主な役持ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/01 17:08 UTC 版)
「ハートの国のアリスシリーズ」の記事における「主な役持ち」の解説
この世界において、顔がハッキリと誰にでも見え、高い戦闘力や身体能力・特殊技能を持つ、数少ない特権階級のキャラクター。皆フルネームとは別に通り名か、それに変わる役職名を持つ(詳しくは作中用語の項目参照)。 ブラッド=デュプレ (Blood Dupre) 声 - 小西克幸 年齢:26〜29歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:185cm〜190cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 広大な領地を有するマフィア―“帽子屋”ファミリー(領土の項目参照)のボス。主人公の元恋人である家庭教師と瓜二つの容姿だが、セクハラ発言の連発やその強引な性格など、内面的には大きく異なる。冷静沈着な策士だが、自分を楽しませてくれる物事や人物が好きで、退屈と面倒が大嫌い。女性に人気が高く、自身の服装以外には発揮されるハイセンスさや幅広いジャンルに目を通す読書家の教養人という多くの美点を持ちながら、気だるげに喋っては敢えて悪人を装いたがる。非常に気紛れで我儘な様子は、希少な読書家・チェス仲間の主人公には「お嬢様みたい」と評されている。腹心の“三月ウサギ”―エリオットには、度重なる強要により「オレンジ色の食物」と蔑むほどににんじんやそれを使った料理嫌いにされたり、ひたむき過ぎる称賛を向けられて居心地が悪い思いをさせられたりと、手を焼いている様子。こよなく愛する紅茶への豊富な知識と厳格な拘りから、よく取り乱したり、コーヒーを疎んだりととにかく煩く、夜のお茶会が趣味。 肩まで無造作に伸ばされた黒髪に、碧の瞳。薔薇やトランプマークで、奇抜かつ派手に飾られた帽子がトレードマーク。急場には瞬時に、薔薇付きのマシンガンへと変化するステッキを常に持ち歩いている。帽子は『クローバー』の会合時にも、同デザインの色違いを被っており、薔薇のタイピンと共にお気に入り。 “ハートの女王”―ビバルディの実弟であることは極秘事項なため、『ジョーカー』以前は帽子屋屋敷の薔薇園が密会場所。『ダイヤ』や『ミラー』ではまだ帽子屋ファミリーが発展途上であるだけに、ボスとして若いのかこれまでの悠然とした体がなく、若干心境の変化が分かり易くなっている。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、シンフォニアの不良のほとんどが集まるとされる寮―“帽子屋寮”の“寮長”を務める学生。結束堅い帽子屋寮の、絶対のルールとして君臨するカリスマ。しかしならず者のトップを自称してはいるが、どこか貴族的な整った顔立ちをしている。 エリオット=マーチ (Elliot March) 声 - 最上嗣生 年齢:23〜26歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:195cm〜200cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 “三月ウサギ”の通り名を持つ、帽子屋ファミリーのNo.2。かつて禁忌とされる大罪に手を染めて投獄されていた所を、ブラッドの助力で脱獄に成功。以来、ブラッドを盲目的に敬愛し、絶対服従を誓っている。その短気さから、考える前にまず銃を撃つという、自他共に認める危険な男。だが、仲間や一度気に入った者には無類の好意を示す素直な性格で面倒見も良いため、周囲からは双子の門番―ディーとダムの上司でありながら、保護者扱いされている。食事は常に大好きなにんじん料理やにんじん菓子のみで、にんじんスティックも大好物ながら、にんじんそのものは嫌いと宣っている。『ダイヤ』や『ミラー』ではブラッドの片腕としてまだ未熟で、迂闊な発言が多いため、ブラッドからステッキなどでよく打ち据えられているが、心身共にあまり堪えていない。 逞しい体格で、常にベルトに挟んだ愛用の銃は、フリントロック式。紫掛かった青い瞳に、肩まで波打つオレンジ掛かった金髪からは立派な黄茶のウサギ耳が生えているものの、ウサギであることは完全否定で“ブラッドの犬”を自称している。ウサギ耳の手触りの抜群さや性格の健気さから、主人公に虐げられることが稀にある。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、帽子屋寮の“副寮長”を務める学生。本編同様のブラッドの懐刀として、寮長業務の多くやルール違反者への制裁などの荒事を、嬉々として代行している。 トゥイードル=ディー、トゥイードル=ダム (Tweedle Dee,Tweedle Dum) 声 - 福山潤(2役) 年齢:13〜16歳(便宜上 / 子供時)、18〜21歳(便宜上 / 大人時) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:155cm〜160cm(子供時)、165cm〜170cm(大人時) 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 “血まみれの双子(ブラッディ・ツインズ)”の二つ名を持つ、“帽子屋屋敷”(領土の項目参照)の雇われ門番達。子供の無邪気さと、相手を傷つけることに喜びを見出す残忍な性質を持ち、猟奇的な所業を遊びとして好む。そのため、身長より大きなトランプマーク付きの愛用の斧(二人で色違いの短銃にも変化)以外にも、多数の刃物を屋敷内の自室にコレクションしており、その点でチェシャ猫―ボリスとは気が合い、領地を超えた遊び仲間。年上の主人公を「お姉さん」と呼んで慕い、暇さえあれば子供であることを盾に甘え、遊んで欲しがる。 青い服と瞳で休暇にこだわり、ハキハキ喋るのがディー。ピンクがかった赤い服と瞳でお金にこだわり、のんびりした口調なのがダム。時折カラーコンタクトで目の色まで変える“とりかえっこ”で人をからかえるよう、髪型や色違いの服などをわざとお揃いにしていたりするため、見破るのは至難の業。当人達も、主に「双子」と呼ばれるなどの一緒くたの扱いこそ2人が同等の証だとして、敢えて見分けられないよう努めている模様。背の低さを気にしており、長身のエリオットを上司にも関わらず「馬鹿・ひよこウサギ」と罵る。 『クローバー』では、時折大人に変身。長髪を一纏めにしたのがディー、これまで同様の短髪の前髪をピンで留めているがダム。『ダイヤ』ではずっとこの大人姿なので子供姿を知る者はいないが、性格は全く同じまま。逆に『ミラー』では子供姿であることを謳歌しており、大人姿になることには意味を見出せない様子。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、帽子屋寮の警備を務める双子。主人公にとって年齢的には年下に当たるので可愛がってはいるが、入学順的に上級生に当たる。“ツインズ”の通称で、エリオットとの追い掛けっこ中の破壊行為や、ボリスとの箒レースによる校内暴走などでも有名な悪戯好きの問題児。 ビバルディ (Vivaldi) 声 - 甲斐田裕子 年齢:29〜32歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:165cm〜170cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、劇場版 ハートの国での“ゲーム”の“主催者”(作中用語の項目参照)である、“ハートの城”(領土の項目参照)の艶やかな“ハートの女王”。“ハートの王”―キング(その他の項目参照)も健在ではあるものの、城における実権はほぼビバルディが握っている。斬首刑好きで気分屋、傍若無人でヒステリックな性格。お気に入りの主人公には寛容に接し、女友達や玩具と遊ぶ少女のような幼気さで好いてくれる。可愛いぬいぐるみ集めの趣味や自室を知るのは、極一部の者のみ。幼くして役持ちとなり城へ上がった為、ブラッドが実弟であることを知る者はほぼ皆無ながら、大の紅茶派で、他の花は認めない程に赤い薔薇の生花を好むのは同じ。そのため、自身の香水や風呂でも薔薇を愛用し、大好きな赤に染まる夕方以外の時間帯は機嫌が悪い。 常に手にしている、ルビーが嵌められハートをあしらった錫杖を、稀に短銃や斧などに変化させ使うこともあるが、滅多に自ら戦うことはない。左の口元に黒子、鎖骨の下に真っ赤なハートのタトゥーがあり、グラマー。が、近年はお年について敏感になっているらしく、「オバサン」や「厚化粧」などの単語は逆鱗。 『クローバー』以降、猫好きが発覚。それによりボリスには優しいが掃除屋の“眠りネズミ”―ピアスは大嫌いで、見ると激しく怯える。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは生徒の代表組織―“自治会”の会長と、自治会室を構える寮―“赤薔薇寮”の寮長を兼任する研究生。その高貴な美貌と堂々たる風格から“赤薔薇の女王”の二つ名で多くの崇拝者を持つが、実はこちらでも正真正銘の某国の女王。 ペーター=ホワイト (Peter White) 声 - 宮田幸季 年齢:18〜23歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:175cm〜180cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 ハートの城の宰相を務める“白ウサギ”。主人公を自分の居る世界に引き入れるべく、強制的に穴に連れ込んで薬を飲ませた張本人。極度の潔癖症により他者は全て雑菌扱いなので、大好きな主人公以外には触れることさえ許さない。顔も地位も金回りも良いが、主人公へは偏った無償の愛を過多に注ぎ続けて付き纏っており、人の意見に聞く耳を持たず、他者への言動が常に殺意剥き出しの突飛なものに終始していることから、いつも「ストーカー・電波ウサギ」と主人公の不興を買っている。しかし根は無垢で、やや夢見がちな乙女思考の持ち主。常に敬語。 チェーンでたすき掛けにした大きな数字表記の金時計は、戦闘時に主に拳銃に変化させるが、細剣にすることも可能。服装の至る所にある釦の意匠も金時計で、丸眼鏡を常用している。会合時の正装では、金時計の文字盤も花柄になっている。真っ赤な瞳に、髪も肌も雪のように真っ白で、スラリと伸びたウサギ耳の存在を主人公に嘆かれるほどの美々しい容姿だが、それとは対照的な狡猾さから陰では“黒ウサギ”と囁かれている。また、同じ服装をした二足歩行の膝丈サイズのウサギ姿へも、任意で変身可能。 『クローバー』以降、自分達の世界に主人公が残ってくれたことに喜びを感じる反面、独占欲が芽生えつつある。『ダイヤ』や『ミラー』では冒頭で忽然と消えてしまうが、主人公にとっては引っ越しで弾かれる以前に居た国々を象徴する大切な案内人。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、主人公の幼馴染み。愛する主人公との学園生活を夢見るあまり、自らが在籍するシンフォニアへの主人公の入学を、グレーゾーンな手段で整えてしまう。自治会の“書記”と赤薔薇寮の副寮長を兼任する明晰さでクールビューティとして名高い潔癖症の優等生だったが、主人公の入学後はやはりストーカーになった為、日々周囲を呆然とさせている。業務をサボりがちなビバルディやエースに代わって働く、自治会の貴重な働き手。 エース (Ace) 声 - 平川大輔 年齢:23〜26歳(便宜上 / 大人時)、12〜14歳(便宜上 / 子供時)、15〜17歳(便宜上 / 青年時) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:185cm〜190cm、155cm〜160cm(子供時)、165cm〜170cm(青年時) 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 ハートの城の軍事責任者だが、自室に辿り着くのも難しいほどの迷子癖から常時テント生活な、アウトドア派の“ハートの騎士”。鍛錬と称し、出会うたびに双子やナイトメアの補佐官―グレイに手合わせを申し込んでは厄介がられているが、それだけに剣術の腕は抜群。勧んでトラブルに突っ込んでは「俺ってツイてないんだ」と笑って済ませ、「騎士だから」で全てを片付けようとする、反省皆無なトラブルメーカー。爽やかな好青年風の一見通り、素で毒を吐く性格の黒さを一切隠さず振り撒く、裏表のない性格。 『ハート』『アニバアーサリー』ではハートの騎士の役割(作中用語の項目参照)を嫌い、“時計屋”―ユリウスの親友・部下としてその手伝いをしていたが、『クローバー』でユリウスが弾かれ別々になったため、少々不安定。ここでは一応ビバルディの部下を名乗っているが、早くユリウスの元に戻りたいらしく、よく主人公同様に扉の声に惑わされる。主人公が変わる事で置いて行かれるのを恐れている様子も伺え、ヤンデレ要素が強まっていただけに、ユリウスが再び現われた『ジョーカー』ではかなり安定した表情を見せるが、この世界の“役人”の1つ―“処刑人”(作中用語の項目参照)としての昏い一面も覗かせている。一方、『ダイヤ』では大人姿でも時折現れるものの、少年として墓守領に属するユリウスの保護下にあり、ユリウスを害すと判断した者には容赦がない。『ミラー』では青年姿だが、“ダイヤの女王”―クリスタ(後述)の意向から“ダイヤの城”(領土の項目参照)の預かりとなっており、クリスタの悪戯仲間。ダイヤの国のエースはどちらも、顔はあるがまだ役割は持っていない。 常に携帯しているのはハート柄の金色の鞘に収めた大剣だが、騎士としてのこだわりなだけで、銃器にも変化可能。鳶色の髪に、赤い瞳。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、主人公の上級生に当たる赤薔薇寮の学生。魔法使いながら体術にも優れ、その強さで日々学園の不正を取り締まる役員―自治会の“風紀委員”を務めるが、よくペーターをおちょくっては乱闘騒ぎを起こしたり、学園の器物を破壊している。また迷子癖も相変わらずで、全寮制の学園にも関わらず常にテント生活を送っている。 ボリス=エレイ (Boris Airay) 声 - 杉山紀彰 年齢:16〜19歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:170cm〜175cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 “チェシャ猫”の通り名を持つ、“遊園地”(領土の項目参照)の居候の猫。少年らしく快活で人当たりは良いが、性格は猫そのもので自由奔放。ナゾナゾが大好きで主人公にもよく出すが、答えをはぐらかすこともあり、対応は気紛れ。改造・銃(ガン)オタクで、常用の短銃以外にも大量の銃をコレクションしている自室は、全く原型を留めていない改築を無断で施したもの。帽子屋の双子とは感覚も趣味も近く、仲の良い友達。ピアスには食欲や嗜虐心を刺激され、よくナイフとフォークを手に追い掛け回している。 髪・耳・尻尾、さらにはお気に入りのファーや愛用のハンドガンに至るまでショッキングピンク。全体的に、瞳と同じ金色の鎖の付いた首輪やピアス・指輪などアクセサリーを多用している。ヘソ周りや目の下には、黒い三角のタトゥーがあるが、左目を開くことはない。露出度の高い服装が多いが、会合時や真夏でもファーは手放さないのがポリシー。 物事に固執しない性格から、引っ越しのたびに方々に弾かれており、『ハート』と『ジョーカー』では遊園地で居候、『クローバー』では“森”、『ダイヤ』や『ミラー』では“駅”に勝手に住み着いてエンジニアの真似事などをしていた。扉を媒介に空間の切り貼りが出来る能力により、お気に入りの遊園地の自室だけその時々の滞在地と繋いでいるが、領主の居る領土内で大きく力を行使するには事前許可が必要。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、主人公のクラスメイト。要領と面倒見の良さは相変わらずで頼りになる反面、自身が寮長を務める寮―“遊園地寮”の至る所に仕掛けられた傍迷惑なトラップの数々は、ほぼ全てがボリスの改造。ツインズと並ぶ説教常連組。 メリー=ゴーランド (Mary Gowland) 声 - 堀内賢雄 年齢:32〜35歳(便宜上) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:190cm〜195cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、ジョーカー、おもちゃ箱、劇場版 ハートの国の遊園地オーナーにして、“侯爵”。音楽をこよなく愛し、バイオリンを始めとした楽器を何かというと人前で演奏したがるものの、その腕はからっきしという壊滅的な音痴。本人は音楽による数々の凶行も、自身の演奏が素晴らしいからだと信じて疑わず、改善の意志はないことから周囲には「騒音公害・超音波兵器」として畏怖されている。普段は温厚で、主人公にとっては実の父親よりも父親らしく感じさせる包容力は、居候のボリスにはおっさんと弄られている。だが、いつもは恥ずかしさのあまり周りに「ゴーランド」と呼ばせているフルネームをからかわれると、どんな装甲も貫通するよう改造されたライフルへとバイオリンを変化させて攻撃してくる。豹変は短時間しか続かず、すぐにいつもの気さくで飾り気のない性格に戻る。 普段は青い目に丸眼鏡を掛け、栗毛色の髪は襟足だけ三つ編み。構造がデタラメなバイオリンは、音楽家としてのプライドから決して肌身離さない。どの服装にも、音符の模様やピアノの鍵盤など、音楽をモチーフにした意匠がある。 『クローバー』の引っ越しではハートの国に取り残されて消えていたものの、『ジョーカー』では遊園地ごと復帰し、ボリスや遊園地滞在時の主人公だけでなく、ピアスの面倒も見るようになる。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは現代魔法史の教師で、主人公のクラス担任。その性格により、教職員ながら遊園地寮に自室を構えているため、寮監も兼ねている。包容力に溢れた教師として人気は高いが、演奏の腕前は本編同様であることから遊園地寮の音楽室には誰も近付かず、ゴーランドの占有スペースとなっている。 ユリウス=モンレー (Julius Monrey) 声 - 子安武人 年齢:27〜30歳(便宜上 / 基本)、24〜27歳(便宜上 / ダイヤ時) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:190cm〜195cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 ハートの国の中立地帯―“時計塔”(領土の項目参照)の主で、通称は“時計屋”だが、“葬儀屋”とも揶揄されている。主人公以外に任意で時間帯を変更でき、全住人の命である“時計”(作中用語の項目参照)を修理する役割と時間の管理を担う、この世界で唯一無二の番人であり職人。仕事以外で塔から外出することはほぼないという、根暗で厭人家の仕事中毒人間。当初は主人公のことも厄介がっていたが、次第に態度を軟化させ、不器用ながらも励ましたり素直に照れるようになる(ツンデレ)。自分より不幸な人間を見ると幸せになるため、エースとは友達。コーヒー派。 青い目に青髪を後ろで一纏めにしたロングヘアで、左の耳飾りを始め、随所にローマ数字表記の金時計のアクセサリーを装着。黒の半縁眼鏡の着用は、仕事中のみ。時折手にしている工具(スパナ)は、戦闘時に小銃に変化する。 『クローバー』の引っ越しではハートの国に取り残されて消えていたものの、『ジョーカー』では“クローバーの塔”(領土の項目参照)のメンバーとして復帰。が、塔内の一室とユリウスの私室が繋がっただけなので、同じ中立―ナイトメアと干渉はし合うがその部下―グレイとはまた別の位置付けとなっている。対して『ダイヤ』や『ミラー』では墓守領に属し、抗争の激しい国で多忙ながらも、すぐに姿を消しては手を焼かせている少年エースを保護者として案じており、定期的に探し歩いている苦労人。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、不正を取り締まる学園所属の組織―風紀委員の“委員長”と、教職員専用寮を経て生徒寮になった寮―“塔”の生徒を纏める寮長を兼任する研究生。お堅い塔でも屈指の真面目人間で、よく塔の奥の研究室に篭っている。研究内容も、魔法に全てを丸投げしがちなルーンビナス国内にあって、手作業がほとんどな機器の修繕であることから、偏屈扱いされている。 ナイトメア=ゴットシャルク (Nightmare Gottschalk) 声 - 杉田智和 年齢:25〜28歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:175cm〜180cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 『ハート』『アニバーサリー』では、眠っている主人公の夢に現れ、夢を司る“夢魔”。モチーフの不思議の国のアリスに従えば、通り名は“芋虫”になるのだがそれを嫌がり、“蓑虫”を自称している。常に浮遊し、他人の心を読み、夢を自在に変化させる能力を持つ。大量の吐血を繰り返すほどに病弱だが、注射や薬の苦味を嫌って通院も投薬も徹底して拒否し、煙草も常用していることから、完治の見込みはない。そのため、本人はひたすら自分を「神秘的でカッコイイ・偉い」と信じ込むナルシスト振りだが、主人公にはすっかり「ダメ男」認定されている。 灰色の瞳に銀髪と全体的に色素が薄く、常に身に着けている眼帯の下の右目は役割上、決して開くことはない。不健康さが祟って、唇は常に紫掛かっている。モノトーンの服装が多いが、ポケットにはいつも薄紫のスカーフを飾っている。 『ハート』では逃走癖から夢に閉じこもっていたが、グレイに夢から引き摺り出されてしまった『クローバー』では、引っ越して来た主人公と“クローバーの塔”(領土の項目参照)の領主として現実で再会を果たす。が、地位の高さに反した子供っぽい我儘や逃亡、“会合”(作中用語の項目参照)のグダグダな主催振りで周囲を困らせ、『ジョーカー』でもグレイに多くの職務を代行させている。『ダイヤ』では少年駅長として、夢への逃走癖は健在だが、若干大雑把ながらもやや真面目に仕事をこなしている。そのあまりの頼りなさから、ボリスやグレイまで世話役及び部下として取り込みつつある。『ミラー』では主人公と同年代の青年姿ながら、既に不遜さも病弱さも健在。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、塔の保健室に常駐する学校医。塔の教職員管理者でありながら、あまりの病弱さと仕事嫌いで、常にグレイに世話を焼かせている。高度な空間魔法を難なく操り、魔法使いとしても医師としても有能な人物だが、実は初級の魔法がほとんど使えないと噂されている。 グレイ=リングマーク (Gray Ringmarc) 声 - 中井和哉 年齢:28〜31歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:185cm〜190cm 登場作品:クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー “トカゲ”の通り名を持つ、クローバーの塔のナイトメアの補佐官。上司がサボった業務の代行や護衛に留まらず、日常生活の面倒も率先して看ている世話焼きさから、主人公には「お父さん・お母さん」みたいだと言われている。元はナイトメアを暗殺しようと周囲をうろつく内、そのままそれが定位置となってしまったものの、酷薄な面は未だ健在。主人公の世界の常識に匹敵する言動と落ち着きの持ち主だが、料理の腕前は破壊的で、一部には「生物兵器」として名高い。が、ココアやコーヒーなど飲み物を淹れる腕は良い。喫煙家なのは『ダイヤ』や『ミラー』でも相変わらずだが、主人公も目を見張る程に柄の悪い現役暗殺者。しかし二言目には「殺す」と言っている若きナイトメアを実際には親身に世話していることから、既に当人達以外は危険視するどころか、すっかり面倒を任せてしまっている。また全作共通で「小さくて可愛いもの」には目がなく、よく小動物を拾ったりウサギ姿のペーターによろめいたりと、常にかたなし。 爬虫類を思わせる金の瞳に黒髪で、左の首筋には黒いトカゲの刺青があり、ナイトメア同様、普段からモノトーンで統一されたスーツとロングコートを着用。短剣二刀流の凄腕の使い手で、腕前はエースと互角。両腕に革ベルトで装備している、柄まで総鉄製のメインのもの以外にも、右足にズラリと並んだくないサイズのものなど、体中のあらゆる場所にナイフを隠し持っている。『ダイヤ』や『ミラー』でも基本はほぼ変わらないが、着崩したルーズなイメージが強くなり、以前と大きく印象が異なる。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、塔の使用人の統括者―“執務官”。その立場以上に、親身にナイトメアの世話を焼いては補佐している。優秀な魔法使いでありながら、いつもの短剣を使った戦闘などの体術にも何故か優れている。 ピアス=ヴィリエ (Pierce Villier) 声 - 保志総一朗 年齢:16〜17歳(便宜上) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:165cm〜170cm 登場作品:クローバー、ジョーカー、おもちゃ箱 『クローバー』の引っ越しで森に現われた、“眠りネズミ”。好き嫌いを素直に示すあどけない性格で、大きな目をした顔も愛らしい。が、ボリスや双子の門番に苛められて帽子屋屋敷を家出した見た目通りの幼さとは裏腹に、帽子屋ファミリーの現役構成員として拷問や死体・現場の後処理を担当する“掃除屋”の職で重宝される残忍さも持つ。命の危機を感じないウサギのエリオットとペーター、コーヒー好きの性分が祟って眠れない自分に睡眠を与えてくれるナイトメアのことは熱烈に慕っているものの、その愛情表現は何かと「ちゅう(キス)」を迫ることであるため、嫌がられている。またほとんどの役持ちから稚拙な物言いやネズミの役割上、バカにされたり嫌悪されることが多く、「嫌われ者」と自らも口にしている。大好きなチーズと甘いものの偏食や拾い癖があり、森を彷徨っていた主人公との出会いを「落し物を拾った」として、主人公を私物化して譲らない。 前髪に黄色のメッシュが入った榛色のワンレングスヘアに、緑の瞳。丸い大きな耳と細長い尻尾は手入れを欠かさない自慢であり、斜めに被った黒い帽子はお気に入り。 『ジョーカー』では『クローバー』で住処だった森にサーカスが逗留したため、ボリス共々復帰した遊園地へ居を移した。が、所属は依然として帽子屋ファミリーのままであり、領土争いによる出撃時にはゴーランド勢ではなく、帽子屋ファミリーとして参戦している。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、遊園地寮に在籍する主人公のクラスメイト。いつまで経っても自寮内のトラップに引っ掛かる純真さなど、召喚士としては傑出した才能を覗かせているものの、興味の有無に激しく左右される紙一重な性格が祟り、大量のネズミを自身の影から出して操る―「お友達召喚」にしか、現在その力は発揮されていない。 ジョーカー (Joker) 声 - 石田彰 年齢:24〜27歳(便宜上) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:185cm〜190cm 登場作品:ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 エイプリル・シーズンと共に森にやって来た、“サーカス”の団長と“監獄”(作中用語の項目参照)の所長を兼任する役人。その二か所に現れるあまりに違い過ぎる2人が、全く同じ顔で同じように互いをジョーカーと呼び合うことから、主人公には腰の仮面との腹話術説に始まり、多重人格の同一人物や双子など、さまざまに憶測される。結局、主人公は口調の柔らかい方を「ホワイトさん」、腰の仮面としてちょっかいを掛けて来る口の悪い方を「ブラックさん」と呼び分けるようになる。ブラックさんは口の割りに比較的良い奴であり、強者を好むので同じ管理仲間のエースがお気に入り。またサーカスには否定的なことから、監獄に詰めていることが多い。団長としてサーカスを切り盛りしたり公演挨拶を率先して行なっているのは、実は性格が悪いホワイトさん。この世界のシステムの管理者という役人の立場や、決して殺せない存在であること、なんでも自分が楽しめるようにしてしまう性格から、顔無しには恐れられ、他の役持ちには「道化」と蔑まれる一方で疎まれている。『ダイヤ』や『ミラー』ではジョーカーの国ごとその存在を忘れられていたが、眠りについた主人公の夢に現れては、決断を迫るようになる。 ざんばらの赤毛に赤い瞳で、団長時は道化帽子に黒と赤を基調とした服、所長時は黒い軍服に軍帽で乗馬鞭。『ダイヤ』や『ミラー』では汽車の車掌としての服装もあるが、いずれも左目には眼帯、腰には仮面を付けている。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、学園の用務員といわれている神出鬼没な人物。趣味でフラフラと学園をうろついては、主人公と出会う。黒のとんがり帽を被っているのが、ブラックさん。 クリスタ=スノーピジョン (Crysta Snowpigeon) 声 - 小林沙苗 年齢:26〜29歳(便宜上 / 大人時)、10〜12歳(便宜上 / 子供時) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:165cm〜170cm(大人時)、140cm〜145cm(子供時) 登場作品:ダイヤ&ミラー 『ダイヤ』においてはゲームの主催者である“ダイヤの城”(領土の項目参照)のたおやかな“ダイヤ(白)の女王”。趣味は猟銃による狩りとトラップ作りと氷漬け。なんでも凍らせ、瞬時に粉砕も出来る能力を使い、希少な品を独自のこだわりに基づいて凍らせては城の一室にコレクションしている。そのため、虎視眈々とナイトメアを狙っており、駅には精力的に攻撃を仕掛けている。余所者として未だ希少である主人公のことも気に入り、フランクに接したかと思うと、悪戯と称して過激なトラップを仕掛けて楽しむ。外見に反し、争いを好む子供のように無邪気な酷薄さ、冷静な判断力と鋭い洞察力を併せ持つが、“黒ウサギ”―シドニーから何かと逃げ回っては怒らせてしまう甘え下手。臆病ながらハートの城同様に元は存在した“ダイヤの王”がいつしか姿を消したことについては、絶対君主であるクリスタを恐れ、その行方を誰も明確にしようとはしないという、公然の秘密と化している。シドニー程にあからさまな対抗意識や敵愾心はないが、ビバルディのことは嫌っている。 背を覆って緩く波打つ豊かな髪と胸の、楚々とした美女。しかし身軽なのがお気に入りで、遊びの時には専らおかっぱ頭の幼女姿をしている。その姿は愛らしいと主人公には好評だが、威厳がないとシドニーにはよく叱られており、公式な場では大人姿でいることが多い。 シドニー=ブラック (Sidney Black) 声 - 鳥海浩輔 年齢:18〜23歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:175cm〜180cm 登場作品:ダイヤ&ミラー ダイヤの城で宰相を務める“黒ウサギ”。忠臣として常にその身を案じているクリスタや主人公に対して、素直に好意的な言動が取れず、嫌味ばかりなツンデレ。とにかく白が大嫌いで、同じように城の宰相職を務めるウサギながら、自身とは全く正反対な性格で真っ白なペーターに激しい対抗意識を燃やしている。それにより、ペーターに溺愛されている主人公にも敵意を向ける、ややヒステリックな性格。またあまりの白嫌いが高じて黒至上主義を唱え、何でも黒にしてしまうことから自身の執務室や私室は真っ黒。自身の黒のコレクションルームには、日用品から美術品まで多くの黒い品を収集しては、悦に浸っている。自分がウサギであることや優秀さにも固執しており、クリスタのお目付け役の傍ら、宰相職でも多忙を極めるワーカーホリック振り。 チェーンでたすき掛けにした、花柄の文字盤に数字表記の大きな銀時計は、戦闘時に銀の拳銃に変化させる。モノクルを掛けた右目は赤、左目が黒のオッドアイ。おかっぱにしたストレートの黒髪から垂れた黒い耳は、いつも手入れを欠かさない。ペーター同様、服装や特徴はそのままのの、二足歩行で膝丈サイズなロップイヤー種のウサギ姿へも、任意で変身可能。 ジェリコ=バミューダ (Jericho Bermuda) 声 - 小山力也 年齢:30〜35歳(便宜上) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:195cm〜200cm 登場作品:ダイヤ&ミラー “ドードー鳥”の通り名を持つ、ダイヤの国の美術館の館長であり、墓地の墓守頭でもある、帽子屋ファミリーと対立するマフィアのボス。既に別の軸にいる大多数のジェリコが死んでいることから、先がないことが確定的―“死人”(作中用語の項目参照)といわれている。それ故に、死を意識しない他の住人達よりも主人公に近い感性を持つ、親しみやすい気さくな男。残していく領民達を案じ、少しでもより良い状態を残そうと、常に仕事に奔走している多忙な人物。また、『ミラー』では国名に反して主催者でもあるため、コーカス・ゲームの開催も取り仕切っている。 がっしりとした体躯に、オールバックにした髪、額の右から頬に掛けて十字の古傷2つを持つ。いくつも兼任している仕事の切り替えを服装でしており、館長とボスの時にはデザイン違いのスーツに眼鏡、墓守頭の時にはややミリタリー調のラフな服装にゴーグルで、ランタンを取っ手に下げた大きなスコップをよく手にしている。 ハンプティ (Humpty) 声 - 岡本信彦(2役) 年齢:20歳そこそこ 登場作品:ツイン “狂った卵(マッド・エッグズ)”や“狂った双子(マッド・ツインズ)”と通称されている、帽子屋屋敷の門番の片割れ。もう1人の門番であるダンプティとは容姿・年齢・行動パターンなど全てが違うが、双子とされている。しかし偶に2人揃うと、自身達が卵であることや、何でも卵関連に持ち込む話題が尽きぬ程、ダンプティとは仲良く大好きな塀の上で語り合っている。本人達はもちろん周囲にも長年の帽子屋屋敷の門番として、ハートの国に主人公が連れ込まれて以来の付き合いであると認識されている。が、主人公には双子の基礎的なパーソナルデータ以外の、共に過ごした思い出がないので違和感だらけ。それにより主人公には、パートナーとして自らに最も相応しい美しさを兼ね備えていると感じて積極的に好意を口にしているものの、からかわれていると取られており本気にされてはいない。美しいものに目がなく、自分が大好きという大変なナルシストで、自らを「この世で最も美しい卵」と豪語している。そのため、何かというと人目を集めようとしたり、注目を浴びていないことにキレる度に騒動を起こすので、確かに美青年ではあるものの、領民には敬遠されている。いかにも軟派な風情で誰にでもフランクな物言いだが、率直過ぎて馴れ馴れしくもあり、派手好き。 襟足だけ肩下まで伸ばされた髪は、左の一房だけ白いメッシュが入っている。軍服風のジャケットや帽子・パンツ・編み上げブーツはダンプティと揃いだが、色違い。下の黒いシャツの胸元は開け、青紫のスカーフタイも緩く巻いているだけで、着崩し気味。割れた卵のトップが付いたペンダントは、卵のモチーフを中央に配した両刃の巨大な斧になるが、ハンプティの美意識としては金色の銃の方がお気に入りで、斧を携帯しているのは上司命令。また、卵のモチーフには目がない。 ダンプティ (Dumpty) 声 - 岡本信彦(2役) 年齢:〜16歳 登場作品:ツイン ハンプティと並び称されている、帽子屋屋敷の双子の兄弟門番。ハンプティの激しい性格や言動を、大好きな“不気味さ”と捉えて好いているが、双子だからといって同じである必要はないと互いに考えており、別々の人間としてそれぞれの個性を尊重している為、仲は良いが基本的には別行動。一見するとハンプティよりも品行方正かに見えるが、実はオカルト寄りなマッドサイエンティストで、自室に併設した研究室でよく怪しい実験に耽っては爆発騒ぎや人体実験などの騒動を起こす。外見年齢の割りにやや表情に乏しく、飾り気のない言動で自己主張はハッキリとする性格から、主人公には真面目だが妙に落ち着き払った印象を与えている。しかしハンプティの不気味さを見たいがために、何かとハンプティを焚き付ける発言をすることは多い。所属的には敵対しているが、ボリスと仲が良い。 ハンプティより青味掛かった髪は、右の一房だけ白いメッシュが入っている。色違いのジャケットや帽子・パンツ・編み上げブーツだが着崩しているハンプティとは対照的に、赤紫のスカーフタイなどをきっちり身に着けている。卵のモチーフを中央に配した両刃の巨大な斧が、右耳に下げた割れた卵のピアスになった時には、無意識に指で弄ぶ癖がある。 解放を強く望む者の夢に、手足の生えた大きな卵の姿でハンプティと共に現れて、自身達も卵から孵して貰うべくそれを手助けする役割を持つ。それにより“王座”を目指すよう、夢で主人公を騒々しく追い立てる。
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主な役持ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 03:20 UTC 版)
「ハートの国のアリス〜Wonderful Wonder World〜」の記事における「主な役持ち」の解説
この世界において、顔がハッキリと誰にでも見え、高い戦闘力や身体能力・特殊技能を持つ、数少ない特権階級のキャラクター。皆フルネームとは別に通り名か、それに変わる役職名を持つ(詳しくは作中用語の項目参照)。また、『おもちゃ箱』の学園バージョンではキャラクターが本編で愛用している武器はほぼ全て、杖に代わって魔法使用を助けるマジックアイテムの1つ―魔法媒体であり、特に銃器は引き金を引くだけで呪文の詠唱なく魔法を撃ち出せる改造品とされている。 ブラッド=デュプレ (Blood Dupre) 声 - 小西克幸 年齢:26〜29歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:185〜190cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 広大な領地を有するマフィア―“帽子屋”ファミリー(領土の項目参照)のボス。主人公の元恋人である家庭教師そっくりの容姿と声だが、内面はセクハラ内容の多いややオヤジな発言が目立つ、冷静沈着な策士と大違い。女性人気は高いが非常に気紛れで我儘な様子は、希少な読書家仲間の主人公には「お嬢様みたい」と評されている。退屈と面倒、そして腹心の“三月ウサギ”―エリオットからの強要で「オレンジ色の食物」―にんじんやそれを使った料理が、視界にすら入れたくない程に大嫌い。赤薔薇と紅茶をこよなく愛し、夜のお茶会が趣味。“ハートの女王”―ビバルディの実弟であることは極秘事項なため、姉とは帽子屋屋敷の薔薇園でのみの密会。 肩まで無造作に伸ばされた黒髪に、碧の瞳。薔薇とトランプマークと値札で、奇抜かつ派手に飾られた帽子がトレードマーク。急場には瞬時に薔薇付きのマシンガンへと変化するステッキを、常に持ち歩いている。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、シンフォニアの不良のほとんどが集まるとされる寮―“帽子屋寮”の“寮長”を務める学生。結束堅い帽子屋寮の、絶対のルールとして君臨するカリスマ。しかしならず者のトップを自称してはいるが、どこか貴族的な整った顔立ちをしている。 エリオット=マーチ (Elliot March) 声 - 最上嗣生 年齢:23〜26歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:195〜200cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 “三月ウサギ”の通り名を持つ、帽子屋ファミリーのNo.2。大罪人として“監獄”(作中用語の項目参照)に投獄されていた所を脱獄させたブラッドを盲目的に敬愛し、絶対服従を誓っている。その短気さから、考える前にまず銃を撃つという、自他共に認める危険な短絡思考の主。だが仲間や一度気に入った者には無類の好意を示す素直な性格で面倒見も良いため、周囲からは双子の門番―ディーとダムの上司でありながら、保護者扱いされている。食事は常に大好きなにんじん料理やにんじん菓子のみで、にんじんスティックも大好物なのににんじんそのものは嫌いと宣っている。 逞しい体格で、常にベルトに挟んだ愛用の銃は、フリントロック式。紫掛かった青い瞳に、肩まで波打つオレンジ掛かった金髪からは立派な黄茶のウサギ耳が生えているものの、ウサギであることは完全否定で“ブラッドの犬”を自称している。ウサギ耳の手触りの抜群さや性格の健気さから、主人公に虐げられることが稀にある。一部作品ではウサギの姿を見かけることもある。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、帽子屋寮の“副寮長”を務める学生。本編同様に懐刀としてブラッドに心酔しており、多くの寮長業務からルール違反者への制裁などの荒事まで、嬉々として代行している。 トゥイードル=ディー、トゥイードル=ダム (Tweedle Dee,Tweedle Dum) 声 - 福山潤(2役)、八代拓(スペード - ディー)、天﨑滉平(スペード - ダム) 年齢:13〜16歳(便宜上) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:155〜160cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 “血まみれの双子(ブラッディ・ツインズ)”の二つ名を持つ、“帽子屋屋敷”(領土の項目参照)の雇われ門番達。子供特有の無邪気さと、相手を傷つけることに喜びを見出す残忍な性質を持ち、猟奇的な所業を遊びとして好む。そのため、身長より大きなトランプマーク付きの愛用の斧(二人で色違いの短銃にも変化)以外にも多数の刃物を屋敷内の自室にコレクションしており、その点でチェシャ猫―ボリスとは気が合い、領地を超えた遊び仲間。年上の主人公を「お姉さん」と呼んで慕い、暇さえあれば子供であることを盾に甘え、遊んで欲しがる。クローバーの国以降は時折大人の姿にも。 青い服と瞳で休暇にこだわり、ハキハキ喋るのがディー。ピンクがかった赤い服と瞳でお金にこだわり、のんびりとした口調なのがダム。時折カラーコンタクトで目の色まで変える“とりかえっこ”で人をからかえるよう、髪型や色違いの服などをわざとお揃いにしていたりするため、見破るのは至難の業。当人達も、主に「双子」と呼ばれるなどの一緒くたの扱いこそ2人が同等の証だとして、敢えて見分けられないよう努めている模様。背の低さを気にしており、長身のエリオットを上司にも関わらず「馬鹿・ひよこウサギ」と罵る。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、帽子屋寮の警備を務める双子。年齢的には年下に当たるため主人公は可愛がってはいるが、入学順から学年では上級生に当たる。“ツインズ”の通称でエリオットとの追い掛けっこ中の破壊行為や、ボリスとの箒レースによる校内暴走などでも有名な悪戯好きの問題児コンビ。しかし青年の姿への変身魔法を難なく成し遂げてしまう、天才児でもある。 ビバルディ (Vivaldi) 声 - 甲斐田裕子 年齢:29〜32歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:165〜170cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、劇場版 “ハートの城”(領土の項目参照)の艶やかな“ハートの女王”で、ハートの国では“ゲーム”の“主催者”(作中用語の項目参照)でもある美女。“ハートの王”―キング(その他の項目参照)も健在ではあるものの、城における実権はほぼビバルディが握っている。斬首刑好きで気分屋、傍若無人でヒステリックな性格。お気に入りの主人公には寛容に接し、女友達や玩具と遊ぶ少女のような幼気さで好いてくれる。可愛いぬいぐるみ集めの趣味や自室を知るのは、極一部の者のみ。幼くして役持ちとなり城へ上がった為、ブラッドが実弟であることを知る者はほぼ皆無ながら、大の紅茶派で、他の花は認めない程に赤い薔薇の生花を好むのは同じ。そのため、自身の香水や風呂でも薔薇を愛用し、大好きな赤に染まる夕方以外の時間帯は機嫌が悪い。極度の猫好きで何よりもボリスのことは可愛がっているが、ネズミは大嫌いでピアスが来ると一騒動になる。 常に手にしている、ルビーが嵌められハートをあしらった錫杖を、稀に短銃や斧などに変化させ使うこともあるが、滅多に自ら戦うことはない。左の口元に黒子、鎖骨の下に真っ赤なハートのタトゥーがあり、グラマー。が、近年はお年について敏感になっているらしく、「オバサン」や「厚化粧」などの単語は逆鱗。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは生徒の代表組織―“自治会”の会長と、自治会室を備える寮―“赤薔薇寮”の寮長を兼任する研究生。その高貴な美貌と堂々たる風格から“赤薔薇の女王”の二つ名で多くの崇拝者を持つ、こちらでも正真正銘の某国の女王。 ペーター=ホワイト (Peter White) 声 - 宮田幸季 年齢:18〜23歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:175〜180cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 ハートの城の宰相を務める“白ウサギ”。主人公を自分の居る世界に引き入れるべく、強制的に穴に連れ込んで薬を飲ませた張本人。極度の潔癖症により他者は全て雑菌扱いなので、大好きな主人公以外には触れることさえ許さない。顔も地位も金回りも良いが、主人公へは偏った無償の愛を過多に注ぎ続けて付き纏っており、人の意見に聞く耳を持たず、他者への言動が常に殺意剥き出しの突飛なものに終始していることから、いつも「ストーカー・電波ウサギ」と主人公の不興を買っている。しかし根本、というより主人公にはどこまでも無垢でやや夢見がちな乙女思考の持ち主。常に敬語。 チェーンでたすき掛けにした大きな数字表記の金時計は、戦闘時に主に拳銃に変化させるが、細剣にすることも可能。服装の至る所にある釦の意匠も金時計で、丸眼鏡を常用している。会合時の正装では、金時計の文字盤も花柄になっている。真っ赤な瞳に、髪も肌も雪のように真っ白で、スラリと伸びたウサギ耳の存在を主人公に嘆かれるほどの美々しい容姿だが、それとは対照的な狡猾さから陰では“黒ウサギ”と囁かれている。また、同じ服装をした二足歩行の膝丈サイズのウサギ姿へも、任意で変身可能。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、主人公の幼馴染み。愛する主人公との学園生活を切望するあまり、自らが在籍するシンフォニアへの主人公の入学をグレーゾーンな手段で整えてしまう。自治会の“書記”と赤薔薇寮の副寮長を兼任する明晰さで潔癖症なクールビューティとして名高い才媛だったが、主人公の入学後はやはりストーカーになったため、日々周囲を唖然とさせている。業務をサボりがちなビバルディやエースに代わって働く、自治会の貴重な働き手。 エース (Ace) 声 - 平川大輔 年齢:23〜26歳(便宜上) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:185〜190cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 ハートの城の軍事責任者だが、自室に辿り着くのも難しいほどの迷子癖から常時テントでサバイバル生活、留守が当たり前なアウトドア好きの“ハートの騎士”。鍛錬と称し、出会うたびに双子やナイトメアの補佐官―グレイに手合わせを申し込んでは厄介がられているが、それだけに剣術の腕は抜群。勧んでトラブルに突っ込んでは「俺ってツイてないんだ」と笑って済ませ、「騎士だから」で全てを片付けようとする、反省皆無なトラブルメーカー。爽やかな好青年風の一見通り、素で毒を吐く性格の黒さを一切隠さず振り撒く、裏表のない性格。 『ハート』『アニバアーサリー』ではハートの騎士の役割(作中用語の項目参照)を嫌い、“時計屋”―ユリウスの親友・部下としてその手伝いをしていると本人は述べている。が、この世界の“役人”の1つ―“処刑人”(作中用語の項目参照)を兼務しており、その起点に関わるユリウスについては時に余人には計り知れない狂気を見せる。『ジョーカー』では監獄の役人、『スペード』では領地替えによりハンニバル(後述)の部下として黒の騎士もこなす。 真っ赤なロングコートに、常に携帯しているのはハート柄の金色の鞘に収めた大剣だが、騎士としてのこだわりなだけで、銃器にも変化可能。鳶色の髪に、赤い瞳。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、主人公の上級生に当たる赤薔薇寮の学生。魔法使いながら体術にも優れ、その強さで日々学園の不正を取り締まる役員―自治会の“風紀委員”を務めているので正義の味方を自称しているが、よくペーターをおちょくっては乱闘騒ぎを起こしたり、学園の器物を破壊しているので周囲の誰にもそんな認識はない。また迷子癖も相変わらずで、全寮制の学園にも関わらず常にテント生活を送っている。 ボリス=エレイ (Boris Airay) 声 - 杉山紀彰 年齢:16〜19歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:170〜175cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 “チェシャ猫”の通り名を持つ、“遊園地”(領土の項目参照)の居候。見た目は猫耳と尻尾の生えた快活で人当たりの良い青年だが、周囲の認識もその性格も猫そのものであり自由奔放。ナゾナゾが大好きで主人公にもよく出すが、答えをはぐらかすことも間々あり、対応は気紛れ。改造・銃(ガン)オタクで、常用の短銃以外にも大量の銃をコレクションしている自室は、全く原型を留めていない改築を無断で施したもの。帽子屋の双子とは感覚も趣味も近く、仲の良い友達。ピアスには食欲や嗜虐心を刺激され、よくナイフとフォークを手に追い掛け回している。 髪・耳・尻尾、さらにはお気に入りのファーや愛用のハンドガンに至るまでショッキングピンク。全体的に瞳と同じ金色の鎖の付いた首輪やピアス・指輪など、アクセサリーを多用している。ヘソ周りや目の下には黒い三角のタトゥーがあるが、左目を開くことはない。露出度の高い服装が多いが、会合時や真夏でもファーは手放さないのがポリシー。 物事に固執しない性格から、引っ越しのたびに方々に弾かれており『ハート』と『ジョーカー』では遊園地、『クローバー』では“森”、『ダイヤ』『ミラー』『スペード』では“駅”に勝手に住み着く。扉を媒介に空間の切り貼りが出来る能力により、お気に入りの遊園地の自室だけその時々の滞在地と繋いでいるが、領主の居る領土内で大きく力を行使するには事前許可が必要。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、主人公のクラスメイト。要領と面倒見の良さは相変わらずで頼りになる反面、自身が寮長を務める寮―“遊園地寮”の至る所に仕掛けられた傍迷惑なトラップの数々は、ほぼ全てがボリスの改造による。ツインズと並ぶ説教常連組。 メリー=ゴーランド (Mary Gowland) 声 - 堀内賢雄 年齢:32〜35歳(便宜上) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:190〜195cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、ジョーカー、おもちゃ箱、劇場版 ハートの国の遊園地オーナーにして、“侯爵”。音楽をこよなく愛し、バイオリンを始めとした楽器を何かというと人前で演奏したがるものの、その腕はからっきしという壊滅的な音痴。本人は音楽による数々の凶行も、自身の演奏が素晴らしいからだと信じて疑わず、改善の意志はないことから周囲には「騒音公害・超音波兵器」として畏怖されている。普段は温厚で、主人公にとっては実の父親よりも父親らしく感じさせる包容力は、居候のボリスにはおっさんと弄られている。だが、いつもは恥ずかしさのあまり周囲に「ゴーランド」と呼ばせているフルネームをからかわれると、どんな装甲も貫通するよう改造されたライフルへとバイオリンを変化させて攻撃してくる。豹変は短時間しか続かず、すぐにいつもの気さくで飾り気のない性格に戻る。 普段は青い目に丸眼鏡を掛け、栗毛色の髪は襟足だけ三つ編み。構造がデタラメなバイオリンは、音楽家としてのプライドから決して肌身離さない。どの服装にも、音符の模様やピアノの鍵盤など、音楽をモチーフにした意匠がある。 『クローバー』の引っ越しではハートの国に取り残されて消えていたものの、『ジョーカー』では遊園地ごと復帰してボリスや遊園地滞在時の主人公だけでなく、ピアスの面倒も見るようになる。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは現代魔法史の教師で、主人公のクラス担任。その性格により、教職員ながら遊園地寮に自室を構えているため、寮監も兼ねている。包容力に溢れた教師として生徒には慕われているが、演奏の腕前は本編同様なので誰も近付かない遊園地寮の音楽室は、実質ゴーランドの占有スペースとなっている。 ユリウス=モンレー (Julius Monrey) 声 - 子安武人 年齢:28〜31歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:190〜195cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、劇場版 ハートの国の中立地帯―“時計塔”(領土の項目参照)の主。通称は“時計屋”だが、“葬儀屋”とも揶揄されている。主人公以外に任意で時間帯を変更でき、全住人の命である“時計”(作中用語の項目参照)を修理する役割と時間の管理を担う、この世界で唯一無二の番人であり職人。仕事以外で塔から外出することはほぼないという、根暗で厭人家の仕事中毒人間。当初は主人公のことも厄介がるが次第に態度を軟化させ、不器用ながらも励ましたり素直に照れるようになるツンデレ。自分より不幸な人間を見ると幸せになるため、エースとは友達。作中では少数派である珈琲党の代表格。 青い目に青髪を後ろで一纏めにしたロングヘアで、左の耳飾りを始め、随所にローマ数字表記の金時計のアクセサリーを装着。黒の半縁眼鏡の着用は、仕事中のみ。時折手にしている工具(スパナ)は、戦闘時に小銃に変化する。 『クローバー』の引っ越しではハートの国に取り残されて消えていたものの、『ジョーカー』では“クローバーの塔”(領土の項目参照)のメンバーとして復帰。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、不正を取り締まる学園所属の組織―風紀委員の“委員長”と、教職員専用寮を経て生徒寮になった寮―“塔”の生徒を纏める寮長を兼任する研究生。お堅い塔でも屈指の真面目人間で皮肉屋であり、よく塔の奥の研究室に篭っている。その研究内容は魔法に全てを丸投げしがちなルーンビナス国内にあって、手作業がほとんどな機器の修繕であることから、偏屈扱いされている。 ナイトメア=ゴットシャルク (Nightmare Gottschalk) 声 - 杉田智和、小野友樹(スペード) 年齢:25〜28歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:175〜180cm 登場作品:ハート&アニバーサリー&新装版&ツイン、クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 異世界で主人公が眠っている時にのみ夢へ現れる、夢を司る“夢魔”。モチーフの不思議の国のアリスに従えば、通り名は“芋虫”になるのだがそれを嫌がり、“蓑虫”を自称している。常に浮遊し、他人の心を読み、夢を自在に変化させる能力を持つ。大量の吐血を繰り返す程に病弱だが、注射や薬の苦味を嫌って通院も投薬も徹底して拒否し、煙草も常用していることから完治の見込みはない。そのため主人公にはすっかり「ダメ男」認定されているのだが、本人はひたすら自分を「神秘的でカッコイイ・偉い」と信じ込むナルシスト振り。 灰色の瞳に銀髪や青白い肌と全体的に色素が薄く、常に身に着けている眼帯の下の右目は役割上、決して開くことはない。唇などは不健康さが祟って、常に紫掛かっている。モノトーンの服装が多いが、ポケットにはいつも薄紫のスカーフを飾っている。 『ハート』『アニバーサリー』では主人公会いたさと逃走癖から夢に閉じこもっていたが、グレイに夢から引き摺り出されてしまった『クローバー』以降も、引っ越しで主人公が“クローバーの国”へ移って来たことで現実でも会えるようになる。が、子供っぽさやサボり癖に拍車が掛かっており、グレイに多くの職務を代行させている。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、塔の保健室に常駐する学校医。塔の教職員管理者でありながら、あまりの病弱さと仕事嫌いで、常にグレイに世話を焼かせている。高度な空間魔法を難なく操る、魔法使いとしても医師としても有能な人物だが、実は初級の魔法がほとんど使えないと噂されている。 グレイ=リングマーク (Gray Ringmarc) 声 - 中井和哉 年齢:28〜31歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:185cm〜190cm 登場作品:クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード クローバーの塔の補佐官で、“トカゲ”の通り名を持つナイトメアの部下。業務の補佐・代行や護衛に留まらず、介護まで率先して行っているというユリウスに次ぐ苦労人。極度の料理音痴で、唯一まともに作れるのはココアや珈琲など一部の飲み物のみ。小さく可愛いものを深く愛し、ナイトメアの世話疲れで常に癒やしを求めている。その他詳細は『クローバーの国のアリス』参照。『ジョーカー』以前の作品では過去話として語られるのみだったナイトメアを殺そうとしていた暗殺者時代については、『ダイヤの国のアリス』参照。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、塔の使用人の統括者―“執務官”。その立場以上に、親身にナイトメアの世話を焼いては補佐している。優秀な魔法使いでありながら、いつもの短剣を使った戦闘などの体術にも何故か優れている。 ピアス=ヴィリエ (Pierce Villier) 声 - 保志総一朗 年齢:16〜17歳(便宜上) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:165〜170cm 登場作品:クローバー&新装版、ジョーカー、おもちゃ箱 『クローバー』の引っ越しで森に現われた、“眠りネズミ”。トボけた言動と好き嫌いを素直に示す性格であどけなさが目立つ反面、帽子屋ファミリーの現役構成員として拷問や死体・現場の後処理を担当する“掃除屋”の職で重宝される残忍さも持つ。チーズをこよなく愛し、好きになったものには直ぐにネズミの鳴き声に掛け「ちゅう」=キスをしたがり、主人公にもよくキスを強請る。その他詳細は『クローバーの国のアリス』参照。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、遊園地寮に在籍する主人公のクラスメイト。いつまで経っても自寮内のトラップに引っ掛かる間抜けさ=純真さが召喚士としての傑出した才能を孕みつつあるものの、興味の有無に激しく左右される紙一重な性格が祟り、大量のネズミを自身の影から出して操る―「お友達召喚」にしか、現在その力は発揮されていない。 ジョーカー (Joker) 声 - 石田彰、興津和幸(スペード) 年齢:24〜27歳(便宜上) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:185〜190cm 登場作品:ジョーカー、おもちゃ箱、ダイヤ&ミラー、スペード、劇場版 エイプリル・シーズンと共に森にやって来た、“サーカス”の団長と“監獄”の所長を兼任する役人。その二か所に現れるあまりに違い過ぎる2人組が、全く同じ顔で同じように互いをジョーカーと呼び合うことから、主人公には口調の柔らかい方を「ホワイトさん」、腰の仮面としてちょっかいを掛けて来る口の悪い方を「ブラックさん」と呼び分けられるようになる。ジョーカーはどうやっても死ぬことはなく、「“自分の”ジョーカーを殺せるのは“自分だけ”」とされている。『スペード』では街外れのバーのマスターとカジノのディーラーも務める。 『おもちゃ箱』の学園バージョンでは、学園の用務員といわれている神出鬼没な人物。趣味でフラフラと学園をうろついては、主人公と出会う。黒のとんがり帽を被っている方が、ブラックさん。 クリスタ=スノーピジョン (Crysta Snowpigeon) 声 - 小林沙苗 年齢:26〜29歳(便宜上 / 大人時)、10〜12歳(便宜上 / 子供時) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:165〜170cm(大人時)、140〜155cm(子供時) 登場作品:ダイヤ&ミラー 『ダイヤ』では主催者である“ダイヤの城”(領土の項目参照)のたおやかな“ダイヤ(白)の女王”。なんでも凍らせ、瞬時に粉砕も出来る能力を持ち、大人姿と子供姿を気分次第でころころと変えて現れる。珍しいものを凍らせてコレクションする趣味があり、ナイトメアと主人公はお気に入りで加えようと狙っている。その他詳細は『ダイヤの国のアリス』参照。 シドニー=ブラック (Sidney Black) 声 - 鳥海浩輔 年齢:18〜23歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:175〜180cm 登場作品:ダイヤ&ミラー ダイヤの城で宰相を務める“黒ウサギ”。主人公を始め、周囲や上司のクリスタにまで常に嫌味ばかりな毒舌家のツンデレ。黒好きが高じて白が大嫌いなため、ペーターに激しい対抗意識を燃やしている。黒く垂れたロップイヤー種風のウサギ耳と、オッドアイの持ち主。その他詳細は『ダイヤの国のアリス』参照。 ジェリコ=バミューダ (Jericho Bermuda) 声 - 小山力也 年齢:30〜35歳(便宜上) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:195〜200cm 登場作品:ダイヤ&ミラー “ドードー鳥”の通り名を持ち、ダイヤの国の美術館の館長であり、墓地の墓守頭でもある、帽子屋ファミリーと対立するマフィアのボス。既に別の軸にいる大多数のジェリコが死んでいることから、先がないことが確定的―“死人”(作中用語の項目参照)。『ミラー』では主催者でもあるため、コーカス・ゲームの開催も取り仕切っている。その他詳細は『ダイヤの国のアリス』参照。 ハンプティ (Humpty) 声 - 岡本信彦(2役) 年齢:20歳そこそこ 登場作品:ツイン “狂った卵(マッド・エッグズ)”や“狂った双子(マッド・ツインズ)”と通称されている、帽子屋屋敷の門番の片割れ。もう1人の門番であるダンプティとは容姿・年齢・行動パターンなど全てが違うが、双子とされている。しかし偶に2人揃うと自身達が卵であることや、何でも卵関連に持ち込む話題が尽きぬ程、ダンプティとは大好きな塀の上で仲良く語り合っている。本人達はもちろん周囲にも長年の帽子屋屋敷の門番として、ハートの国に主人公が連れ込まれて以来の付き合いと認識されている。が、主人公には双子の基本的なパーソナルデータ以外の、共に過ごした思い出はないので違和感だらけ。それにより『パートナーとして自らに最も相応しい美しさを兼ね備えている』と感じて積極的に主人公へ好意を伝えているものの、からかわれていると取られて本気にされてはいない。美しいものに目がなく、自分が大好きという極度のナルシストで、自らを「この世で最も美しい卵」と豪語している。そのため確かに美青年ではあるものの、何かというと人目を集めようとしたり注目を浴びていないことにキレては騒動を起こすので、領民には敬遠されている。いかにも軟派な風情で誰にでもフランクな物言いだが、率直過ぎて馴れ馴れしくもあり、派手好き。 襟足だけ肩下まで伸ばされた髪は、左の一房だけ白いメッシュが入っている。軍服風のジャケットや帽子・パンツ・編み上げブーツはダンプティと揃いだが、色違い。下の黒いシャツの胸元は大きくはだけ、青紫のスカーフタイも緩く巻いているだけで、着崩し気味。割れた卵のトップが付いたペンダントは、卵のモチーフを中央に配した両刃の巨大な斧になるが、ハンプティの美意識としては金色の銃の方がお気に入りで、斧を携帯しているのは上司命令。また、卵のモチーフには目がない。 ダンプティ (Dumpty) 声 - 岡本信彦(2役) 年齢:〜16歳 登場作品:ツイン ハンプティと並び称されている、帽子屋屋敷の双子の兄弟門番。ハンプティの激しい性格や言動を大好きな“不気味さ”と捉えて好むが、双子だからといって同じである必要はないと互いに考えており、別々の人間としてそれぞれの個性を尊重しているので仲は良いが基本別行動。外見年齢の割りにやや表情に乏しく、飾り気のない言動で自己主張はハッキリとする性格から、主人公には真面目だが妙に落ち着き払った印象を与えている。が、一見ではハンプティより品行方正かにも思えるが実はオカルト寄りなマッドサイエンティストで、自室に併設した研究室でよく怪しい実験に耽っては爆発騒ぎや人体実験などの騒動を起こす・ハンプティの不気味さを見たいがために何かとハンプティを焚き付けるなど、迷惑度合いは実の所ハンプティと遜色がない。所属的には敵対しているが、ボリスと仲が良い。 ハンプティより青味掛かった髪は、右の一房だけ白いメッシュが入っている。色違いのジャケットや帽子・パンツ・編み上げブーツは揃いだが着崩しているハンプティとは対照的に、赤紫のスカーフタイなどをきっちり身に着けている。卵のモチーフを中央に配した両刃の巨大な斧が、右耳に下げた割れた卵のピアスになった時には、無意識に指で弄ぶ癖がある。 解放を強く望む者の夢に、手足の生えた大きな卵の姿でハンプティと共に現れて、自身達も卵から孵して貰うべくそれを手助けする役割を持つ。それにより“王座”を目指すよう、夢で主人公を騒々しく追い立てる。 ルイス=キャロル (Lewis Carroll) 声 - 津田健次郎 登場作品:スペード クインの教団に所属する神父で、二つ名は“白の騎士”。自身の名前を偽物扱いしたり公務員を自称する変わり者だが、『スペード』冒頭で主人公を救助して恩人となる。以降主人公をペット扱いし、「怪獣ちゃん」と呼ぶようになる。元は傭兵兼武器商人だっただけあり、十字架デザインの槍を筆頭にミニクロスボウや短剣なども使いこなすという、やや無節操な戦闘スタイルの持ち主。ある時を境にかつての記憶をほぼ失ったが、代わって「天啓」に恵まれたので現状には大いに満足しており、それに関連してブラッドを恩人扱いしている。 クイン=シルバー (Quin Silver) 声 - 浅沼晋太郎 登場作品:スペード 白の領土の大教団の教皇として、神の化身“ユニコーン”の名でも崇められている人物。計算し尽くした神聖な立ち居振る舞いで民衆の絶大な崇拝を集めているが、不信心者は即殺処分というマフィア同然の独裁者。悪巧みにも社交にも積極的で卒がないが、機嫌を損ねるとネチネチとしつこく嫌味。愛飲しているのは白ワイン。 ハンニバル=ゴールド (Hannibal Gold) 声 - 石川界人 登場作品:スペード “ライオン”の通り名を冠する、黒の領土の領主。圧倒的な暴力により領内を纏める、豪放にして懐の深い人物かに見えるが実際は社交性に自信がなく、独りでひっそりと過ごしたい口数の少ないタイプ。『スペード』では上司でありながら、荒むエースに手を焼いている。スペードの国の主催者として、カジノの開催を取り仕切る。
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主な役持ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:50 UTC 版)
「クローバーの国のアリス〜Wonderful Wonder World〜」の記事における「主な役持ち」の解説
この世界において、顔がハッキリと誰にでも見え、高い戦闘力や身体能力・特殊技能を持つ、数少ない特権階級のキャラクター。皆フルネームとは別に通り名か、それに変わる役職名を持つ(詳しくは作中用語の項目参照)。 ブラッド=デュプレ (Blood Dupre) 声 - 小西克幸 年齢:26~29歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:185~190cm 広大な領地を有するマフィア―“帽子屋”ファミリー(領土の項目参照)のボス。主人公の元恋人の家庭教師とそっくりの容姿だが、セクハラ発言の連発やその強引な性格など、内面的には大きく異なる。冷静沈着な策士だが、自分を楽しませてくれる物事や人物が好きで、退屈と面倒と「オレンジ色の食物」―にんじんやそれを使った料理が大嫌い。『クローバー』ではとにかく主人公が気になるらしく、勤務中の主人公にちょっかいを掛けては、自分の相手をさせようとする。 薔薇やトランプマークで、奇抜かつ派手に飾られた帽子がトレードマーク。帽子は『クローバー』の会合時にも、同デザインの色違いを被っており、薔薇のタイピンと共にお気に入り。主な武器は、薔薇付きのマシンガン。 エリオット=マーチ (Elliot March) 声 - 最上嗣生 年齢:23~26歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:195~200cm “三月ウサギ”の通り名を持つ、帽子屋ファミリーのNo.2。短気だがブラッドを盲目的に敬愛しており、その発言には絶対服従。双子の門番―ディーとダムの上司でありながら、保護者扱いされている。食事は常にほぼ大好きなにんじん料理やにんじん菓子のみ。『ハート』で主人公に気遣われたことで心酔してしまい、『クローバー』では子供かペットのように無邪気に主人公に抱き付くので、上司としての立場を下っ端である主人公に日々説かれている。 肩まで波打つオレンジ掛かった金髪からは、立派な黄茶のウサギ耳が生えている。会合時は黒いスーツにロングコート。 トゥイードル=ディー、トゥイードル=ダム (Tweedle Dee,Tweedle Dum) 声 - 福山潤(2役) 年齢:13~16歳(便宜上 / 子供時)、18~21歳(便宜上 / 大人時) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:155~160cm(子供時)、185~190cm(大人時) “血まみれの双子(ブラッディ・ツインズ)”の二つ名を持つ、“帽子屋屋敷”(領土の項目参照)の雇われ門番達。子供特有の無邪気さと、相手を傷つけることに喜びを見出す残忍な性質を持つ。 『クローバー』では、時折大人に変身。その際は、青味掛かった黒髪をディーは伸ばして青い紐で結い、ダムは短くして前髪を赤と青のクロスにしたピンで留めている。白い縦縞の入った黒スーツの基本的なデザインはやはり揃えているものの、細部やネクタイの色だけでなく髪型でも、双子達の見分けが付かないのを気にする主人公のため、通常時より見分け易さを意識している。 青い服と瞳で休暇にこだわり、ハキハキ喋るのがディー。ピンクがかった赤い服と瞳でお金にこだわり、のんびりした口調なのがダム。 ビバルディ (Vivaldi) 声 - 甲斐田裕子 年齢:29~32歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:165~170cm “ハートの城”(領土の項目参照)の艶やかな“ハートの女王”。斬首刑好きで気分屋、傍若無人でヒステリックな性格。『クローバー』で猫好きなのが発覚。それによりボリスには優しいが掃除屋の“眠りネズミ”―ピアスは大嫌いで、見ると激しく怯える。ブラッドが実弟であることを知る者はほぼ皆無ながら、大の紅茶派で、他の花は認めない程に赤い薔薇の生花を好むのは同じ。 左の口元に黒子、鎖骨の下に真っ赤なハートのタトゥーがあり、グラマー。会合では普段の真紅のドレスから一変、黒を基調としたタイトスカートのスーツ姿に、ソバージュヘアの髪を垂らしている。 ペーター=ホワイト (Peter White) 声 - 宮田幸季 年齢:18~23歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:175~180cm ハートの城の宰相を務める“白ウサギ”。主人公を異世界に誘拐したストーカーで、周囲には「電波ウサギ」とよく言われている。根は無垢で主人公の幸せだけを願っているが、『クローバー』以降は自分達の世界に主人公が残ってくれたことに喜びを感じる反面、独占欲が芽生えつつある。 何かというと、チェーンでたすき掛けにした大きな金時計を拳銃にしては連射する。丸眼鏡を常用。会合時は黒いスーツで正装しているが、金時計の文字盤も花柄になっている。 エース (Ace) 声 - 平川大輔 年齢:23~26歳(便宜上) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:185~190cm ハートの城の軍事責任者で、“ハートの騎士”。だが、自室に辿り着くのも難しいほどの迷子癖があり、常時テント生活。鍛錬と称し、出会うたびに双子と戦っては負けなしの、剣技の持ち主。『クローバー』では親友の“時計屋”―ユリウスが弾かれて別れ別れになったため、少々不安定。ここでは一応ビバルディの部下を名乗っているが、早くユリウスの元に戻りたいらしく、よく主人公同様に扉の声に惑わされる。 常に携帯しているのはハート柄の金色の鞘に収めた大剣。会合時の服装が黒のダブルのスーツの上に赤いロングコートと、唯一普段の赤いロングコート姿とあまり変わり映えがないキャラクター。 ボリス=エレイ (Boris Airay) 声 - 杉山紀彰 年齢:16~19歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:170~175cm “遊園地”(領土の項目参照)の元居候の“チェシャ猫”。ほぼ人型の見た目だが性格は猫寄りなため、今作から登場した“眠りネズミ”―ピアスには食欲や嗜虐心を大いに刺激され、よくナイフとフォークを手に追い掛け回している。 物事に固執しない性格から、引っ越しの度に方々に弾かれており、『クローバー』では“森”(領土の項目参照)に住む。が、扉を媒介に空間の切り貼りが出来る能力により、どこに滞在してもお気に入りの遊園地の自室に繋いで生活している。 髪・耳・尻尾、さらにはお気に入りのファーや愛用のハンドガンに至るまでショッキングピンクだったが、会合時は黒のスーツとファー。 ナイトメア=ゴットシャルク (Nightmare Gottschalk) 声 - 杉田智和 年齢:25~28歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:175~180cm “クローバーの塔”(領土の項目参照)の領主にして、“夢魔”。『ハート』『アニバーサリー』では“クローバーの国”より逃走して“ハートの国”の住人達の夢に閉じこもっていたが、グレイによって夢から引き摺り出されてしまい、引っ越して来た主人公と現実の“クローバーの国”での再会を果たす。しかし地位の高さに反した子供っぽい我儘や逃亡、“会合”(作中用語の項目参照)のグダグダな主催振りで周囲を日々困らせている。冒頭での主人公の滞在地選択を時計塔にした場合、滞在地が引っ越しで消えて途方に暮れる主人公に、新たな滞在場所と自分の補佐という仕事を与えてくれたものの、『恋愛はコリゴリ』が信条の主人公に『自分と結婚すればその必要はなくなる』と結婚も持ち掛けてくるようになる。 夢の時とは変わり、『クローバー』ではフリルのあるブラウスに、金縁のモノトーンのスーツを常用。 グレイ=リングマーク (Gray Ringmarc) 声 - 中井和哉 年齢:28~31歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:185~190cm “トカゲ”の通り名を持つ、クローバーの塔のナイトメアの補佐官。上司がサボった業務の代行や護衛に留まらず、日常生活の面倒も率先して看ている世話焼きさから、主人公には「お父さん・お母さん」みたいだと言われている。元はナイトメアを暗殺しようと周囲をうろつく内、そのままそれが定位置となってしまったものの、酷薄な面は未だ健在。主人公の世界の常識に匹敵する言動と落ち着きの持ち主だが、料理の腕前は破壊的で、一部には「生物兵器」として名高い。が、ココアや珈琲など飲み物を淹れる腕は良い。「小さくて可愛いもの」には目がなく、よく小動物を拾ったり、ウサギ姿のペーターの正体を知りつつもよろめいたりと、常にかたなし。 爬虫類を思わせる金の瞳に黒髪で、左の首筋には黒いトカゲの刺青があり、ナイトメア同様、普段からモノトーンで統一されたスーツとロングコートを着用。短剣二刀流の凄腕の使い手で、腕前はエースと互角。両腕に革ベルトで装備している、柄まで総鉄製のメインのもの以外にも、右足にズラリと並んだくないサイズのものなど、体中のあらゆる場所にナイフを隠し持っている。『ダイヤ』や『ミラー』でも基本はほぼ変わらないが、着崩したルーズなイメージが強くなり、以前と大きく印象が異なる。 ピアス=ヴィリエ (Pierce Villier) 声 - 保志総一朗 年齢:16~17歳(便宜上) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:165~170cm 『クローバー』の引っ越しで森に現われた、“眠りネズミ”。好き嫌いを素直に示すあどけない性格で、大きな目をした顔も愛らしい。が、ボリスや双子の門番に苛められて帽子屋屋敷を家出した見た目通りの幼さとは裏腹に、帽子屋ファミリーの現役構成員として拷問や死体・現場の後処理を担当する“掃除屋”の職で重宝される残忍さも持つ。命の危機を感じないウサギのエリオットとペーター、珈琲好きの性分が祟って眠れない自分に睡眠を与えてくれるナイトメアのことは熱烈に慕っているものの、その愛情表現は何かと「ちゅう(キス)」を迫ることであるため、嫌がられている。またほとんどの役持ちから稚拙な物言いやネズミの役割上、バカにされたり嫌悪されることが多く、「嫌われ者」と自らも口にしている。大好きなチーズと甘いものの偏食や拾い癖があり、森を彷徨っていた主人公との出会いを「落し物を拾った」として、主人公を私物化して譲らない。 前髪に黄色のメッシュが入った榛色のワンレングスヘアに、緑の瞳。丸い大きな耳と細長い尻尾は手入れを欠かさない自慢であり、斜めに被った黒い帽子はお気に入り。普段は黄緑のジャケットは、会合では黒のスーツに変わる。
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主な役持ち
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「ダイヤの国のアリス〜Wonderful Wonder World〜」の記事における「主な役持ち」の解説
この世界において、顔がハッキリと誰にでも見え、高い戦闘力や身体能力・特殊技能を持つ、数少ない特権階級のキャラクター。皆フルネームとは別に通り名か、それに変わる役職名を持つ(詳しくは作中用語の項目参照)。 ブラッド=デュプレ (Blood Dupre) 声 - 小西克幸 年齢:25〜28歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:185〜190cm 貴族のように立派な領地を有するがマフィア―“帽子屋”ファミリー(領土の項目参照)のボス。主人公の元恋人であった家庭教師にそっくりの容姿と声を持つが、退屈と面倒と「オレンジ色の食物」―にんじんやそれを使った料理が大嫌いな策士。『ダイヤ』や『ミラー』でも紅茶と薔薇を愛して珈琲の香りを疎み、主人公とは読書家・チェス仲間となるのは同じだが、この過去の国ではまだ帽子屋ファミリーが発展途上であるだけに、ボスとして若いのかこれまでの泰然とした体がなく、若干心境の変化が分かり易くなっている。しかし『ミラー』では唯一人、いち早く主人公が他の時間軸からやって来た自身の友であると見抜き、仮の宿を提供するなどの敬意を表する観察眼の鋭さは健在。“ハートの女王”―ビバルディの実弟だが、この世界の者には極秘事項。 エリオット=マーチ (Elliot March) 声 - 最上嗣生 年齢:22〜25歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:195〜200cm “三月ウサギ”の通り名を持つ、帽子屋ファミリーのNo.2。かつて友人の時計の破壊という大罪を犯して投獄されていたが、ブラッドによって脱獄。以来、ウサギであることは完全否定で“ブラッドの犬”を自称している。また、常に大好きなにんじん料理やにんじん菓子の食事のみなところは相変わらずだが、子供のような素直さで主人公に懐いていた以前とは違い、『ダイヤ』や『ミラー』では見知らぬ新参者=怪しいと認識している主人公に警戒心を剥き出しにする。ブラッドの片腕としてまだ未熟で、迂闊な発言が多いため、以前よりもブラッドからステッキなどでよく打ち据えられているが、心身共にあまり堪えていない。 トゥイードル=ディー、トゥイードル=ダム (Tweedle Dee,Tweedle Dum) 声 - 福山潤(2役) 年齢:18〜21歳(便宜上 / ダイヤ時)、13〜16歳(便宜上 / ミラー時) / 血液型:AB型(便宜上) / 185〜190cm(ダイヤ時)、身長:155〜160cm(ミラー時) “血まみれの双子(ブラッディ・ツインズ)”の二つ名を持つ、“帽子屋屋敷”(領土の項目参照)の雇われ門番達。青い服と瞳で休暇にこだわり、ハキハキ喋るのがディー。ピンクがかった赤い服と瞳でお金にこだわり、のんびりした口調なのがダムなのにも変わりはないが、『ダイヤ』では子供のような無邪気さと、人を傷つけることに喜びを見出す猟奇的な面、そして計算高さを持つ双子の青年。その姿は『クローバー』での会合時の大人姿そのままで、ディーは長髪を青い紐で結い、ダムは以前通りの長さだが前髪を赤と青のクロスにしたピンで留めている。『ダイヤ』ではずっとこの大人姿なので子供姿を知る者はいないが、逆に『ミラー』では子供姿であることを謳歌しており、大人姿になることには意味を見出せない様子。 クリスタ=スノーピジョン (Crysta Snowpigeon) 声 - 小林沙苗 年齢:26〜29歳(便宜上 / 大人時)、10〜12歳(便宜上 / 子供時) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:165〜170cm(大人時)、140〜155cm(子供時) “ダイヤの城”(領土の項目参照)のたおやかな“ダイヤ(白)の女王”。『ダイヤ』においてはゲームの主催者(作中用語の項目参照)として、“測量会”(作中用語の項目参照)を開催する。趣味は猟銃による狩りとトラップ作りと氷漬け。自在に冷気を操り、どんな物も凍らせたりその後に瞬時に粉砕出来る能力を使い、希少な品を独自のこだわりに基づいて凍らせては城の一室にコレクションしている。そのため、虎視眈々と稀有な人種であるナイトメアを狙っており、“駅”(領土の項目参照)への攻撃には非常に精力的。余所者として未だ希少である主人公のことも気に入ってフランクに接したかと思うと、悪戯と称して過激なトラップを仕掛けて楽しむ。外見に反し、無邪気に争いを面白がる子供のような酷薄さ、冷静な判断力と鋭い洞察力を併せ持つが、“黒ウサギ”―シドニーから何かと逃げ回っては怒らせてしまう甘え下手。かつてはハートの城同様、臆病ながらも存在した“ダイヤの王”がいつしか姿を消したことについては、誰もが絶対君主であるクリスタを恐れてその行方を明確にしようとはせず、公然の秘密と化している。ペーターに対するシドニー程にあからさまな対抗意識や敵愾心はないが、ビバルディへの嫌悪感はある様子。 背を覆って緩く波打つ豊かな髪と胸の、楚々とした美女。しかし身軽なのがお気に入りで、遊びの時には専らおかっぱ頭の幼女姿をしている。その姿は愛くるしいと主人公には好評だが、威厳がないとシドニーにはよく叱られており、公式な場では大人姿でいることが多い。普段は金の刺繍入りの黄色掛かったローブ状のドレスで、右耳上に白百合を飾っており、鎖骨の下に黄色いダイヤのタトゥーがある。 シドニー=ブラック (Sidney Black) 声 - 鳥海浩輔 年齢:18〜23歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:175〜180cm ダイヤの城で宰相を務める“黒ウサギ”。忠臣として常にその身を案じているクリスタや主人公に対して、素直に好意的な言動が取れず、常に苛々して嫌味ばかりな毒舌家のツンデレ。とにかく白が大嫌いで、同じように城の宰相職を務めるウサギながら、自身とは全く正反対な性格で真っ白なペーターに激しい対抗意識を燃やしている。それにより、ペーターに溺愛されている主人公にも敵意を向ける、ややヒステリックな性格。黒至上主義を唱え、何でも黒にしてしまうことから自身の執務室や私室のインテリア一切が真っ黒。日用品から美術品に至る多くの黒い品を、自身のコレクションルームに収集しては悦に浸っている。自分がウサギであることや優秀さにも固執しており、クリスタのお目付け役の傍ら、宰相職でも多忙を極めるワーカーホリック振り。しかし『ミラー』ではクリスタがエースを引き取ってしまったため、迷子癖に手を焼かされて更にカリカリしている。 チェーンでたすき掛けにした、花柄の文字盤に数字表記の大きな銀時計は、戦闘時に銀の拳銃に転化。モノクルを掛けた右目は赤、左目が黒のオッドアイ。おかっぱにしたストレートの黒髪から垂れた黒い耳は、いつも手入れを欠かさない。ペーター同様、服装や特徴はそのままの、二足歩行で膝丈サイズなロップイヤー種のウサギ姿へも任意で変身可能。 エース (Ace) 声 - 平川大輔 年齢:23~26歳(便宜上)、12〜14歳(便宜上 / ダイヤ時)、15〜17歳(便宜上 / ミラー時) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:185〜190cm、155〜160cm(ダイヤ時)、165~170cm(ミラー時) ハートの城での主人公の同居人だが、酷い迷子癖であまり一緒に居たことはなかった“ハートの騎士”。この世界を管理する“役人”の1つ―“処刑人”(作中用語の項目参照)としての昏い一面も持ち、ダイヤの国にもふらりと現れる。 『ダイヤ』では元同居人の大人エースとは別に、少年エースが“時計屋”―ユリウスの保護下で墓守領に属している。一方、『ミラー』では青年エースはユリウスに墓守領から追い出された後、相変わらずの旅の末に迷い込んだ“ダイヤの城”でクリスタに気に入られて城の預かりとなっており、クリスタの悪戯仲間。表面上は飄々としているがユリウスから引き離されたことに納得出来ず、何かと理由を付けては墓守領へ行こうとする。ダイヤの国のエースはいずれも、顔はあるがまだ役割は持っておらず、ユリウスを害すと判断した者には容赦がない。 髪は大人姿より短く、剣も簡素。服装も赤いロングコートではなく、くすんだ青など暗めの色味の、身軽そうなものを身に着けている。しかし既に、テントやリュックなどのキャンプ用品一式は大人時と同じものを携帯している。 ジェリコ=バミューダ (Jericho Bermuda) 声 - 小山力也 年齢:30〜35歳(便宜上) / 血液型:O型(便宜上) / 身長:195〜200cm “ドードー鳥”の通り名を持つ、ダイヤの国の美術館の館長であり、墓地の墓守頭でもある、帽子屋ファミリーと対立するマフィアのボス。親しみやすく気さくな男だが、既に別の軸にいる大多数のジェリコが死んでいることから、先がないことが確定的―“死人”(作中用語の項目参照)といわれ、一部には特別視されている。それ故に、死を意識しない他の住人達よりも主人公に近い感性を持つ。残していく領民達を案じ、少しでもより良い状態を残そうと、常に仕事に奔走している多忙な人物。また、『ミラー』では国名に反して主催者でもあるため、コーカス・ゲームの開催も取り仕切っている。 がっしりとした体躯に、オールバックにした髪、額の右から頬に掛けて十字の古傷2つを持つ。いくつも兼任している仕事の切り替えを服装でしており、館長とボスの時にはデザイン違いのスーツに眼鏡、墓守頭の時にはややミリタリー調のラフな服装にゴーグルで、ランタンを取っ手に下げた大きなスコップをよく手にしている。 ユリウス=モンレー (Julius Monrey) 声 - 子安武人 年齢:24〜27歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:190〜195cm かつてはハートの国の中立地帯―“時計塔”(領土の項目参照)の主で、一時は主人公と別れ別れになってしまっていた友人の1人。“時計屋”とも“葬儀屋”とも呼ばれ、この異世界の全住人の命である“時計”(作中用語の項目参照)を修理する役割と時間の管理を担う職人でツンデレ。『ダイヤ』や『ミラー』では主人公と出会っていないユリウスで墓守領に属し、抗争の激しい国で多忙ながらも、すぐに姿を消してしまう少年・青年エースを定期的に探し歩いているので引きこもり色は薄め。『ミラー』では保護者として青年エースを案じているものの、不器用な性格により説明なく青年エースを墓守領から追い出したため、度々青年エースがユリウスを求めて迷子になるので、怒るシドニーの対応と青年エースの捜索に手を焼かされている苦労人。 ボリス=エレイ (Boris Airay) 声 - 杉山紀彰 年齢:16〜19歳(便宜上) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:170〜175cm どう見てもほぼ人間だが、“チェシャ猫”の青年。元は主人公の友人の1人だったが、過去である『ダイヤ』や『ミラー』では主人公をまだ知らず、“駅”に勝手に住み着いてエンジニアの真似事などをしている。改造・銃(ガン)オタクで無茶な改造が好きなスピード狂なのは変わらず、よく整備と称してとんでもない改造を汽車や荷物運搬カートなどに勝手に施しては、駅長―ナイトメアに怒られている。 ナイトメア=ゴットシャルク (Nightmare Gottschalk) 声 - 杉田智和 年齢:25〜28歳(便宜上)、10〜12歳(便宜上 / ダイヤ時)、16〜18歳(便宜上 / ミラー時) / 血液型:B型(便宜上) / 身長:175〜180cm、140〜145cm(ダイヤ時)、170〜175cm(ミラー時) 『ダイヤ』の冒頭や『ミラー』で主人公の夢に現れてその身を案じてくれる、夢を司る“夢魔”。『ダイヤ』では少年駅長として、夢への逃走癖と病弱さは健在だが、若干大雑把ながらもやや真面目に仕事をこなしており健気。そのあまりの頼りなさから、ボリスやグレイまでも世話役および部下として取り込みつつある。『ミラー』では主人公と同年代の青年で、既に不遜さは一人前だが、夢で大人ナイトメアに負けるなどの未熟さや繊細さを見せる。大人時の煙草に変わって、アロマテラピーに詳しい。 グレイ=リングマーク (Gray Ringmarc) 声 - 中井和哉 年齢:24〜27歳(便宜上) / 血液型:A型(便宜上) / 身長:185〜190cm 元はクローバーの塔のナイトメアの補佐官として、『ダイヤ』では主人公の友人、『ミラー』では同居人とそれぞれの冒頭ではされている人物。『ダイヤ』と『ミラー』ではナイトメアに仕える以前の“トカゲ”の通り名を持つ現役暗殺者として、二言目には「殺す」と宣言済みの若きナイトメアの周囲にしょっちゅう出没するが、実際には健康面も業務面も親身に世話して催しにも駅所属として出ていることから、既に当人達以外は危険視するどころかすっかりナイトメアの面倒を任されてしまっている。また、全作共通の「小さくて可愛いもの」にはやはり目がなく、よく捨て猫などの小動物を拾っては、駅で世話を焼いている。主人公も目を見張る程に柄も口も悪いが、相変わらず根は真面目で面倒見の良い喫煙家で、料理の腕も壊滅的。 両腕に革ベルトで装備している短剣二刀流の使い手で、左の首筋の黒トカゲのタトゥーやモノトーンで統一された服装など、『ダイヤ』や『ミラー』でも基本はほぼ変わらないが、開襟したシャツや紫のストールで着崩したルーズなイメージが強くなり、その退廃さが強い印象は以前と異なる。 ジョーカー (Joker) 声 - 石田彰 年齢:24〜27歳(便宜上) / 血液型:AB型(便宜上) / 身長:185〜190cm 主人公からはジョーカーの国ごとその存在を忘れられつつも恐れられている、“サーカス”の団長と“監獄”(作中用語の項目参照)の所長を兼任する“役人”。全く同じ顔で同じように互いをジョーカーと呼び合いながらもあまりに性格の違い過ぎる2人を、主人公は口調の柔らかい方を「ホワイトさん」、人型の時も腰の仮面の時も口が悪い方を「ブラックさん」と呼び分けている。『ダイヤ』では汽車の車掌、『ミラー』では湖の守り手として眠りについた主人公の夢に現れては決断を迫り、主人公を不気味がらせる。 ざんばらの赤毛に赤い瞳で、団長時は道化帽子に黒と赤を基調とした服、所長時は黒い軍服に軍帽で乗馬鞭。『ダイヤ』や『ミラー』では汽車の車掌としての服装もあるが、いずれも左目には眼帯、腰には仮面を付けている。
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