「15歳の覚悟」
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(平成9年・週刊少年チャンピオン25号に『覚悟のススメ外伝・校歌の巻』として掲載。『銃声の子守唄』に収録) 本編以前、覚悟が散を探して全国を転々としていた頃のエピソード。15歳の覚悟は、山形県のどか市の「私立有機学園」1年2組に在籍していた。1人だけ純白の詰め襟を着(他の男子生徒は黒い詰め襟)、今時シャーペンではなく鉛筆を愛用する覚悟は周囲から浮いた存在となり、からかいの対象となっていた。そこへ、情報通の女生徒(さゆりっち)が息を切らせて教室へ入ってくる。「数学の赤毛先生が殺された」昨晩、市内では剣道の達人ばかりが4名、連続して斬殺されるという事件があり、剣道部顧問で五段の腕前を持つ赤毛先生も被害者の1人だというのである。騒然とする教室内で、覚悟と零はこの事件に人外の者の気配を感じた。かつて赤毛先生に剣道部に誘われ、密かに恩義を感じていた覚悟は、先生を失って落胆する剣道部の生徒達を率先して励ます。急に現れて皆を外に連れ出した覚悟に対し、初めはいぶかしげな生徒達だったが、覚悟の歌う校歌を聴きながら、次第に元気を取り戻した。覚悟達が小高い丘に差し掛かると、覚悟の丹田から発せられる歌声に誘われ、真っ白な鎧姿の剣士が現れた。かつての名を白田玄兵衛、今の名を「武鬼(ぶき)」と名乗るその鎧武者は、現代に至って剣の術理が衰退したことを憂い、無念から蘇った侍であり、赤毛先生らを斬り殺した犯人であった。赤毛先生の仇を取るため、そして玄兵衛の霊を鎮めるために、覚悟は零を着装して、武鬼との武道試合に挑む。
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