治山ダムの効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 00:01 UTC 版)
渓流に部分的な緩斜面を造成することにより流速を落ち着かせ、流向をコントロールする。このため、必ずしもダムの背面が空っぽである必要はなく、完成時点でほぼ満砂状態となっていることが普通である。主な効果は次の通り。 渓流内の勾配を緩和:侵食傾向の激しい渓流に設置することにより、ダム背部の渓流勾配を緩和し、水平方向の渓岸侵食、鉛直方向の渓床侵食を防止する。 崩壊地の拡大防止:崩壊地の直下流に設置することにより、崩壊地の拡大を防止する。 不安定土砂の固定:過去の土石流などで堆積した土塊の下流部に設置することにより、再移動(再土石流化)を防止する。 土石流による荒廃防止:土石流の流下による渓岸侵食の防止、土石流の流速緩和ひいては抑止する。 流木対策:流木被害を防止するため、スリットダム化した治山ダムも存在する。
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