く所領統治全般を指し、狭義には刑罰を指す。
概要
戦国時代には大名・国人などの領主層における行政・司法の意味で用いられた。江戸時代に入ると、仕置の中でもその一部分であった刑罰・処罰とその執行などの司法的な側面が占める割合が多くなり、狭義の仕置として刑罰の執行あるいはそれ自体を指すようになる。ただし、西洋から権力分立思想が伝わる近代以前の日本においては行政と司法の分離が行われておらず、仕置が行政業務の一環として行われていたことに留意する必要がある。従って、江戸時代を通じて一般行政の事を仕置と呼ぶことも引き続き行われていた。
仕置について定めた法令としては江戸幕府が定めた『公事方御定書』や『御仕置例類集』などが存在する。
関連項目
お仕置き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 14:33 UTC 版)
お仕置きの常套手段として、「げんこつ」「グリグリ攻撃」(側頭部に両拳を当てて押し回す。元祖は姉のまさえによる)「頬抓り」「尻叩き」が挙げられる。中でも「尻叩き」はしんのすけが最も恐れているお仕置きと言える。ただし初期には、みさえも痛がっている描写が見られた(尻や頭が固いため)。怒りが爆発すると顔つきが険しくなったり、しばしば「スーパーサイヤかあちゃん」になったり、かめはめ波を放ったりする。果てはお玉や大根で殴打するなどの過激な描写も散見される一方、お仕置きとまではいかず、冗談交じりに頬を抓るなどのパターンがある。また、非常に稀であるが本気で怒った時などに、頬を平手打ちで叩いた事もある。 「ママとのお約束条項」なるものを制定しており、しんのすけが悪さをするごとに「ママとのお約束第○条、○○してはいけない」や「ママとのお約束第○条、○○は禁止」などと条項をノートに書き留めており、その数は3桁を優に超え、今のところは、143条を達成している(第100条は「熊にお財布を与えてはいけない」である)。ノートは出先でも携帯しており、しんのすけが条項に違反した行為をした際に取り出して読み上げているが、書いたみさえよりもしんのすけの方が正確に記憶しており、しんのすけに「それは第〇〇条だゾ!」と言われ、「あ、ごめーん。…って、分かってるならやるな!」と言うやり取りが交わされている。 原作ではグリグリ攻撃はしんのすけの「グリグリはずし」でかわされて以来脳天に度々行う程度になったものの(頻度は少ない)、アニメでは引き続きコンスタントに行っている。 口調はやや挑発的であり、相手の感情を逆撫でしてしまう事もしばしば(もっとも、それを感知したみさえが逆ギレで制圧する事も多い)。日常的に展開される親子の攻防ではしんのすけを篭絡する為、老獪かつ大人気ない作戦を行使する。ただし、幼稚園バスに乗り遅れるしんのすけを自転車で送り届けたりと忙しない毎日であり、彼女がそれなりの根気と苦労を強いられているのもまた事実である。なお、子供を生む前は「生まれてくる子供(つまりは、しんのすけのこと)のことは殴らないし、怒らない」と言っていたが、現在とはまるで逆である。しかし、連載と放送が続くにつれ、暴力的なお仕置きは少なくなっている(その分、しんのすけ自身も少々利口になっているところがあり、場合によってはほぼお仕置きがないことも多い)。 怒りがちではあるが一方で感傷的な面も非常に強く、しんのすけをあまりに叱り過ぎた事や、無実の罪で叱りつけてしまっていた事に反省して自ら心を痛めたり、過保護とも捉え兼ねない程甘く接する事もある(ただし、あまりにも無理をし過ぎたため、しんのすけに気味悪がられた上にしんのすけと二人で体調を崩したこともある)。 その他にも外に閉め出す(夕方や夜の時が多い)、押し入れに閉じ込める、食事やおやつを与えない、股間を強く握るといった行動も取る。お仕置きはその場で行っており、周囲の人達はその光景に驚いたり、暴走するみさえを止めようとする事がある。みさえ本人はあくまで躾としてお仕置きをしているが、場合によっては周囲から虐待と見られる事もある。例として「アクション仮面を見るゾ」(1992年4月27日放送)では門限を破った罰としてしんのすけを外に閉め出した際、近所の人がしんのすけに同情したり、「名前はシロだゾ」(1992年5月25日放送)では「犬(シロ)を元の場所に捨ててくるまで家に入れない」と言ってしんのすけを外に閉め出した際、(勘違いとはいえ)警察官から「幼児虐待だ!」と訴えられたり、「東京ドームへ行くゾ」(1994年6月13日放送)ではしんのすけにグリグリ攻撃をしている際、その光景がカメラを通して大画面に映し出され、それを見た観客達から「子供を虐めてるぞ!」「なんて酷い親だ!」と非難された。 ひろしに関しても、げんこつ、グリグリ攻撃、頬抓り、平手打ちに加えて、殴る、蹴る、顔を引っ掻く、関節技で痛め付ける、腹帯で首を絞める、布団叩きや箒で叩く等が多く、お仕置きを受けたひろしは顔や体に傷や痣が残っていたり、顔が腫れていたり、血が出ていたり、服がボロボロになる事が多い。ひろしがやましい事を考えていたり、美女関連の物を見ていたり、嘘を言った等でお仕置きをするが、大半はみさえの勘違いであり、頭から決め付けてひろしに暴力を振るい、ひろしがボロボロの状態の時に誤解が解けるパターンが多い(みさえは謝罪をせず、誤魔化したり、開き直って済ます事も多い)。周囲の人達から見れば、その光景は過激であるが、しんのすけの時とは違い、暴走するみさえを止めようとする行動はしておらず、その光景に驚愕したり、ただ見るだけが多い。連載と放送が続くにつれ、暴力的なお仕置きは少なくなっている(その分、耳や頬をつねる等といったげんこつよりもソフトな表現に変わってきている。場合によっては、ほぼお仕置きがないことも多い)。 ひまわりの場合は手を叩く程度であるが、原作ではげんこつや尻叩きを行っている。シロの場合は利口である為、お仕置きをする事はないが、野良猫がみさえの高い服を破いた際、みさえはシロがやったと決め付けて、ひろしの靴下を嗅がせた事がある。 親や姉妹に対しても例外ではなく、自分のコンプレックスを言われた場合もお仕置きする事もある。例として父・よし治と義父・銀の介が「みさえの胸はペッタンコ」と言い合った際、みさえからラリアットをくらわされた。姉・まさえがしんのすけにみさえの特徴を聞かれた際、「みさえは寸胴、尻デカ」と言い、それを聞いたみさえに頬を抓られた。 「おかたづけはメンドーだゾ」(1994年10月31日放送)では、玩具を片付けないしんのすけを追い回した際、テーブルの下で落としたケーキを片付けていたマサオをしんのすけと間違えて、グリグリ攻撃をしてしまった事がある。グリグリ攻撃を受けたマサオはあまりの痛さに大泣きし、みさえは慌てて謝った。 「必殺技を考えるゾ」(2017年10月20日放送)では、しんのすけが「アクション仮面の必殺技募集」の企画に応募しようと、ヘルメットのトサカの部分を投げ飛ばす「アクションスラッシャー」という必殺技を考え、一家で動画を撮影して応募した。その後、しんのすけの作品が採用されて番組内で公開されたが、採用されたのは相手にグリグリ攻撃をする「アクショングリグリ」であった。実は撮影したひろしは間違えてみさえがしんのすけにグリグリ攻撃をする動画の方を送ってしまい、みさえのグリグリ攻撃が採用された。その動画は番組内で公開され、みさえは町内の人達に話してしまった為、恥をかいて怒ったみさえはひろしにグリグリ攻撃をした。「アクショングリグリ」はアクション仮面や怪人からは「強烈な技」と評された。
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