洪水調節とは? わかりやすく解説

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洪水調節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 14:10 UTC 版)

洪水調節(こうずいちょうせつ)とは、ダムにおいて洪水(ダム管理用語としては一定量(洪水調節水量)以上の流入を指す。)の下流への放流量を調節(抑制)する放流操作で、下流域の洪水被害を防ぐ手法である。治水ダム多目的ダムにおける重要な操作の一つとされている。なお、放流量の抑制は洪水時に限らず、洪水期から通常期に移行するときに利水容量を増やす為に流量調節(りゅうりょうちょうせつ)を行うことがある。




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洪水調節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 09:27 UTC 版)

路木ダム」の記事における「洪水調節」の解説

ダムにおいて毎秒94立方メートル調節することで、河口から約1.4キロ大河内付近に設けられる基準点での基本高水流量毎秒140立方メートル60立方メートルにまで抑える計画となっている。

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洪水調節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 09:44 UTC 版)

市房ダム」の記事における「洪水調節」の解説

ダム地点における計画高水流量を1,300立方メートル毎秒とし、これを650立方メートル毎秒半減する。これにより、下流人吉地点における基本高水流量4,500立方メートル毎秒を4,000立方メートル毎秒抑える市房ダムには日本初めて、自動水位維持装置自動洪水調節装置設置製造した日立製作所によると、1964年昭和39年8月台風14号の際、300立方メートル毎秒から600メートル毎秒急な流入増に対し放流量は400立方メートル毎秒までの増加抑え下流の安全を確保したという。

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洪水調節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 16:37 UTC 版)

佐賀導水事業」の記事における「洪水調節」の解説

佐賀市内を貫流する巨勢川地形的水理的に大規模な堤防川床掘削による洪水処理は不可能であるため、藩政時代成富茂安による治水のころから自然遊水地となっていた巨勢川黒川合流地点掘削し容量:約220m3、面積:約55haの巨勢遊水地建設すると共に導水路により26m㎥/s嘉瀬川排水することで巨勢川流量低減図っている。

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洪水調節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 16:23 UTC 版)

放流 (ダム)」の記事における「洪水調節」の解説

治水目的としたダムにおいては大雨時などの異常出水による流入ダム受け止め流入量以下の放流を行うことで下流への洪水を防ぐことができる。詳細は洪水調節の項目を参照

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洪水調節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 23:49 UTC 版)

大野ダム (京都府)」の記事における「洪水調節」の解説

最大目的である洪水調節は先述通り1953年台風13号による洪水計画高水流量とし、ダム地点における計画高水流量毎秒2,000立方メートルから毎秒1,000立方メートル調節し下流には毎秒1,400立方メートルへと流量抑制する。これに堤防などの河道改修組み合わせて治水基準点福知山市における計画高水流量毎秒6,500立方メートル毎秒5,600立方メートル抑制するダム地点より調節後の流量少ないのは、ダム下流支流より注ぐ流量分を加味しているためである。由良川水系において治水目的有する既設ダム大野ダム畑川ダム畑川2012年竣工)、栗柄ダム建設時の名称は西紀ダム滝の尻川2013年竣工)がある。大野ダム下流由良川合流する高屋川上林川土師川など主要支流にはダム建設されていないこうした状況の中、2004年平成16年10月京都府襲った台風23号由良川流域平均292.6mmの大雨降らせ由良川本流支流増水し舞鶴市堤防決壊するなどして大きな被害もたらした大野ダムでは流入量が毎秒1,186立方メートル達しダム毎秒723立方メートル放流し毎秒463立方メートル洪水量を調節した。しかし豪雨ピークがこの時二度の山となって襲ったためダム湖洪水満杯となり、これ以上水位超えるダム本体から洪水越流して危険な状態になるサーチャージ水位まで残り2メートルの所まで迫っていた。通常であればダム本体決壊という最悪事態避けるため放流量を流入量と同等になるように増やしていく、いわゆるただし書き操作実施されるのがダム放流操作鉄則となっており、大野ダム操作規程にも明記されていた。ところが10月20日由良川下流舞鶴市を通る国道175号走行していた観光バス由良川増水立ち往生し増水により乗客37名がバス屋根避難する事態発生ダム管理事務所にも一報入ったこのため人命救助最優先とするため京都府副知事指示により洪水ダムがあふれる直前限界まで貯水し、放流抑制する対応を取った。この結果21日乗客37名は無事救助されたが、仮に放流量を増やした場合37名の乗客濁流飲み込まれ逆に放流抑制したままであればダムから洪水越流する危険性極めて高かった際どい放流操作ではあったが管理側の英断により37名の命が失われずに済んでいる。 人命救助理由ダムの放流操作制限した例としては1968年昭和43年8月岐阜県加茂郡白川町国道41号発生した飛騨川バス転落事故において、救助のため直上流にある上麻生ダム飛騨川)の放流断続的に停止した中部電力の例がある。

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洪水調節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 07:42 UTC 版)

石淵ダム」の記事における「洪水調節」の解説

洪水調節については北上川上流改修計画従いダム地点における計画高水流量毎秒900立方メートル定めダム毎秒220立方メートル調節し下流流量毎秒680立方メートル抑制する計画であった。だが1947年9月カスリーン台風、および1948年9月アイオン台風という二つ台風が二年連続北上川流域襲い流域大きな被害受けた。特にアイオン台風については一関市川賀慶地点水位が24.35メートルにまで達し流域全体死者行方不明者709人、被害家屋33646戸を記録し被害総額当時の額で約1275000万円上る壊滅的被害となった。 カスリーン・アイオン両台風始め当時日本連年台風集中豪雨による水害頻発し被害額増大戦災から復興するための大きな阻害要因となった内閣経済安定本部建設省対し日本の主要10水系対象新し治水計画検討するように指示これに伴い北上川は主要10水系一つ選ばれ新たな治水計画作成を行うことになった1949年成立した北上川上流改訂改修計画がこれに当たり、従来北上川上流改修計画定めたピーク時基本高水流量改定したものであるが、カスリーン台風時の洪水基準毎秒9,000立方メートル改め北上川五大ダム毎秒2,000立方メートル調節舞川洪水調節池(後の一関遊水地)で毎秒700立方メートル調節することで、調節後の流量狐禅寺狭窄部の流下能力である毎秒6,300立方メートル抑制する方針とした。 この改訂改修計画に基づき石淵ダムの洪水調節計画改訂されることになり、計画高水流量当初計画比べ毎秒300立方メートル増やして毎秒1,200立方メートルとし、調節量を毎秒300立方メートル増加させることで下流への洪水流量毎秒900立方メートル抑制する計画になった石淵ダム以降五大ダム一角として胆沢川のみならず北上川治水重要な役割担っている1959年昭和34年)の伊勢湾台風において初め本格的に実施されダムの洪水調節であるが、ダム湖流入した洪水過去最大流量記録したのは1988年昭和63年8月29日記録した前線低気圧に伴う大雨による洪水であり、ダム地点では毎秒1,077.9立方メートルという計画高水流量に近い流量となった。この時ダム毎秒675立方メートル計画調節量の倍に当たる洪水調節を行い下流洪水被害軽減している。 石淵ダムには放流を行うための洪水吐きに6門のゲート備え付けられている。中央には通常の放流使用する常用洪水吐ゲートオリフィスゲート)が2門、その両脇には計画上回る洪水時に使用される非常用洪水吐ゲートクレストゲート)が左右各2門設置され、6門のゲートが横一列並んでいる。ダム左岸には取水塔があるが右岸にも取水塔似た建物がある。これはダム建設時および完成後に排水を行うための排水塔であるが、完成使用されることはほとんどなく廃墟に近いたたずまい見せている。

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