ダムの効果とは? わかりやすく解説

ダムの効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:39 UTC 版)

徳山ダム」の記事における「ダムの効果」の解説

ダム事業には反対意見未だ根強く問題解決していないが、徳山ダムはすでに完成している。下流受益自治体名古屋市愛知県・岐阜県は、議会一部から巨額事業負担対す反発もあったため、国土交通省事業費圧縮要望するなどした。しかし長期的な揖斐川治水東海地方利水という観点から、ダム建設については早期完成要望した。特に大垣市海津市をはじめ揖斐川流域の市町村一日早い完成熱望していた。その理由長年悩まされていた揖斐川流域水害軽減である。 1976年昭和51年)の通称9.12水害」では、ダムの無い長良川決壊したほか揖斐川流域でも被害があり1万9,000戸が浸水1991年平成3年)の水害でも大垣市浸水被害遭っている。さらに2002年平成14年7月水害では揖斐川計画高水流量計画され限界洪水流量で、治水基準となる)を上回る洪水記録され揖斐川堤防越水まで残り数10cmまで出水かろうじて本流堤防決壊こそ免れたが、川を逆流し大垣市西部中心に浸水被害出した支流である根尾川牧田川杭瀬川などでのダム建設建設可能な地点こそあるものの、現在のダム建設長期化状況下では実現不可能に等しく、引堤や浚渫大規模な住居移転名神高速道路を含む道路東海道新幹線を含む鉄道移転予想され代替対策は困難が予想されるこのため2002年水害被災者などをはじめ徳山ダムへの期待を持つ関係者住民も多い。その一方で反対派からは、2002年水害中小河川の氾濫であり徳山ダム防げ水害ではないとの主張もある。 利水については、1994年平成6年)や2005年平成17年)の渇水木曽川水系ダム群の貯水率減少により給水制限深刻化した。揖斐川でも2000年平成12年)の渇水により、中流部揖斐郡大野町平野庄橋付近において揖斐川水流途絶上水道農業用水工業用水深刻な影響与えた横山ダムだけでは完全な需要確保不可能であり[要出典]、横山ダム再開発加えて徳山ダム重要性周辺自治体から指摘されている。 ダム完成後の2008年平成20年9月2日から3日にかけての大雨では、ダム貯水による洪水調整効果見られた。また同年7月下旬から8月下旬の期間においても、ダム貯留利用して揖斐川沿川の既得用水における取水安定図れたほか、2000年平成12年9月2009年平成21年9月比較する平野庄橋付近における水流途絶解消しており、揖斐川流量安定したことによりアユ生息出来環境となっている。 最も効果顕著であったのは2014年平成26年8月台風11号で、横山ダム連携した洪水調節行いダムの管理開始され2008年平成20年5月以降最大となる毎秒約1,210m3の流入全量貯留し揖斐川では大垣市万石河口から40.6km地点)でおおよそ2m水位低下効果があった。

※この「ダムの効果」の解説は、「徳山ダム」の解説の一部です。
「ダムの効果」を含む「徳山ダム」の記事については、「徳山ダム」の概要を参照ください。

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