水害対策
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2004年(平成16年)の7.13水害では、刈谷田川の氾濫により多大な被害をもたらしたことから、市は主に下記3つの事業を通じて水害対策に取り組んでいる。2011年7月(平成23年)の豪雨では、市内で30日午前4~5時にかけて1時間雨量68ミリメートルを記録した。これは7.13水害時の時間最高雨量44ミリメートルを大きく上回る降水量であったが、遊水地や田んぼダムへ放流したことにより、刈谷田川の越水や堤防の決壊を防ぐことができ、一定の効果があったと言える。 遊水地事業 市内を流れる刈谷田川の上流域である明晶町・庄川町・本明町・池之島町・太田町・河野町にある田畑を土地所有者の協力を得て、A池~F池の7か所を遊水地として利用。「越流堤」(右写真参照)と呼ばれる堤防の高さを周りに比べて2m程度低くした部分をつくることで、越流堤の高さを超える増水があった際に機械や人力に頼らずに河川の水が遊水地に流れるようになり、下流での堤防の決壊・越水を防ぐことを可能とするものである。また、農地への影響を減らすための工夫が施されている。遊水地に入る水が川底を削ってしまうため、水の勢いを弱めるための「減勢工」、敷き詰めた石を金網で固定したものを置くことで土砂が田畑に流れ込むことを軽減する「沈砂地」を備えている。また、洪水が収まり、川の水が少なくなってきたら、遊水地にたまった水を川へ排水する。遊水地として利用するために新潟県道19号見附栃尾線の一部をかさ上げするなどの工事も行われた。 ・遊水地貯水量 - 約235万m3 ・洪水調整機能 - 約200m3/s ・面積 - 約91ha 雨水貯留管事業 本町・南本町地区に降った雨を一時的に貯めることにより浸水被害を減らす目的でつくられた。貯留管は地下約5mにあり、長さ586m、内径2.6mの円形管が埋設されている。貯水量は3,611m3であり、それを超える場合には、刈谷田川にポンプで排水される。2010年(平成22年)1月に完成。 田んぼダム事業 2010年から貝喰川流域の農地や市街地の浸水を軽減することを目的に豪雨によって洪水となるおそれがあるときに田んぼに一時的に水を貯める田んぼダム事業に取り組んでおり、1,200haの水田によるダムが造成されている。田んぼダムの効果について県の協力を得て新潟大学が検証したところ、計画区域内で100%田んぼダムを実施した場合には、今町市街地においては床下浸水を99%、床上浸水を100%減少させることができるという結果が出た。
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水害対策
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予防と被害軽減の両面が必要とされる。為政者による治水、コミュニティによる自衛策、個人による自衛策などがある。 水害予防組合、水防団、土嚢 水屋(避難所)、防災ステーション、揚げ舟 堤防 - 輪中堤 霞堤、2線提 放水路、防潮板(防水板) 雨水貯留浸透施設、大規模雨水貯留施設、調整池、遊水池、 河川管理施設整備 - ダム、堰、水門、護岸、床止め 樹林帯、水害防備林 オランダの水害対策 河道整備、河川計画・治水計画見直し
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