アニメにおける変遷
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アニメではシリーズごとの作風やテーマに沿って、それぞれ異なった個性が設定されている。 第1、2シリーズ 基本的に原作そのままの性格だが、原作の怖さは薄れ、親しみやすい。第1シリーズでは明るく子供らしい素朴な雰囲気で、可愛い女の子には多少照れるような場合もあったが、第2シリーズでは少し大人びていき、妖怪らしいクールさや怖さも見せ、美人も見ても殆ど関心を抱く素振りを見せなくなった。 第3シリーズ 歴代シリーズで特に妖怪と人間の共存を強く望んでおり、悪事を許さない強い正義感をもつヒーロー然とした熱血漢な性格。人間の味方としての側面が特に強いが、人間であっても悪事を働くなら容赦はしない点は歴代と同じ。原作のとぼけた表情やクールで達観した態度はあまり見られず、表情も豊かになる。原作や歴代シリーズと比べて好戦的なところが出て、敵を挑発したり凄んだりするなど荒っぽい言動も見せる。88話では調子に乗り、目玉おやじや仙人に戒められて自惚れを反省した。美女には特に弱く、頼られて俄然やる気を出したり褒められると赤面して露骨に喜ぶ。母親や兄弟がいないことへの寂しさをにじませる少年らしい一面も時折見せる。 第4シリーズ ドライな対人性としっとりとした落ち着きを併せ持つ紳士的個性。敵妖怪を単に倒すだけでなく反省させて許すケースも増え、美女に弱い設定も存在しない。人間とは異なる価値観、妖怪らしい考え方も強い。感情的になることはほとんどない(怒る時も物静か)が、心の底には熱い気持ちも秘めている。一方で、おっとりしてやや天然ボケな一面や、ノイローゼにかかるなど繊細さもある。妖怪と人間の共存は「仲良くなるのが一番いい」と望んでいる。 第5シリーズ 原作と過去のシリーズの年代も踏襲し、少年の姿のまますでに、少なくとも50年以上は今と変わらぬ姿で人助けしていたという設定に至り、強い正義感や子供らしさ、とぼけた表情も健在だが、妖怪と人間の共存をそれなりに望みつつもそれを望まない妖怪もいることに悩むことも多い。人間に対する態度がシビアになり、妖怪に襲われた人間に非があれば後始末を命じたり、自分の過ちを認めなかったり再三再四忠告しても過ちを繰り返すと判断すれば、見捨てることも厭わないなど公平な立場で接している。時には自分から助けを求めようとしない限り助けないこともある。ただし、美女に弱いなどのコミカルな面も強調され、マイペースなのんびり屋で出不精かつ優柔不断にもなった。世間知らずでもあり、バレンタインデーについても知らなかったほど。保護者には目玉おやじに加えて力を制御できず自分の暴走を止めてくれた蒼坊主といった兄貴分が存在する。目玉おやじを父親として尊敬しつつも時に彼の奔放さに振り回され、息子らしく呆れたり、全国行脚中の身である蒼坊主が横丁に訪れた時には待ちきれずに迎えに走るほど嬉しそうにする一面を見せる。 第6シリーズ 歴代シリーズの中でも特に人間の世界に対して強い隔意を持ち、なおかつ中立的な思考を併せ持った性格となっている。それ故に過去作では多かった明るい表情やコミカルな一面が少なく暗い表情やシリアスな一面が多い。「赤ん坊の頃に水木という青年に育てられた」事の言及がなされ、その恩返しを理由に人助けをしていると明言。その一方で人間と妖怪の共存をあまり願わず「人間と妖怪とは必要以上に交わってはいけない、妖怪は怖がられるぐらいがちょうどいい」と考え、積極的に人間と関わることを避けている。ただし人間と妖怪との自然な交流に関しては、遠くから暖かく見守っている。仲間妖怪に対しては表情豊かだが、人間相手の場合は無表情でぶっきら棒な対応が多い。人間そのものを嫌っているわけではなく、善良な者や純粋な心を持つ人間には親切にふるまう。しかし反省の意思を持たず救いようがないと判断した場合は、助けを求められても断ったり、愛想を尽かし冷酷に見捨てることもある。また、同じ妖怪でも人間でも一方的な価値観だけを押し付けて他者の尊厳を全否定する者には「自分と異なる者を認められないやつは大嫌いだ」と強い怒りと嫌悪を見せている。負傷した自分をゲゲゲの森の入り口まで送り届けてくれたまなに対して、父に促されるまできちんとした礼を言おうとしなかったり、将棋で負けそうになると気がかりなことがあって集中できないことを理由に勝負から逃げたりと、やや素直でない負けず嫌いな面もある。美女に弱い様子はないが、ねこ娘やまなをはじめ女性を気遣う優しさはよく見られる。女心には極度に鈍感だが、93話においてねこ娘から告白されると、彼女を危険な目に合わせたくないと発言している(ただし、「まぼろしの汽車」を使っての歴史改変のため、この時のねこ娘からの告白は無かった事になった。詳細と経緯は後述の「猫娘との関係」の「第6シリーズ」の項目を参照)。
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アニメにおける変遷
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「猫娘 (ゲゲゲの鬼太郎)」の記事における「アニメにおける変遷」の解説
第1シリーズ 第20話「猫娘とねずみ男」のゲストキャラクターとして登場。悪事を働くねずみ男を懲らしめる役割だった。ねずみ男とは本作が初対面で、猫化けして妖怪の能力を見せつけてねずみ男にお仕置きする。ねずみ男との力関係はこの頃から確立されており、本作以後ねずみ男の天敵となる。鬼太郎のことを「ちゃん」付けで呼び、鬼太郎からは「猫ちゃん」と呼ばれている。本作では鬼太郎とは仲の良い友達という程度の関係で描写されている。性格は割合にドライで、悪人の地獄送り任務の代行を抵抗無く受け、人間に対しても冷淡な面がある。おかっぱ頭にワンピース姿のデザインで鬼太郎より少しだけ背が高め。本作では後にトレードマークとなるリボンは結んでいない。 第2シリーズ 前作・第20話以来の再登場という設定で、本作よりヒロインとしてレギュラーメンバーに加わる。第1話「妖怪復活」から登場し、泥田坊に襲われたねずみ男を救っている。時々姿を見せない回もあったが、鬼太郎・目玉親父・ねずみ男と共に全話登場に近かった。本作より鬼太郎に対して密かな恋心を抱くようになり、鬼太郎親子の食料の買出しや食事の支度など世話女房的な役割も務めている。戦闘シーンはさほど多くないが、ヤマタノオロチの首を一つは倒すほどの戦闘力は見せている(ただしヤマタノオロチの首一つ一つは、鬼太郎の毛針の連射で簡単に倒される程度の強さしかなかった)。猫化した妖怪としての能力よりも、ねずみ男や貧乏神など男連中を片腕で投げ飛ばすといった腕力面の強さの方が多く描写されていた。口調は丁寧なものも多く、鬼太郎のことを「さん」付けで呼ぶようになった。鬼太郎からは「猫娘」と呼び捨てされるようになるが、時々昔の様に「猫ちゃん」と呼ばれると赤面して嬉しがり、その際は目玉親父を「お義父様」と呼んで驚かせたこともある。また、たまにねずみ男も「ねずみ男さん」と呼んだりしていた。ただし対立することも多く「ほっとけばいいんだわ、あんなドブネズミ」などといったりもする。ねこ娘からねずみ男へのコンタクトは少なめで、鬼太郎に不遜な態度を取るねずみ男に怒ることが多いが、彼が一時的に死んだ時にはとても悲しんでいた。性格は前作のようなドライさを殆ど見せなくなった一方で、気が強く男勝りな面が目立つようになる。後の作品では見られないことだが、本作ではねずみ男の口車に乗ってしまったり、金儲けの話に乗っかったりなど、事件の原因を作って鬼太郎親子に叱られるエピソードも多い。原作では黒髪で前作はモノクロ作品のため明確ではなかったが、初のカラーとなった本作からこげ茶色の髪となる。本作のみ水玉ワンピース姿を普段着としている。この作品から頭に大きなリボンを結ぶようになり、後に原作でも反映されている。パンチラシーンは本作から描かれている。 第3シリーズ 第2話「鏡じじい」にて、天童星郎から鬼太郎宛の手紙を横取りしようとするねずみ男を止めに入る形で登場。全話登場に近かった前作より登場頻度が少なめで、人間側ヒロインである天童ユメコとの対比で三枚目的な役割を担う部分も多い。顔つきは割合ボーイッシュなデザインになった一方で、より成人女性に近い頭身・体形となる。性格は強気で活発。後半になると、はすっぱな雰囲気でセクシーな面も強調され、セクハラ被害に遭うことも多かった。鬼太郎に対して明確に恋心を持つようになり、鬼太郎のこととなると周りが見えなくなると言ってもいいほどで、白山坊に狙われた少女の代わりに花嫁衣裳を着た時のように本来の目的を忘れて鬼太郎に好意を見せることもしばしばである。鬼太郎を巡ってユメコをライバル視しており、三角関係が描かれるが、その一方でそれ以外のところではユメコとは仲が良く、力を合わせて戦うこともある。また、ユメコと二人で鬼太郎のもとに駆け寄る際に共に目玉おやじを見えずに蹴飛ばしてしまうなど似た者同士なところもある。マタタビ餅を作るのが得意で、鬼太郎たちに振舞うこともある。鬼太郎に「ネコ娘のマタタビ餅最高だなぁ」とほめられ喜んだり、ネコ仙人に操られて襲い掛かってきた猫たちに対してマタタビ餅をばら撒いて酔わせたりもしている(本作でマタタビ餅はねずみ男の好物としても描かれている)。本作より鬼太郎との関係は対等になり、お互い名前は敬称なしで呼び合うようになった。ねずみ男の天敵・お仕置き役としてのポジションも前作以上に確立されるようになり、彼の悪事に対して引っ掻く・噛み付くなどの厳しい制裁をたびたび加えていて、ねずみ男の顔に引っかき傷が描かれるのも本作から定番化する。鬼太郎がユメコに対して鼻の下を伸ばした際に八つ当たりで引っ掻いたりすることもある。ただし彼を心底嫌っているわけではなく、一緒に行動したり、時には彼のことを心配するなど、仲間としてそれなりに大切に思っている様子も見られ、仲が悪いというよりケンカ仲間という面が強い。劇場版第2弾では敵地で活躍した彼の頬にキスまでしており(ねずみ男は顔を真っ赤にして硬直してしまった)、ユメコが一度死亡した際には互いに抱き合って号泣している(直後にユメコは蘇生)。枕返しが見せた悪夢ではねずみ男の集団に追いかけられた(ねずみ男もネコ娘の集団に追いかけられた)。お転婆ではすっぱな性格ゆえにねずみ男と違う意味での問題行動を起こす事もあり、目玉おやじや砂かけばばあや児泣きじじいに時々呆れられる。ふくろさげに妖怪エネルギーを吸われた際、半妖怪であるねずみ男は体の右半身だけが弱ったのに対し、ねこ娘は全身が弱くなっていたほか、ねずみ男のことを「あいつは半妖怪だから」と蔑むような発言もしており、本作では本人が半妖怪であるという設定は見られない。 身長 / 152cm・体重 / 45kg・スリーサイズ / バスト80cm(Cカップ)・ウエスト54cm・ヒップ83cm・必殺技 /ひっかき(身体サイズは本作のみで、劇場版『妖怪大戦争』公開以降のデザイン改訂に伴い設定) 第4シリーズ 第1話「妖怪!見上げ入道」から登場。第2作のようにほぼ毎回登場するというわけではないが、出番や活躍頻度が前作よりも多くなった。より原作の雰囲気に近く、かつ可愛らしいデザインとなり髪型も紫色の刈上げおかっぱに変わる。本作の『鬼太郎』は全体的にクールな作風になっており、第2作同様に鬼太郎が美人に弱いという設定は無く、ねこ娘も勝気な面は残しつつもクールで大人びた性格になり、女の子らしさが強調される。3期や後の5期・6期のようなヤキモチを焼くなどの描写は見られない。鬼太郎に好意を寄せるのは従来と変わらないが、あからさまに恋愛的な態度は少なく、幼なじみで仲の良い兄妹のような関係に近い。しかし、78話や106話などで鬼太郎が絶体絶命の危機から無事に帰還したときに誰よりも喜んだり、鬼太郎が人食い肖像画(青年画家の恨みが生み出した怨念の塊)に食べられた時や、鬼太郎が影女に攫われた時、鬼太郎の母に化けたヒ一族の巫女に毒入りの料理を食べさせられた鬼太郎が死にそうになった時には涙声になったり涙を流すなど、心の底では鬼太郎に強い恋心を抱いている。枕返しが見せた願望の夢では鬼太郎に誘われ、姥ヶ火に鬼太郎とカップル(嫉妬の対象)として認識される。鬼太郎を人食い肖像画に食べられた(ねずみ男と砂かけ婆も食べられた)悲しみで涙を流しながらも、居合わせた全員を肖像画に食べさせようとした青年画家(声 - 二又一成)のために美しい声で歌うという優しさを見せ、画家に自分の過ちに気付かせ、彼が生み出した人食い肖像画の力を鎮めた。画家が正気に戻ったと同時に食べられた者は全員解放され、怨念の塊は鬼太郎がちゃんちゃんこで消滅させた。優しい性格な一方で、悪人に対し冷酷な微笑みを浮かべながら地獄に突き落とす妖怪らしい冷徹さを垣間見せることもある(これには鬼太郎を傲慢に射殺しようとした悪人を制裁する意図があった。この時はメイド服を着用)。第3作のユメコとは違い、鬼太郎と人間の準レギュラー・村上祐子との仲は友達止まりで、ねこ娘と祐子も鬼太郎を通じて友達的な関係ではあるが、本編で両者が同時に登場するエピソードは少なく、3作ほどの親友とまでには至っておらず、恋敵のような関係にもならなかった。食事にはコンビニの猫缶を常食。鬼太郎とラーメンを食べに行ったり、焼き芋やパンなどを買ったりもしている。裁縫の心得があり、劇場版第3弾では一反木綿の傷を縫っている時、フランケンの縫い目を見て雑だと呆れていた。ねずみ男に対してはよく引っ掻き(時折口臭で反撃される)、冷たくあたる一方で、食事を差し入れしたり夜叉に殺されたときなどはただ一人悲しむなど、気にかける優しい一面も見せた。ねずみ男も内心自分を気遣ってくれるねこ娘に本気で心から感謝することがある。人間の女性のようには成長しない(成長はするものの極めて遅い)ことを気にしている。ねずみ男といつもの喧嘩になった際に、彼から「ずぅっとガキンチョのねこ女」と悪口を言われて反論できずに傷つき、インド妖怪ラクシャサの術により、一時的に妖艶な色香を持つ大人の姿(ねずみ男は見惚れていたが鬼太郎は動じなかった)に成長して鬼太郎を誘惑したこともあった。陰陽師・一刻堂に封じられたときは、彼の言霊で猫を抱いた人間の少女の姿(一刻堂はペットを抱いたお嬢さんと呼称)になり、それまで原作でも滅多に見られなかった「ねずみ男同様に半妖怪」という出自設定が、本作でアニメ初描写となった(鬼太郎に名前を呼ばれ元に戻った)。ただし、妖力に関してのレベルは妖怪仲間内では低い方ながらもねずみ男よりは上回り、52話や77話など妖力を分け与える場面では、静電気程度しか妖力を飛ばせなかったねずみ男に対して、ねこ娘は他の妖怪と同じぐらいの妖力を放っている(ただし、104話ではねずみ男もねこ娘同様に他の妖怪と同じぐらいの妖力を放っている)。仲間ともども中国妖怪の落とし穴に落とされたときには、爪を応用して一瞬にして巨大な横穴を掘削して全員を脱出させている。 背丈は鬼太郎と同じくらいになり、公称サイズは身長141cm、体重34kg。本作から化け猫の形相になる時に目が黄色くなる 。 第5シリーズ 第1話「妖怪の棲む街」から登場し、本作はアニメシリーズで初めて完全に全話登場となる。髪型は3期までに近い茶色でショートヘアになり、頭身も前作より伸びるなど、より現代的で顔つきも可愛いさが増したデザインとなる。本作より耳が尖って、口を閉じてても八重歯が目立つようにもなる。本作も鬼太郎に強い好意を抱いているが、その思いはなかなか伝わらず肩を落とすことも多い。美人の依頼者が鬼太郎に近づくのを嫌う極端なヤキモチ焼きとなる。性格は基本的に従来通りで、勝ち気だがわがままなところが無く素直で純情。お節介な面・世話好きな面があり、他者には親切である。また、面倒見が良い反面口うるさい。猫ゆえにほんのちょっとしたことで気分が変わりやすく、気に入らない相手には化け猫顔で脅すこともある。人間に対しても友好的でシビアな鬼太郎に苦言したこともあるが、悪人に対しては「食い殺す!」と敵意をあらわにすることもある。衣装が3期以上に極めて多彩になった(前作までと異なり、季節に併せて衣替えもしている)。リボンを解きロープ代わりに使用するシーンもある。『劇場版』では、ご当地バージョンで区分けされたコスチューム(マラソンランナー姿は全国共通)を披露した。鬼太郎を強引に恋愛映画に誘うのが恒例と化すが、鬼太郎自身は恋愛映画に無関心(上映前にすぐ寝てしまい毎回怒られている)で、いつも逆効果におわっていることにネコ娘は全く気づいていない。鬼太郎親子によく食事を作っているが、手伝った菓子屋のオーブンを爆発させたり鬼太郎への愛を込めたバレンタインチョコの試作1号をアマビエに「歪んだ愛」と揶揄されるほど形も味も悲惨だったり(最終的には食べられるものに仕上がったが、鬼太郎はバレンタインデーを知らなかった)と、洋菓子は苦手。他の妖怪らと鬼太郎親子の橋渡し役を買って出ており、仲間の妖怪からの信望は厚い。天狗ポリスとは特に親密な間柄であり、大天狗や黒鴉には目をかけられている。閻魔大王や宋帝王からは鬼太郎の片腕としてねずみ男と共に彼を支えていくよう激励の言葉を受け取っている。ねずみ男に対しては基本的に良い感情はもっておらず、天敵かつ昔からの鬼太郎の悪友という立場に嫉妬している事もあり、鬼太郎と長年の親友という二人の関係に「うらやましいよ!」とも言っている。第42話などで「どうして鬼太郎はあんな奴(ねずみ男)と親友なの?」と嫉妬の表情で砂かけ婆と子泣き爺に質問したこともあるが、ねずみ男が死ぬと鬼太郎が悲しむのが嫌なので彼を助けることもある。しかし、第47話の妖怪大裁判などで露わになった彼の鬼太郎に対する厚い友情を目にしたりと、徐々にねずみ男の情にもろく義理堅い一面を見るにつれて見方が変化していき、第68話でスパイ(宋帝王に化けた初代ドラキュラ伯爵)の存在にひとりだけ気付き訴えるねずみ男の目を見つめ、「あんたが嘘つく時は自信満々な目をしてるけど、真剣な目をしてたから信じる」と言い、第100話で黒雲坊(黒鴉の実の父親)に憑りつかれ道を踏み外しかけた黒鴉に説教するねずみ男に「あんた、ちょっと見直したわ」と言うなど、彼女なりに信頼を寄せる描写が見られるようになった。妖怪の中でもずば抜けて人間界に馴染んで生活しており、様々なアルバイトをしているため鬼太郎よりも世情に詳しい。アルバイト先などで妖怪の情報を手に入れ鬼太郎に伝える役割も担っている。アルバイトの際には偽名として「猫田宏美(ねこた ひろみ)」「根古宏美(ねこ ひろみ)」「猫野塚宏美(ねこのづか ひろみ)」と3種類名乗って名字だけ使い分けている。妖怪横丁の仲間では、ろくろ首と特に仲が良く、彼女にアルバイトを紹介しており人間界で一緒に働くこともある。「猫ちゃん」「ろくちゃん」と呼び合っているが、恋愛の進展差で少々嫉妬している(対象男性は別々)。パンチラシーンは本作から描かれなくなったが、下着そのものはバスガイドのバイトの際に晒しており、下着類に紛れ込んだ一反木綿を怒りと恥ずかしさでボロボロになるまで引っ掻いた。 身長 / 146cm・体重 / 37kg・必殺技 /ひっかき・がんばっている事 /アルバイト・好きなたべもの /カツオブシ、ネコ缶 (身長と体重は本作のみで、「推定サイズ」との事) 担当声優の今野宏美は、猫娘を人間に近いイメージとして、妖怪と人間の中間の立場を意識して演じることを心がけていると語っている。 第6シリーズ 本作の『鬼太郎』は、第1話「妖怪が目覚めた日」では鬼太郎親子しか活躍していない中で、ねこ娘だけ他の鬼太郎ファミリーと異なり第1話から姿を見せているが、1話では鬼太郎親子や人間たちの前に直接姿を現さずに台詞も無しで、妖怪ポストの情報を求める犬山まなのネット書き込みを見て返信し、彼女が鬼太郎と出会うきっかけを作る。台詞つきで登場するのは第2話「戦慄!見上げ入道」からで、他の鬼太郎ファミリーと共に本格的な初登場扱いだった。時々姿を見せなかったり出てもセリフ無しの話もあるが、ほぼ毎回登場し、メインヒロインとして活躍する。紫色の髪や服装は第4作とほぼ同じだが、これまでのシリーズと比べて大幅にデザインが変更された。頭身が高くなり顔つきもスタイルもかなり大人っぽく美しい外見となり、服装の特徴としてはハイヒールを常用している。普段の瞳は従来より猫的な特徴が目立たなくなったが、夜になると昼間より瞳孔が開くようになる。髪型は長い髪を頭の後ろにシニヨンにしてまとめており、トレードマークの大きなリボンはそのために使われている。一方で戦闘時や怒った際は過去のシリーズ以上の凄まじい化け猫の形相となり、歴代よりも長く伸ばせるようになった爪には敵妖怪を切断するほどの威力を見せ、それ以外の身体的な戦闘能力も原作や従来のアニメシリーズより際立って高くなった。照れ屋で普段は不愛想でクールに振る舞う面が目立つようになるが、従来同様に本当はとても優しく面倒見の良い性格で、困っている人を見過ごしにできない善良さも変わらない。最初は相手に対してそっけなく接することも多いが、素直な好意を向けられたり褒められたりすると嬉しさを隠せず赤面するなど、容易く人の良さを露呈するのが定番化している。また、小さい子供などには親切な態度で話しかけたり、地道に暮らす老人などには礼儀正しく敬意を表すこともある。本作では鬼太郎にも素直になれず憎まれ口を叩いてしまうこともあるが、本心では前作までと同様に強い想いを寄せている。鬼太郎に助けられたり、優しくされたりすると頬を赤らめるのも定番になっている。スマートフォンを常用し、ハッキングやコンピューターセキュリティについての知識もあり、ネット社会に精通している。鬼太郎の家にはほとんど毎日のように来ていて、室内にある木の切り株の椅子に腰かけている事が多い。犬山まなとの初対面時は、鬼太郎との関係の嫉妬心もあって反りが合わずに一瞬女同士の対立にもなりかけたが、戦闘の際の勇敢な戦いぶりやまなを危険に巻き込まないよう気を遣う面倒見の良さを見せたことで、戦闘後はそれに感激したまなの方から「ねこ姉さん」と呼ばれて慕われるようになった。スマートフォンでまなと連絡が取り易いことから、鬼太郎ファミリーとの取次役も担う様になり、まなの出る話の殆どに出ている。西洋妖怪編で知り合った魔女・アニエスのことは、当初は鬼太郎に対する身勝手で横柄な態度などから嫌っていたが、アニエスが周囲と打ち解けて配慮も見せるようになってからは受け入れるようになり、バックベアードたち西洋妖怪軍団との戦いに鬼太郎ファミリーが勝利した後は、世界各地を巡る旅に出るアニエスと姉のアデルを仲間として見送った。前作ほど衣装が多彩ではないが、それなりに季節に併せての衣替えはしており、春と夏は変化ないものの、秋は紫色系のタイツを履き、さらに冬場は上着も着用して、靴もヒールからブーツ系に替えている。自分を騙した妖怪に容赦なく怒ることもあり、18話でかわうそに騙された件で怒り、また鬼太郎にもんぺ姿を見られ恥ずかしさのあまり八つ当たりした。大人びた外見の割に純情で、性的なことは苦手。また、ナンパやストーカーなど、女性に対する不誠実な行為には強い嫌悪感を示す。過去のシリーズ同様に魚介類が好物だが、食生活は基本的に人間と同じで、町で野菜を買ったり鬼太郎の家で温泉饅頭を食べるシーンがあるほか、まなとケーキ屋に行ったりもしている(南方妖怪から振舞われた虫の揚げ物料理には苦手な表情を見せた。ハロウィンを嫌っているが、限定スイーツに釣られてカミーラの仕組んだイベントにまなと出かけたこともある)。料理は得意で、作中でちらし寿司(ただしねずみ男につまみ食いされていた)や煮物などを作っており、皆から出来を褒められている。自分が作った野菜を密かに鬼太郎へ届けたり、スマホなどに関心が無い鬼太郎に猫のデザインを入れたノートで交換日記をしようと声をかけたり)するなど、具体的な行動を取れるきっかけがあれば、鬼太郎への想いを示そうと試みる事がある。妖怪の騒動で出向いた際に年頃の人間の娘などが鬼太郎に言い寄るのを見ると、第3・5作ほど露骨ではないが嫉妬の表情を顔に出す(ただし、鬼太郎が女性にまるで関心を抱かず、相手が近づいても女心に鈍いため常に鬼太郎が女性から呆れられてしまうので、ねこ娘は複雑な表情で安堵することが繰り返される)。ねずみ男とは歴代同様天敵同士の関係で、悪事を働いた際には厳しい態度を向けて折檻もするが、彼が辛い心境に陥った時などは心配しており、率先して助ける事もある。第38話で火車と魂が入れ替わったねずみ男に対して「『狩りたい』という欲求が湧かない」と異変をいち早く察している。 人間と妖怪の関係が良い方向に変わらないか密かに憂いており、第47話でその事をまなに伝えるが、暗躍していた名無しの罠によってまなの母に怪我を負わせてしまう形になり、それを見ていたまなに誤解を解こうと近づいて、刻印されていた五芒星からなる呪いの攻撃をその身に受けて消えてしまう。それが原因で妖怪と人間との関係に亀裂が生じることとなるが、消滅時に辛うじて残ったリボンに込められたねこ娘の想いと鬼太郎の念を受けて、まなが鬼太郎と和解することで解決した。名無しの怨念が原因で現世から消えかけたねこ娘の魂は直後に地獄へ行っており、まなの協力で名無しが成仏して騒動が決着した後で鬼太郎が閻魔大王に頼んでねこ娘の魂を現世に連れ戻すことで、ねこ娘は無事に復活する事が出来た。だが、復活時は妖力が回復しきっていないために、幼児の姿に戻っていて、記憶も自分の名前や知り合った仲間のことを朧気ながら覚えている程度で、性格も幼い状態に戻って鬼太郎へも素直に好意を表している。まなの事も知り合った人間としては辛うじて覚えていたが、彼女を「まなねーたん」と呼び、彼女からは「ねこちゃん」と呼ばれるなど普段と立場が逆転してしまっていた。第51話で恐山の温泉にて妖力を完全回復できたことで、記憶や能力と共に従来の姿に戻り、鵺との戦いに参戦した。元の状態に戻った後、鬼太郎達には「小さくなってた時に何言ったか覚えていないから忘れて」と言っていたが、実は覚えていて人知れず恥ずかしがっている。鬼太郎はねこ娘を蘇らす代償に「地獄を脱走した『大逆の四将』を送還する。それが果たせぬ場合はねこ娘は地獄に引き戻され、鬼太郎も四将の代わりに永久に地獄の底に繋がれる」という密約を閻魔大王と交わしたが、この件に鬼太郎が関わることになったきっかけが、自分の判断ミスで起きた(と、鬼太郎は責任を感じている)名無しの一件も発端の一つとなったために、余計な心配をかけさせたくないという考えで、ねこ娘とまなには黙っておくよう鬼太郎は仲間達に口止めしたが、ねこ娘は復活時に戦った鵺が四将の一体で、四将を大昔に封じた鬼道衆の末裔・石動零が四将や妖怪を憎んで鬼太郎の前に立ちはだかり、まなの前にまで姿を現したので、「閻魔大王から頼まれて鬼太郎が大逆の四将を地獄へ連れ戻す役目を担っている」と密約以外はねこ娘もまなも聞かされることになり、ねこ娘は四将との戦闘そのものには協力し続けていた。そして、第74話で零から密約の件を聞かされ知ったまなを通して、ついに密約の件を聞かされショックを受け、第75話で今度は鬼太郎に告げずに彼を援助しに地獄へ自ら向かいファミリー総出で事件を解決させる。鬼太郎と再会した際に先述の密約の件を内緒にされていたことに関し、(自分やまなに対する鬼太郎の心情・気持ちを痛感し、充分に察していたうえで)鬼太郎の頬をひっぱたきながら「何よ、わたしのためって! 代わりに鬼太郎が犠牲になって…嬉しいわけないでしょ!!」と泣き崩れた。鬼太郎もねこ娘とまなに「すまない。もう二度としないから、これからも僕の仲間でいてほしい」と内緒にしていたことを謝罪した。 第93話では、バレンタインデーに鬼太郎への告白を果たし晴れて両想いとなるが、その半月後ピーによる全世界吸血鬼化事件の回避を目玉おやじに託されまぼろしの汽車で自身の意識のみ過去に遡り、幾度となくタイムリープの末に発端であるねずみ男の吸血鬼化を阻止するも2月14日に鬼太郎と会う約束を破棄せざるを得ず、事件解決と共に告白もなかったことになったが、本人は「大丈夫、一度出来たのだから、きっともう一度…、いつか」と前向きに決意を新たにした。 第96話で鬼太郎が総理に殺されたことをまなから聞かされた時はその場で泣き崩れるほど悲しむが、駆け付けたアニエス・アデル・石動零・伊吹丸の助力を得て、自らの命の力を捧げ鬼太郎の魂が絶望のあまりに陥ってしまった「あらざるの地」への入口を開き、鬼太郎を助けるためにまなを向かわせる。最終話では命尽きる前に鬼太郎とまなが戻り生存(一時倒れ伏したが意識を保って戦いを見届け、その直後まなに駆け寄るほど回復した)するも、まなが鬼太郎を助けた代償に自分たちと過ごした日々の記憶を失った知るとショックで泣きつき、その後もまなを密かに見守っていた。10年後に記憶を取り戻したまなや鬼太郎ファミリー、さらにアデル・アニエス姉妹と共に不死見温泉を訪れ、後日にまなから送られた記念写真を既読し、目玉おやじのLINEスタンプを送った(そこで第6作は幕となる)。 第23話では、その時点から33年前(1985年)の回想で、顔や体格は現在と変わらないがバブル真っ只中の肩パッド入りの赤いスーツを着ており、髪型やリボンの長さも異なっていた。第91話では、その時点から52年前(1968年)、48年前(1972年)の回想シーンで、現在とほとんど変わらない容姿ながらも若干幼めな雰囲気で、服装や髪型も現在とは異なっていた。 本作準拠の小説「貝稚児」(「蒼の刻」収録)では、人間界で第5作同様に偽名として「猫田(ねこた)」とも名乗っている。 プロデューサーの永富大地、シリーズディレクターの小川孝治(監督)の対談において、8頭身に設定されたことは元々人間のヒロインであるまなとの差別化のためだったこと、女優の菜々緒のイメージであったこと、また、フジテレビのプロデューサーの提案であったことが明かされた。水木プロは東映アニメーションを信頼していることから、この提案が採用された。ただし身長や体重など身体サイズの設定数値は、どれも公表されておらず不詳。作中でも過去のシリーズと異なり、ねずみ男よりも長身に描かれぬりかべに次ぐ高さになっている。 『アニメージュ』が主催する人気投票によるアニメグランプリの女性キャラクター部門で、2019年に『ゲゲゲの鬼太郎』の女性キャラクターとして2位を受賞している。
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アニメにおける変遷
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「子泣き爺 (ゲゲゲの鬼太郎)」の記事における「アニメにおける変遷」の解説
表情の特徴として、時々細目になるシーンがある(第5シリーズが顕著)。 第1シリーズ 砂かけ婆とは(後期と異なり)喧嘩仲間な雰囲気で描写されている。 第2シリーズ 砂かけ婆が営む妖怪アパートの住人としてレギュラーキャラクターとなり、砂かけ婆とも些細なことで衝突して会うたびに喧嘩がたえないほどに喧嘩シーンも増加した。また、気性の荒さを見せる場面もある。赤い腹掛けに黄色で丸が描かれている。 第3シリーズ とぼけた面も見せるが、他のシリーズに比べるとややしっかりした性格で、目玉親父や砂かけ婆に劣らぬ博識ぶりや指導力を発揮することもある。砂かけ婆とは旧知の仲と設定され、107話で彼女に愛を告白する情熱的な場面も見られた。本作では「児泣き」と表記されている。青い腹掛けに赤色で金と描かれている。 第4シリーズ シリーズを通しての呑気な性格がさらに強調され、43話で石像になりきったり105話でだるまさんが転んだで遊ぶなど、とぼけた場面や茶目っ気を見せる場面が増えた。一方で前作では苦手だった文明の利器(パソコンなど)を使いこなす面も見せる。窮地に陥ると砂かけ婆と互いをほめ合い、その場を任せようとする場面がお約束となっている。101話で一刻堂に封じられた時はカボチャに変えられた。赤い腹掛けに黄色で金と描かれている。 第5シリーズ 砂かけ婆が営む妖怪長屋(従来の妖怪アパートに該当)の住人として登場。家賃を数百年(第一話において、砂かけ婆が当初三百年と言っていたのが実は四百年だったということを砂かけ婆が確認する場面がある)滞納しており、また頻繁に「いやじゃ、いやじゃ」と駄々をこねるなど過去作にも増して砂かけに叱られることが多くなる。また、黒髪フェチで女装も披露している(前作でも女装は披露している)。その一方で西洋妖怪といった強敵との戦いになると顔付きが変わってかなりやる気な性格になり、普段からは考えられないような強さを発揮する。その強さはフランケンシュタインやゴーゴンとの一騎討ちに勝利するほどである。そのため、西洋妖怪キラーとして人気を博している。妖怪四十七士の徳島県代表。すね毛が目立つようになり、普段は細目だが、驚いた時やシリアスな場面では目を開くことが多い。赤い腹掛けに黒色で金と描かれている。 第6シリーズ シリーズを通しての酒好きな設定が更に強調され、登場話の多くで酔っているか酒の話題を出す。酔っ払ってはねこ娘にも呆れられたり、砂かけ婆に叱られるという第5作と同様の設定が残っている。頼まれ事を失敗したり(4話)、出動できなかったり(8話)、売って酒代にしようと持ち出した品の中に危険な妖怪を封じた物があって事件の元になったり(26話)、重要な現場を目撃したはずが場所を覚えていなかったり(79話)と、過去作品に輪をかけて酒が仇になる例が目立つ。ねずみ男に小遣い稼ぎで自分の酒を売られ、それ以来根に持って彼には殆ど自分の酒を飲ませようとしなくなる。常時酒入りの瓢箪を持ち歩き、34話でバックベアードに拉致された時はそれが現場に残され「酔い潰れて音信不通になるのはいつものことだが、これを手放すなんてあり得ん」と仲間達に危機感を募らせた。時には一反木綿以上に女好きな面が出ることもあり、24話では石妖のナイスボディぶりに対し戦闘中や事件後に鼻の下を伸ばして砂かけ婆に叩かれ、69話では猛暑の中「水着ギャルとプールに行きたい」とねこ娘に目を向けながら発言(砂かけばばあはねこ娘への視線を察していたが、当のねこ娘は気にしなかった)、72話でいやみに仲間共々色ボケにされた時は砂かけにチューを迫ったりねこ娘に「一緒に酒風呂に入るんじゃ」と言って抱きついたり、94話で旅行先の温泉が混浴ではなくて悔しがったり(ねこ娘と犬山まなの裸を見るのが目当て)とセクハラじみた言動も多い。第3作と同じカラーデザインの腹掛けを着用。第5作同様すね毛が目立つ。 本作準拠の小説「ぬりかべ」(「蒼の刻」収録)では当人が過去を語る。遥か昔には四国で山賊のような悪事を働き、多数の妖怪を従え徒党を組んでいたが、副将格のマダビンに裏切られて人間に囚われ痛め付けられた。逃亡後に裏切った部下全員を葬ったものの、虚しさしか残らず酒と人間への単独犯行の自暴自棄の生活を続けた後、鬼太郎に懲らしめられゲゲゲの森に誘われ移った。最初内心では鬼太郎を快く思っていなかったが、第一次妖怪大戦争(第6作本編より遥か以前の、原作や第1作に準じた西洋妖怪との戦い)以来、誰かのために戦った後の酒の美味を覚え鬼太郎達との仲間意識も芽生えたという。
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アニメにおける変遷
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「一反木綿 (ゲゲゲの鬼太郎)」の記事における「アニメにおける変遷」の解説
飛行手段として総じて出番は割合多めだが、登場しても台詞がない回も少なくない。 第1シリーズ 出番は7回と少なく、21・22話で喋った他は極めて無口だった。 第2シリーズ 飛行手段として出番は急増したものの、無口なのは相変わらず。また、本作から目が青くなった(黒目の部分が白く描かれていることもあった)。 第3シリーズ 鬼太郎を背に乗せて現場へ赴く他、鬼太郎や目玉おやじの要請で他の妖怪を背に乗せて連れて来る事も多くなった(串刺し入道との一戦で電気妖怪を連れて来た際は「しびれるのに弱いから電撃はお手柔らかに頼む」などの弱気な発言も)。無口だった過去作品とは打って変わって、博多弁を話す饒舌かつひょうきんなキャラクターとなる。特にねずみ男とは漫才のような掛け合いになる事がある。枕返しが見せた悪夢では巨大ハサミに追い回されている。天童ユメコに対して少々デレデレした口調で話すなど、この時期から(第6作で設定に明記される)女好きな面が表れる。「世界妖怪ラリー」では「恋人を紹介してもらう」条件でねずみ男の中継ヘリ役を引き受けており、その際の想像図からするとどこかに「女性の一反木綿」も存在するらしい。劇場版『最強妖怪軍団!日本上陸!!』では自分が反物であることをすっかり忘れて「グズグズしてたら敵に反物に変えられるとよ」とボケ発言をしており、ネコ娘から「あんた元から反物じゃないの」とツッコミを言われた。目の色は青。 第4シリーズ 鬼太郎を背に乗せて現場に赴く描写は相変わらずだが、砂かけ婆や子泣き爺を含む多人数の妖怪が乗ったり、現場が遠方だったりすると「定員オーバーだ」「妖怪使いが荒すぎる」と不平を言う事もある。「~でごわす」「わかりもした」が口癖。よくねずみ男を締め上げで懲らしめる。体が長くスマートになり、表面の微妙なしわなどが描き込まれた造形。ハエが嫌い。自ら体を切って窮地を脱することもあった。登場人物が冷汗をかいた際に、一反木綿の尻尾をハンカチと勘違いしてそれで汗を拭ったりする描写もあった。(第6作で設定に明記される)美女好きな面は本作でも見せており、吸血鬼ピーとの対決の時は、人間の振りをして鬼太郎に近付いたモンローを目前に「俄然やる気が出てきた」と発言し、目玉おやじに「ねずみ男に似てきた」とたしなめられる一幕も。一番会いたいと思っている者は絣の着物。101話で一刻堂に封じられた時は一反の布きれに変えられた。目の色は水色。 第5シリーズ 体の手入れは手洗いと自然乾燥(洗濯機の回転と衣類乾燥機の熱風が嫌い)、尾の先の回転などにこだわりを持つ性格になる。本の読み聞かせが上手く、98話で文車妖妃に懐かれる。水に濡れると重くなり動きが鈍るという弱点が加わり(切り裂かれた状態から水を含んで再生復活する描写は今作にはない)、雨天の出動には傘や専用のレインコートを使用。古都の風情を好み、ネコ娘の荷物に紛れてバスツアーに付いて行った事がある(ただし、下着類に紛れたので怒ったネコ娘にぼろぼろにされ、「自分で飛んで帰れ」と言われた)。妖怪に狙われた子供を叱ったり励ましたりする事もあり、彼自身も「わしな、子供好きなんよ」と言っている。73話で妖怪四十七士の鹿児島県代表に覚醒した。74話で辻神と間違えられて天狗ポリスに誤認逮捕された(蛇手錠はかけられなかったので、腕自体を蝶結びにされた)。目の色は赤。 第6シリーズ 「コットン(cotton、木綿を指す英語)」を「合点承知」と掛けた「コットン承知」と「オーマイゴッド(Oh my god)」と掛けて落ち込んだ時に言う「オーマイコットン」が口癖(演じる山口勝平のアドリブ)。第3作以降時折見られた女の子が大好きという性格が前面に出るようになり、すぐ口説きに行くという設定が加えられた。砂かけ婆から「色ボケふんどし」と何度か罵られる(犬山まなとの初対面時に握手を求めしきりに手をさすった2話、仲間や人々がいやみの術で色ボケになり自身は無事なのに便乗し女の子を口説いて回った72話、記憶を失くしたまなを心配し見守るつもりが覗きと見なされた最終話)。4話で裕太が森に来た時も、女の子でなくて残念がっていた。第17話ではホタテガイの殻で猫娘の水着を作ると言うなどセクハラじみた面も(当のねこ娘は最初は身を御馳走してくれるのかと喜んでいたが、子泣き爺から本当の目的を聞かされると化け猫顔で「ぶっ飛ばす!」と怒った)。また、恋愛に関して敏感な面もあり、まなが最後まで小次郎の想いに気づかなかった時はアニエスと共にその鈍感さを呆れていた。37話ではアニエスとアデルが日本を去ろうとすると「可愛かオナゴがいなくなる」と寂しがり、砂かけ婆から「隣に美少女がおる」と論され、「梅干し婆」と呟いていた。ただし、いざという時は真面目であり、24話でねずみ男に結婚詐欺を働き酷い目に遭わせた石妖には、美女であることから子泣き爺が戦闘時も色ボケしていたのとは対照的に、そうした態度は一切取らず「ねずみ男の純情ば弄んでから」と強い怒りを露わにしていた。88話ではねずみ男の入れ知恵で出会い系シェアハウス「ビビビハウス」に登録、妖怪好きの女性まーちゃん(声 - 渕上舞)に惚れ、告白までアプローチを進めたが、実は彼女は最初からかわうそ推しだった(理由は毛深い男が好きだから)ので、本人は単なる恋を応援してくれる友達に過ぎず、結局恋は叶わずに終わった。しかし、すぐに立ち直り別の女の子たちにアプローチするなどまるで懲りていなかった。94話では旅行で行った温泉で女湯を覗いていたが、そこにいたのは砂かけ婆だけだった(ねこ娘とまなは既に上がっていた)ので「この世のものとは思えんものを見てしもた」とショックを受けていた。目の色は青。
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