中国奥地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:26 UTC 版)
「怪盗クイーンシリーズ」の記事における「中国奥地」の解説
皇帝の終の棲家がある場所。 地元である里の者も決して入ろうとせず、空気も薄く動物すら近寄らない秘境とも云われる険しい山の奥。クイーンは昔ここで5年間修行した。とある麓の住民はこの山には鬼が住んでいるといっている。 皇帝(アンプルール) クイーンの師匠。現在は引退したがかつては伝説の大怪盗と称された。 刃物を使わずに物を切断する事ができ、「風(ヴァン)」の異名を持つ。宇宙一強いと自称するだけあって、誰も倒せない。容姿はとても小柄な老人で、身長は140cmほど。普段は鮮やかな蛍光色のタンクトップ&短パンという服装である。趣味はレンタルビデオ鑑賞で、レンタル料を取られるくらいなら死んだ方がマシだと思うほどがめつい。本人曰くあと300年は生きるらしい(現在推定170歳以上)。クイーン、ヤウズ曰く、人間ではなく宇宙人。 あまり他人の怒りを考えず自己中心な行動の多さや能天気な性格、さらにだらしなさ(怪盗の美学に関しては例外)などから、クイーン以上に多くの世界中の組織や人から恨みを買っている。また、現在の弟子(ヤウズは弟子と認めていない)・ヤウズもその人使いの荒さと自分勝手さなどにより、元弟子であるクイーン同様、殺意を抱かれている。さらに、クイーンに「遊び心」や「怪盗の美学」を教えた張本人であることから、ジョーカーとRDにも間接的な殺意を抱かれている。しかし、本人はそれらの事を「自分は誤解されやすい人間だから」と煙に巻いた。 鳩のポッポは皇帝が唯一頭を下げる生き物であり、友達でもある。クイーンは基本的に彼を嫌っているが、妙なところでは仲良くなる。 あらゆる学問に秀でており、トルバドゥールの設計図をかいたのも彼である。若いころに「ムラサメブラザーズ」と言う人物に出会って「毒物に対するコツ」を教えてもらったため(クイーンも同じ人物に教えてもらったらしい)、クイーンに9回毒を盛られても無事であった。変装術にも長けており、関節を外して身長180cm程の美男子(若作りver)にもなれる。 『出逢い』で初登場。一度引退した身ではあったが『怪盗クイーン、仮面舞踏会にて』でクイーン達にピラミッドキャップを盗ませないため、ICPOの協力要請を受けてヤウズと共に仮面舞踏会に参加。しかしピラミッドキャップはモーリッツ教授たちに奪われてしまった。 『怪盗クイーンに月の砂漠を』ではピラミッドキャップの暴走を止めるため自称「正義の味方」(キャメルマン)として奮闘した後、ガルユーンの洞窟で致命傷を負うもののヤウズの応急処置で助かった。 ヤウズ 本人は認めていないが皇帝の弟子兼料理当番である15歳位の少年。長髪をオレンジ色の紐で後ろで一つにくくっている。前髪のみ黄色に染めている。 幼少期はスタと呼ばれる女性やその他の子供達と暮らしていたが、その後ジョーカーと同じ謎の収容所に身を置き「T-13」という実験体番号で呼ばれた(収容されていた時期が違う為か、ジョーカーとの面識はない)。なお、本人はそう呼ばれるのを嫌がっている。自ら戦いを求める自分に疑問を抱き、収容所から脱走した。収容所で身につけた殺人技術により様々な人に雇われながら暮らすものの、自分の戦闘本能を満たすために気に入らない雇い主を倒すことも多々あった。その後、ジェラールとジャンダンに雇われ、ヤウズと言う名前を付けられた。意味は「冷酷な者」。 『オリエント急行とパンドラの匣』で初登場。主人のジェラール達とオリエント急行に同乗。ジョーカーに戦いを挑むが完敗する。この時から先輩としてジョーカーに憧れを抱くことになる。その後自ら山中に降ろしてもらい、現在は皇帝の下で料理当番(皇帝曰く弟子)として暮らしている。ジョーカーと違い笑うことはできる。 再登場時は、ルイーゼにドイツのプロのシェフ並みと称されるほどの料理の腕前を持つこと、また自分の戦闘本能故に他人を傷つけることを恐れ、人となるべく関わり合いを持たないように生きようとしている(皇帝のことは倒せない上に人間と思っていない)事が判明。以前の暗く冷酷なものより、律儀で飄々とした性格へ少し変化している。しかしエレオノーレに好意を持たれたり、それ故エレオノーレの好きなゲルブからはライバル視されたりするなど人とのつながりに戸惑いつつも、同世代との交流に自分でも気付いていない心地よさを感じているようである。
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