完全消滅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:35 UTC 版)
その後もステファンGPとの交渉は水面下にて行われていた様であり、3月20日にステファンGPがUS F1を買収することで合意したと発表した。ただし、すでにFIAによって参戦権が剥奪されている可能性もあり、2月の時点で参戦計画が破綻していたUS F1が合併交渉を断固として拒絶していた折り合いの悪さから、この買収承諾はFIAから下される懲戒処分を回避するための作為であると見られた。 2010年4月1日にチームの運営は完全に停止した。最後まで残った10名ばかりのスタッフの賃金は未払いの状態となり、チームは解体された。差し押さえられた2台のチームのオーダーメイドトレーラーはeBayによって競売にかけられた。また、これらの資産を解体して5月19日に債権整理を開始した事が伝えられた。その中にはエンジンサプライヤーとなったコスワースの名もあり、US F1との契約解除と債権者として清算をすることを発表した。 6月10日には、US F1に残されていた全ての機材がオークションにかけられた。その中には、シャーシのモックアップやホイールなども含まれている。このオークションによる140万ドルの売り上げは、負権者への支払いに当てられた。 6月25日には、30万9,000ユーロ(約3,400万円)の罰金および競技資格剥奪処分がFIAモータースポーツ協議会から下された。 US F1の参戦取り止めを受けて、バーニー・エクレストンは廃止された供託金制度を再導入し、エントリーを希望するチームに対して1600万ポンドの支払い義務を課すと述べた。
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