火車

デジタル大辞泉

か‐しゃ〔クワ‐〕【火車】

読み方：かしゃ

１ 仏語。生前悪事を犯した亡者を乗せて地獄に運ぶという、火の燃えている車。また獄卒が呵責(かしゃく)に用いるという火の車。

「身を責め砕く—の責め」〈謡・綾鼓〉

２ 車輪の形に燃える火。

「天よりは—降りかかり」〈謡・俊成忠度〉

３ 《中国語から》汽車。

「—火船電信等…遠方の人民をして、相互いに交通往来し」〈中村訳・自由之理〉

か‐しゃ〔クワ‐〕【花車】

読み方：かしゃ

１ （「火車」「香車」とも書く）遊女を監督・指揮する女。やり手ばばあ。

「其次の御客は酒飲ませて…舞い玉うものと左(さ)る—めが申せしよし」〈露伴・辻浄瑠璃〉

２ 遊女屋・揚屋・茶屋などの女主人。

３ 「花車方」の略。

歴史民俗用語辞典

火車

読み方：ヒノクルマ（ｈｉｎｏｋｕｒｕｍａ）

（１）地獄にあるという火の燃えている車。
（２）生計が苦しいことを指す。

世界宗教用語大事典

かしゃ 【火車】

仏教で火が燃えている車で、悪業の亡者を地獄へ運ぶという。（中国では汽車をいい、また戦争で火攻めに使う車をいう）

ウィキペディア

火車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/10/23 03:25 UTC 版)

火車（かしゃ）

• 生前、悪事を犯した亡者をのせて地獄に運ぶとされる、火が燃えている車のこと。仏教用語。
  • 火車 (小説) - 上記から題材を得た宮部みゆきの小説
  • 火車 (妖怪) - 日本の妖怪
• 火車 (兵器) - 太古、中国で火薬の発明から発展して作られたロケット兵器
• 中国語における、蒸気機関車もしくは列車のこと

ウィキペディア小見出し辞書

火車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/08/03 09:08 UTC 版)

「逢魔が時」の記事における「火車」の解説

木場の船置き場で火事が起こり、焼死体が発見された。主人公はこの火事について相談を受ける。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

火車

出典:『Wiktionary』 (2021/11/23 10:39 UTC 版)

名詞

火 車（かしゃ）

1. （仏教）悪事を犯した者を地獄へ運ぶという、火につつまれた車。
   • 地自然破裂、火車來迎、生入地獄（大智度論）