人外の者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/08 09:39 UTC 版)
「アラバーナの海賊たち」の記事における「人外の者」の解説
魔物(ジン) 人外の力を持つもの。力は、魔物によってさまざま。 悪魔(シャイターン) 魔物の一種(他にあるのかは不明)で、最も悪い存在。特徴は、濃い赤の眼・黒い翼・尖った牙など。 精霊(ジャーン) 魔物ではない、人外の力を持つもの。人を助ける。 バジリスク 体は蛇に近く、目を見ると石にされるといわれる怪物。以前カトゥーナ国のフィクルが呪いをかけられた。
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人外の者
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「少年陰陽師の登場人物」の記事における「人外の者」の解説
高淤の神(たかおのかみ) 声 - 田中敦子 貴船の祭神、漆黒の髪と瑠璃の双眸の人身を取ることもできるが、本性は巨大な白銀の龍神で、女神である。都の北方守護を司る天津神で、日本において五本の指に入る程の神格を持つ。正式な名前は高龗神(たかおかみのかみ)。昌浩には自分を「高淤(たかお)」と呼ぶことを許している。弟神である道反大神の守護妖たちには「闇淤(くらお)」と呼ばれていた。 「窮奇」一味に封じられていたが、そこから己を解き放った昌浩をいたく気に入り、時折昌浩に憑依しては気まぐれながらも情報を与え、その見返りとして厄介ごとを昌浩に押しつけることがある。「見返りに何を要求してくるか分からない」から晴明になにかをやらせることはあまりない。 天狐の晶霞は数少ない友人の一人だった。 雑鬼(ざっき) 声 - 坂巻亮侑/成家義哉/池添たかし/又吉愛 都に住んでいるイタズラ好きな妖怪たち。毎晩、夜警に出ている昌浩を見つけては仲間達で「孫!」と呼びかけ、潰していく(これを一日一潰れという)。もっくんや他の神将達は、いつも潰れを回避しているが、昌浩が見鬼の才を失った時には「見えないやつを潰すのは仁義が通らない」と言ってもっくんを潰した。昌浩が信頼するに値する陰陽師と認めてからは潰していない。猿鬼(えんき)/ 一つ鬼(ひとつき)/ 竜鬼(たつき) 声 - 伊丸岡篤/大黒優美子/寺田はるひ 3匹は「お姫」こと彰子に名前をつけてもらった。彰子のことが大好きなようでよく屋敷を訪ねてくる。番外編では正月の間、姿を隠さなくてはいけなくなった彰子のために無人の邸を昌浩と一緒に掃除したりと、気前はいいほうである。いつも自分はなにもできないと悲しげに表情を浮かべた彰子に対し「待つのがお姫の仕事じゃないか」と言い、勇気付けたこともある。通称ざっきーズ。 颯峰編で彰子がさびしがっていると思い、白虎に頼んで伊勢に連れて行ってもらう。以降、そこで出会った脩子の遊び相手になっている。寒いのでよく脩子の茵に入り込んでいるらしい。 車之輔(くるまのすけ) 声 - 小西克幸 車の妖怪で、見てくれは大きく妖力は強いものの、気が弱くて優しい性格をしており、初めて出会ったときはもっくんに活を入れられるほどだった。夜歩きが趣味で、夜警に出ていた昌浩とたまたま遭遇して驚いて逃げてしまい、昌浩も条件反射でそれを追いかけてしまったことから知り合いになった経緯がある。その出会い以来、幾度となく昌浩の移動の「足」となっている。 言葉はしゃべれず、昌浩とは轅を振ったり車輪についている顔の表情で表したりして意思疎通を図っているが、もっくんに通訳してもらうことも多い。 番外編第1巻で「いつも乗せてくれるから、そのお礼として自分の式にならないか」という昌浩の誘いで昌浩の式となる。一人称は「やつがれ」。昌浩を主人として大事に思っている。また昌浩と同様に優しい笑みをかけてくれる彰子に対しても、「大切なお方」と感じている。 籠目編では十二神将を阻む壁のせいで都から脱出できなかった昌浩を、命がけで脱出させる。その後昌親に頼まれ内裏の様子を伝えていた。のちに昌浩に夢殿へ呼ばれ、ようやく直接意思疎通ができるようになった。 冥府の官吏(めいふのかんり) 声 - 谷山紀章 三途の川の警護をしている官吏で、その正体は同作者の作品『篁破幻草子』の主人公「小野篁」。端整で精悍な面差しであり、史実では紅蓮と同じ身長らしい。外見年齢は20代半ば。常に墨染の狩衣を纏う。気配を消して夜の闇に乗じて現れるため、晴明曰く「神出鬼没とはこの男のためにある言葉」とか。 若菜の強情さを気に入り、冥府の理を曲げて彼女が川岸に留まる事を許し、代わりに年の瀬に現世に帰ることを禁止した。若菜が昌浩を現世に帰したり、川岸に来た晴明を現世に帰すところを見てみぬふりをする。 性格は傲岸不遜で、過去に晴明や十二神将といろいろあったらしく、神将たちには凄まじく嫌われている。玉依編で、龍脈を鎮めるために五行にあたる神将たち(青龍、朱雀、白虎、天后、勾陣)の神気を根こそぎ奪った。 『少年陰陽師 動画之書 Animation Book』の巻末にある短編集の1つの「鬼夜来」は、《篁破幻草子》シリーズの完結巻に収録されている「終わりなき、それは」の元となったものである。但し、『少年陰陽師』本編では晴明が十二神将を従えた直後から幾度かの接触があるが、「鬼夜来」&「終わりなき、それは」ではその時が昌浩だけでなくもっくんや六合も篁とは初対面、というように設定が異なる。
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人外の者
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「ホーンテッド・キャンパスシリーズ」の記事における「人外の者」の解説
絹江 こよみの大叔母で、かつてムカサリ絵馬に勝手に姿を描かれたために不幸な人生を歩んだ女性。 死後は守護霊としてこよみを守っている。 カオリ 鈴木が生家を追い出され住まわされた安アパートの部屋にいた女性の地縛霊。名前は鈴木による直感的な命名。 孤独に耐えかねた鈴木が一方的に言葉をかけ続けたことで社会復帰する切っ掛けとなったがある日姿を消した。
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人外の者
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作中に登場する妖魔、悪霊、魔獣、悪魔、その他などを50音順に記載。名称不明の妖魔に関しては「超解!風の聖痕」に記されている名前で記す。また固有名詞が存在しないものについては「名称不明」と追記。 アーマーン 風の聖痕リプレイ「深淵の水龍」に登場した水の精霊獣。水術師ラーンによってほぼ無尽蔵に呼び出される。形状は水のワニで、モデルはエジプトの神から。当初、ラーンはカプセルから呼び出し一度に三体を使役していた。 悪霊(炎属性の妖魔) 一巻で来日した和麻が最初に戦った妖魔。資産家である坂本某の屋敷に巣食っており、悪霊の影に隠れ潜んでいた。歪んだ顔が張り付いた火の玉という形態を持つ。 炎の属性を有しており、神凪分家の一員である結城慎治の炎を喰らって活性化。一室を炎の海へと変えたが和麻の風術によって抵抗することもできないまま消滅させられた。 アニメ版では第一話に登場。悪霊は登場せず、見た目は髑髏が炎をまとっているというもの。慎治の炎を喰らって巨大化し、坂本の屋敷中を火の海に変えた。和麻に襲い掛かるが圧倒的な力の前に何もできず、あっさりと消滅した。 アニメオリジナルの霊(名称不明) アニメ版14話に登場。ホテルのレストランに潜んでおり、周囲の人間を怒りやすくし、また破壊的な気分の人間を引き寄せるという能力を持つ。アニメではこれにより武装集団が現れたり、綾乃とキャサリンが喧嘩したとされている。霧香から連絡を受けた和麻によって対処されそうになったが、キャサリンと戦闘中の綾乃によって一瞬で焼滅させられた。形状は黒紫の煙が巨大な人型を象っている姿で、劇中の妖魔の中でも特異な姿。 アザゼル キャサリン・マクドナルドが使役する精霊獣。全身に炎をまとったトカゲ、サラマンダーの姿をしている。口から火球を吐き、レストランを襲った武装集団を殲滅した。 淫魔 淫魔の亜種。黒い霧のような姿をしており七瀬に取り憑いていた。淫魔と言ってもサキュバスやインキュバスのように情欲を刺激するのではなく、憑依した人間の側にいる者が持つ願望・欲望を無理やり表出させる。効果も用途も限定されている分、強制力はかなり強い。しかも並大抵の術者でも影響を受けたことに気づけない。和麻もすぐには気づけず、綾乃を優しく抱きしめるという行動を取らされてしまった。 しかし、久米には見破られており、七瀬を助けるためにバチカンのエクソシストから購入した聖水を飲まされ追い出されてしまう。直後、綾乃の炎で焼き払われてしまった。ただし、久米は妖魔の影響を受けていないのに口移しで聖水を七瀬に飲ませようとしたため御用となった。 なお、アニメでは似たような存在として、「周囲の人間を怒りやすくし、また破壊的な気分の人間を無意識のままに引き寄せる」というオリジナルの霊が登場している。容姿も黒い霧状と酷似している。 最後の聖痕に登場した、実質最後の妖魔(その後の話で妖魔が登場しているが、モブキャラのようなものでどの容姿かも描写されず綾乃に一瞬で消滅させられている)。 吸血鬼(ヴァンパイア) 肉体が闇によって構成されている存在。炎雷覇で斬りかかれてもまったくダメージを受けなかった。反面、光に弱いが標的を体内に取り込んでしまえば「闇」しか存在しない世界に連れ去れるため、精霊術師の能力を封殺することが可能。廃墟となった屋敷を根城にしており、討伐に来た和麻と綾乃を体内に取り込むことに成功する。しかし、煉のことを「護られるだけの無力な存在」だと思っていたため、精霊術師とは気づかず彼を従属にしようとした。そのため洗脳されたフリをした煉によって和麻たちは救い出され、体内から綾乃の炎で燃やされた。しかしなかなか力尽きなかったため、最期はキレた和麻の風で内部から破裂させられた。 後に復活するが、半ばゾンビのようなもので以前の姿を形成できなくなっており、屋敷に入り込む者を手当たり次第喰らっていた。被害者は主に小動物だが、幼い少女・沢渡唯も糧とした。彼女の魂を利用して煉と朧を誘き出し、体内に取り込むが空間干渉に長けた朧によって闇をこじ開けられ、精霊の侵入を許してしまう。やめろと絶叫して命乞いするも、最期は煉の炎によって今度こそ完全に焼き払われた。 復活した理由について朧は「誰かが力を与えた」と述べており、飛浪の暗躍が考えられるが吸血鬼は「我を従える者などおらぬ」と最後まで否定していた。 なお、一巻では三千年生きた吸血鬼の話が和麻から軽く語られている。こちらは和麻も尻尾を巻いて逃げ出したほどの相手だったという。 ヴリトラ ミハイルの配下であるスライムたちが操を中心に結合し、崇高な魔術回路を形成した状態。戦いやすいように白銀のドラゴンの形態を取り、頭部に入り込んだミハイルによって操作される。 必殺技は、自分を囲うように稲妻の檻を発生させ、数百発の雷球に変化させて発射する。ほか、漆黒の炎を吐き出す「竜の吐息(ドラゴンブレス)」を使用する。これは爪の先からも放つことが可能。何度ダメージを受けてもすぐに再生してしまう上に、操を核にしていることから炎に対して凄まじい耐火能力を持つ(神凪宗家並)。煉の黄金の炎を持ってしても深いダメージは負わせられなかったが、常態を取り戻した綾乃の炎には抗えなかった。最後は和麻の風と綾乃の炎の合体攻撃による「蒼炎」で操を傷つけないように、再生不可なほどにまで破壊された。 原作では合体攻撃のシーンは省略されているが、アニメ版では和麻の風によって炎雷覇の刀身に「蒼炎」を宿した綾乃の一刀両断によって滅された。漫画版では和麻の霊気に染まった綾乃の炎で再生不能なまでに破壊された。 技一覧 再生 無数のスライムによる擬態のため、ダメージを受けても飛び散ったスライムが結合しすぐに治癒する。 増殖(仮称) 操の顔を全身至る所に生み出し、人質の存在をアピールするのに使用した。 触手 肉体の一部を無数の触手に変えて対象を貫く。綾乃への不意打ちに使用。 竜の吐息(ドラゴンブレス) 口腔から吐き出す、妖気に塗れた黒い炎。これは爪先から放つことも可能。 雷の檻 ヴリトラ最大の技。自身の周囲に雷の檻を形成し数百発にも及ぶ雷球を発射する。漫画版では落雷として描かれた。 絵に憑りついていた悪霊 漫画版オリジナルの妖魔。第一話に登場。無実の罪で投獄された画家が描いた絵に憑りついていた悪霊。金持ちの老人が購入した時点では絵ごと封印がされていたようだが、バイヤーの忠告を守らず封を切ってしまったため復活した。絵から絵へと移動する能力を持つ他、綾乃たちを始末するべく己の一部を差し向けるなどした。暗く狭い場所で描かれた絵の中にいたためか、本体は「空を映す噴水の水面」に潜んでいた。水と同化したような不定形で妖魔の瞳や皮膚など一部が浮かび上がっている。綾乃の炎によって噴水ごと焼滅した。 開明獣(かいめいじゅう) 前述の窮奇と同じく虎の形態を持つ妖魔。ただし、こちらは頭部が人間のものとなっている。日本に封印されていたが、楊によって封印から解き放たれ、手駒として朧たちに襲い掛かる。 風巻流也(に憑依していた上級妖魔) 兵衛との契約により風巻流也に憑依させられた上級妖魔。第一巻の最終ボス。 普段は流也の肉体をベースに行動しているが、綾乃の術によって流也の肉体を焼き払われたため真の姿を現した。粘土を人型にこねたような不細工な造形で、指もなければ関節もない。正視するのも耐え難いおぞましい姿となった。さらに、周囲の精霊を発狂させて操るため、和麻ですら干渉できない風を操る。 この時点で、綾乃の最強の術「覇炎降魔衝」でもまったくダメージを与えられなかったが、和麻の風によって力を殺ぎ取られ、最後は綾乃の炎雷覇に貫かれ内部から焼き尽くされて消え去った。 その妖気の強さは、和麻曰く「中国の奥地で会った三千年生きた吸血鬼とタメを張る」らしい(この吸血鬼は、和麻も尻尾を巻いて逃げ出したほどの強敵)とのことで、「神凪と真っ向から戦っても勝てる」とも評され、綾乃に「最強の風術師」と認識させたほど(のちの5巻では、成長した和麻の方が上となっている)。 凄まじい力を持っていたものの名前も正体も一切不明なまま退場した。 アニメ版では設定が大きく変更され、“ゲホウ様”の封印の周囲に漂っている妖気を風巻流也が取り込んだことで力を得たというものになった。そのためこの上級妖魔は登場していない。 風の聖痕リプレイ「深淵の水龍」ではその正体の一端が語られており、「神に近い力を持った風を操る妖魔」と言われていた。また同作品では完全に滅びていないことが明かされ、存在の一部が「風の妖魔」として登場する(後述)。 風の妖魔 風の聖痕リプレイ「深淵の水龍」に登場。形状は人間大の黒い風の塊。前述の「風巻流也」に憑依していた上級妖魔の一部であり、力を失っていたが黒衣の魔術師ラーンの暗躍により風巻美琴と接触し、「エングレイヴド」により力を取り戻し復活。精霊を狂わせる能力を用いて「龍」を復活させた。その後、燎たちと死闘を繰り広げ最期はかれんの一撃によって倒された。和麻たちと戦った時の記憶を持っており、神凪に対する憎悪を見せていた。 風喰(かぜばみ) 地術師ガイアが和麻への対策としてゴートから授かった妖魔。スイカ大の瞳から蝙蝠のような羽を生やした姿をしており、風の精霊を捕食する。風術で倒す場合は20メートル以上離れた場所から強力な一撃を打ち込む必要があるが、ガイアは常に接近戦を仕掛けてくるため和麻は完全に風術を封じられる形になった。後に駆けつけた厳馬の炎によって焼き払われた。 神 / 風牙衆の超越存在(オーバーロード) 三百年前、風牙衆の力の源として君臨していた超越存在(オーバーロード)。今も封印されているため、過去の話でしか登場しない。ここでいう「神」とは、造物主などの創造神ではなく、人間を超えた存在を指す。 人間では倒すことができないからこそ神であり、逆に言えば、人に倒されるのは神ではない。当時の神凪宗主は、精霊王の力を借りることで「神」を封印したとされている。今の宗主である重悟は封印の手段を知らないため、神が復活すれば神凪は確実に滅ぶとされている。 神凪に復讐するための「力」を求める兵衛は、封印の地も解法も調べ、神の復活を目論んだ。しかし、綾乃、煉、和麻の三人に阻まれ、ついに復活することはなかった。 アニメ版では「ゲホウ様」という強大な力を持った妖魔という設定になっている。詳細は以下を参照。ゲホウ様 アニメ版における上記の「神」であり、その正体は強大な力を持った大妖魔。妖気を取り込んだ人間は凄まじい力を得るが、ゲホウ様が復活した際には「憑代(よりしろ)」となって肉体を明け渡す定めにある。復活した時は、憑代の一族もしもべの邪霊を使役できるようになる。これがアニメ版における「全盛期の風牙衆の力」とされている。 紫紺の雲のような姿で実体らしいものはなく、原作と同じく炎に封じられていた。洗脳された煉によって封印を解かれ、直後に喰らおうとしたが和麻によって阻まれた。その後、近くに流也が現れたことで妖魔と妖気が共鳴を起こし引き合い、流也と合一する形で復活。濃い緑の肌をした双翼を持つ巨人へと変貌する。しかし、長い年月の間封印されていたことで復讐鬼と化し、正気を失っていた。手始めにその場にいた風牙衆を兵衛ごと殺害。最早自分を封印した神凪への憎悪しか残っておらず、分家を死滅させるべく行動を開始する。それを阻むべく現れた和麻と綾乃のコンビネーションに敗北した。 烏天狗(からすてんぐ) 鷲の形態を持つ妖魔。手にした刀を武器に、大極図によって発生される「門」を通り、空間転移によって対象の背後に回りこんで攻撃する。しかし、大極図が効力をなくしたため、「門」を潜り抜ける瞬間に門自体が消滅。胴体を寸断されてしまい、最後は朧の流星錘によって頭部を粉砕された。 ガルム 地獄の猟犬ことコウが操っていた妖魔。石動大樹の「悪魔喰らい」によって異次元へ放逐され、アニメ版では和麻によって倒された。 狐憑き 正確には妖魔ではなく、霊に憑りつかれた人間を指す。聖陵学園の女子生徒が「エンジェルさん」というオカルト遊びを行った結果、低級の動物霊を呼び出して憑りつかれこの状態に陥った。綾乃たちに倒されたかに思われたが密かに逃げ延び、平井柚葉に憑りつき、彼女が持つ能力によってパワーアップを果たすも和麻によって浄化された。 窮奇(きゅうき) 古代中国の西方で暴虐の限りを尽くしたと言われる、四凶(しきょう)と呼ばれる四体の魔獣、その一。巨大な虎の形態を持ち、前足の付け根辺りに猛禽の翼を生やしている。 楊によって封印の祠から解き放たれ、以後は彼の手駒として使役されていた。和麻と綾乃の前に立ちふさがるが、炎雷覇の黄金の炎によって跡形もなく消滅した。 楊は他にも十数匹の妖魔を手駒としており、それらは窮奇と同格以上と語っていた。 キャンディ ケルベロスの子供。名前は由香里がつけた。見た目は黒毛並みの子犬だが、尻尾は鱗に覆われていて口からは火を吐く。 現世に迷い込んだところを由香里に拾われ、首輪をプレゼントされる。名前も付けられるほど可愛がられていたが、親が迎えに来たため引き離されることとなる。 由香里とケルベロスでキャンディの取り合いをしていたが、自分がプレゼントした首輪が千切れたことで「母親の方に帰るのがいい」と考えることとなった。 吸血蝙蝠 吸血鬼の手下。 巨大蟹(きょだいがに) 熊も両断できそうな四本の鋏を持つ。石蕗真由美が8歳の時、姉と協力して倒した妖魔。この時、まだ紅羽は妹に対して愛情を持っていたことが窺える。 巨大百足(きょだいむかで) 全長1メートルにも及ぶ巨大な百足。妖魔や魔獣というよりも、虫に近い存在らしい。普段は隠れているが、得物が来ると一斉に姿を現し、百匹以上の包囲網を張って襲い掛かってくる。都会の路地に潜み、通りかかった者たちを喰らっていた。単体では弱いが、その分人海戦術で攻めてくるという厄介な相手。親玉に巨大な統率個体が存在する。 太一郎の援護と煉の黄金の炎のコンビネーションで全て焼き払われた。 水馬(ケルピー) 風の聖痕リプレイ「深淵の水龍」に登場した馬の姿をした水の妖魔。水術師ラーンによって呼び出され風の妖魔と連携して燎たちと敵対するがすべて倒された。 ケルベロス 冥界の門を守護する三つ頭の魔獣。亡者が現世に迷い込まないように門番をしている。 巨大な犬にも酷似した肉体をベースに、漆黒の体毛や凶悪な牙を持つ。綾乃の炎雷覇を牙で受け止めるなど、炎に対して強力な体勢があるだけではなく、牙自体の威力も凄まじいことがわかる。 子供が人間界に迷い込んでしまったため、海面を疾走して東京へ上陸。我がこのためならと、子供への愛情は綾乃と和麻も苦戦させるほどの力を見せた。負傷した傷口を炎で焼き払い、無理やり血止めするという荒業には綾乃も度肝を抜かれていた。 後鬼(ごき) 阿倍晴明が子孫に残した最強の鬼神。綾乃でもひとりでは倒せなかったほどの力を持つ(実力的な問題よりも、場所が料亭だったため周囲を巻き込まないように気を使わないといけなかったことが大きい)。普段は短刀に封印されており、「子孫に七度力を貸せ」との命令を受けている(すでに三度使用されていた)。ただし、その命令自体が狂ってしまうと制御する術を失うため暴走するという欠点を持つ。 護法童子(ごほうどうじ) 土御門の術者・山田が呼び出した式神。本来は仏教の守護者。和麻に襲い掛かるが戦闘シーンすら省略されて敗北する。 サトリ 原人や猿人に近い容姿をした妖魔。相手の心を読むことができる。そうやって相手を怯えさせ、その感情を食事としている。自分でも弱点はわかっており、「無意識の行動じゃないと倒されない」と豪語している。ただし、身体能力は人間に毛が生えた程度。 倉橋と熊谷のコンビに討伐されそうになるも、上手く二人の心を読んで同士討ちを誘発させた。熊谷の念導弾を倉橋に当てるように動いたが、熊谷が無理をして軌道を曲げたため殺害には至らず。しかし、熊谷は無理がたたって戦闘不能となる。 その後、和麻と綾乃に討伐されかけ、敵わないとみたサトリは土下座して命乞い。和麻の提案で「二千キロほど離れた場所へ追放」となり、彼の風で空中へと弾道飛行をさせられた。だが、すぐに風の影響から放り出されてしまい、物凄い勢いで海面へと激突、砕け散って死亡した。和麻はこうなることがわかっていて行ったが、「そんなことは当たり前だから考えもしなかった」ため、サトリに読むことができなかった。サトリ自身が述べたように「無意識の殺意」に騙されて殺される形となった。 この話では珍しくサトリによる一人称形式で物語が進行し、また「心を読める」という特性による相手の心情まで描写している。 三種混合の妖魔(名称不明) 警視庁の一室に保管されていた小瓶を刑事部長がうっかり壊してしまったことで復活した三匹の妖魔が喰らい合い合一した姿。ボディは熊を思わせる二足歩行、頭部には首がなくイソギンチャクにも似た触手が生え、全身には植物のような蔦が巻きついている。攻撃の際はこの蔦を用いる。刑事部長も取り込まれているが実際は喰われている最中の霊体が表出しているだけに過ぎない(刑事部長自身は自分で妖魔を動かしている気になっているが)。実は久米老人も取り込まれており、妖魔に抗うべく「性欲」で逆に支配してしまい、綾乃との戦いで彼女に対するセクハラ攻撃に終始する形となった。後に和麻の援護を受けた綾乃の一撃により焼滅した。 この妖魔との戦いの最中、綾乃に対するセクハラ行為を見た霧香は「女性を犯して孕ませようとする話はよく聞くが、セクハラする妖魔は初めて見た」と考えている。 猩猩(しょうじょう) 柊太一郎が綾乃たちの「仕事」を目の当たりにしたときに見た大猿の妖魔。綾乃の炎雷覇でも簡単には倒せないほどの耐久力を持つが、最期は炎雷覇に貫かれ斃された。 死霊(しりょう) 生者に憑依して操る死者の霊。ロナルド・ウォレスによって使役させられていた。憑依された者は武術の心得がある人間でも歯が立たないほどの力を発揮し、入院確実のダメージを受けてもものともしなくなる。ロナルド・ウォレスが倒された後、和麻の風によって浄化された。 水中花(すいちゅうか) 風の聖痕リプレイ「深淵の水龍」に登場した妖魔。聖陵学園の屋内プールに午前と午後零時に出没し怪異を起こしていた。形状は無数の髪の毛から人間の腕が突き出ているというもので、その姿が花にたとえられたことが名前の由来。正体は魔術師ラーンによって妖魔化させられた水の精霊。聖陵学園GBCによって殲滅された。 水蛇(水の蛇) 上述の水中花とともに現れた水でできた蛇の妖魔。口腔から放つ水のブレス攻撃を主体とする。かれんと美琴の援護を受けた燎の一撃により倒された。 水魔(すいま) 風の聖痕リプレイ「深淵の水龍」に登場した妖魔。第一話を飾る最後の敵。前述の水中花などの生き残りが給水塔の水を取り込んでパワーアップしたものであり、形状は巨大なイカを想起させる。燎の炎によって焼き払われたかに思われたが一部を切り離して逃亡。屋内プールへと逃げ込み居合わせた由香里を取り込み、プールの水を用いて今度は巨大なクラゲの形態へと変貌した。この姿になってからは人語を解するようになり、ラーンと連絡を取る様が見られた。 再び燎たちと戦いとなり、最期は跳弾を利用したかれんの銃撃により滅された。 スライム 半透明、粘液状、不定形の下級妖魔。能力は「吸い込む」こと。生物を溶かして捕食し、熱量(エネルギー)として取り込んでしまう。単体では弱いが個体が集合することで崇高な魔術回路を形成し手強くなる。ミハイル・ハーレイによって使役され上述のヴリトラとなった。 精霊喰い 遥か昔に絶滅していたと思われていた種族。見た目は人間だが決定的に異質な存在。そこに在るだけで世界を殺していく。精霊を貪り喰う為、精霊術師にとって天敵であるが、精霊を捕食する能力には限界があり、それを上回る精霊術で攻撃できれば倒すことが可能である。和麻はゴートを見た際にとっくの昔に絶滅したと思っていたと述べている。 是怨(ゼノン) 三百年前から存在していた魔獣。第三巻の最終ボス。 岩を削ったような体躯に、口腔からは凶暴な牙が生え揃っているのが特徴。尻尾まで含めると体長は100メートルを超す。最初は不定形だったが、人間と戦っているうちに方向性を与えてしまい、巨大な亀(玄武)に酷似した形態となった。どうやっても倒すことができなかったため、石蕗家によって封印され、これ以上力を与えないように存在を隠蔽されていた。 アニメでは若干設定が代わり、「三百年前、富士山の噴火によって山の気が具象化したことで生まれた魔獣」と和麻がティアナに語っている。その時に魔獣に立ち向かったのが当時の石蕗一族であり、長らく富士山の火口に封印されていたが、石蕗宗家の長女・紅羽に幼少の頃から分身を憑依させて洗脳し、復活させた。紅羽の憎悪がわずかに混じっており、和麻たちに対する敵対心は強い。 和麻でさえも知覚することのできない、長距離の瞬間移動能力を持つ。正確には「身体を気に還元して龍脈(風水における山脈)を移動し、再構成する」ことで長距離の移動能力を獲得している。ただし、再生するのに一瞬のタイムラグが発生するのが弱点。 ダメージを受けるたびに瞬間的に再生し、そのたびに肉体を強化するという厄介な特性を持つ。再生能力を絶つには、地術士同様大地から切り離す必要がある。真由美と亜由美のふたりがかりでの術で動きを封じられ、和麻によって上空へ打ち上げられて地面から切り離され、煉と綾乃の合体攻撃で粉々に粉砕された。この時放った煉の炎は、綾乃を凌駕していたかもしれなかったほどの威力を持っていたという。砕け散った肉体は、和麻の風によって散りひとつ残らず完全消滅させられた。 戦法は強力な地術と重力場を操ること。紅羽のものとは比べ物にならない、ブラックホールが発生しそうなほどの重力を生み出せる。また、全長二メートルはある岩の蛇を数十匹生み出し、防御、攻撃に使用することができる。蛇の口腔からは重力砲(グラヴィティ・ブラスト)が発射され、一瞬で屋敷も消滅させる破壊力を持つ(爆発も炎上もない「消滅」である)。また、蛇の召喚はマクドナルド家が扱う精霊獣を彷彿させ、同様の術式であったのかは不明。 その妖気の強さは、和麻たち3人を終始劣勢に追い詰め、亜由美や真由美といった石蕗家の術者の力も要したことから、作中でも最強のキャラクターの一体。 アニメでは「気の塊」という設定が活かされ「気をバリアのように張り巡らせている」ため和麻たちの攻撃を一切寄せ付けないという厄介な特性を持つ。また富士の火口から出てくる前に倒すという時間制限付きの戦いとなっているため、瞬間移動の能力は使用していない。倒し方も若干変化しており、亜由美の力で気のバリアを弱められ、そこへ綾乃と煉の同時攻撃でダメージを与え、最期に和麻が粉々に粉砕するというもの。 作中でゼノンという名前を聞いた和麻が「アキレスと亀かよ」と失笑しているが、古代ギリシャの哲学者レアのゼノンが唱えた有名なたとえ話を連想したからである。この話ではアキレスという人間と亀が競争をする。 技一覧 重力場 ブラックホールが発生しそうなほどの超強力な重力場を展開する。 再生・強化 受けたダメージを瞬時に再生させ、更にはそのダメージに耐えられるように肉体を強化する。地術師と同じく大地と接触していることで再生能力を得ている。 気のバリア(アニメ版) 肉体を保護する気のバリアを常に展開しダメージを無効化する。アニメ版の設定。 火炎放射(アニメ版) 口腔から放つ火炎放射。 龍脈移動・再構成 自身の身体を気に還元し、龍脈を移動することで離れた場所に瞬時に現れる。肉体を再構成するのに一瞬のタイムラグが発生するのが弱点。 岩の蛇創造 全長二メートルはある岩石の蛇を生み出す。これは攻撃と防御の両方に用いることが可能で、和麻たちの攻撃でも簡単には破壊できなかった。アニメ版では未使用。重力砲(グラヴィティ・ブラスト) 召喚した岩の蛇の口腔から放たれる必殺の一撃。音も衝撃もなく対象は消滅する。作中では石蕗の屋敷を一瞬で消し去った。 アニメでは是怨自身が口腔からこれらしき技を用いて紅羽を消滅させている。こちらでは紫の濁った光線として描かれた。 土蜘蛛(つちぐも) 「超解!」によれば、横浜山手町の某神社に封印されていた妖魔。節足動物である蜘蛛に酷似した形態を持つ妖魔。八本以上の足を持ち、全身を汚らわしい剛毛に包む。 壷の中に封印されていたが、それも弱まり始めたため、綾乃と雅人、武志の三人に討伐の依頼が入る。封印が敗れた直後に綾乃と一騎討ちを繰り広げた。霊気を遮る糸を武器に、時には防御に用いる。繭のように吐き出すことで綾乃の炎を防ぐという芸当を見せた(手加減したわけじゃない一撃を防がれ、綾乃のプライドに傷がついた)。今度は体内から爆砕され、痕跡も残さず消滅させられてしまった。 その直後に、流也の襲撃によって雅人と武志の命は奪われることとなった。 アニメ版ではいきなり冒頭から登場し、綾乃と一戦交え滅された。 通り悪魔 聖陵学園の教師・桜井雅司に憑りついていた妖魔。妖魔の一種であり、その者が持っている悪心を増大させ凶行に走らせる。桜井の復讐心に付け込んで女子高生たちを襲わせ、生気を喰らっていた。 夢魔(ナイトメア) 建築途中の状態で放置されたビルに巣食っていた妖魔。ビルの取り壊しをしようとする人間や近くにいた人間を襲い、5人を昏睡状態にした。目覚めたふたりは自殺し、残りの三人は目を覚まさないまま衰弱していった。対象に悪夢を見せ、その恐怖や絶望を餌として喰らう。 綾乃を不意打ちで術中に捕らえ、続けて和麻と煉をも術中に納める。過去、未来、問わずその人間にとっての悪夢を見せるという能力を持つ(煉は、まだ会っていないはずの、将来恋人関係になる少女から攻撃された)。偽物の和麻(綾乃にとても優しい性格)を生み出し、綾乃を騙していたが「煉を見捨てて綾乃を優先する」発言をしたため、すぐに見破られてしまう。偽物が綾乃を挑発したため、猛烈な勢いの炎が発せられてビルごと焼き払われ、夢魔は逃げる間もなく浄化された。夢魔和麻(ナイトメアかずま) 夢魔が作り出した存在。この話の冒頭が示す通り綾乃にとって「和麻とのラブロマンス」が悪夢だったため生み出されたと思われる。態度や仕草は和麻とまったく同じだが、綾乃に優しく振舞っており、煉より綾乃を心配する言動をしたためすぐに正体を見破られてしまった。その際に「モテない女に夢を見させすぎたか」と挑発したため、激怒した綾乃の炎によって焼き尽くされた。「超解!」ではこの夢魔和麻が夢魔の本体として語られている。 ハルパス 悪魔召喚者となったコウが操った妖魔の一体。紅い瞳を持つ純白の小鳩の姿をしており、魔術を無効化する能力を持つ。しかし和麻の風には及ばず瞬殺された。 ピクシー イングランドの森に住むと言われる悪戯好きの妖精。20センチほどの人型で背中に透き通った羽を生やしている。ピクシーのティアナによれば「風の精霊は親戚みたいなもの」とのこと。 ファフニール 悪魔召喚者となったコウが操った妖魔の一体。 フェンリル 悪魔召喚者となったコウが操った妖魔の一体。シンとの戦いの際に負傷し、コウによってあるべき場所へと戻された。 黒妖犬(ブラックドッグ) 漆黒の体毛を持つ子牛並みの体躯の魔犬。主にイギリスあたりに出没する。綾乃クラスの術者ならてこずらないが、それでもレベルは高いほうの模様。 由香里の計略で魔法少女のコスプレをした綾乃と対峙し、その威圧に気圧されて縮こまったところを炎雷覇で何度も貫かれ、ホラー映画の殺戮シーンのような被害者となってしまった。 ドラマCD第二弾にも同様の経緯で綾乃と対決。同じくホラー映画の被害者のように惨殺されたが、その際は綾乃からラブリーな口調で何度も刺し貫かれた。 フレスベルグ 悪魔召喚者となったコウが操った妖魔の一体。怪鳥の形態を持ち上空から攻撃する。シンの放った一撃により墜落し爆発四散した。 ベリアル 「無価値」を意味する名を持つ、極めて高位の大悪魔。作中でも最強最悪と言っても過言ではない力を誇る。第四巻-五巻をあわせた長編の最終ボス。そしてアニメ版における最終的な敵。 その身に凄まじい瘴気を纏い、地上に君臨すれば世界を滅亡に導くほどの絶大な力を誇り、たとえ契約者であろうと神炎使いであろうと人の身では抗することなどできない。あまりに強大な存在のため113人の魂を捧げても片腕を数秒間召喚することしかできなかったが、それでも召喚の余波だけで東京一帯を壊滅させるほどの能力を持つ。和麻、綾乃、煉による全身全霊の合体攻撃で片腕の出現による瘴気をやっとのことで相殺した。召喚に使用された新宿中央公園は瘴気が浸み渡り、被爆地のように草木が育たない不毛な土地と化していたが、後に和麻によって浄化された。アニメ版では被爆地そのものとなっており巨大なクレーターが形成されていた。 アニメ版では、ベリアルと戦う直前に「悪魔に喰われる翠鈴を助けられなかったこと」を和麻が回想しており、「今を、未来を守る」ために大悪魔ベリアルに挑むという原作にはないシチュエーションとなっている。三人の合体攻撃は地球を揺るがす程の規模のものとなり、ベリアルの片腕を粉砕した。 焔凪(ほむらなぎ) 綾乃対策のためクリスがゴートより授けられた妖魔。不定形で、濃密な霧の奥に紅い燐光を輝かせている。炎の精霊を喰らう能力を持つ他、喰らって得た力を光線として発射できる。 ボルバトラーV初号機 総合科学者(ネクシャリスト)を名乗る老人・盾隼人博士によって生み出されたゴーレム。「超解!」によれば、身長5.7メートル、体重55.0トン。将来的には未知の大型魔獣の対策として用いられる予定(和麻からは欠点をことごとく指摘されていた)。 その装甲は対戦車ミサイルを打ち込まれても傷ひとつつかず、完全破壊されても二十五分で再生する。倒すには核を完全に破壊しなければならない。 暴走を始めてしまい、止めるために破壊衝動の人格である熊谷によって完全に破壊され、ただの瓦礫の山となった。しかし、再生して再び立ち上がる。今度は綾乃によって核も完全に破壊されたため、起動不能となった。 ムシュフシュ 悪魔召喚者となったコウが操った妖魔の一体。 メタトロン キャサリン・マクドナルドが使役する「最強」の精霊獣。鍛え抜かれた男性の姿をしており、その姿は精緻な天使の像を思わせる。右手に構えた炎の剣を武器とし、高度の飛行能力も持つ。 モテない男の怨念(名称不明) 遊園地のお化け屋敷に潜んでいた悪霊。名前は和麻の台詞から。 生前相当モテなかったらしく死ぬまで女のことを考えて死んだと思われる。そのためカップル(女にモテる男、男に尻尾を振る女)を狙って呪詛を掛けていた。和麻と綾乃をカップルと誤解して襲い掛かるがまったく勝負にならず、綾乃の炎によってジワジワと焼かれ嬲り殺しにされた。なお、この話では綾乃が本物の幽霊が潜むお化け屋敷にいたこともあり常に怖がっていたので、その恨みを晴らす意味も込めて焼き尽くされた。 柚葉に憑りついていた悪霊 とある大学に巣食い人々の生気を吸っていた悪霊。犠牲者は命に別状はなく気絶する程度だったためさほど危険視はされていなかったが、柚葉に憑依したことでそれなりの力を見せるようになり和麻に浄化された。どちらかと言えば柚葉が悪霊を取り込んで力を倍増させているようだと和麻は語っていたが、後に霊的な存在を取り込みパワーアップさせるという柚葉の体質(能力)であることが明かされた。 ラクシャーサ 悪魔召喚者となったコウが操った妖魔の一体。 竜王 和麻が放浪中に中国奥地四川省で遭遇したというが詳細は不明。 狼男/人狼(ワーウルフ) 吸血の手下。煉に襲い掛かるも一瞬で倒された。後の短編では、単独で行動する人狼に似た妖魔も現れたが、こちらも煉によって瞬殺された。高位の人狼ならば輝く体毛と高い知性を誇り、神々しささえ感じさせることがあるという。煉が戦ったのはどちらも格の低い相手だった。
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