アニメにおける影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 16:18 UTC 版)
「カール・メイセック」の記事における「アニメにおける影響」の解説
メイセックは、第2-3次日本アニメファンダムにおいて最も議論を呼んだ人物である。多くの人々は、彼が日本国外における日本のアニメのパイオニアだと考えている。ストリームライン・ピクチャーズによる吹き替え作品はケーブルテレビ放送だけでなくホームビデオの形で海外に入ってきた。 アニメファンダムにおいてメイセックに対する否定的な意見があるのは、彼が日本のアニメを大幅に改変したことが多々あったからである。特に『ロボテック』は関連性のない『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』を同じ話としてつなげてしまった。『聖戦士ダンバイン』の吹き替えにおいても彼は脚本の改編を行った。また、他の作品でも彼は"ethnic gestures"な点を除くために脚本を大きく変えてしまった。初期作編と比べても、アニメの民族性は北米のファンに受け入れつつある。 メイセックとストリームラインは、吹き替えを施したアニメだけを販売し、そのような販売を行った唯一の大手販売業者であり続けている。彼はアニメが一般的な視聴者に受け入れられることが重要だと信じ、アニメの吹き替えは重要だとしている。マニアックなアニメファンダムで大きな影響力を持つ人々は、字幕入りのアニメのみを視聴し、多くのストリームライン製の作品をボイコットしてきた。ストリームラインはのちに『AKIRA』の字幕ホームビデオとロボテックの3つのオリジナルシリーズをもとにしたホームビデオをリリースした。これらのビデオはストリームラインが独立系企業としてリリースした唯一の字幕入りの作品となった。 このような理由からアニメファンダムによっては彼をAntichristと呼ぶ。欧米の視聴者に受け入れられるように脚本を改変する行為は「massacre」(虐殺)になぞらえて「macekre」(メイセック殺)という名がついた。
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